INTERVIEW
2022.02.01
――カップリング「IMPOSSIBLE LOVE」についても教えてください。「JUST DO IT」に続き珍しいテイストのラブソングですね。
Hikaru// 「JUST DO IT」は割と男子目線っぽい感じの歌詞にしたので、「カップリングは女子感があっても良いかもしれないね」という話になったんです。ちょっとツンデレというか、ヤンデレというか(笑)。若さゆえの強さや弱さを持った女の子を主人公にした歌詞を書きました。若い女の子の恋愛の歌詞はなかなか書いてこなかったので、自分でも新鮮でしたね。
――若さゆえの強さや弱さというのは、“叶わない恋なんて辛いだけなんてことはわかってる この気持ち捨てられない だからまだこのポジションにいたい”という歌詞からも感じます。一方で、個人的には『終末のハーレム』の絵理沙、美来も関係しているのかなとも思いました。
Hikaru// そう感じていただけたのであれば、そうなのかもしれません。そういうイメージができても面白いなとは思っているんですが……知っていると深読みができるけど、知らなくても楽しんでいただけるような歌詞にしています。曲はそういうことは意識していないと思うんですけど。
――お洒落なサウンドですよね。
Hikaru// 曲を先に作っていただいたんですが「お洒落な曲がきたな!」と思いました(笑)。だからこそ、ここまでわがままっぽい女の子の歌詞が書けたというか。キャピキャピな感じの曲だったとしたらちょっと違ったかもしれません。逆に大人っぽい歌詞を入れてたかも。ただメロディの音はめちゃくちゃ高いわけではないので、若い世代に限らず大人っぽくも感じる曲になっていると思います。
――作曲・編曲を手がけたfu_mouさんがディレクションもされているのでしょうか。
Hikaru// はい。いつもレコーディング前に仮歌を録ってるんですけど、それを送ってやりとりをしつつ、当日もfu_mouさんにディレクションをしていただきました。でもディレクションしてくださる方に「○○をしてください」と言われることがあまりなくて。Hikaru//がイメージしていたものを3パターンくらい録って、そのなかでイメージが合致したものを選んでもらうことが多いですね。
――それはHikaru//さんが事前にしっかりと練り込まれているから。
Hikaru// ありがとうございます(笑)。良いものを作りたいという一心でやっています。だから今回も大きなリクエストのようなものはなかったので、かわいさと大人な部分を混ぜて歌った感じですかね。
――かわいさと大人な部分、どちらもあるというのは今のHikaru//さんならではなのかなと思いました。特に英詞の部分の歌声はすごくセクシーですよね。
Hikaru// 英語の部分は吐息まじりというか。少し大人びた感じで、息の成分を多めに歌いました。『終末のハーレム』という作品を担当させていただけたからこそ、こういう歌唱を皆さんに聴いていただけるのかなと思っています。昔の自分と、今の等身大の自分をミックスさせたような……。とはいえ(歌詞は)自分の体験談じゃなく、完全なる妄想の世界なんですけどね(笑)。実年齢からは少し下げて、心のなかでは駄々をこねている感じです。
――完全なる妄想の世界ということですが、小説や映画に触れたときのような楽しさがありました。
Hikaru// ありがとうございます。その世界観に入ってもらえるというのがすごく嬉しいです。どこか「わかる!」と思ってもらえるような部分が入れられたいいなと考えながら毎回歌詞を書いています。
――新しい一面の出た曲が新年一発目に。
Hikaru// 新しいことを新しい年にしている感がありますね。持ちうるだけの引き出しを今後も出していきたいなと思っています。
――その引き出しが年々増えていますよね。
Hikaru// 色々な楽曲や作品に触れたりすると、自分の中でも「この曲こういうふうに歌ってみたいな」って欲が出てきて。それが今持っているものだと表現できないとなると、(新しい表現ができるように)自分の歌い方を研究しています。そうやって今までも自分の引き出しを少しずつ増やしていっているので、今後の新しい出会いが新しい引き出しを増やしてくれるんじゃないかなって。基本的に人とコミュニケーションを取るのがそこまで上手じゃないんですけど(笑)、ソロになったこともありますし、2022年は色々な人と出会えたらいいなと思っています。
――Hikaru//さんはむしろ色々な方とコミュニケーションを取られるのが上手なイメージがあります。最近はReoNaさんとの出会いもあり。
Hikaru// イベントでご一緒して以来、仲良くさせてもらっていて。自分が先輩という立場にいるのがなんだか不思議な気分です(笑)。
――私自身もHikaru//さんと初めてお会いしてから10年以上経ってるんですが、Hikaru//さんがお姉さんの立場になっているんだなと、なんだか不思議な気持ちです(笑)。
Hikaru// 不思議ですよね(笑)。これまでは自分の年齢ってあまり意識してこなかったんです。でも身近に、同じ職業で、年下で、頑張ってる人がいるってすごく刺激的だなって。自分より上の年齢の方や、同じ年の方の姿を見て「頑張ろう」と思うこともあるんですが、後輩が下からぐいぐい来てるっていうのもすごく新鮮。世代によって見てきたことや流行も違うので、新しい感覚・視点があって。自分ももっと視野を広げたいなと思いました。
――新しい感覚と言えば、発売日にはスペースで試聴会もやられるんですよね。
Hikaru// そうなんです!喋りが苦手と言い続けてきて──。
――そして機械が苦手ともおっしゃり続けて(笑)。
Hikaru// そう、本当に苦手なんですけども(笑)。新しいことにも挑戦していかなきゃいけないなと。そうやって、皆さまと繋がれるような機会を設けていきたいなと思っています。
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