リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2021.08.28

【インタビュー】『魔法科高校の優等生』への愛が止まらない!? フィロソフィーのダンス「ダブル・スタンダード」リリースインタビュー

【インタビュー】『魔法科高校の優等生』への愛が止まらない!? フィロソフィーのダンス「ダブル・スタンダード」リリースインタビュー

「魔法科」シリーズへの深い愛と理解が生んだ、深雪の心情を描いたEDテーマ

――皆さんは『魔法科高校の優等生』のEDテーマとしてオンエア中の新曲「ダブル・スタンダード」で、初のアニメタイアップを担当しています。お話をいただいたときの感想はいかがでしたか?

十束 私は電撃文庫への愛を叫ぶオーディションに受かったことが芸能界入りしたきっかけだったので、お話を知ったときは本当にびっくりしました。そのオーディションは、電撃文庫とセガさんが制作した格闘ゲーム(「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」)の応援団を決めるもので(2014年に開催された「電撃 FIGHTING ガールズ」メンバー募集オーディション)、応募条件が「電撃文庫への愛が深い人」だったんです。当時の私は本当に裸一貫のオタク状態だったんですけど(笑)、ただ好きな気持ちだけで受けたら合格して。

――電撃文庫への愛が認められたわけですね。

十束 相当の愛で、気持ち悪かったレベルだと思います(笑)。そこから巡り巡って、(フィロのスとして)四人で頑張っていたところ、電撃文庫にゆかりのある作品の楽曲を担当できることになって……だから本当に嬉しかったですし、当時の関係者の方やゲームのファンの方も、お祭りみたいに喜んでくれました(笑)。「魔法科」シリーズもずっと好きな作品に挙げていたので、ここまで頑張ってきて本当に良かったです。

――ほかの皆さんは普段アニメをご覧になったりするのですか?

奥津 プライベートでは結構観るんですけど、ここまで強いオタクが同じグループ内にいるので、普段はそれに関する発言をあまりしていなくて(笑)。私は今回のタイアップのお話を頂いてから「魔法科」シリーズを観始めたんですけど、キャラクターが個性的で可愛くて、とても楽しめました。まさに個性的な私たちにぴったりの作品なんじゃないかとわくわくしたのを覚えています。(EDテーマの候補曲を)何曲か作って提出したなかで、一番攻めていてかっこいい曲を(アニメ制作サイドが)選んでくださったので、私たちの良さも汲み取ったうえで採用してくださったことが嬉しかったです。

佐藤 私は元々アニメを沢山見ている方ではなかったのですが、最近は『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』を観てめちゃめちゃハマりました。アニメのテーマソングは作品と一緒にずっと愛されているものが多いので、自分たちの楽曲もそうなればいいなと思いましたし、アニメファンの方に私たちの楽曲を届ける機会は結成してからの過去6年間なかったので、また新しい方に知ってもらえる喜びが大きかったです。

日向 私も元々アニメやマンガにあまり詳しくないタイプだったのですが、十束から熱い解説を受けながら「魔法科」シリーズを見たので一気にアニメの世界観を落とし込めました(笑)。今回は主人公が女の子(司波深雪)だったり、私たちと通ずるところがたくさんあると感じましたね。

――楽曲全体の印象としては、ディスコやハウスの要素を取り入れたアッパーなダンスチューンですが、作品とはどのように寄り添えたと感じますか?

十束 「魔法科高校」シリーズのアニメは、たくさんの名曲を生み出していますし、作品内のBGMもお洒落でかっこいいものばかりなんですよね。なので良いものを作らなくては!というプレッシャーは結構感じていました。今回のエンディングは深雪が悩まし気に寝ているシーンなので、疾走感の中に揺れ動く想いを表現した楽曲とマッチしたなと感じました。あと、歌詞は作詞家のSHOWさんメンバーと一緒に、深雪の内面をちゃんと表現しようという会議のもと、丁寧に作っていったので、オタクとして自信があります(笑)。

――たしかに深雪の達也に対する想い、兄妹ゆえの複雑な関係性を越えた情熱的な愛が伝わってくる内容です。

十束 語尾や言葉の細かい表現の部分まで、かなりこだわっています。例えば“利他主義者(アルトゥリスト)も利己主義者(エゴイスト)に”のところも、漢字にカタカナでルビをふって読ませる歌詞は、オタクとして絶対に入れたかったのでお願いしました(笑)。

