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REPORT

2022.10.03

【ライブレポート】halcaがみせた成長と進化。1年2ヵ月ぶりとなるワンマンライブ“LAWSON presents halca 7th LIVE 『Help Me!!!!!!! PRESSURE PRESSURE & live playground #003』”をレポート!

【ライブレポート】halcaがみせた成長と進化。1年2ヵ月ぶりとなるワンマンライブ“LAWSON presents halca 7th LIVE 『Help Me!!!!!!! PRESSURE PRESSURE & live playground #003』”をレポート!

2022年1月から7月まで、7ヵ月間連続で行ったマンスリーライブ“halca monthly live [playgood] ”を大成功のうちに終えたhalca。そのシリーズを振り返った「halcaの話、聞いてって!monthly live [playgood]」の連載最終回のインタビューで彼女は、「プロのアーティストとしての作り手意識に目覚め、自分のパフォーマンスに自信が持てるようになった」と語り、次なるワンマンライブに向けて「自分の意見をたくさん言わせてもらっているので、そのぶん“絶対に成功させなきゃ!”というこだわりも強まっている」からこそ、「セットリストもMCも期待していただきたいです」と自信満々の笑顔で意気込みを話してくれていた。

そんな背景のもとで迎えた2022年9月3日。東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREでの1年2ヵ月ぶりとなるワンマンライブ“LAWSON presents halca 7th LIVE 『Help Me!!!!!!! PRESSURE PRESSURE & live playground #003』”は、目を見張る成長と進化を続けるアーティスト・halcaが、それまでで培った自分らしい音楽とすべての想いをぶつけ、さらにレベルアップした姿を目に焼き付けさせてくれた。

オープニングからカラフルなアッパーナンバーを連発!

第1部「Help Me!!!!!!! PRESSURE PRESSURE」の開演は14時。射抜くようなライトが交錯し、デジタルなBGMが鳴り出す。薄暗がりのステージ。白いペンライトが灯った客席に手を振りながらhalcaが登場すると、オーディエンスの熱がグンと上昇するのがわかる。ピンクを柄にあしらった爽やかな白のワンピースがふわりと舞うと、早くも総立ちになった客席に、ビビッドなオープニングナンバー「キュンとさせてあげるよ」が放たれる。ほんの少し緊張しているのかも知れないが、いつも通りの明るい笑顔を見せながら、アウトロでは軽やかにスカートを揺らしてクルクルとhalcaが回る。

「ありがとうございます!ようこそ、halcaです! 今日も楽しんでいきましょう!」と、思い切り声を挙げ、疾走感そのままにリズミカルな「放課後のリバティ」へ。halcaがますます明るい笑顔でぴょんぴょんと飛び跳ねると、オーディエンスもペンライトを振りながら一緒に跳ねる。刻まれるギターの軽快なイントロに合わせて手拍子が起こり、ちょっと切ない「FIRST DROP」へとセットリストは進んでいく。

改めて満員の客席に挨拶をするhalcaだが、どうやら頭の3曲中にステージに指輪を落としたらしく、少しわたわたしてしまうのもhalcaらしい。そんな彼女の様子を、ファンが笑顔で見守っていることにも心温まる。halcaのレギュラーワンマンは“Help Me”をシリーズ名に、後ろについた“!”の数が回数を表すのがお約束。ワンマンライブ第7弾の今回も当然、“Help Me!!!!!!!”と“!”がずらり7個並んでいる。そして「サブタイトルのPRESSURE PRESSUREは、SHIBUYA PLEASURE PLEASUREのお名前にかけて付けました」と紹介。「初の2階席の皆さんも、しっかり見えると思いますので、今日は隅々までいっぱい見てください! 色んなものを振ってくれると嬉しいです!」と、久しぶりのワンマンライブへの喜びを語る。

「この調子で、みんなで一緒に楽しんで行きましょう!」と叫んで、手拍子でリズムを取りながら届けられた4曲目は「告白バンジージャンプ」。お立ち台に上り、手を振り上げて楽しそうに歌うhalcaは、5曲目の「うそじゃないよ」で一気に切なげな瞳になる。1階席、2階席を順に指さしながら想いを込めて繰り返される“うそじゃないよ”の歌声が胸に染みる。クルクルと変わる表情1つにも、halcaの表現力の成長を感じた。

「うそじゃないよ」は、自身の活動フィールドが広がってきた今だからこそより感じる、誰かと仲良くなりたいとき、どう自分自身を出したらいいのか?という誰もが抱える悩みに寄り添った大好きな曲だと話すhalca。最新シングルのカップリングでは、同じようなテーマで、最近コラボを果たした鈴木愛奈や周囲の人々への想いを託して自分で曲を作詞したと語り、「reprise」を夕焼けを思わせるオレンジの光を浴びて温かく歌い上げる。照明は徐々に夜のイメージへと変化して「サワリタイミライ」から「Majolica Palette」へと繋がれる。曲調は様々だが、誰かに伝えたい想いの変化と自分の殻を破っていこうという心を紡いだ楽曲が並ぶ、印象的なブロックになった。

圧倒的なパワーで「誰彼スクランブル」「あれこれドラスティック」を熱唱!

