【連載】マクロス40周年記念超時空コラボアルバム『デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!』特集 ~歌姫インタビューと全曲レビューからアルバムの魅力を紐解く!~ 第1回 『マクロスF』シェリル・ノーム歌担当 May’nインタビュー

『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』同時上映『劇場短編マクロスF ~時の迷宮』の公開を記念して行われた、ワルキューレに歌ってほしい『マクロスF』ソング、シェリル&ランカに歌ってほしい『マクロスΔ』ソングを募集した投票企画「超時空コラボ歌選挙!!!!!!!」。
その結果を踏まえ実現した、マクロス40周年記念超時空コラボアルバム『デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!』が4月6日にリリースされる。

リスアニ!WEBでは、アルバムリリースを記念した連載企画を実施。第1回は、『マクロスF』から銀河の妖精シェリル・ノームの歌を担当したMay’nにインタビューを敢行。本作の制作についてじっくり話を聞いた。

みんなに「頑張ったで賞」をください(笑)

――今回の企画を聞いたときは、どんな気持ちでしたか?

May’n 驚きました。これまで、ミンメイや熱気バサラと一緒に曲をリリースしたりした過去はあったので、マクロスはずっと続いていくんだなと、その歴史の深さを感じました。

――『マクロスF』もスタートから10年以上過ぎていますが、May’nさんにとって、シェリルはずっと自分の中にいる存在なのですか?

May’n そうですね。久々にシェリルになれる!みたいな感覚は何年経ってもなくて、自然とシェリルの気持ちを降ろすというか、自然に歌うことができるんです。特にレコーディングが『マクロスF ギャラクシーライブ2021[リベンジ]』の直後くらいだったので、シェリルモードが特に濃い状態でできたかなと思います。

――本気のシェリルとランカを聴けたアルバムでした。

May’n このコラボアルバムって、ある種のお祭りだと思うんです。「GIRAFFE BLUES」なんて、私がプライベートで行くカラオケでも歌っているくらい大好きな曲なので、歌えるとなったときは嬉しかったんですけど、シェリル・ノーム starring May’nとして作品を残すのならば、私ではなくシェリルの気持ちを入れ込みたいというのは、すべての曲であったんです。だからこのコンセプトとは違うのかもしれないんですけど、私の中ではパラレルストーリーのような感じで、ワルキューレの曲をフロンティアの世界でシェリルが歌う状況を考えた上で歌っているんです。歴史の中では、フロンティアがあって、ワルキューレが誕生しているけど、もしシェリルが目を覚ましたとしても、後輩の曲は歌わないんじゃないのかなと思って。だからワルキューレの歌をカバーするというよりは、この曲をシェリルやランカの歌として、あのフロンティアの状況の中で歌うとしたら、どんなシーンで歌うのかなっていうのを考えました。

――それもあって、心が揺さぶられる素晴らしいアルバムになったんでしょうね。

May’n 実際に歌うのは大変でしたけどね(笑)。ワルキューレもそうですけど、お互いのオケをそのまま使うから、自分たちが本当に得意なキーで歌えているわけではないんですよ。JUNNAちゃんってこんなに高かったんだ!って思いましたし、自分なら違うキーで歌うけど、ここは頑張るぞ!という気持ちでしたので、みんなに「頑張ったで賞」をください(笑)。

――もともと『マクロスΔ』の曲に、どんな印象を持っていましたか?

May’n やっぱりカッコいいというのはありますよね。「いけないボーダーライン」を最初に聴いたときは衝撃でしたし、歌謡曲っぽさがあって、日本人が聴くとグッと来るような懐かしさもある感じも不思議で。また特別な作品が生まれたなと思っていました。

――ワルキューレについてはいかがですか?

May’n 歌詞でも五重奏ってありますけど、本当に五重奏ですよね。しかもソロだと個性が強いんですよ。ただ5人が合わさったときの溶け込み度がすごくて、それはJUNNAちゃんと(鈴木)みのりちゃんの2人にも言えることなんです。それはユニットだからなんでしょうね。ランカとシェリルはそれぞれソロアーティストだから、一緒に歌う曲はあっても、個々が溶け合ってはいないと思うんです。もちろん邪魔をしあっているわけではないんですけど、溶け込み具合はやっぱりワルキューレのほうが濃いと思いますので、その五重奏の魅力というのは感じています。

――今回は、「超時空コラボ歌選挙!!!!!!!」の1位から3位までを歌うというものでしたが、結果をみていかがでしたか?

May’n 「サヨナラノツバサ ~the end of triangle」が第1位は意外でした。この曲をレコーディングしているときって、ここまで反響をいただける曲になると思っていなかったんですよ。それは(中島)愛ちゃんとも話していたんですけど。楽曲の魅力プラス、あのラストのシーンが合わさった魅力だと思うんですよね。まぁ私たちも大変すぎて楽しむ余裕がなかったからかもしれないですけど(笑)。でも、「ライオン」が1位なのかと思っていました。

――「放課後オーバーフロウ」が3位なんだという驚きがあると同時に、「やっぱりマクロスファンはわかっているな!」と思いました。

May’n この曲は、私が歌いたかったくらいです。この曲も私の十八番なんで(笑)。ただシェリルでは歌えないかなぁ。May’nで歌っちゃうかも(笑)。

――ワルキューレがフロンティアの楽曲を歌っているのを聴いて、いかがでしたか?好きな曲はありましたか。

May’n 一番好きなのは、「娘々スペシャルサービスメドレー(特盛り)」なんですよ。ワルキューレっぽさがあって、また私たちとは別物という感じだったので、楽しませてもらいました。しかも「ライオン」の冒頭が、マキナ、レイナ、カナメなんですよね。マキナからかわいく始まる意外性があって良かったです。あとはメドレーに「ダイアモンド クレバス」があるんですけど、以前、美雲でカバーをしてくれていて、一緒にも歌っているんですけど、このメドレーでの「ダイアモンド クレバス」がとても素敵だなと思ったんです。原曲よりも荘厳で気高い感じのアレンジだから、それが美雲にすごく合っていたんですよね。メドレー以外だと「ノーザンクロス」はすごかったですね。これも強い曲なので、JUNNAちゃんのパワーボーカルが活きていてカッコ良かったです。ワルキューレの皆さんって本当に魅力的なんですけど、カナメ役の安野希世乃さんのハモリが入った瞬間、すごく特殊なハーモニーになるんですよ。この曲もハモリがすごく効いていて、とても素敵でした。「ノーザンクロス」のハモリってすごくカッコいいので、自分で歌っていても、そっちを表に出すように歌ったりもしているんです。

――カナメの声って、どこにでも行けるというか。すべての声を支えられる感じがしますよね。

May’n それでいて目立っている。声が聴こえたときに目立って聴こえるのが不思議なんです。

――ちなみに、メドレーは「初回限定デルタ盤」にしか収録されていないボーナストラックなんですよね。

May’n 「初回限定デルタ盤」のほうを勧めてしまいましたね(笑)。「初回限定フロンティア盤」も買ってくださいね。

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