リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2021.09.08

【インタビュー】HoneyWorksが手がける「告白実行委員会」シリーズから生まれたキュートなアイドル・mona(CV:夏川椎菜)が1stフルアルバムをリリース!Gom、shito、ヤマコ、モゲラッタが『#名前だけでも覚えてって下さい』の魅力を語る!

【インタビュー】HoneyWorksが手がける「告白実行委員会」シリーズから生まれたキュートなアイドル・mona(CV:夏川椎菜)が1stフルアルバムをリリース!Gom、shito、ヤマコ、モゲラッタが『#名前だけでも覚えてって下さい』の魅力を語る!

HoneyWorksの代名詞ともいえる「告白実行委員会」シリーズから生まれたキュートなアイドル・mona(CV:夏川椎菜)が、ファン待望の1stフルアルバム『#名前だけでも覚えてって下さい』をリリースした。人気読者モデルの姉・成海聖奈(CV:雨宮天)にコンプレックスを感じながらも努力を続け、みんなに夢を与えるアイドル・monaとして成長を続けている妹・萌奈のストーリーには、誰もが彼女を応援したくなる感動も詰まっている。そんなmonaの誕生秘話を改めて振り返りつつ、『#名前だけでも覚えてって下さい』の魅力を、HoneyWorksのコンポーザーのGom、shito、イラストレーターのヤマコ、モゲラッタに語ってもらった。

大型新人アイドル・mona、ついにメジャーデビュー!

――HoneyWorksが生んだアイドルといえば男性ユニットのLIP×LIPが大活躍中ですが、女性アイドルといえばmonaちゃん! 1stアルバム『#名前だけでも覚えてって下さい』がリリースされましたが、まさに“大型新人アイドル・mona、ついにメジャーデビュー!”感ありますよね(笑)。

Gom あはは、たしかに(笑)。リアルにそんな感じはしますね。しかもLIP×LIPはユニットなので、そういった意味ではハニワのキャラクターのソロとしては、monaが初の単独フルアルバムになるんですよ。

ヤマコ ファンの皆さんが、monaの活躍に期待してくれたり、そろそろmonaだけのアルバムとか出るかも?という感じの予測をしてくれているのはじわじわ感じていたんです。なので、このリリースはほんとに「決まったよー!」という気持ちでしたね(笑)。

モゲラッタ いつかは出るとは思ってたけど……「ついにこのときが来たか!」と思いました(笑)。

shito 僕らも、monaのオリジナル曲を1~2曲を作った段階からアルバムリリースは目標としてきたので、作り手としては「やっと!」という感じもしていて。mona曲が増えるたびに、「あと何曲作ったら……いつ頃アルバムリリースできるかな!?」と考えながら楽しみにしていたので、すごく嬉しいですね。

Gom それも皆さんの応援あってこそなので、皆さんにmonaが愛されている証だなぁと思います。

――本当に愛されてますよね。こういう機会なので改めて振り返りたいのですが、そもそもmonaというアイドルキャラクターが生まれたのは、どういうきっかけからでした?

Gom そもそもは、CHiCO with HoneyWorksのアルバム収録曲の中にshitoが曲を書き下ろした「私、アイドル宣言」という曲があったんですけど、その歌詞をshitoと二人で作詞していたときですね。せっかくなら「告白実行委員会」シリーズの新キャラの曲として聴いてもらえるものになったらいいなと、「このアイドルソングでどういったキャラクターを作り上げていこう?」という話になったんです。そのときに僕が、既に公開されていた聖奈の「可愛くなりたい feat.成海聖奈(CV.:雨宮天)」のMVにいた聖奈の妹を「萌奈でいいんじゃん」と勢いで名付けて、そのまま採用になった気がします(笑)。

――キャラクターとしての存在は「可愛くなりたい」のMVでイラストを担当されたモゲラッタさんが先に描かれていたんですよね?

