9月28日にリリースされる『ゾンビランドサガ リベンジ フランシュシュ The Best Revenge』は、TVアニメ続篇『ゾンビランドサガ リベンジ』の楽曲を収録した2枚組のベストアルバムだ。新曲が3曲収録される大ボリュームな内容となっているのだが、ここでは、水野 愛役の種田梨沙、紺野純子役の河瀬茉希、星川リリィ役の田中美海に久々となった新曲レコーディングについてや、フランシュシュのこれからを語ってもらった。
――TVアニメのBlu-rayの特典CDで聴けた楽曲などが収録されるベストアルバムが発売されることと、そこに新曲も入ると聞いたとき、どう思いましたか?
河瀬茉希 やっとみんなにフルサイズで聴いてもらえる!という気持ちでした。あとは新曲をレコーディングできる喜びもあって。
種田梨沙 とにかく嬉しかったよね!アルバムを出すときはいつも新曲を録っていたから。
田中美海 私たちフランシュシュが歌っている以外の曲も入っていて、大ボリュームですよね! 『ゾンビランドサガ リベンジ』の遊び心満載の曲が入っているんです、「佐賀がサガであるために~ジングル~」とか。これは主題歌・挿入歌ディレクターの佐藤(宏次)さんがすごくこだわったという話を聞いていたので、ぜひ皆さんも聴いてください!
――アニメを観ていれば聴き覚えがある曲が入っていますよね。そのくらい劇中ラジオのジングルに至るまで印象的だったということですが。
田中 音楽には相当こだわっているチームだったので新曲も絶対に良いんだろうなと思ったら、3曲ともめちゃめちゃパンチのある楽曲で(笑)。
種田 新曲も嬉しかったんですけど、アルバムのジャケットでみんなが着ている衣装が、私たちが実際にライブ(“ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュ 佐賀よ共にわいてくれ~”2021年10月16日・17日@幕張メッセ国際展示場7・8ホール)やテレビで着用した衣装で、アニメには出ていない衣装なんですよ。
河瀬 さくら(CV:本渡 楓)のパンツスタイルも、幕張ライブから生まれたんです。それまで(初披露したシブヤノオトの時)はスカートだったので。それ含めて絵に落としてくれているのが嬉しいし、この衣装ってほぼ全パーツ、メンバーそれぞれで違うんですよ。リボンの形や色だけが違うとかではなく、個性に合わせた衣装なので、そのこだわりがイラストでもわかると思います!
種田 しかも、たえちゃん(CV:三石琴乃)のこのバージョンの衣装が見られるのが嬉しい!
――ライブには、この衣装の山田たえはいないですからね。あと、ゆうぎり(CV:衣川里佳)だけ違う方向を見ているのが気になります。
河瀬 違う方向見てますよね~。
種田 そもそもこの背景、どこなんだろうっていう。
田中 スペーシーですよね。
種田 色々と妄想が膨らみます。
――この先、映画も待っていますからね。アルバムの1曲目の「ChouChouture」は、幕張ライブでオーバチュアとして流れた曲でもあるので、ライブが始まる感がありました。
種田 この曲が入ってるの嬉しいですよね。
田中 (続篇)第12話のリベンジライブの始まりとも同じですからね。この曲からの「REVENGE」は。
種田 しかもそこに新曲が入ってくるのが良いよね。ライブのセトリと同じだと思って聴くと、かなり新鮮!
