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INTERVIEW

2022.06.23

【インタビュー】音楽と物語で巡るharmoeの世界旅行――『It’s a small world』をリリースしたharmoe(岩田陽葵・小泉萌香)の2人へ、待望の1stアルバムへの想いを聞く

【インタビュー】音楽と物語で巡るharmoeの世界旅行――『It’s a small world』をリリースしたharmoe(岩田陽葵・小泉萌香)の2人へ、待望の1stアルバムへの想いを聞く

アニメや舞台などで活躍する声優・岩田陽葵と小泉萌香による音楽ユニット・harmoeが、待望の1stアルバム『It’s a small world』を完成させた。“音楽と物語はいっしょに歩く”をコンセプトに掲げる彼女たちらしく、本作には世界各地のおとぎ話をテーマに制作されたバラエティ豊かな楽曲を収録。Tomggg、田中秀和、やしきん、CHI-MEY、yuigot、KOTONOHOUSEらによる斬新なサウンドと、主役2人による表現豊かなボーカルが合わさった、物語のように何度も紐解いて味わいたくなる作品になった。仲良く手を繋いで新しい世界に飛び込んだ2人に話を聞いた。

岩田陽葵と小泉萌香、仲良しの2人が見つけた新たなホーム

――お二人がharmoeでデビューしてから1年強になりますが、実際にユニット活動をやってみていかがですか?

岩田陽葵 めっちゃ楽しいです(笑)。

小泉萌香 楽しいよね。それははるちゃん(岩田)と一緒というのもあるし、harmoeに関わってくださるスタッフの皆さんも良い人たちばかりで。『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』と同じスタッフの方たちが担当してくださっているんですけど、前から近かった距離がより縮まったように感じています。

岩田 家族みたいだよね。(ユニット活動で)悩み事があったときも、すぐに相談できるような場所を作ってくれているので、スタッフさんを含めて何でも話すことができて。みんなで一緒の船に乗っている感というか……あれ、ちょっと目が充血してきたかも……。

小泉 え?(岩田の眼をのぞき込む)。

岩田 もえぴ(小泉)もちょっと充血してる。

小泉 私!?(携帯のカメラで自分の眼を確認する)……ホントだぁ!!

一同 (笑)。

――なんか今、「くままま(岩田陽葵・小泉萌香 気の向くままに思うがままにっ!)」(岩田と小泉が出演するニコニコ生放送の番組)を観ている気分になりました(笑)。

岩田 えぇ!観てくれてるんですか?ありがとうございます!すごくゆるゆるな番組なんですけど(笑)。

小泉 ただうちらが楽しんでいるだけだもんね(笑)。

――それが良いんですよ。そういったお二人の仲良しな空気感はharmoeの活動からも伝わってくるところで、今はharmoeの活動自体が今のお二人のホームになっている感覚もあるのでしょうか。

岩田 なっちゃいましたね。(小泉と)一緒にいる時間が多すぎて、会うのが2週間ぶりとかでも「久しぶりー!」みたいな感じになりますし。

小泉 うん、生活の中心になりつつありますね。

――そんなharmoeの1stアルバム『It’s a small world』がついに完成したわけですが、今はどんな実感がありますか?

小泉 私たちもこの間実物(CDのサンプル盤)をいただいたんですけど、今までのシングルの倍くらいのずっしりとした重みがあって。今回は中村彼方さんが書かれたオリジナルストーリーもあったり(きゃにめ盤・初回限定盤特典の特製フルカラーブックレットに掲載)、いつも音楽を作ってくださっているぐぐさん(Tomggg)や今回が初めましての方を含めて、たくさんの方々の想いが詰め込まれていて、やっぱり初めてのアルバムは気持ちの面でも重みが違うなと思いました。早くみんなに聴いてほしいです。

岩田 アルバムでは世界各地のおとぎ話をテーマに楽曲を作ってもらっていて、表現しているおとぎ話がそれぞれ別なので、やっぱりどの曲も全然違うものになっているんですよ。アルバムの制作期間が結構タイトで、みんなでギュッと1つになって作ったので、私たちも1曲1曲に思い入れがたくさんあって。忘れられない、本当に大切な1stアルバムになりました。

ここからまた新しい世界へ――夢と想いが詰まった1stアルバム

――では、ここからはアルバム収録の新曲についてお話を聞いていきます。1曲目の「一寸先は光」はyuigotさん提供による和楽器の音をアクセントに散りばめたデジタルポップ。タイトルから察するに、テーマは「一寸法師」ですか?