モゲラッタ はい。聖奈の「可愛くなりたい」のMVの相談をshitoとしているとき、聖奈に妹を作ろうという話になったのが本当に最初のきっかけということになりますね。でも、その頃は特に決まった設定もなかったんです。萌奈=monaがアイドルになるというのも決まっていたわけではなくて。最初は、聖奈とは年齢が3歳差くらいという設定しかなかったですね。

shito そうそう。モゲ(ラッタ)に「聖奈ちゃんの妹を作りたい」って言われたのは、僕もよく覚えてます!萌奈のキャラクターデザイン案も、MVの聖奈のイラストと同時進行で出してもらっていて、聖奈の妹として想像していたイメージピッタリだったんですよ。

ヤマコ そうでしたよね。聖奈のMVに「妹を登場させてもいい?」という話、私も聞いてました。

shito 本当にそのときも、アイドルという設定はまだなかったんですけど、たしか……僕が女子アイドルを手がけてみたかったので(笑)、萌奈はアイドルにしたいと希望を出した気がしますね。

ヤマコ ハニワのキャラクターたちは、兄弟や家族設定といった細かいことが最初に決まっていることもあるんですけど、MVの制作段階で徐々に決まっていくことも多くて。自分たちも「そうか、このキャラはこういう家庭で育ったのかー!」って後々思うこともありますね(笑)。

モゲラッタ 性格の設定が追加されたのも、後々ですね。読者モデルで人気者の姉・聖奈に対してコンプレックスを抱いているという。それを軸に他人に比較されたり、自分で比較してしまったりして、卑屈になって何かを諦めてしまったり。生きていたら、誰もが一度は経験するような人間くささをたくさん、monaには取り入れるようにしているんです。あとmonaの性格で大事にしているのは、アイドルをしているけど、中身は普通の女子高生!というところですね。動画やイラストも、表情やら感情やらがやたらとコロコロ変わるように描いています。

Gom 「可愛くなりたい」MVの頃は名前もなかった子ですけど、今となっては、モゲラッタが登場させたキャラを無駄にしない良い行いをしたなと(笑)。

一同 (笑)。

Gom こうやって振り返ると、キャラクターが誕生していく過程って自分たちで振り返っても面白いですね。

――最初、聖奈の妹としてMVに登場した頃からmonaのビジュアルにも変遷はあると思いますが、モゲラッタさんが特にこだわっているポイントは?

モゲラッタ 姉妹なので、聖奈と同じくパッツン前髪は共通にしながら、姉と差別化するためにボブヘアにしているのが特徴ですね。服装も聖奈に比べてスポーティだったりボーイッシュだったりします。最初の頃と大きく変わったのは、目の表現ですかね。最初は少しジト目気味だったんですけど、ソロアイドルとして頑張るとなると、ジト目ではあまりに愛想がなさ過ぎて(笑)。キャラクターとしても動かしづらかったので、目は聖奈と同じようにパッチリにしました。

――前から気になっていたのですが、おそらくアイドル・monaには、ハニワの皆さんのアイドル像というのも色濃く反映されていると思うんです。皆さんが好きな女性アイドルってどなたですか?

Gom おっ、予想外の質問が(笑)。そうだなぁ……僕は今まであまり好きになったというか、ハマったといえるアイドルはいないんですけど、「松浦亜弥さんは売れるよなー」って、子供ながらに思ってましたね(笑)。

ヤマコ 誰目線よっ!?(笑)。私は学生時代、クラスの友達とモーニング娘。の話や曲で盛り上がりましたけど、特定の好きなアイドルを追いかけたことはなかったですね。なのでLIP×LIPやmonaをきっかけに、改めてアイドルについて考えるようになっていった気がします。

shito 僕も特にこのアイドルが好き!というグループはいないんですけど、アイドルはかわいいだけでなく、背中を押してくれる存在であってほしいとは、ずっと思っていますね。実在のアイドルが好きというのは、モゲラッタが一番じゃないかな。

モゲラッタ そうですね。私は……実はももクロ(ももいろクローバーZ)が大好きで、ファンクラブに入って今年で多分9年目になります……。

一同 おお~っ!!

