INTERVIEW
2022.07.20
――その一方で、ワンマンライブでもそういうキャラクターとしての絡みを意識したパフォーマンスは、どんどん形作られていきました。
各務 そうですね。1stワンマンは、元々は一昨年の3月にやる予定だったものが延期になり、年末開催になりまして……実はもし当初の予定通りの開催だったら、持ち歌の数がワンマンをするには少なかったから、ほかのユニットの曲をカバーしたりするライブになるかもしれないと言われていたんです。でも延期になり開催されるまでの間に、アニメが放送されて「グルミク」もリリースされて。ハピアラのことをよりお客さんに知っていただけて、私たち自身もよりキャラクターがどう動いたり喋ったりするのかをわかったうえで、改めて1stワンマンを作ることができたんです。もちろん元々の日程でもライブをやりたかったですけど、ちゃんとキャラクターたちに寄り添った形で初めてのワンマンライブをできたことは、今となっては良かったかなと思います。
三村 それと、1stワンマンのときってやっぱり「最初はお客さん、どれだけ来てくれるかな?」みたいな不安な気持ちもあったんです。でも、いざステージに立つとたくさんの人が見えて。みんなと「1stワンマンでこんなにたくさんの人が来てくれて、本当に今日は幸せだね」とか、「ハピアラを好きな人がたくさん来てくれて、少しでも成長を感じられて嬉しいね」っていうことを話してました。
――その皆さんがライブの中ですごく盛り上がってくれた光景も、また1つ結果が形として見えたような瞬間でもありますよね。
三村 そうですね。1stワンマンの最後は、全員が感極まって泣いちゃうくらいでした。あと、1stワンマンではステージ後ろのLEDモニターに流したアニメの映像と、私たちの動きをリンクさせるのにもこだわった覚えがあります。そうすることでみんなに「その場にキャラクターがいる」と思ってもらえるように練習を重ねて。それは1stだけではなくそれ以降も続けているんですけど、みんなでアニメの映像を観ながら丁寧に、振付の練習をしていきました。
各務 もちろん最初からキャラクターの設定などを教えてはいただいていたんですけど、アニメのライブシーンを観ることで、「このキャラって、こう動いてこう煽るんだ」みたいなものをよりはっきりと理解できた部分もあるんです。例えば、むにちゃんの「ぎぶみーAwesome!!!!」はアニメの挿入歌なのでライブシーンがあって、そのなかで真秀が照れながら歌っていたり(笑)、一緒に振付をやっているという一面が見られるんです。でもそれが、実は私としては結構意外で。
――ちょっと違った姿を想像されていた。
各務 はい。それを観る前だったら「真秀はきっとやりたくないだろうから、乗り気じゃなさそうにやるのかな?」みたいに解釈していたかもしれなかったんですけど、その姿を観たことで「真秀はこういう曲でも、照れながらでも精一杯やっていく子なんだ」とわかったんです。しかもハピアラはカバーも含めてかわいい系の曲が多いので、ほかの曲でもそういう一面を取り入れていきまして。そのシーンから得られた案を応用して、色々な曲での真秀の姿を作っていけました。
三村 私も「ぎぶみーAwesome!!!!」の、みんながむにちゃんのセリフをマネして言うところで1つ発見があって。そこでは真秀は照れながらセリフを言ったり、りんくはかわいくむにちゃんのマネをしてくれたり、(渡月)麗ちゃん(CV:志崎樺音)も恥ずかしがり屋だから恥ずかしそうに言ったり……それを見たとき、すごく盛り上がる曲でありながら、キャラクター同士の関係性がすごく見える曲だと気づいたんです。あとは、2サビ明けの“むにむにコール”のところでセリフの入っていない部分が何秒かあるんですけど、むにちゃんになりきると「ここでむにちゃん、なんか一言ツッコんできそう」と閃いて。「むにちゃんだったら、きっとここでこう言うだろうな」ということをアドリブでやらせていただいたら、お客さんも楽しんでくださって。キャラクターの気持ちをさらに理解することで、楽しくステージに立たせていただいています。
――さて、続いてはアルバム『はぴあら★はぴあれ★はぴあられ』についてお聞きします。始まりの曲「Dig Delight!」から新曲「ラフ・ダイヤ・マジック」まで収録された、まさに皆さんの活動を凝縮した1枚になっていると思うのですが、改めて完成した今の率直なお気持ちはいかがですか?
