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INTERVIEW

2022.06.16

【インタビュー】田淵智也が作詞も手がけた、キュンキュン必須のキュートさ全振りの新曲が誕生! DIALOGUE+「恋は世界定理と共に」リリースインタビュー

【インタビュー】田淵智也が作詞も手がけた、キュンキュン必須のキュートさ全振りの新曲が誕生! DIALOGUE+「恋は世界定理と共に」リリースインタビュー

声優アーティストユニット・DIALOGUE+が、6月15日に6thシングル「恋は世界定理と共に」をリリース。TVアニメ『恋は世界征服のあとで』のEDテーマとなっているこの曲は、ユニット自体の音楽プロデューサーも務める田淵智也が作詞も手がけた、前作「僕らが愚かだなんて誰が言った」とは打って変わってキュートさ全開のナンバーだ。ガラリとテイスト違う楽曲やMVに、8人はどう向き合い表現したのか。その裏側に迫る。

歌声で!映像で!8人が表現する恋する女の子像

――表題曲「恋は世界定理と共に」は、前作とまったく色の違う曲になりましたね。

内山悠里菜 まず「トゥルルル……」みたいに開けていくようなイントロの音から壮大さも感じましたし、すごくファンタジーな感じもしたんですよ。だから、お城の中の情景が最初に浮かび、全体としても「かわいらしい楽曲だなぁ」という第一印象がありました。

――衣装もドレッシーな感じですし、それに近いようなイメージが浮かんだ?

内山 近かったですね。本当に真っ白な“ザ・お城”みたいなものが、一番最初に浮かんだので。

守屋亨香 私も、歌詞も曲調もこんなに“かわいい”に全振りした曲って、DIALOGUE+としては初めてじゃないかなぁと思って。個人的にも私はそういう歌がすごく好きなので、ワクワクしましたね。特に歌詞の最初の部分からは、「好きな人に会う前に、色々と迷っている女の子」が浮かんで、それもすごくかわいいんですよ。

――たしかに、今までかわいい要素のある曲でも、勢いや爽やかさのある曲が多かったですからね。

守屋 そうなんですよ。私たちの元気さみたいなものをフィーチャーした曲が多かったので、こんなに思いっきりキュンキュンする曲は初めてなんです。

内山 それに、歌詞も今までよりも結構どストレートじゃない?“チュッてしてよ”とか。

緒方佑奈 「田淵さん、そんな歌詞書くの!?」みたいな(笑)。

宮原颯希 田淵さんの中の「かわいい」で書かれた歌詞が本当にキュートだから、普段私たちが見ている田淵さんとは少しイメージが違って。

鷹村彩花 普段は曲についてとか色んなお話をしているから、ちょっと照れちゃったよね(笑)。

緒方 でもたしかに今回は、「初恋で、頭の中が恋でいっぱいになっている女の子を想像して歌ってください」と最初に方向性を示してくださっていたので、きっと田淵さんもそんな女の子を想像しながら歌詞を書いたんだと思うんです。ただ、想像にしては共感ポイント多くない?

飯塚麻結 うん。めちゃめちゃ多い。

宮原 女の子が恋の初期に本当に盲目になっている感じがすごくしますよね。だって“映画の結末よりあなたを見つめたい”なんて……「映画に集中しな?」って思っちゃう。

7人 (爆笑)

稗田寧々 厳しいなぁ(笑)。

宮原 でも、そのくらいぞっこん!っていう姿を描いているというか……。

飯塚 さっぴ(=宮原)すっごい真っ赤になってる(笑)。でも、若干「盲目になってる自覚もちょっとある」……みたいなフレーズも歌詞に散りばめられているんですよ。

稗田 あ、2番のAメロの“ほんの少しのズレを感じたとしても 見逃してしまおう”のところ?