MCでは久しぶりのワンマンを迎えて、コロナ禍に感じていた想いの丈を話すhalca。声を出せない状況で開催した [playgood]シリーズ。みんなが本当にライブを楽しんでくれていたかと不安だったが、ファンのみんなから温かいメッセージがたくさん届き、その言葉に励まされたのだと言う。

「自分では勝手に不安に思ってたけど、みんなが今もキラキラした目で楽しそうに過ごしてくれているのがすごく嬉しい。私たちはこんな状況でも新しい楽しみ方を作ることができてるんだなと思えます。まだしばらく歌えないかな?と思ってやめていた曲があったんですけど、歌いたいなと思えるようになりました」

そう想いを伝えて「ワンマンでは久しぶりになります。お待たせしました」と届けたのは、halcaが初めて作詞に挑戦し、ファンの顔を思い出しながら感謝の気持ちを書いたという「one another」。純粋なhalcaの想いを表現するような真っ白いライトの中で、何度も何度も客席に手を振りながら美しい歌声を響かせる。そこに込められた彼女の想いが、続く「センチメンタルクライシス」で歌われた“キミと私 きっといま同じ気持ちだよ”のフレーズにしっかりと繋がり、胸を熱くさせた。

そして、“プレッシャー”で「ドキドキです!」と言った彼女が紹介したのは、「最近リリースされた“とんでもない曲”があるんです。イベントライブや対バンライブでは何度か歌っていますが、ワンマンライブで歌うのは初めて。気合いを入れて歌います」と披露された最新シングル「誰彼スクランブル」だ。迫力あるバンドサウンドにのせて、ダイナミックに動きながらスピーディに畳みかけられるパワフルな高速ボーカルはまさに圧巻!「キミがいたしるし」と併せて、ロックシンガーとしてのhalcaの実力を知らしめた。

「あっという間なんですけど、一緒にラストスパート駆け抜けられますか?」とシャウトして畳みかけられたのは、さらにハードな楽曲たち。カラフルなライトに包まれた「A・WA・WA・WA」、オーディエンスとアクションを揃えた「Knockin’ on!!」、そして本編ラストを飾ったのは「誰彼スクランブル」と並ぶ難曲!鈴木愛奈とのコラボソングとしてリリースされている「あれこれドラスティック」のhalcaソロバージョンだった。“ [playgood] #07”でサプライズで歌われ大好評を博したこの曲だが、今回も「Help Me!!!!!!! PRESSURE PRESSURE」のハイライトと言える盛り上がりに。halcaもハイテンションで頭を振りながらエアギターを披露。最後は右足を振り上げて華麗にハイキックを決めた。

アンコールを求める拍手に迎えられ、キュートにアレンジされたライブTシャツと黄色のタータンチェックのミニスカート姿でhalcaが再びステージへ。彼女の代表曲の1つ「時としてバイオレンス」を軽やかに歌い終えると、「イェーイ!」と手を振り明るい笑顔を見せる。「今日はカメラさんがたくさん撮影してくださっています。ということは、“何か”になるってことですので、楽しみにしてください!」と伝えて、「今日はこのライブでプレッシャーをみんなと一緒に吹き飛ばすことができたので、今後はもっともっと面白いことにチャレンジできたらなと思ってます。ぜひぜひこれからも応援よろしくお願いします!」と深々と頭を下げる。全員でチャチャチャと手拍子を合わせた「サカナイトデイズ」が、halcaだからこそ作り上げられる幸福感たっぷりのライブを締め括った。さらにラストには、「大事なお知らせがあります!」と、11月23日(水・祝)、12月24日(土)にマンスリーライブ“[playgood]”シリーズを再開することをサプライズ報告! 詳細の発表を楽しみに待ちたい。

次ページ:緩急に富んだピアノアレンジがhalcaの歌声と見事にコラボした第2部「live playground #003」

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