リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2022.08.27

【ライブレポート】止めどなく訪れる、心が“弾ける”瞬間! “Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”DAY1・超速報!

【ライブレポート】止めどなく訪れる、心が“弾ける”瞬間! “Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”DAY1・超速報!

音楽の楽しさ、アニサマ愛、絆、そして恩返しと未来――様々な想い詰まった後半戦

休憩を挟んでの後半戦、トップバッターとしてセンターステージに登場したのは、意外にも初出演となるCHiCO with HoneyWorks。まずは最新曲「ヒミツ恋ゴコロ」を360°ぐるりと周りを囲んだ観客へと、まるでライブハウスのように距離近く歌声を届けていくと、続いては“青春”のテーマにもマッチするデビュー曲「世界は恋に落ちている」で爽やかな空気を会場へと吹き込み、サビでの腕振りで一体感をもたらす。曲明けのMC中には亜咲花がステージに登場。CHiCOと2人とも“アニサマの元観客組”であるという共通点を明かしたり、亜咲花が初めて買ったアルバムがチコハニであることを告白したりとエモさMAXになったところで、2組による「プライド革命」のコラボへ。実力者同士ならではの歌声のぶつかり合いや、力強さと美しさを兼ね備えたハーモニーも聴かせて、最高の形で後半戦の滑り出しを決める。

続いて登場した愛美も、ソロとしては初出演。爽やかかつ、終盤には駆け抜けるようなリズムももつ1曲目「カザニア」を笑顔でしっかりと歌いきると、2曲目としては自身が初めて作詞したアニソンとなった「LIGHTS」を歌唱。スローなバラードに、ぐわっと心に食い込んでくる歌声を乗せて観客の心を掴む。また、曲間のMC中に垣間見えたマイペースな部分とのギャップもまた、印象深いものとなったのではないだろうか。

愛美がステージを降りると、2階ステージにローブを纏って顔を隠した形で東山が登場し、「de messiah」を歌唱。1サビ後にはフードを取り、スタイリッシュなダンスとともにダークなナンバーを披露していく。エールや温かさを届けた先ほどの2曲とはガラリと雰囲気を変え、この1曲を通じて彼女の高いダンススキルも観客の心に刻み込むことに成功したのではないだろうか。

そのムードを受け継ぎ「CHAIN」から出番をスタートさせたのが、ASCA。鋭く力強い歌声や堂々たる佇まいからは、シンガーとしての風格すら漂わせる。さらに「君が見た夢の物語」ではミステリアスかつ重厚な雰囲気の楽曲を、抜いた歌声も駆使して感じさせる美しさや妖艶さも織り交ぜて見事に表現してみせた。

そして「次の曲は、私の10年来の親友と……」と口にすると、鈴木このみを呼び込み「僕たちの行方」を2人で歌唱。同じオーディションで出会い意気投合した2人の、「いつか一緒のステージで歌おう」という10年越しの約束が果たされた1曲に。落ちサビでは視線を交わして歌声をぶつけ合ったりと、精一杯かつ息ピッタリのステージを作り上げ、歌唱後には肩を組んで駆けてステージを降りたのだった。

そんな余韻の残るなか、場内には蝉の鳴き声が流れ、メインスクリーンにはノイズが。となれば曲は「夏夢ノイジー」、歌うのはもちろん“アニサマに咲く花”、亜咲花だ。ミステリアスな楽曲自体の雰囲気は歌声で十二分に表現しつつ、やはり今年も……いや例年以上にアニサマで歌える喜びが伝わってくるステージに。それは続く「Ready Set Go!!」でも同様で、突き抜けるように明るい曲を笑顔で、持ち前のパワフルな歌声で歌い上げていった。曲明けのMCでは「3曲枠にきました!」と“アニサマオタク”ならではの喜びを語ると、最後は毎年恒例・SSAでのキャンプを今年は「Sun Is Coming Up」で。映画「ゆるキャン△」の映像も背負いつつ、“青春”とその先を描いたポップなナンバーで、SSAをこの日もグリーンに染めたのだった。

続くオーイシマサヨシは、その「Sun Is Coming Up」をかけたラジオDJという設定の影ナレを呼び水に、恋愛相談のお便りを紹介しつつ「君じゃなきゃダメみたい」のタイトルコールとともにリフトアップで登場。

こちらも恒例となった1サビの「アニサマじゃなきゃダメみたい」の歌詞変えも交えて観客の心をぐっと掴むと、「エモーい!」のシャウトとともに登場した鈴木愛理と、浴衣姿や「Sparkle」というタイトルにちなんで「打上花火」をカバー。2人で番組MCを務めてはいるものの、実はこの曲がデュエット初披露。鈴木愛理の真っ直ぐな歌声や甘めに振ったオーイシの歌声が、キュンと切なく青春感溢れる楽曲にベストマッチしていた。