飯塚 そうそう。「あ、あなた自分で『見逃してしまおう』って言えるのね」って。

――この曲は、『恋は世界征服のあとで』のEDテーマに起用されていますね。

稗田 楽曲自体がすっごくかわいいので「どんなアニメーションがつくんだろう?」と思っていたら、ちょっとパステルっぽい感じの色合いで、自分が想像していた以上に曲とマッチするかわいい映像になっていたんですよ。元々私は、この楽曲を録るときにヒロインの禍原デス美ちゃんの心情を考えて歌ったんですよね。そうしたらED映像の中でデス美ちゃんが、ちょっとドキドキしながらデートの準備をしていたり遊園地で楽しんでいて、「と、尊い!」っていう気持ちになりました(笑)。

――本編のあとにあのエンディングを観たら、そうなりますよね。

稗田 デス美も初めての恋で、初めての恋人で……色んな“初めて”を経験するなかで四苦八苦している感じがこの曲に合っているのをED映像を観て改めて感じましたし、アニメーションがつくことで歌詞にデス美をより投影しやすくもなりました。

村上まなつ しかもED映像の中にはよみうりランドさんとコラボされているシーンも入っていて、私たちも実際に行って同じような構図で映像を撮らせていただいたりしたのもあって、すごくワクワクしました。

――公式YouTubeでの、CM撮影企画ですね。

鷹村 そうですそうです!

村上 まったく同じコースターに乗ってみたりとか……それもあって、より曲もED映像も一体っていう気持ちがしました。

――この曲のレコーディングの際には、どんなイメージを持って臨まれたんでしょうか?

守屋 私、この曲の女の子って「思ったことをはっきり言う、すごくストレートな子だなぁ」と感じて。それが私自身とは正反対だから、その子になって気持ちを考えることが結構難しかったんです。でも『恋は世界征服のあとで』というアニメを踏まえたことで考えやすくなって、ストレートな恋心みたいなものをよりかわいらしく出せるよう準備をして臨みました。

宮原 私は、この女の子は恋に夢中になりすぎてちょっと溺れちゃっているようなところもあるのかな、というイメージだったんですけど、さっき話にも出た“ほんの少しのズレを感じたとしても――”というフレーズだけは私も毛色の違いを感じていて。ここを「あの人が大好き!」という気持ちのまま歌うのか、それともここだけちょっと素に戻るようにするのかを悩みながらレコーディングに向かったんです。

――結局は、どちらを選ばれたんですか?

宮原 素に戻るほうをイメージしてテストで歌ったら、田淵さんも「やっぱりそうだよね」みたいにおっしゃってくれて。「僕もここだけは変えたかった。彼女が『本当はこう思っている』みたいなものを出したいし、そういうものをサッと出せるのは宮原さんが合うかなと思って振りました」と言っていただけたのもあって、この部分は結構念入りにレコーディングさせてもらいました。

――ほかの方も、歌うなかでトライされた部分は多かったのでしょうか。

村上 ありました。私、その直前のソロパートを歌っていまして、割と最初から「ここは遊べる場所だ!」と思って臨んだんです。でもレコーディングのなかで「ひそひそ話はもっと抑えても、音が拾えるよ」と言っていただいて、持っていったものよりもだいぶ小さい声で歌ってみたりして。あと“贅沢だ”の部分も、本当にウキウキしている感じを出せるよう跳ねてみたりと、話し合いながらだいぶ面白く遊んでみました。

飯塚 そのあとのBメロには私のソロがあるんですけど、そこはすごく悩みまして。その後のきょんちゃん(=守屋)のソロが「そんなこと本当は微塵も思ってないよ。うそぴょん♪」みたいな歌詞なので、どっちの気持ちなのかすごく悩んだんです。それで「『うそぴょん♪』って思っているわけだから、かわいく歌おうかしら?」と持っていったら、「宮原さんからの流れで、もうちょっと落としめというか、ちょっと現実も覗いちゃってるけど……みたいな方向で」と言っていただいて。それからは、歌い方が結構変わりましたね。

緒方 私も、1サビあとのセリフのところの……。

飯塚 “ねぇ知ってる?”ね。

緒方 うん。そこは田淵さんとかなり相談しながらやらせていただきましたった。あそこは最初、相手に言葉をかけているふうにセリフを言っていたんです。でもレコーディングを重ねていくうちに「盲目だから、会話じゃなくてもいいんじゃないか?」となっていきまして。最終的には会話調だけど相手にはかけず、自分の中で「こうなってこうなってこうなるのよ!」みたいに内側に込めた感じにしていくよう軌道修正しました。

