REPORT
2022.11.06
2022年9月23日(金・祝)、有明アリーナにてMorfonicaの進藤あまね(Vo./倉田ましろ役)、直田姫奈(Gt./桐ヶ谷透子役)、西尾夕香(Ba./広町七深役)、mika(Dr./二葉つくし役)、Ayasa(Vn./八潮瑠唯役)によるライブ「Reverberation」が開催された。Roselia、Morfonica、Poppin’Party、RAISE A SUILENが日替わりでライブを実施する“BanG Dream! 10th☆LIVE”のDAY2となる本公演。朗読によるストーリーパートを挟みながら、物語仕立ての構成で全15曲を披露した。
PHOTOGRAPHY BY ハタサトシ、福岡諒祠(GEKKO)、池上夢貢(GEKKO)
TEXT BY 友安美琴
「深い深い霧の中。時間が止まったかのような世界に、自分の足音だけが頼りなくこだまする。」
始まったのは、夢と現実の狭間を1人彷徨う、自分の居場所を見つけられない“少女”の物語。交互に繰り返される朗読パートと演奏パートによって1つの物語が完成する構成で、続く1曲目は、Ayasa演じる瑠唯にスポットを当てた楽曲「Sonorous」だ。視覚、聴覚のみならず嗅覚にも訴えかけてくるというMorfonica(以下、モニカ)によるライブ定番の香りでの演出も相まった没入感の中、モニカの特色の1つであるバイオリンの豊かな音色に導かれるように、進藤の真っ直ぐで透明な歌声が響く。2022年10月の“Morfonica 1st Live「Cantabile」”から約2年。Poppin’Partyとの合同ライブや野外大型ライブ、ライブツアーなど多くのステージを経た彼女の伸びやかな歌いぶりには、どこか良い意味での余裕も感じられて、その成長ぶりに冒頭からぎゅっと心を掴まれる。
2曲目の「金色へのプレリュード」では客席が金色に染まり、美しい世界を見せてくれるも、自分を見失った“少女”はまだ不安に包まれたまま。そんな朗読とリンクした「月光花」「深海少女」のカバーは、切り株に1人腰掛け歌う進藤の姿がひたすら孤独で、その力強い歌声はもがき苦しむ“少女”の心の叫びのようにも聞こえる。3曲目に「月光花」、4曲目に「深海少女」という流れは1st Liveを彷彿とさせるものだが、朗読を交えた演出によって公演ごとにまったく異なる印象がもたらされるというのも、モニカのライブの楽しさの1つだ。
そして“少女”の前にもう1人の少女が現れると、物語は次のフェーズへ。その不思議な友達から時に励まされ、時に一緒に涙を流してもらった“少女”の心が次第にほぐれてきたところで、「ブルームブルーム」が歌われる。“出会いに触れて 花はまた 開く”という歌い出しからもわかるように、新たな出会いを描いた希望に満ちた楽曲で、歌声は光が射したように明るくなり、そしてmikaをはじめ4人の演奏も一段とパワフルに。ここまではステージの真ん中から動かなかった進藤だが、ここでは大きなステージ上を移動しながら歌っており、前向きに歩み始めた“少女”の心境と重なるその足取りに思わず目を奪われてしまう。次の「One step at a time」も、直田との掛け合いがかわいらしい、元気になれる1曲。一体感のある温かい手拍子がなんとも平和的で、身体を揺らしながら(心の中で)一緒に「あったった♪」できる非常に幸せな時間となった。
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