曲明けには鈴木と入れ替わる形で、今度はTRUEが「エモーい!」のシャウトとともに登場。この日限りの“同盟”によるユニット・OxTRUEが「UNION」を歌唱する。とにかくパワフルかつエネルギッシュな歌声が場内を包み込み、観客のボルテージは終盤に向けてさらに爆上がり!OxTとして生み出したド鉄板曲をさらに高めて、最高のボーカリスト2人が大会場に届けてくれた。

ここでオーイシは出番を終え、TRUEへとバトンタッチ。まずは幸せ溢れるナンバー「Happy encount」を、バイオリニスト・Ayasaとのスペシャルコラボで披露していく。楽曲自体はもちろん、生の歌声から伝わってくる圧倒的な光と多幸感が心を震わせ、幸せに包まれすぎて涙が出てきそうに感じるほど。そんな感情を生でビリビリ感じさせるTRUE、やはりすさまじいシンガーである。

歌い終わったTRUEは「ブチ上げてもいいですか?」と観客を煽ると、その宣言のとおり「飛竜の騎士」「Divine Spell」と立て続けにパワフルに歌声をぶちかます曲を披露。1曲目とは違う形で熱く熱く心を揺さぶってくると、ラストに歌ったのは彼女のTRUEとしてのデビュー曲「UNISONIA」。時折ステージの端まで駆け出したりもしながらも、クールさと雄々しさを持ち合わせた盤石の歌声はまったく崩れない。この出番の序盤で語ったように、まさに音楽を楽しむ姿を、4曲通して示し続けたステージとなった。

そんなパワフルなステージからバトンを受け取り、初日のトリを飾ったのは、今年が10回目の出場となる鈴木このみ。まずはハイスピードなロックナンバー「Theater of Life」を力強く、しかしところどころに余裕感も感じさせるように歌ってみせると、ダークな世界観の「命の灯火」はスタンドマイクで歌唱。パワー全開で押し続けるという彼女ならではの魅力を1曲目ではみせた一方で、ダークな楽曲において観客を惹き込めるという側面もしっかり提示。時折滲ませる余裕感も含めて、10年間の成長を早くも感じさせる。歌唱後には改めて10回目の“アニサマ”という節目、そして自身初のトリを務めることにMCで触れ、10年間を振り返りつつも「今日はアニサマにどうしても返さなきゃいけない日。今までの集大成ではなく、みんなをもっとキラキラギラギラ輝ける明日に、アニサマの未来に辿り着けるように、私たちで一緒にライブをしましょう」と呼びかけ、さらに「ありったけで歌います」と宣誓。

その言葉通りにラスト2曲は、彼女のキラーチューンにしてこれまでを象徴する曲ばかり。まず「This game」は、パワフルで伸びやかな歌声という彼女の特徴がよく活きるナンバーの1つ。この日も彼女の歌声が見事に炸裂。そんなこの曲において、2サビのラストのロングトーンを搾り出すように長く長く歌った姿からは“ありったけ”の言葉に偽りがないことを感じさせる。その一方でラスサビでは不意に笑みが溢れる瞬間もあり、王者感さえあるステージに。そして「ラスト!Sparkle砲、ぶっ放しまーす!」とシャウトしバズーカを一発発射してから歌い始めたのが、ラストナンバー「DAYS of DASH」。彼女の必殺ナンバーの1つであり、“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”のテーマと結びつきながらも青春感とポジティブさを併せ持つ、この日のラストナンバーとしてドンピシャな1曲だ。この曲を彼女は、ステージ上を幾度も駆けながらも最後までパワフルな歌声を響かせる。そして笑顔でステージから、観客全体へとエネルギーと爽やかな青春感の両方を、思いっきりぶちかましてくれたのだった。

後奏中には、この日の出演アーティストがステージに集結。楽曲が締め括られたのち、そのまま“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”のテーマソング「Sparkle」で会場全体が改めて一体となり、爽やかな盛り上がりとともに初日のステージは幕を閉じ、サプライズはもちろん各アーティストの地力の高さがもたらした最高に輝く姿を見せてくれた。このバトンを受ける本日のDAY2公演ではどんな心が躍り弾ける瞬間が待っているのか、今から楽しみで仕方がない!!

TEXT BY 須永兼次

■“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”DAY2 ライブレポート・写真はこちら
■“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”DAY3 ライブレポート・写真はこちら

“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”8/26(金)セットリストはこちら

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP