【ライブレポート】革命の結実、そして新たな革命の幕開け。“DIALOGUE+LIVE TOUR 2021「DIALOGUE+1」”東京ファイナル公演レポート

最後に送られたのは、“未来への招待状”だった

ここでスクリーンには星空の映像が映し出され、やがて1つずつ大きく輝くメンバーカラーの光が灯っていく。そんな神秘的な雰囲気のなかステージが逆光に包まれると、内山から順にメンバーが改めて登場。自身の想いを代弁するかのようなモノローグを1フレーズずつ表現すると、1人ずつこの瞬間の想いを込めて「今が好き」と噛みしめるように口にし、「Sincere Grace」へ。縦一列のフォーメーションから順々に笑顔で飛び出してくる様は、アルバムの1曲目にあたるこの曲らしく未来への希望に満ちたもの。歌い出し直前には「私たちが!(内山)」「DIALOGUE+です!(全員)」と改めて高らかに宣言してくれた。サビの入りでも笑顔で前へと飛び出してくる8人は、まるでその視線の先にいるログっ子たちを照らす光のよう。それぐらい、きらめきを感じたステージを魅せていた。

それに続けた「人生イージー?」で、様々な面でとりわけ印象に残ったのが稗田。1サビの中盤などでは細かく跳ねながらも飯塚とともに安定したユニゾンを響かせる一方で、2-Aメロソロでは歌詞に沿わせたふにゃっとした表情付けをみせたりと、“安定した歌唱力”以外の歌声の魅力も強く感じられた曲に。またサビでは自然と視線がいってしまうほど守屋のステップが非常に軽快だったし、大サビ後の後奏では緒方が身を乗り出してログっ子と指差しで繋がっていたのも、印象深いシーンだった。

さらにそこに必殺ナンバー「大冒険をよろしく」を続けて、ログっ子を完全燃焼させにかかる8人。チョコチョコとした細かい動きや振付内の掛け合いなど要素満載のこの曲、終盤での披露だったもののダンスも歌声もまったくパワーダウンせず駆け抜け続ける。しかも2-Bメロでは村上と緒方が順にソロに表情をこれでもかと乗せていったりと、随所に遊びも交えているのだからたまらない。最後のドラムかき回し、なかにははしゃぐ様子も見せながら、8人は自然と「花咲く僕らのアンサーを」のフォーメーションへと移行。Bメロでは上手・下手でメンバー2人が作ったアーチを別のメンバーがくぐって出てきたりと、良好なコンビネーションを活かしてまた楽しませてくれる。また、2コーラス目の歌い出しをウィンクを決めつつ歌い上げた飯塚を筆頭に、歌唱しながらの表情の豊かさもさらに増していた曲となり、充実感いっぱいのなか最後には音玉が炸裂して、華々しく締め括られた。

ここで本編もエンドか……と思いきや、暗転と同時に今度は今井 隼(key)がソロプレイ。今井が奏でる美しいピアノの音色が作った雰囲気のなか、1stアルバムのリード曲「透明できれい」が始まっていく。A・Bメロでは美しさ・綺麗さをポイントにしたダンスは、サビでは曲の展開とともに膨れ上がった感情を乗せた力強さをプラスしたものへと変化。歌声も、同様の流れをもって強い想いが乗せられていく。特に2-Bメロ終盤に飯塚がソロで抱え込んだ想いを、サビ直前に全員が共有して爆発させたかのような流れを感じるボーカルワークは、この曲に込められたメッセージを非常に的確に伝えてくれるもの。美しさと想いの強さ・大きさが矛盾せずに両立する、まさに“透明できれい”を具現化したパフォーマンスを、8人はこの曲で見事に見せてくれたのだ。

その余韻も残るなか、本編ラストを飾ったのは、デビュー曲「はじめてのかくめい!」。リリースから2年あまりを経た今、この曲を披露するDIALOGUE+の8人は、とてつもない楽しさと未来へのワクワクを感じていたように見えた。例えば2サビ明けのペアダンスの部分で飯塚がほかのペアよりも鷹村を近めに引き寄せていたりと、楽しさをパフォーマンスのそこかしこに溢れさせながら、全力全開で駆け抜けていく。そして最後は拳を突き上げて、笑顔で本編を締め括った。

それほどまでのステージの余韻は、そこが無人となってからももちろん簡単に冷めるわけがない。スクリーンにライブロゴが映し出され、場内にはアンコールを求めるログっ子によるクラップの音がしばし響き渡ると、ライブTシャツに着替えた8人がステージに舞い戻る。そして楽曲披露の前に、来年1月23日のライブ開催を発表!“ぼくたちの現在地2022”と題した全力ライブを第1部、初の試みとなるアコースティックライブ“moon-side”を第2部とし2回公演を行なうとのこと。そのうち2部のチケット優先販売申込券は12月15日発売のクリスマスCD「はっちゃけダイアローグ+クリスマス!」に封入されるので、ぜひ楽曲ともどもチェックしてほしい。

そんな発表を経て、メンバーを代表して内山からログっ子へメッセージが。「ツアーを通して『やっぱり、音楽って楽しいな』と思いました」と笑顔で切り出すが、過去を回想しながら言葉を紡ぐうちに、胸には熱いものが込み上げる。だが隣に立つ稗田を始めメンバーが寄せる優しい微笑みに支えられて、メンバーやスタッフ、ログっ子へ「皆さんがいてくれたから、音楽を楽しめるようになった。私の革命が起きました」と感謝の言葉を届ける。そして「私たちは8人でまた新しい革命を起こしていきますので、また絶対会いに来てください!」と力強く宣言。ライブ最初のMC同様に改めて全員が名乗り、「ありがとうございました!」と声を揃えたところでアンコールの楽曲がスタート。その曲は、その感謝の想いを歌に乗せるにはうってつけの、「好きだよ、好き。」だ。過去のライブ映像を背負いながら、温かかつ爽やかなミドルナンバーを最後まで息ピッタリに表現。落ちサビ前に内山と守屋が視線を交わしてうなずくなどのやり取りも、直前のMCを経てからだと観る側もよりぐっとくる。そして大サビで、スクリーンの映像はリアルタイムのものに。過去から現在がこの瞬間繋がり、さらに未来をも期待させる演出をもって締め括る……かと思いきや、ライブはまだまだ終わらない。バンドの演奏をバックに稗田が「最強だったぜ、東京ー!!」のシャウトをこだまさせ、「これからも私たちのことをよろしくお願いします!また会おうね!」と呼びかけて、花火も吹き出すなかラストナンバー「ダイアローグ+インビテーション!」へ。メンバーそれぞれの個性を取り入れた自己紹介ソングで、各々がフィーチャーされる場面では全員が存分に個性を爆発させていく。大サビではステージ上いっぱいに全員が飛び出していき、ログっ子と視線を交わしながらのパフォーマンス。最後の最後まで会場中が全力全開で楽しみきって曲を締め、8人手を繋いでオフマイクで「ありがとうございました!」と挨拶。登場とは逆順でペアでステージを降り、最後に内山と村上が改めて精一杯の「ありがとう!」のシャウトをして東京公演を、初めてのツアーの幕を下ろした。

終演後から、正直「どうまとめようか」悩んだほどどこを切り取っても魅力的な、実に濃密なライブを見せてくれたDIALOGUE+。ラストに自己紹介ソングである「ダイアローグ+インビテーション!」を置いたのも、未来を見据えてツアーの締め括るには、非常に良い選曲だったように思う。なぜなら“Invitation=招待状”を最後の最後に送ったということは、恐らくそこには「これからもDIALOGUE+についてきてね!」というメッセージが込められていたはずだから。実際「はっちゃけダイアローグ+クリスマス!」のリリースを間近に控え、さらに前述のとおり早くも1月にはワンマンライブの開催が決まっていたりと、DIALOGUE+の次なる動きはすでに始まっている。2022年以降、この8人がどう突っ走ってくれるのか。彼女たちから送られたInvitationを快く受け取り、その加速に振り落とされることなく着いていきたい――8人が形にしたのは、そう自然と思わせるほどのライブだった。

TEXT BY 須永兼次

“DIALOGUE+ LIVE TOUR 2021 「DIALOGUE+ 1」”東京ファイナル公演
2021.11.28@TOKYO DOME CITY HALL

【SET LIST】
M1. かいかいせんげん!
M2. 夏の花火と君と青
M3. ドラマティックピース!!
M4. シュガーロケット
M5. I my me mind
M6. アイガッテ♡ランテ
M7. あやふわアスタリスク
M8. 謎解きはキスのあとで
M9. プライベイト
M10. ガガピーガガ(新曲)
M11. 20xxMUEの光
M12. おもいでしりとり
M13. Sincere Grace
M14. 人生イージー?
M15. 大冒険をよろしく
M16. 花咲く僕らのアンサーを
M17. 透明できれい
M18. はじめてのかくめい!
EN1. 好きだよ、好き。
EN2. ダイアローグ+インビテーション!

関連リンク

DIALOGUE+オフィシャルサイト
https://dialogue-music.jp

DIALOGUE+オフィシャルTwitter
https://twitter.com/DIALOGUE_staff

DIALOGUE+ Official YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCHds7LkFqXgM7s2usAyzi7g

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