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INTERVIEW

2022.07.20

【インタビュー】始まりのステージから丸3年の日に降り注ぐ、ハッピーの雨あられ! Happy Around! 1st Album 『はぴあら★はぴあれ★はぴあられ』リリースインタビュー

【インタビュー】始まりのステージから丸3年の日に降り注ぐ、ハッピーの雨あられ! Happy Around! 1st Album 『はぴあら★はぴあれ★はぴあられ』リリースインタビュー

DJをテーマにしたメディアミックスプロジェクト「D4DJ」。その中に登場する、陽葉学園の高校生4人によって結成されたユニット・Happy Around!(愛称:ハピアラ)の1stアルバム『はぴあら★はぴあれ★はぴあられ』が、7月20日(水)にリリース。彼女たちの初ステージ“D4DJ 1st LIVE”からちょうど3年の記念すべき日にリリースされた本作やこの3年間の歩みについて、メンバーの各務華梨(明石真秀役)・三村遙佳(大鳴門むに役)の2人にじっくりと語ってもらった。

始まりのステージからの3年間で、2人が周りから吸収してきたもの

――『はぴあら★はぴあれ★はぴあられ』のリリース日は、“D4DJ 1st LIVE”からちょうど3周年の日にあたります。

三村遙佳 私たちハピアラは新人声優揃いということもあって、その“D4DJ 1st LIVE”の頃はほかのユニットの皆さんと比べるとファンの方があまり多い状態ではなかったんです。でも活動を重ねたり、アニメやゲーム「D4DJ Groovy Mix(以下:グルミク)」が始まったりしていくなかで、だんだん皆さんにハピアラのことを知っていただけるようになり、応援してくださる方もすごく増えてきて……そうやって少しずつでも成長が目に見えたことが、すごく嬉しいです。

各務華梨 私も「D4DJ」が、活動としてもほぼ初めての頃で。人前で歌ったり踊ったりしたのも、その3年前のライブが初めてだったんです。しかも私、元々はあまり外に出ないタイプのオタクで(笑)。ライブを観た経験もそんなにたくさんはなかったし、DJのことも最初は全然知らなかったので、本当に最初は何もわからないなかでの活動だったんです。でも活動していくうちに、曲を繋いでいくところにDJの面白さを感じまして。曲を繋げている間にMCを入れてみるようにもなりましたし、そのMCも最初は本人として喋っていた部分が多かったところから、全部キャラクターとしてやれるまでだんだん進化していったんです。

三村 最近では自分たちでセリフを決めたり、スタッフさんの案に自分たちの意見もプラスさせてもらったりしているので、活動開始の頃以上に私たちらしさやハピアラらしさの出るステージにできているんじゃないかなと思います。

三村遙佳

――その原点となった、3年前の“D4DJ 1st LIVE”のことは、お二人は覚えていますか?

三村 すごく鮮明に覚えています。元々私は小学生の頃に芸能の仕事を始めて、北海道で子役のような形でCMに出たり観光地モデルなどをやってから、ご当地アイドルみたいなことをしていたので、お仕事として人前に立つこと自体には慣れていたんですよ。でもあんなに大きなステージに立つことや、キャラクターを背負ってステージに立つことは初めてだったので、今までで一番緊張したステージでした。

各務 私もすごく緊張はしたんですけど、実はあれが一番楽しめた記憶があるライブなんです。

三村 そうなのー?

各務 うん。そのときはまだ事務所に入って2~3ヵ月くらいだったので、事務所の方からも「まだ何もわからないだろうから、とりあえず出てくれれば100点だよ」とすごく甘やかしていただいたくらいで(笑)。でも逆に、何もわからなかったからこそ純粋に楽しめた思い出があるんですよ。もちろんパフォーマンスや歌などの技術面では、今より全然劣っていたとは思うんですけど。

――そのときが一番楽しめたということは、その後のライブではまた違った感覚が?

各務 はい。“1st LIVE”で皆さんにすごく盛り上がっていただけましたし、ハピアラのこともちょっと知ってもらえて期待値も上がっていたので、その約3ヵ月後の“D4DJ 2nd LIVE”にも出させていただくときには「それを超えるものを作っていかないといけない」という意識が芽生えまして。それからはずっと変わらず、毎回「絶対に前回のライブを超えるものにしないといけない」という意識が自分の中にあるので、そういう意味では今のほうが緊張感があるように思いますね。

各務華梨

――また、そういったほかのユニットと一緒に出られるライブの機会のなかでは、刺激を受けることも多いのでしょうか?

