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2021.11.07

【ライブレポート】誰もが“内田雄馬”になった瞬間! 2ndライブ“YUMA UCHIDA LIVE 2021「Equal Sign」”最終公演レポート

【ライブレポート】誰もが“内田雄馬”になった瞬間! 2ndライブ“YUMA UCHIDA LIVE 2021「Equal Sign」”最終公演レポート

どれだけの人がこの日を待ち焦がれていたことだろう。内田雄馬、待望の2ndライブ“YUMA UCHIDA LIVE 2021「Equal Sign」”が、10月16日と17日、千葉・幕張メッセ イベントホールにて開催された。内田個人としては、1stライブツアーの追加公演“OVER THE HORIZON ~&Over~”以来、実に1年8ヵ月ぶりとなった今回のライブ。2ndアルバム『Equal』を引っ提げたそのステージから伝わってきたのは、内田雄馬とファンを直接繋ぐ“イコール”のサイン、絆の証だった。全4公演が行われた本ライブのうち、生配信でも届けられた17日夜公演の模様をお届けする。

ライブは、カジュアルな衣装の内田と、ブルーのジャケットを羽織ったフォーマルな内田、2人の内田雄馬が登場して対面でダンスパフォーマンスを披露するOP映像からスタート。内田の多重録音による分厚いアカペラコーラスが会場内の“内田雄馬成分”をさらに高めるなか、ステージにシルエットが浮かび上がり、リアル内田が颯爽と登場。久々のライブの幕開けにこれ以上なく相応しいナンバー「Comin’ Back」で“Come back!!”とにこやかに帰還を宣言する。四人のダンサー、通称“うちダンサーズ”と共に切れの良い動きを見せつつ、爽やかかつ力強い美声を響かせる。足を高く蹴り上げて飛び出すアクションが、“ぶちかまそうぜCome!Buddy!!”と歌われるこの曲にはピッタリだ。

続いて前述のライブ“OVER THE HORIZON ~&Over~”ではアンコールの見せ場で歌われた「Over」に繋げたのも粋な計らい。冒頭、客席に向けて「見えてるぜ」とアピールした内田は、聴き手の胸に真っ直ぐ突き刺さるような歌声で、このドライブ感溢れるロックチューンを届ける。“Oh, Oh, oh-oh-oh”と繰り返すパートは、本来ならばオーディエンスも共に歌いたいところだろうが、それが叶わぬファンの分も受け持つかのごとく、全身を使って楽しそうに歌う内田が実に頼もしい。

MCで「内田雄馬とあなたを繋ぐライブ」「今日はみんなで1つになりましょう!よろしくお願いします!」「皆さんに今日のライブで与えられたものは声ではなく目です。皆さん今日は僕をじっと見てください。そのうえで想いを届けてください。その想いに応えていきます」と語ると、幾何学的な映像とダンサーとのフォーメーションによるパフォーマンスで観る者のイメージをも広げてみせた「Image」、夜の街を走り抜けるような映像が雰囲気を高めたシティポップ調の「Mirror」、黒いジャケットを着て大人の色香たっぷりにラグジュアリーな世界観を広げた「Spin a Roulette」と、グルーヴィーなナンバーを連発して観客を魅了する。

ここで内田はライブステージから一旦中座し、幕間映像が上映される。今回は「YUMA UCHIDA =GO!」と題し、内田がプライベートでも仲の良いゲストを迎えて、お互いの「=(イコール)なところ」を語り合いながら、内田の運転によるドライブで目的地を目指すというもの。気になるゲストは、内田とは『この音とまれ!』『呪術廻戦』などで近年共演の多い声優の榎木淳弥。声優ファミリー(内田は姉に内田真礼、榎木は従兄妹に安済知佳がいる)、ゲーム好きといった話題で盛り上がったり、途中で立ち寄ったコンビニのスイーツに舌鼓みを打ちつつ、目的地を河口湖に定めたところで再びライブへ。

カラフルな柄物の衣装に着替え、左腕にバンダナを巻いて再登場した内田は、EDM調のエネルギッシュなダンスチューン「VIBES」をダンサーたちと共に披露。レーザー光線が飛び交うなか、ダイナミックな動きで盛り上げる。そして次の曲「DNA」では、MVでのコラボが話題となったプロダンスチーム「KOSÉ 8ROCKS(コーセー エイトロックス)」のメンバー10名がゲスト出演。そのMVでも観ることのできるブレイクダンスや集団によるアクロバティックなルーティンがステージ上でも再現され、内田雄馬とKOSÉ 8ROCKS、双方のエネルギーが掛け合わさった最高のパフォーマンスを見せてくれた。

★「DNA」のMV撮影現場に潜入した密着レポートはこちら

今やすっかり仲良しになったという内田とKOSÉ 8ROCKSの面々。メンバーのうちISSEIとYOUTEEがMCでフィーチャーされ、内田と語り合う様子からもそれが伝わってくる。ISSEIのレクチャーのもと、オーディエンスと一緒に全員で“8ROCKSポーズ”をして一体感を作り上げると、次の楽曲「Loser」でもコラボレーションを実施。KOSÉ 8ROCKSのメンバー10名とうちダンサーズの4名、そして内田雄馬の総勢15名によるステージは圧巻の一言だった。

それに続くダンスパートでは、うちダンサーズの4人が「Buzzer Beater」の音源をバックにそれぞれソロパフォーマンスを展開。続いて再度衣装チェンジした内田が登場し、「Buzzer Beater」の終盤の一節を歌って次曲「Relax」へと繋げる。ブラスサウンドをフィーチャーした重量級ファンクといった趣きの同曲、“HEY!HEY!HEY!楽に行こうぜ”というフレーズからもわかる通り、ときには肩の力を抜いてリラックスすることの大切さが歌われており、内田はそのメッセージを笑顔で伸び伸びと表現していく。その次の「SHAKE!SHAKE!SHAKE!」もホーンを導入した賑やかなナンバーで、2番のユーモラスなラップ風歌唱やダンサーズのポップな動きを含め、観ていると思わず笑顔がこぼれてしまう楽しさだ。

その後のMCでこの日のダンサーズ、Ryotaro、A-chan、KEITA、HIDEKIを紹介。さらにオープニング映像のダンスをディレクションしたTAKAMASA、振り付けのYusukeといった、ステージをサポートしてくれているチームの面々への感謝の気持ちも述べる。内田はこのライブが実現できるまでの1年半、色んなことに悩んできたと言うが、ファンに向けて「こうやってみんなと一緒に何かをすることが、僕たちの幸せなんだなって、そういう風に感じさせてもらうことができました」と感慨深げに語り、深々とお辞儀をする。

そして「いまこのステージを見てくれているすべての人が、僕にとってとても特別で大切な存在です。その気持ちを歌で届けたいと思います」と伝え、優しくも力強い想いに満ちた「You Are Special」を歌唱。“君が生きる毎日にそっと 寄り添えるような歌を”“力になりたい”といった歌詞がいつも以上に心に染み渡り、会場全体が柔らかな光に包まれていく。そこから一転、「Kiss Hug」ではリゾートポップ風の軽快なサウンドに乗せて、甘い歌い口でオーディエンスを魅了。ダンサーズのキュートなポージングや落ちサビでの内田を囲んで祈るような振り付けも楽しく、ラストの内田の情熱的なフェイクなど胸キュンポイントが多すぎて大変な1曲だった。

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