――十束さんの熱量がすごいですね。

十束 (歌詞の内容に)相違があってはならないので、原作(「魔法科高校の劣等生」)の小説を全部読み直しました(笑)。だってこんな機会は一生に一度かもしれないじゃないですか。好きなアニメのタイアップを歌えるなんて、選ばれしオタクの仕事なので、「俺は全オタクを裏切らない!」っていう気持ちで頑張りました。

――過去の『劣等生』のEDテーマも深雪の心情に寄り添ったものが多かったので、この楽曲はその流れをしっかりと継承していると感じましたし、なおかつ今までのEDテーマはバラード調が多かったのに対し、今回はダンスチューンでそれを表現していることに、深雪の想いの強さがより伝わってきて『優等生』らしさを感じました。

十束 すごい!(拍手)。オタク成仏できそうです(笑)。私は深雪が主人公のこの作品(『優等生』)で、達也からの想いに応えさせてあげたい!とずっと思っていて。

――いやあ、わかりみがすごいです(笑)。ほかの皆さんは、深雪視点も意識して書かれたこの歌詞に共感できる部分などありましたか?

奥津 私は“この気持ち愛以外ありえない!”という歌詞がすごく好きで。ここはいつもは優等生なのに、そうじゃいられない深雪の気持ちに寄り添った部分でもあるんですけど、すごくかわいくないですか?(笑)。私たちも、自分自身に深雪を重ねたからこそ素直に歌えるような部分があって……私の中の乙女心がうずくフレーズなんですよね。

佐藤 私はアニメの本編が終わってエンディングが流れ始めたときに、映像と合わさって改めて曲が完成した感じがしました。『優等生』は『劣等生』のときよりも、さらに強く深雪の気持ちが表れていると思うので、アニメを観終わったあとにこの曲を聴くとちょっと切ない気持ちになるんですよね。

奥津 わかる。『優等生』のアニメでは深雪が妄想を膨らませたり、止められない気持ちみたいなものが強いもんね。

佐藤 「ダブル・スタンダード」の歌詞は結構自己主張が激しくて、“好き”の言葉1つとっても力強い印象があるんですけど、『優等生』の深雪かなり愛が強めで(笑)。放送の度に深雪の愛があふれ出るシーンを楽しみにしている自分がいます。

奥津 前は(達也への想いを)ちょっと隠していたのに、今はダダ漏れだもんね(笑)。

日向 普段冷静な子が恋に振り回されている感じがすごくかわいくて、その冷静じゃいられなくなっている感じは歌詞にも表現されていますし、世の中にもそういう人は多いと思うんですよね。だから「あの子、恋愛になると急にこうなるよね」みたいな部分で共感できると思うし、そういうギャップのかわいさがこの曲の好きなところです。

――歌唱面でも、パンチの効いた日向さん、センシュアルな奥津さん、真っ直ぐな佐藤さん、かわいらしい十束さんと、それぞれの個性が出ていますが、特にこだわったポイントはありますか?

奥津 私が歌ったイントロの“All my love for you”のところは、真っ直ぐな想いだからこそ、余計なことをせずにスーッと伸ばして歌うことを意識したんですけど、私は声に結構揺らぎがあるタイプなので苦労しました。それと“振り回す 狂わす 忍ばす 匂わす”の同じメロディを繰り返すところは、1つ1つの歌い方のニュアンスを変えるように歌ったのがこだわりポイントです。テンポが速い曲で短いフレーズなので苦戦しましたけど、“脳トロボイス”と言われている私のくねくねした歌声で1つ1つ大事に表情をつけました。あと、サビ前の“Yes”という囁きも、息だけとか色んなフレーズを試したなかで、一番ドキッとするものを採用しました。

――エンディングでも、あの囁きに合わせて深雪が息を吐くシーンがあって、すごく良いですよね。

日向 私も最初観たとき「わあ!」って思いました(笑)。私が今回歌でこだわったのは、Dメロのブロックの後半部分です。そこで曲の展開が少し変わって落ちサビに向けて1回グイっと上げる役目をしているので、駆け上がっていく感じを出したくて。実際に走ったときみたいに肩を上げて、息切れしているみたいな浅い息にして歌うことで疾走感を表現しました。何回も色んな歌い方を試してこだわった部分なので、注目して聴いてほしいです。

次ページ:イッツ・マイ・ターン!どこまでも踊り続けるフィロのスの今後の野望

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP