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INTERVIEW

2021.09.29

【インタビュー】独自の世界観でブレずに、流されずに――。降幡 愛、ニューシングル「ハネムーン」、そして先に控えるライブツアーに向けた想いを語る。

【インタビュー】独自の世界観でブレずに、流されずに――。降幡 愛、ニューシングル「ハネムーン」、そして先に控えるライブツアーに向けた想いを語る。

今年、アーティスト活動1周年を迎えた降幡愛。2021年9月29日には待望の1stシングル「ハネムーン」をリリースする。今回も自ら作詞を全曲担当し、独自の世界観を展開。降幡愛らしさが詰まった今回のシングルや、10月からスタートする2ndライブツアー、そしてアーティスト活動2年目への想いを聞いた。

急きょ決まったサプライズ演出

――まずは前回の完全数量生産限定盤7インチシングルレコード「AXIOM」のリリースのあとに行われた、“降幡 愛 1st Live Tour APOLLO”を振り返ってみて、降幡さんにとってどんなステージになったかを教えていただけますか。

降幡 愛 初めてのツアーだったんですが、1stツアーの前にBillboard Liveで何度かライブを重ねたんですけど、そのときのスタッフさんとまたライブができるということで、ツアーは安心感の中でできたというのが一番大きかったですね。1stツアーのコンセプトが“月旅行に皆さんをお連れする”というテーマでやっていて、その世界観で自分の伝えたいことを地に足をつけてパフォーマンスができたので、少し成長できたツアーになったかなと思います。

――映像的にも非常に面白いステージだと感じました。降幡さんが想定されていたツアーの演出は実現した感じですか?

降幡 そうですね。Blu-ray(今作と同日にリリースされるライブ映像作品「降幡 愛 1st Live Tour APOLLO at Zepp DiverCity(TOKYO)」)に収録されている最終公演では有観客での開催は叶わかったのですが、ライブチームも色々と考えてくださって、星が降ってくる演出など、有観客で考えていた演出も急きょ組み込んでくれて、自分もパフォーマンスがしっかりできましたし、世界観も崩さずできましたね。バンドメンバーもnishi-kenさんにはバンマスとして引っ張っていただきましたし、ドラムのたにおちゃんは二十歳のすごくフレッシュな女の子なんですけど、「おばあちゃんが観に来てくれた」ってほっこりした話も聞かせてくれました。自分一人のステージというよりはみんなと作品を作っていくという方向で、それをオンライン上の画面で受け止めて応援してくださる皆さんもいらっしゃったので、素敵な1stライブツアーになったと思います。

――ツアーを終えてシングルのリリースまで間がありましたが、この夏は音楽的なインプットもされましたか?

降幡 色んな音楽を聴くようにはしていたんですけど、あんまり今の音楽を知らないのもよくないなと思って、流行りのJ-POPを聴いたりしてました。最近のシティポップだとタイや韓国で活動されている方とか、ワールドワイドに色んな方の音楽を聴くようにしていましたね。

――東南アジアを含めたアジア圏はシティポップが強いんですよね。

降幡 そうなんですよね。アートワークもすごく良くて、MVを参考にしようと思ってYouTubeとかで観たりして、すごくいいインプットができました。

ハネムーンなのに浮気!?

――さて、アーティスト活動1周年を迎えて、ついに1stシングル「ハネムーン」が9月29日にリリースされました。今までのミニアルバムとは違いシングルをリリースするということで、制作と変わった部分というのはありますか?

降幡 まず、7インチ(アナログレコード)で出した「AXIOM」や「うしろ髪引かれて」は、それまで書いていた歌詞を組み合わせたものだったんですけど、シングルはちゃんと意志をもって書かなきゃ!と思っていました。ただ、歌詞には自分らしさが絶対なきゃいけないと思って、綺麗な歌詞は私じゃなくても書けると思うんですけど、自分っぽい歌詞ってなんだろう?ってすごく考えてしまったんですよ。それで、スタッフさんと会議をしているなかでパッと出てきた“ハネムーン”という単語が自分の中でヒットして、そこからは書き進めていけました。

――ハネムーンといっても歌詞にあるように“浮気なハネムーン”ということで、これはどういうイメージで書かれたんですか?

降幡 まず「ハネムーン」ってタイトルのインパクトがあるじゃないですか。その前に「シークレット・シュガー」っていうウェディングソングがあってから、“新婚旅行”の「ハネムーン」が1stシングルでくるという流れになるんですけど、私の中ではどこかで期待を裏切りたいという気持ちがあって(笑)。そこで、サビで裏切ったほうが面白いなと思い、“浮気”と“ハネムーン”って真逆のイメージの単語を入れてみようと思いついたんですね。

――これまで全曲を手がけてきたプロデューサーである本間昭光さんから曲があがってきたときはいかがでしたか?

降幡 鬼難しいなという印象でした(笑)。本間さんには今回も自分が思っていた以上の曲を書いていただいたと思うのですが、「CITY」の頃から難しい曲の印象で、今回もこんなにサビが色んなメロディで連なるのは衝撃でしたね。自分の中でメロディの構成は想像してはいたんですけど、本間さんに仕上げてもらったら、こんな感じになるんだって。1年経って改めて本間さんのすごさを感じました。

――“浮気なハネムーン”というアンビバレンツな歌詞をうまく表現する、通り一遍にはいかないメロディですよね。レコーディングはいかがでしたか?

降幡 今までハモリはコーラスの方に全てお願いしてたんですが、今回は新しい試みとして私もハモリに参加したんです。本間さんがその場でメロディを言って、その場で歌うという形で、コーラスって大変なんだなと思いましたね。コーラスの方はライブでステージにも一緒に立っていて、ボイストレーニングの先生でもあるんですけど、改めてすごいなぁって思いました。

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