小泉 正解です!

岩田 このタイトルは、私たちが「ボス」と呼んでいるプロデューサーの方(ポニーキャニオンharmoe総合プロデューサー・野島鉄平)が付けてくれたんですよ。1曲目に相応しい曲で。ワクワク感があって、光しか見えない。大好き!

小泉 大海原へ夢を探しに旅に行くお話になっていて。レコーディングのときも、(アルバムの)1曲目なのでとにかく明るく笑顔で、「前に進めないときもあるかもしれないけど大丈夫、行けるさ!」って勇気づけられる歌になるよう、意識しました!

――大きな夢を求めて新しい一歩を踏み出すストーリーは、今のharmoe自体の状況にも重なりますよね。少し視点を変えて、お互いの推しポイントを聞いてもいいですか?

岩田 (手を挙げて)はい!私は2番のAメロのもえぴのパート、“日差しを浴びてくらくら”の“く~ら~く~ら~♪”のところが好きです。ホントにくらくらしてる感じで。yuigotさんのお墨付きだもんね。

小泉 お墨付きまで言っていいのかな?(笑)。でもそういう遊びをちょっと入れていて。私はどこだろう……(鼻歌を歌い出す)。

岩田 最初からなぞって思い出してる(笑)。

小泉 私もはるちゃんと同じところが好きなんだよね。あっ、1番のはるちゃんが“してないかな?”って歌ってるところのメロディがすごく素敵。あとはDメロの“進む 進む”のところも好きですね。

――続いて、やしきんさん提供の2曲目「harmony to the West」は、中華風のフレーズとお二人の「ウー!ハー!」という掛け声が印象的なアップチューン。これは「西遊記」がモチーフでしょうか。

岩田 そうです!

小泉 日本から始まり、次は中国に行くっていう。ルートの流れも「ニキ」(ポニーキャニオンharmoeディレクター岩撫優作)がちゃんと考えてくれて。

岩田 役も一応振り分けられていて、私が三蔵法師、もえぴが孫悟空なので、歌詞もそういう感じになっていて。

小泉 私は“山の下に五百年”。

岩田 そうそう、あそこのラップみたいなパート、好き。

小泉 この曲はリズムとテンポがすごく気持ち良くて。ライブでは私たちの「ウー!ハー!」に合わせて、皆さんも思うがままに体を動かしてほしいです。ライブで盛り上がりそうな曲ですね。

――“ふたり旅ゆけば(ハッ) 天下無双です”という歌詞も、お二人のタッグの相性の良さが伝わってくる素敵なフレーズで。自分たちでも2人揃うと「天下無双」な気持ちになったりしますか?

小泉 天下無双はないんですけど、最近は持ち物とか行動も揃うことが増えてきて。

岩田 顔も似てきたと言われるし。

小泉 たまに「オジ」(ポニーキャニオンharmoe宣伝担当生﨑 孟)が間違えて呼んでくるんですよ(笑)。似すぎてきて、ライブでダンスを間違えるタイミングも一緒だよね。

岩田 2人とも同じところで間違うので、結果、間違ってないように見えるっていう(笑)。

小泉 良いのか悪いのかちょっとわかんないですけど!

――でも、この曲の歌詞に“ハーモニー 全然違うから 凹凸がハマるみたい”とあるように、それぞれの個性が上手く調和しているのもharmoeの魅力だと思います。

小泉 いやぁ、本当にそうですね。2人とも声質は全然違うし、はるちゃんは高音が得意で、私は低音が得意というのもあるので、ここの歌詞はすごく私たち自身のこととも取れるなと思っています。

岩田 ね!

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