三村 多いですね。「D4DJ」はどのユニットもカラーが全然違いますし、皆さん本当に素敵なパフォーマンスをされるので、本番以外にもリハを観させていただくときから勉強になるところもたくさんあるんです。特に私は、Photon Maidenの前島亜美さん(新島衣舞紀役)がすごく好きで……これはあまり言ったことがないんですけど、実は私、元々前島さんの大ファンだったんです!

――そうだったんですか!?

三村 はい。私が北海道でアイドルをやっているときから、前島さんの握手会に参加するくらい好きで……恥ずかしくて、まだ本人には言ってないんですけど(笑)。

――前島さんを近くで見られるなかで、改めてすごさを感じたのはどんな部分でしたか?

三村 やっぱりダンスにすごくキレもあって1つ1つのフリが綺麗なうえに、表現力がすごくて圧倒されるんですよ。そういうときの表情や頭の角度を見て「ここでこういう角度で顔を向けたら、綺麗な見え方をするんだ」みたいに勉強させていただいたり……皆さん本当に素敵なんですけど、そんな前島さんみたいになれるように一生懸命頑張りたいなと思いながら、いつも必ず目で追ってしまいます。

各務 私もPhoton Maidenさんのダンスはすごく参考にしていますし、あと去年の“D4DJ D4 FES. -Be Happy- REMIX”でのPeaky P-keyさんのパフォーマンスには、直接的に影響を受けたところがあるんですよ。

――それは、どんな影響だったんですか?

各務 リハのときにたまたま時間が空いたので、私はおゆさん(西尾夕香/愛本りんく役)と一緒に客席から観させていただいたんです。そうしたら、愛美さん(山手響子役)が曲の一部分でDJ台にのぼって高木美佑さん(犬寄しのぶ役)と一緒にパフォーマンスしたり、メンバーが入れ替わったりと色んなフォーメーションを組んでらっしゃって。それを「あれ、良いね」と言っていたら、おゆさんに「じゃあ、明日やってみよっか」と言われて(笑)。

――「明日やろうか」はすごいですね(笑)。

各務 それで、実際にやってみたんですよ。たしか元々誰かが上に行くことは決まっていて、そのうえでの絡みだったりはしたんですけど。

三村 そういうふうに直前になって変わったことって、本番後すぐにみんなでアーカイブを見返すときに、「あ、ここでこういうことしたんだ!でもここ、すごい良かったね」とかすぐ話し合ったりするんだよね。

各務 うん。逆に私はDJ台にいるから、後ろ姿は見えても前からの見え方はわからないし、会場によってはステージが全然見えないこともあるんです。それに、カバー曲はすごく自由なので、特に「学園天国」みたいにキャラ同士で面白く絡む曲で何が起きてるかは、アーカイブで観て知ったり(笑)。

三村 たしかに!カバー曲は振付も自分たちで全部決めてるからね。今年の“D4DJ D4 FES. LIVE -ALL IN-”のときは、「Daydream café」のときにかがみん(各務)がDJ台から降りてきてくれて、逆におゆちゃんが上に行ったんだっけ?

各務 そう。そのときは、私が「そうしたら面白いなぁ」って言って。

三村 かがみんは、いつも色々提案してくれるんです。

各務 今までは私がDJ担当だから基本DJ台にいたけど、曲の合間におゆさんが上に行って私とちんはるさん(三村)が下にいる、みたいな今までのライブでは観られなかった映像ができたら面白いなと思って、おゆさんに1人で上に行ってもらいました(笑)。

――その結果、“DJ台で遊びまくるりんく”が誕生したわけですね(笑)。

各務 はい。めっちゃ遊んでましたよね(笑)。

三村 で、下では真秀とむにが2人で仲良く歌って。

各務 アニメではなかなか見れない組み合わせだから(笑)、そんな2人が前にいるっていうのも、また面白いかなって。

三村 たしかに。ライブならではだよね。

次ページ:3年間を詰め込んだ、色んな感情をもたらしてくれるアルバム新曲

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