各務 今、曲順を改めて見て、この3年間を凝縮したような新曲「ラフ・ダイヤ・マジック」が1曲目にきていたり、「Dig Delight!」がラストに置かれているのがすごく良いなと思いました。ただ、今回収録されていない曲もあるので……「いや、これじゃまだまだ足りない!」といいますか(笑)。これ以上のものがギュッと詰まった期間だったんだなと考えると、改めてこの3年間という時間のすごさを感じます。
――物理的な収録時間の制約上、残念ながら入らなかった曲もあるけれども、それを含めて非常に濃い3年間だったと。
各務 そうですね。この曲目を見ると、収録されていない曲のことも、今までのライブのことも思い出すし……でも、なんでこの並び順になったんだろう?これをセトリに見立てて、色々考えちゃう(笑)。
三村 そっか、いつも自分でセトリ作ってるもんね(笑)。たしかにかがみんが言うようにハピアラにはほかにももっとたくさんの曲がありますけど、収録曲の曲目を見返すと、ハピアラって明るくて元気で、聴くだけでハッピーになれちゃう曲がこんなにもあるんだなって改めて実感しますね。聴くだけで元気になれちゃうアルバムだと思うので、仕事に行くときとか疲れて家でゆっくりするとき、あとはドライブしてるときとか色んな場面でたくさん聴いてもらいたいです!
――その中に収録されている新曲「ラフ・ダイヤ・マジック」、お二人はこの曲に対して、最初にどんな印象を持たれました?
各務 なんだか、最終回みたいな……(笑)。
――それはまた、なぜ(笑)。
各務 いや、この曲って明るい曲ではあるんですけどちょっと落ち着いているところもあったり、歌詞も底抜けに明るいわけじゃなくて少し寂しさを感じる部分もあって。でもそういうものって、今までハピアラが積み重ねてきたものを踏まえないと書けないような歌詞じゃないですか?だから「最終回みたい」って感じたのかもしれないです。
三村 たしかに、そういうところはあるかも。それと私は、この曲はお客さんが手を挙げて乗ってくれている光景がすぐ想像できるくらい、ノリノリでアゲアゲな曲だなって思いました。
――そのビジョンまで、一発でパッと浮かんだ。
三村 はい。特にサビではそれが、すごくはっきり浮かんだんです。
――その印象をベースに、レコーディングではどんなことを意識しながら歌われていきましたか?
三村 むにちゃんは基本的に感情をすごくはっきりと出す子なので、普段から悲しいときはすごく悲しく歌ったり、逆に嬉しいときはすっごくハッピーに歌ったりと感情を大切にしていまして。この曲でもそれを大事にしました。それと、2-Aメロの“ふぁ 睡魔ボス級”というフレーズの中の「ふぁ」はむにちゃんがあくびをしているところなので、そこをむにちゃんらしくかわいくあくびするためにこだわって。レコーディングの前、家でもすごく練習していきました。
――むになら多分、百発百中でかわいく見せそうですもんね。
三村 そうなんですよ(笑)。それもむにちゃんとの付き合いが長くなって、「きっとこうだろうな」という部分が一番よく見えたから、こだわれたところなのかもしれません。
各務 私は、今まで見てきたライブの光景を想像しながら歌いました。歌詞の中の“ダイヤモンドみたいだ 今この瞬間”というフレーズが、ライブをしているときにステージから見える景色と重なる部分があるように感じて。例えばお客さんがペンライトやバングルを振って一緒に盛り上がってくださっている姿とか、照明。あとハピアラは曲自体もすごくキラキラした前向きなものが多いですし、ライブのステージもVJを後方にセッティングしてくださったりとすごくキラキラした空間なんです。なので私は、こういうものを指してるんじゃないかなと思ったんですよ。
――その景色を頭に浮かべながら、歌っていかれたんですね。
各務 はい。それに加えて、「そういう光景を見ながらライブしているときに、真秀はどんな気持ちなんだろう?」ということも想像しながら、なるべくライブ中の真秀の想いも乗せられるように歌いました。
――だからこそ、先ほどおっしゃった「最終回みたい」という第一印象に繋がったわけですね。
各務 そうですね。だからきっと、ライブでこの曲をやったら、私絶対泣いちゃうだろうなぁ……ってずっと思ってます(笑)。歌割りが順番にみんなの掛け合いっぽくなっている部分や、メンバー同士呼びかけるようなパートもあるので、ライブでの振付にもその掛け合いが反映されたりするのかな……?という想像もしています。
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