モゲラッタ 2次元だと「アイドルマスター」シリーズが特に好きです。もちろん、両方現場に足も運びました!

――ガチのアイドル好きがいらっしゃった!そんなモゲラッタさんが思う、アイドルらしさってなんだと思いますか?

モゲラッタ そうですね……2次元でも3次元でも共通して言えることは、みんな舞台に立つとキラキラしているところかなと思いますね。アイドルって、歌番組に出るだけじゃなく、バラエティやドキュメンタリーもあるし、2次元だったら必ず、裏側の話が見られたりするじゃないですか。そういうときの、表舞台に立つときと普段のギャップを知るのが、私本当に好きなんです。舞台でキラキラして見えるのは努力の結果だし、どんなアイドルも裏側を見ると普通の女の子らしい悩みがあって、努力して……というのを知ると「私たちの前でパフォーマンスするためにこんなに頑張ってくれてるのか!いつも楽しませてくれてありがとう!もっと応援したい!」という気持ちが強くなるんです。だからmonaもそんなふうにファンから思われてほしい!と思って、描いているつもりですね。

ヤマコ そう、アイドルってファンとの一体感がすごいんですよね。今モゲラッタが言ったように、アイドル本人の「ファンの応援があるから頑張れる、そんなみんなに元気や勇気を与えたい」という想いに、ファンは「頑張ってるアイドルの姿を見て、元気や勇気をもらえたから、もっと応援する」というループが生まれるじゃないですか。そこが素敵なんですよね。実際、monaを応援してくれているファンも「monaを見てたら頑張れる!」という方たちがすごく多くて。この“幸せループ”は、今後も大事にしていきたいですよね。

shito そうそう。上手くいかないことがあっても頑張る姿を見てもらって、ファンの心を動かせればいいなと思いますね。だからこそmona曲は、等身大の女の子の頑張りを積極的に歌詞に入れてます。

Gom 僕は歌が好きなのでアイドルには歌唱力だったり、歌における表現力というものも求めてしまうんですけど、monaの場合はキャラクターボイスの夏川椎菜さんが、素晴らしい歌の表現をしてくださっている。monaの歌の中にちゃんと意地というか、努力を垣間見せてくださっているところも、とても魅力だと思います。

――ちなみに、キャラクターとして皆さんが萌奈=monaを好きなポイントはどこですか?

Gom 僕は顔ですね(笑)。あと、なんだかんだ言いながらも姉を想っているところも素敵かな。

shito 僕は普通なところですかね。ファンの方のコメントを見ると、「顔がかわいいからいいじゃん!」みたいに言われてるんですけど、コンプレックスは人それぞれだし、不満も口にしてしまう。萌奈も本当にそういう普通の女の子の一人なんですよ。不満を受け入れつつ、気合いで頑張ろうとしてる萌奈の姿は、とても魅力的だと思いますね。

モゲラッタ 私も一番の彼女の魅力は、普段は普通の女の子なところだと思います。元々、萌奈もアイドルオタクなので、オタ活もするし、家の中ではソファに寝そべってダラダラ過ごして、夜食にラーメンを食べたりするし(笑)。

ヤマコ 普通!(笑)

モゲラッタ そう、そんななんでもない普通なところが個人的には好きです。

ヤマコ 努力の子ですしね。普通の女の子だからこそ、泣いたり、笑ったり、怒ったり、表情がとにかく豊か。そこがいいですよね。

1stアルバム『#名前だけでも覚えてって下さい』制作秘話

――そんなmonaの1stアルバム『#名前だけでも覚えてって下さい』は、タイトルもアイドル・monaとしての初登場MVである「私、アイドル宣言」(CHiCO with HoneyWorks)のワンフレーズ。ハッシュタグ付きなのも、タイトルをSNSに書き込むだけで、そのままタグ検索ができるというスグレモノですね(笑)。