宮原 聴いてても、「浮かれてるんだろうな」っていう感じがすごくしたよ。

緒方 そうなの。聞こえてるんだけど聞こえてない、みたいな(笑)。

――そこに、鷹村さんが短いフレーズで合わせていって。

鷹村 そうですね。私は“恋を知らない幼子”というイメージで臨んだんですけど、「綿でくるまれた赤ちゃんみたいに、もっとピュアに」とディレクションをいただいて。それと「知らない世界の扉をちょっと覗けているから、好奇心は残してほしい」とも言われたので、その2つを“ん?”と“それから?”に、頑張って込めました。

緒方 たしかに、まだ恋とか始まってなさそうだよね。

宮原 無垢な感じが、すごくした。

鷹村 そう。「なにも知りませーん」っていう感じで(笑)、恋に憧れている……というイメージでやりました。

――そしてこの曲のMVもまた前作とは異なる、非常にかわいらしいテイストのものになっています。皆さんお気に入りのシーンなどはありますか?

村上 途中、たくさんの服の上に座って歌っているシーンです。実はあの中には、かつて自分たちが着ていた服も混じっているんですよ。そのとき、みんなで座りながら「これ、あのとき着た服じゃない?」みたいに話したのも楽しくて。当時の思い出も蘇ってきて、すごくウキウキしながら撮りました。あと、私と隣にいたさっぴが、2人で「後ろでも目立ってこうぜ」っていう話をしていて(笑)。

宮原 そうそう。ゆーな(=緒方)とかまゆゆん(=飯塚)を抜いたときに、微妙に後ろの私たちの手とかが映るんですよ。そこに「映り込ませていこうぜ!」って(笑)。

村上 で、本当はダメかもしれないけど、カメラに合わせてちょっとお尻を前に出してみたり……。

宮原 遠めの服を取ろうとしたりとか(笑)。

村上 でもその甲斐あって割と映っていたので、そこを改めて注目してほしいです(笑)。

内山 私、個人的なお気に入りというか……私、すごく前髪にうるさい女なんですよ。だから、ねーね(=稗田)が前髪を揃えるシーンがすごく好きで。

稗田 あはは(笑)。

内山 気持ちがめちゃめちゃわかるんですよ。表情とか仕草もすごくリアルで、しかもねーね、顔がかわいくて。

村上 うん、かわいかった!

稗田 あれ、直前まですごく眠くて寝てたんで、寝起きなんですよ(笑)。

内山 あれめっちゃかわいい。ラフさが良い感じに出ているのが、すごく良いなぁと思ってた。

稗田 ありがとう(笑)。ほかにも、まなつが服で顔を覆って隠しているシーンもめちゃくちゃかわいいんですよ。ただ、ダンスシーンの撮影はめちゃくちゃ大変で。

守屋 うん、大変だった……。みんなで輪を作って回るところは、スピードを揃えないとぶつかっちゃうし。

緒方 サビの歌詞に合わせて、メリーゴーランドみたいにくるくる回るところがあるんだよね。ライブだとステージにバミリが貼ってあって、そういうときにもフォーメーションを作りやすいようになっているんですけど、MV撮影だとそれが貼れないので円が潰れたりしがちなんです。なのでそのシーンは、特に苦労しながらの撮影でした。

守屋 あと、Dメロのペアダンスが最初、恐ろしくできなかったよね。

村上 うん。私たち2人のペア、本当に最初全然できなかった(笑)。

守屋 社交ダンスみたいな振付が全然できなくて。苦労しました。

村上 でも今はね、もうバッチリ!

緒方 すごいアクティブなペアじゃなかった?

守屋 あ、そう。めっちゃ速くて!

村上 最後の一振りだけで3mくらい動いてる、くらいの感じだったんです(笑)。

守屋 ほかのペアはそんなに動かないのに……。

村上 見える位置を探して動いたら、そうなりました(笑)。

次ページ:爽快感あるカップリング曲と共に、いざ“DIALOGUE+の夏”へ!

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