――新曲「We are Fran Chou Chou!」はメンバー紹介曲ですよね。アイドルのライブとかではお約束の曲なのかなって思いますけど。
河瀬 嬉しいですよね。コール&レスポンスがしやすい盛り上がれる曲なので、声出しができるようになったときは、みんなに声を出してほしい曲になりました。それと各々がソロでメンバーを紹介していくというのも楽しいし、ワクワクします。みんなそれぞれ雰囲気が違うので、1曲だけど何曲分も味わえるんです。
種田 これまでの楽曲のテイストがそれぞれ入っているし、歌詞も物語にリンクしているのが楽しいですよね。
――紹介曲だけど一捻りあって、自己紹介ではなく、違うメンバーを紹介する曲になっているんですよね。紹介するメンバーのソロ曲のテイストになっているのが新鮮で。
田中 この曲のストーリー的には、紹介している人のことを自分で作詞をしているんです。たとえばさくらのことを紹介しているリリィだったら、リリィがさくらのことを思って歌詞を書いているんです。それも考えながら歌詞を読んでみると、サキちゃん(CV:田野アサミ)が愛ちゃんのことを“実質こいつがリーダーだ”って歌っているから、そう思っていたんだなってわかるという(笑)。
河瀬 リスペクトしているのがわかるよね。
田中 ほんとに!お互いをリスペクトしていないと書けない歌詞だったりするんですよ。だから、みんな絆が深まって楽しそうに歌っているなぁと思いました。私もさくらのことを歌うのはすごく楽しかったし、リリィがこの歌詞を考えたんだと思うと、愛らしいです。
――リリィはトップバッターですからね。
河瀬 始まりの“ドッカーーン!!”がもう、良いよね!かわいい!
――リリィの歌唱前のさくらの“We are Fran Chou Chou!”の叫びも気合い入ってるなぁと。
河瀬 久しぶりにさくらに会った感があった(笑)。
田中 やけくそすぎる!みたいな(笑)。
河瀬 これを言っているえーで(本渡)を想像すると、ワクワクしちゃう。
――種田さん演じる愛は、純子の紹介をしていますね。
種田 “ごめんなさい!(ごめんなさい!)”ってめっちゃ謝ってるんですよ。
――チェキ会お断りの純子の代わりに、全力で謝る愛っていう面白さですよね。
河瀬 これを愛ちゃんが作詞してくれたんだよね~(笑)。
種田 若干語彙力が足りない感じなの(笑)。最後も“パワフルボイスだ”だし。
河瀬 付け加えた感がすごい!(笑)。
種田 ちょっとは前向きなことも言っておかないとっていう。純子が完璧なステージが届けられる人だと思っているところも良いですね。
田中 この曲調も、「激昂サバイブ」的な感じがしてめちゃめちゃ好き!
――河瀬さん演じる純子は、ゆうぎりを紹介していて。ゆうぎりの和風の曲調でしたね。
河瀬 『ゾンビランドサガ』第2話のラップバトルでゆうぎりが弾いている三味線に合わせてラップをしているので、なかなか珍しい純子なんですけど、さくらが歌っていたラップから歌詞も持ってきてフレーズに入れていたりするんですよね。あと、歌うときに「ゆうぎりにうっとりして」とディレクションがあったので、魅了された方々の目線でも歌っています。
――ゆうぎりのソロの曲調は独特なのも素敵ですよね。
種田 リズムがいつも独特なんですよね。
田中 衣ちゃんは「もっと遅く歌って」って、毎回スパルタなことを言われているから(笑)。
種田 基本的に英語はすべてひらがなになるし(笑)。
――リズムは後ろで取るように言われているんですよね。
種田 あと、たえちゃんが、結局伝説の何なのかは言わないっていう。
河瀬 そこでも明かさないスタイルがいいですよね。
――あとゆうぎりがリリィを紹介するときに、スキャットを歌っているのも良かったです。ゆうぎり風スキャットで。
田中 これもストーリー的には、リリィへ想いを便箋にたくさん綴ってくれたんですけど、歌詞にするには長すぎるということで、省略してこの形(スキャット)になったという話なんです。スキャットも、このテイクが使われたんだ!って完成を聴いたあとに言っていたので、多分いっぱい収録したんだと思います。
種田 ゆうぎりがスキャットを歌うとは思わなかったなぁ。
河瀬 レコーディングの歌詞にも(スキャット)としか書いていないから、レコーディングで衣ちゃん(衣川)がその場でやったんだろうね(笑)。
種田 スキャットの最後のイエーイ!もゆうぎりさんすぎて笑っちゃった。
河瀬 上手すぎて笑っちゃうんですよね。
――田中さんは、スキャットのやり方を聞かれたりしなかったのですか?
田中 聞かれなかったです。衣ちゃんもレコーディングに行ってからやろうみたいな感じだったみたいで、わからないまま行ったらしいです(笑)。
――この曲を作ったからには、ライブでもやってください!という感じですね。
田中・河瀬 やりたい~!
種田 サビもすごく良いのでぜひ!
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