Gom そうですね(笑)。

――全10曲+ボーナストラックの11曲入りで、ご紹介したい楽曲はたくさんあるのですが、残念ながらスペースにも限りがあるので、いくつかピックアップして制作秘話を伺いたいと思います。先日、MVが公開されたばかりの「17歳」は、先ほどもmonaの魅力の1つとして揚げていただいた、10代の普通の女の子らしさを感じるキュートなナンバーですね。

shito はい。まさにこの曲のコンセプトは、アルバム全体のコンセプトにもなっている“等身大”なんですよ。

Gom 自分の中では17歳って、一番多感な時期というイメージがあるんですね。その時期に考えていることってなんだったっけな?と、shitoと二人でmonaの17歳を想像したり、自分たちの17歳の頃を思い出したり。そして、これを聴いてくれるみんなの17歳ってどんなイメージなんだろうなと想像しながら、歌詞を書いていった曲ですね。

――実際、これを歌うmonaの設定はまだ16歳だったと思うんですが?

Gom はいはい(笑)。それはですね、90年代の古いドラマに「セブンティーン -17才-」という話題作があったんですよ。

――懐かしい!内田有紀さん、一色紗英さん、武田真治さんらが出演したお洒落な高校生のリアルな日常を描いたドラマですね。

Gom そうです。17歳というワードは単純にそこからインスパイアされたものなので……ドラマの内容ともリンクなく。それほど深い意味はないかも(笑)。

shito あはは(笑)。ただ、あえて17歳にした感じはありますね。この曲は、家族の話も出てきたりはするので、聴く人によっては萌奈のことを歌ってるようにもとれますし、わざと実年齢を外した17歳にしていることで、普通のアイドルソングとしても聴ける。17歳という響きもしっくりきますしね。

――作曲はshitoさんですが、サウンド面でこだわったところは?

shito それまでmona曲として出してきたのがキラキラしたロック調の曲が多めだったので、これはごちゃごちゃ感を意識して作りましたね。ピアノ、ギターはかなり細かい動きしてもらってるので、ライブはかなり演奏的に難しくなると思います(笑)。

Gom バンドに頑張ってもらうしかないな(笑)。

shito リズムも、Bメロがワルツになったり、とにかく忙しい曲。思春期の子の「17歳」というタイトルにぴったりの曲調になったんじゃないかと思います。

――現在公開中の「17歳」のMVは、モゲラッタさんがイラストを描かれています。こだわったところは?

モゲラッタ 「17歳」はとにかくかわいく! 少し背伸びしたmonaが自分の彼女に見えるように、彼氏になったつもりでかわいいmonaをとにかく描きまくりました。なので“自分×mona”の感覚を味わえるように!を心がけましたね。

ヤマコ そうなんですよ。ほんとにかわいい! monaの表情や動きも賑やかだしカラフルで、最初から最後までとにかくかわいいが詰まっているMVで。「こんな彼女がいたら毎日退屈しなさそう!楽しそう!いいなー!!」と思えますよね。振り回してきて、ちょっと手間の掛かる女の子はかわいい!わがままも聞きたくなりますよね。そんなmonaからの……ドレス姿!ギャップにやられちゃいましたし、私もずっと、彼氏視点で映像観てます(笑)。

Gom 狙い通り!(笑)。

ヤマコ そうなんですよ~。ラストの妄想して照れてるmonaもかわいいし、彼女と歳の近い女の子なら特に共感できそうですよね。

モゲラッタ だと嬉しいですよね。女の子にも「かわいい~!」と思ってもらえるように、色づかいにもこだわりました。

――一方、書き下ろし新曲の「motto☆いちごオレ」は、かなりハードめなバンドロック。夏川さんのボーカルもAメロ、Bメロは低音重視で、サビでハイトーンを効かせたインパクトがあります。作曲はGomさんですね。

Gom これはですね……モゲ先生に「ロックが欲しい!」と言われまして!

一同 (笑)。

Gom monaはライブ出演も何回かしているんですけど、もっとライブ曲増やしたいという意図もありました。タイトルはとてもかわいいのに、曲はハード。せっかくのアルバム書き下ろし曲なので、タイトル・歌詞・サウンドのギャップで、皆さんをちょっとビックリさせたかったんですよね(笑)。煽り曲にして、将来ド派手なセットでこれを歌うmonaをいつか観たい!という、僕らの想いを詰め込んだ感じです。

――歌詞の世界観も独特ですよね。壮大な世界観のバトルアニメやヒーロードラマ、そういう感覚が。

Gom 無駄に壮大な部分と、ミルクティーだったりいちごオレだったり、美少女の個人的な嗜好品のアンバランスさが魅力かなと思うんですが(苦笑)。

shito 個人的にはやはり、タイトルにも関係する“勝利のいちごオレ”というフレーズが気に入ってるんですよね。monaの女の子としてのかわいさを表現できたなと!(笑)。ちょっと笑っちゃいそうな歌詞が、このロックサウンドと上手く調和して、今までにないアイドルソングができたかなと思います。

Gom 僕のお気に入りは……ちょっと微妙なポイントで申し訳ないんですけど、1番のAメロの“首都陥落困った”ですね。今まで書いた歌詞の中でも、TOP3に入るぐらい頭悪そうで好きなんです。いや、首都陥落してるのに、“困った”ってのはなんだ!?と(笑)。でも、そんなおバカなフレーズも、monaがかっこかわいく歌うと、なぜか成り立っちゃうのが魔法ですよね~。

――たしかに!(笑) 書き下ろし新曲としてはもう1曲、オーガニックなサウンドのほのぼのとした「なかまはずれ」がありますね。こちらはshitoさんの作曲ですが。

shito アルバムに収録する楽曲を並べてみたときに、ほかにどんな曲が欲しいかと考えたら、聴いてて疲れない楽曲いいなと思ったんです。今回の収録曲は基本、音数が多くて聴きごたえのある楽曲ばかり。なので「なかまはずれ」は楽器も少なめにして、童話の世界の絵本を読んでいるイメージで、かなりシンプルに作りました。

――歌詞も非常にメルヘン調でファンタジックなんですが、よく聴くと、友達を作りたいと思って旅をするんだけど、どこへ行ってもほかの子と違う自分が仲間外れにされてしまう……とかなり切ない。

shito そうですね。1番だけを聴くと、自分ではなく友達が周りと違っていると思えるんですけど、2番を聴くと周りと違っていたのは自分だった……という話なんです。今回は童話風にしていますが、当たり前だと思っていることも相手にとっては違ったり、歌詞にもある“少し違うだけ また仲間外れ”が、僕たちの生活する社会と同じかなと。そんな疑問を歌詞にしたものですね。

Gom “仲間外れ”という言葉自体、昨今のSNS文化だったり、メディアの中で深い意味を持つようになったのかなと思うんですよ。誰もが“する側”であり“される側”になってしまう。童謡的な雰囲気にはしていますが、聴く人それぞれに、色んな響き方をしてくれるといいですね。

――そのほかの収録曲で“推し”があればぜひ!

Gom 僕は「ワタシノミカタ」ですね。これは聖奈曲の「ワタシノテンシ」と同じメロディなんですが、歌詞もアレンジも変わっているので、よりかわいくなった部分、monaならではの歌いまわしに注目してほしいです。

shito やっぱり「ファンサ」ですね。アイドルとしてのmonaのメッセージがすべて詰まった楽曲になっていますし、monaをたくさんの人に知ってもらえたきっかけの曲。今はなかなかライブをするのが難しい時期ですけど……今のうちに家の中でしっかり合いの手を練習しておいてほしいです!(笑)

――ヤマコさん、モゲラッタさんの推し曲は?

ヤマコ 「人生は最高の暇つぶし」が好きですね。まずタイトルがいいですし、軽快なメロディで、もっと気楽に楽しく生きよう~!と、ポジティブになれる曲です。MVのアイスを食べて幸せそうな表情のmonaも好きですね。逆に「motto☆いちごオレ」はタイトルで想像したのとは違うイメージで、私達もびっくりしました(笑)。まさにmonaが歌ったアイドルソング!という感じで、楽しくて好きです。

モゲラッタ 私は「誇り高きアイドル」と「17歳」ですかね。両方とも、歌詞がいいんです。「誇り高きアイドル」はアイドルじゃなくても共感できる部分が多くて、色んな人の心に刺さるんじゃないかな。「17歳」は、さっきGom・shitoの二人も言ってましたけど、アイドルしててもやっぱり中身は女の子!という等身大な感じが出てて大好きですね。

――そんなイラスト担当のお二人は、初回生産限定盤のジャケットをヤマコさん、通常盤をモゲラッタさんが描かれています。それぞれのこだわりポイントを教えてください。

ヤマコ 今回はアルバムタイトルに沿って、どちらもSNS風のデザインになりました。せっかく二人で担当するなら、まったく違う雰囲気のmonaを見せようということになって、私は光と風を浴びた綺麗めmonaを。ふと目が合ってしまったような一瞬のエアリー感を意識して、普段とは違う表情で目を惹けたらと。

モゲラッタ 私は逆に、ビビッドではっきりした色で、バリバリのアイドル!をテーマに描きました。アイドルは衣装が命なので、とにかく可愛く!を意識しましたね。色の統一感もポイントです。

――MVに関してはいかがでしょう。先ほど「17歳」のお話は伺いましたが、ほかの推しMVの制作エピソードをぜひ。

モゲラッタ やっぱりmonaの代表作ともいえる「ファンサ」ですかね。このMVを観た人たちが、自分の推しのライブに行きたくなるような画面構成や流れにとにかくこだわりました。落ちサビ部分からラストのサビまでの、ライブ前のファンのカットが一番のポイントで。「ライブってそう、この楽しさ!」みたいなのを感じて、「ライブに行きたいな~!」と思ってもらえたら嬉しいですね。

ヤマコ 私も「ファンサ」が特に好きですね。NGなしのmonaの頑張りを応援したくなるし、同時に「自分も頑張ろう!」と勇気をもらえる。アイドルとしての苦悩や努力があり、最後にステージで楽しんでいる姿に感動しますね。ファンの期待を裏切らないmonaの全力パフォーマンスが、MVからも伝わってきますよね。

――mona曲はMVをモゲラッタさんが担当することが多いですが、「ホントノワタシ」のMVはヤマコさんが制作されているんですよね?

ヤマコ はい。「ホントノワタシ」はmona曲なんですけど、歌詞は萌奈としての感情も大きいので、タイトル通り、本人の本当の気持ちにも寄り添ったものにしたいと思って作ったんです。キラキラ華やかに見えるアイドルだけど、悩んだり考え込む本当のmonaを、表情とポーズメインでシンプルに構成したので、溢れ出るmonaの感情を感じてもらえたら嬉しいです。彼女を取り巻く周りは、自分が思っている以上に優しくて温かいいんだよと、私自身がmonaに伝えてあげたかった。そんな温かみを感じさせる色味を意識しました。

Gom 僕も「ホントノワタシ」のMVは好きですね。華やかな衣装が1つずつ出てくる前で、monaが叫んでたり、切ない表情をしているのを観ると心がしんどくなっちゃって、「ヤマコ、なんてことさせるんだ!」と(笑)。

ヤマコ ええっ~!?(笑)

Gom まぁ、そんな歌詞を書いたのは自分たちなんですけど(笑)、monaのまた違う一面を感じてもらえますね。

shito 僕は……まぁ全部がお気に入りなんですけど(笑)、「誇り高きアイドル」は今までになかったかっこいいmonaが観られるので、特に気に入ってます。ラストのサビにかけてペンライトの色が変わるのは、初めてみた時、本当にエモいなと!

モゲラッタ うんうん(笑)。

――もちろんこれからもmonaちゃんのアイドル活動は続いていくことでしょうが、彼女にはどんなアイドル、どんな女性に成長して欲しいです?

Gom monaには僕らも何度も元気をもらっているので、これからもそういう存在でいてほしいですよね。

shito そう、けっしてこなれずに、いつまでも常に頑張る姿勢を見せてくれるアイドルとしてね。

ヤマコ 一人の女の子としても、負けず嫌いなmonaがかっこよくて好きなので、可愛くも強さのある女性になっていってくれたらなぁと思いますね。アイドルとしては、またライブで歌うmonaが観たい。いろんな衣装を着て、歌って踊って欲しいですね。

モゲラッタ 音楽チームへの要望としては、ぜひ電波ソングを作ってほしいです(笑)。早口系ソングも個人的に聴いてみたいかな。そしてmona自身には、誰とも比べたりしない、自分のアイドル像を貫けるアイドルに成長していってほしいですね!

――今回のmonaの1stアルバムを聴いて、これからのHoneyWorksキャラクター、HoneyWorks楽曲の展開もますます楽しみになりました。

Gom そう言っていただけると僕らも嬉しいです。楽曲、MV制作はもちろんですけど、今後もいろんなことに挑戦し続けるHoneyWorksなので、サポートメンバーを含め、ずっとアンテナ張っててくれると嬉しいですね。先日、来年4月オンエアのTVアニメ『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』も発表させてもらいましたので、そちらもぜひ期待してください!

shito そういう活動を広げていけるのも、いつも応援してくださっている皆さんがいてこそです。本当にありがとうございます! 僕らも出来る限り、作品を通して皆さんの生活に楽しみを届けられるよう頑張っていきますので。

ヤマコ ……と先に皆さんへの気持ちを言われてしまいましたけど(笑)、これからも変わらず、皆さんに楽しんでもらえるものを作っていきたいので……みんなもぜひ、ついてきてください(笑)。よろしくお願いします!

モゲラッタ 待ちに待ったmonaの1stアルバムをお届けできて、私もいま、とても嬉しい気持ちで一杯です。monaというアイドルは、ファンの皆さんがいるからこそ存在できていると思ってます。「アイドルだから!」と笑顔であり続けるmonaのためにも、これからもHoneyWorksを応援してくれると嬉しいです!

INTERVIEW & TEXT BY 阿部美香


●リリース情報
1stアルバム
『#名前だけでも覚えてって下さい』
mona(CV:夏川椎菜)feat. HoneyWorks
発売中

【初回生産限定盤(CD+Blu-ray Disc+GOODS+BOOK)】

価格:¥4,700(税込)
品番:SMCL-725~727

【通常盤(CD)】

価格:¥3,100(税込)
品番:SMCL-728

<CD>
01. 私、アイドル宣言
02. 17歳
03. ファンサ
04. 誇り高きアイドル
05. motto☆いちごオレ
06. なかまはずれ
07. ワタシノミカタ
08. 人生は最高の暇つぶし
09. ホントノワタシ
10. No.1
Bonus Track シス×ラブ feat. 成海聖奈×成海萌奈(CV:雨宮天・夏川椎菜)

<Blu-ray>
・「私、アイドル宣言」デジタルコミック(フルカラー/全3話)
・2020年3月20日「HoneyWorks Premium Live Tour 2020 ~好きすぎてやばい。~」無観客ライブ映像(ファンサ/私、アイドル宣言/No.1)
・Music Video(全7曲:私、アイドル宣言/ファンサ/No.1/ワタシノミカタ/シス×ラブ feat. 成海聖奈×成海萌奈(CV:雨宮天・夏川椎菜)/誇り高きアイドル/人生は最高の暇つぶし

関連リンク

HoneyWorks オフィシャルサイト
http://honeyworks.jp/

HoneyWorksオフィシャルTwitter
https://twitter.com/HoneyWorks_828

HoneyWorksオフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/user/HoneyWorks56410

HoneyWorksオフィシャルニコニコ動画
https://www.nicovideo.jp/user/59387/mylist/20486867

HoneyWorksオフィシャルTikTok
http://www.tiktok.com/@honeyworks_official

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP