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INTERVIEW

2022.04.13

【撮りおろし対談】May’n、配信シングル「蒼の鼓動」で草野華余子と初タッグ!お互いへの想いや野球愛を語り合ったスペシャル対談が実現!

【撮りおろし対談】May’n、配信シングル「蒼の鼓動」で草野華余子と初タッグ!お互いへの想いや野球愛を語り合ったスペシャル対談が実現!

May’n史上最速のレコーディングで生まれた両ファンを納得させる楽曲

――May’nさんが歌唱の点で意識した点を教えてもらえますか?

May’n 熱くほとばしる感じは大事にしたかったです。実際にそういうテイクにもなっていますし。

草野 私からも「安定感」は崩してもらったんですよ。荒々しくてもいいからいい声で勢いがあるテイクを録る、というのが今回のテーマだったので。あとからきれいに整備することもできるので。でも、「何回録るかな?」と思っていたら、ブロックごとにレコーディングしたんですけど、1本目はスタンダードに、2本目は元気めに、3本目はそれらを踏まえて自分が思うように、休みなく歌ってもらったら終わりました。そこから、歌詞に一番似合うテイクは2人で選んだんですけど、2人のチョイスに一切のズレがなくて。May’nちゃんのレコーディング史上、最速で終わったらしいです。

May’n ホントに。こんなにスムーズなレコーディングはなかなかないです。

草野 でも、私が歌のコンセプトとして伝えたいものは歌詞とメロディと仮歌に入っていて、センスのある受け手ならマストなところを外さないんですけど、May’nちゃんは1テイク目から「あ、これは何も言わなくてもいいな」という感じで。スタジオを5時間くらい取ってもらっていたんですけどメインは1時間くらいで終わって、あとはずっと喋っていました(笑)。ギリギリ最後の1時間で「コーラスを録るか」って言って、「足りへんところは私が家で入れてくるわ」って。

May’n それじゃあ遊んでいるみたいじゃないですか(笑)。真面目にやりましたよ。こんなに汗をかいたのは久しぶりでした。

草野 モニタールームから見ながら「この人、ライブくらい動くなぁ」って思っていました(笑)。だから、ディレクションしたのはDメロくらいかな。自分自身と戦っている曲にはしたかったんですけど、Dセクションにはずっともがき続けるなかでふと風が吹いたような瞬間を入れたくて。そこだけ、声を出さずに自分に問いかけるみたいに、とお願いしました。でもそれもすぐに応えてくれましたね。

May’n やっぱり、作家さんであり歌い手さんでもあり、なのでディレクションがすっごくわかりやすいんですよ。めちゃくちゃレコーディングしやすかったです。

――コーラスのレコーディングで意識された点は?

草野 コーラスって鍛錬している人が上手いんですよ。May’nちゃんも、もちろんセンスもありますけど何よりも鍛錬の量を感じますね。私は左右で同じ歌を流す「ダブル」でコーラスを録るんですけど、そうすると練習が足りていない人だと語尾のレガートが合わないこととかあるんです。でも、そこもビタッ!と合って。私は作家なので知覚しながらできますけど、歌い手さんでできる方は本当に一握りですね。スキルの高さは抜群です。そこは書いておいてください(笑)。

May’n ありがとうございます(笑)。デビューから鍛え上げられたこともあって、私もコーラスは好きですね。そこも個性が必要なんですよ。個性のないコーラスを録るなら自分が歌う必要がないので。

草野 そう、ハモを歌うときにニュアンスを消す人がいますけど、メインのトラックと同じニュアンスをつけないと浮き上がるんですね。しかもそれはあとから直すことができない。

May’n ニュアンスは本当にそう。だから今回も、アグレッシブなテイクが録れたあとにハモを入れているので、ハモでも勢いを増したいという思いでした。

草野 どうしても楽曲が持つ「火力」が弱くなっていくときもあって、自分としてはサウンドプロデュースもさせていただくなかで、絶対最初に生み出したときの炎を絶やさないとは決めているんですけど、今回は自分が必死にならなくても火の勢いが上がる一方で。これが一番良い形の楽曲提供だと思います。

May’n いや、こんな熱い仮歌は受け取ったことがなかったですよ。基本的に私はシンセメロのガイドだけで受け取ることが多くて、歌詞をもらっていたら自分で譜面を見ながらハメるんです。でも、今回はすごく熱意に溢れたものを贈られたので、自分もより高まりましたし、そこに上乗せすることもできましたね。

草野 でも、May’nちゃんだから厳しめのパスを出したと思います。仮歌から、16分とか8分の裏といったアクセントを出していたので。

May’n 歌詞もめちゃめちゃ詰め込んでいますしね。

草野 かなり難しいと思います。だから、もし良かったらドラゴンズファンの女の子にも挑戦してみてほしいですね。(※4月23日(土)よりJOYSOUNDにて「蒼の鼓動」カラオケ配信開始)

――草野さんは長くMay’nさんを見続けてきましたが、今回組んだことで改めて気づいた点はありましたか?

草野 May’nちゃんは若くしてデビューしてるからか、芯までプロフェッショナルなんですよ。バンド上がりの人たちって周りにどれだけのスタッフさんがいるかをすぐ忘れる人が多いイメージがあるし、私も20代はそうだったからこそ思うんですけど、自分がどれだけ疲れていたとしても、周りのスタッフさんがこれだけ動いてくれている、目の見えないところでお金や誰かの時間が動いている、その先には待ってくれているファンがたくさんいる、ということを常に意識しながら仕事できている。前々から感じてはいましたけど、本当にプロフェッショナルだと思いました。

May’n でも、そう言っていただいてなんですけど(気持ちが)下がる理由がないんですよね。

草野 すごくない? ここ、めっちゃ太字のとこですよ(笑)。

May’n (笑)。いや、体力的に疲れていたとしても、こんなかっこいい楽曲が上がってきて、ようやく華余子さんと一緒にできて、燃えない理由がないですよね。

草野 だって、昼、夜とライブ(“May’n Billboard Live 2022 「Hang jam -Billboard Live edition-」”)をやって、その前に舞台の稽古があって、というなかでですよ。

May’n でも、ツアー中のレコーディングって一番調子いいんですよ。気持ちが「休み」に入っていないので。週3、4のツアーだったら喉を消耗しているかもしれないですけど。

草野 たしかに。スポーツと一緒だ。しっかり仕上がっているシーズン中というわけやね(笑)。

――改めて「蒼の鼓動」がどういった楽曲になったと感じているか教えてください。

May’n 聴けば聴くほどドラゴンズへの思いが詰まっていると思える楽曲で、早く選手の皆さんにも届いてほしいですし、絶対立浪監督にも熱くなってもらえる自信があります。それに、May’nファンにとっても私の気持ちを感じてもらえる1曲だと思うんですよね。「もっといい音楽に出会いたい」「もっとライブで熱くなりたい」と前だけ向いてきた私と、一緒に走り続けてきた皆さんにはきっと伝わると思います。なので、どちらのファンの人にもぜひ期待していただきたいと思っています。

草野 そうですね。歌詞の話に戻って申し訳ないですけど、サビの最後の“衝動”“結晶”という言葉は歌詞カードでは“直球”になっているんですよ。耳で聴いたらMay’nちゃんの曲だけど歌詞を見たら野球の歌にもなっているということですね。それから“弱さと向き合う日々を 重ねて強くなれたから”という一節も、「BLUE」という曲を作った末に“Heartbeat of BLUE」”と歌えるMay’nになったことを曲にしっかり込めているんですけど、優勝から遠のいてしまったドラゴンズがこれから強くなるところとも重ねています。それってずっと強かった人には持てない感覚で。私も20代はずっと負け戦しかしていなかったですし。

――どこを切り取ってもMay’nの楽曲であり、ドラゴンズの応援歌であり。

草野 はい。なので、もし今、May’nちゃんがライブで歌ったら泣くと思いますね。自分の思いと、レコーディングのときよりも100倍増えた野球やドラゴンズの知識が相まって。

May’n それは思います。最初の“Road to Victory”でもう!でも、華余子さんから受け取った炎をもっと大きくしていきたいので、ライブでの「蒼の鼓動」を見に来てほしいですね。

草野 今度は私が泣く(笑)。いや、最初は客席で見たいんですよ。自分が書いた曲を好きなアーティストがライブで歌ってくれるって、ファンにとって一番嬉しいことだから。「ここにいる誰よりも自分がファンじゃない?」って思えるので。勲章というか。

――バンテリンドームでの歌唱も期待しています。あとは始球式とか。

May’n それはできたら嬉しいですね。経験ないので。あります?

草野 ない、ない。じゃあ綺麗に空振りする練習しておきます。

――そこはバッテリーでぜひ(笑)。May’nちゃんが投げる球を受けてください。

草野 あ、そうか。じゃあ、ツーシームの握りを教えるね。

May’n (笑)。

INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司(セブンデイズウォー)
PHOTOGRAPHY BY 山本マオ


●楽曲情報
テレビ愛知「10チャンベースボール」テーマソング
「蒼の鼓動」
作詞・作曲:草野華余子 編曲:草野華余子、eba
各音楽配信プラットフォームにて配信中
配信はこちら
https://nex-tone.link/A00098188

●ライブ情報
May’n Concert Tour 2022「Laugh&Peace」

4月23日(土)千葉市若葉文化ホール(千葉)
開場17:15/開演18:00

4月29日(金・祝)スカラエスパシオ(福岡)
開場17:30/開演18:15

5月5日(木・祝)仙台市民小ホール(宮城)
開場16:45/開演17:30

5月7日(土)札幌・共済ホール(北海道)
開場15:45/開演16:30

5月14日(土)金沢市アートホール(石川)
開場16:45/開演17:30

5月21日(土)ダイアモンドホール(愛知)
開場16:45/開演17:30

5月27日(金)新潟市音楽文化会館(新潟)
開場18:00/開演18:45

5月28日(土)高崎芸術劇場 スタジオシアター(群馬)
開場16:45/開演17:30

6月3日(金)高松国分寺ホール(香川)
開場18:00/開演18:45

6月5日(日)BLUE LIVE HIROSHIMA(広島)
開場16:45/開演17:30

6月11日(土)オルビスホール(兵庫)
開場16:45/開演17:30

6月12日(日)浜松市勤労会館Uホール(静岡)
開場16:45/開演17:30

7月30日(土)大阪国際交流センター大ホール(大阪)
開場17:00/開演17:45

8月6日(土)中野サンプラザ(東京)
開場17:00/開演17:45

詳細はこちら
https://www.sound-c.co.jp/sp/mayn22/

関連リンク

May’n オフィシャルサイト
http://mayn.jp/

May’n レーベルサイト
https://www.digitaldouble.co.jp/artists/mayn

May’n Twitter
https://twitter.com/mayn_tw

May’n STAFF Twitter
https://twitter.com/MaynStaff

May’n 公式YouTube
https://www.youtube.com/user/MaynOfficial

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