「ラブライブ!サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~」が待望の映像化!Saint Snowインタビュー

『ラブライブ!サンシャイン!!』から生まれた、Aqoursのライバル的存在であるスクールアイドルユニット・Saint Snow。鹿野聖良・理亞の姉妹からなるユニットは、これまでAqoursのライブでのシークレットゲストなどでそのパフォーマンスを見せてきたが、昨年10月に待望の単独ライブイベント”ラブライブ!サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~”を開催。ふたりだけのステージをかなえることができた。そんな1st GIGはどのようにして実現していったのか。そして夢のステージを経たあとに見えたものとは? 田野アサミ(鹿角聖良役)、佐藤日向(鹿角理亞役)のふたりに話を聞いた。

――Saint Snowの1st GIGの模様を収めたBlu-ray『ラブライブ!サンシャイン !! Saint Snow 1st GIG〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX』がいよいよリリースとなりますが、改めて昨年行われた本ライブイベントについてお伺いします。まずはSaint Snow初の単独ライブイベントが開催されることになったときのおふたりの感想はいかがでしたか?

田野アサミ 『ラブライブ!サンシャイン!!』が夢のある作品だなっていうのは前々から思っていたんですけど、そのなかでSaint Snowとしてシークレットゲストとしていろんな場所に一緒に連れていってもらって、いろんな方に観ていただいて、それもうれしいありがたいって思っていたのに、ふたりだけでライブができるというさらなる大きすぎる夢が。普段私は外にうわーって出すタイプなんですけど、ふたりだけで大きい会場でできるというのを聞いたときは、内にググーって「よしっ……!」って。心に秘めながら震えるぐらいうれしかったですね。シークレットではなく「Saint Snowがライブをやります」って言えるのは、ほんと夢のある話だなと思いました。

佐藤日向 以前もこれまでライブに出させていただいたあとは、1、2曲歌っただけでもアサミさんと1時間ぐらいずっと「いやー、楽しかったねー!」って話しているんですよ。もう10分おきくらいに「いや、さっきのライブ楽しかったよね」ってずっと言ってて(笑)、いつもその最後に「いつかふたりでライブできたらいいよね」って言っていて。でもそれは夢のまた夢だと思って話していたのが、こうしてふたりでライブができますとなったので、「えっ、ほんとに!?」って、自分たちでもよくわからないというか。だけど広いステージにふたりだけで立つというのは今までとは全然違うんだろうなっていうのは想像はできていたので、そのドキドキもあって。本番を迎えるまではずっと変な汗が出ていましたね(笑)。

――ふたりだけのステージ、そして曲数も増えてとこれまでとは違うものになることが予想されただけに、事前に合宿を組んでレッスンを重ねようということになったんですよね。いわゆる”ダズ会”と呼ばれるものですが、セットリストを含めてふたりで組み上げていく作業はいかがでしたか?

田野 まずたくさんある楽曲を、「えっ、全部歌っていいの?」という。ふたりでも「あっ、これひさびさに歌えるね」「ここの振り覚えてる?」みたいな話があったんですよ。それぐらい歌ってない楽曲もあったので。

佐藤 それこそ2018年にやった”Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL”ぶりになるものもあって。

田野 うんうん、だからそれを思い起こす時間も私たち的にはすごく楽しかった。それを含めて、初めての単独ライブイベントでSaint Snowの面白さだったりカッコよさっていうものを、どう見せられるかなって。そこは私たちだけじゃなくてスタッフさん、エンジェルメイト(Saint Snowのファンの呼び名)ならぬエンジェルクルーも巻き込んでいこうと。そういう意味では24時間一緒にいられるダズ会をやれてよかったなって思いますね。

佐藤 これまでのライブ出演は1曲で一気にボルテージを上げるために出る、みたいな楽曲が多かったと思うんですよね。でも1st GIGは私たちだけがずっと出ているので、そのなかでの波というか、どこでどう盛り上げたいかというのを話し合いましたね。例えば全体の流れのなかでしっとりした「After The Rain」にどう持っていくかとか。ダズ会でもそこはいろいろと試行錯誤しながら作っていったので、私たち的にも納得のいく、みなさんに見せたいセットリストを一緒に作らせてもらえた合宿でしたね。

――そんなダズ会を経て、2020年10月17日に1st GIGの初日を迎えることになったわけですが、最初にぴあアリーナMMの巨大な会場を見た感想はいかがでしたか?

田野 「いや広すぎるでしょ!」って思いました(笑)。

佐藤 うん、ほんとに(笑)。

田野 わかりやすく言うと、例えばふたりで不動産屋に行って、50畳ぐらいの部屋を内見して「ど、どう使う……?」みたいな(笑)。

佐藤 広かったですね。

田野 まあ50畳の部屋なんて見たことないんですけど(笑)。それぐらいすごすぎて。そこで私たちで目標にしていたのは、どんなに広くたって「誰ひとり置いていかない」だったので、たとえちょっと観づらい席だったとしても絶対そこにも届けるし、もちろん配信で観てくださる人にもそうで、とにかく端っこまで届けようねって決めていたので。逆にお客さんが入ったほうが、みんなが見守ってくれてるっていうのがマスク越しでもわかったので、お客さんが入ったほうがいい意味で広さは感じませんでした。

佐藤 まだお客さんが入ってないときは「ひっっっっろ!」って思ってました(笑)。でもお客さんが入ったときはもうすごかったですね。

田野 広いんだけど、顔が見えるんですよ。

佐藤 ほんとに、冗談じゃなく。結構がっつり見えましたね。

田野 お客さんとも「今目あったよね!」って言ったら、お客さんも「うん」って。それぐらいの距離感。

佐藤 広かったけど近かったっていう感じでしたね。

田野 なんか不思議、広いんだけど近い。

――そしていよいよGIGがスタートとなりましたが、1曲目の「Dazzling White Town」が始まって、おふたりが板づくまで長いイントロがありましたが、そのときの心境はいかがでしたか?

佐藤 リハのときからそうだったんですけど、私は「よしっ! 始まるぞ!」っていう気持ちで立ってるんですよ。でもアサミさんは会場でかかってる曲に合わせてずっと踊ってるんですよ。裏でもずっと各々集中してるみたいな感じでしたね。片やずっと踊ってて。片やずっと発声をしてるみたいな(笑)。で、そろそろ始まるっていうタイミングでアサミさんが「よし」って言って拳を突き出してくるんです。そこで「いくぞ」って感じで拳を合わせて。

田野 なんかね、ブームだったみたい。今回の映像を改めて観て、そのときボクサーみたいな気持ちだったのか、いつもファイティングポーズみたいなのをやっていたんですよ(笑)。

佐藤 やってました(笑)。

田野 たぶん私のなかで、そうやってスイッチを入れてたんだろうなって。ほかの現場ではないんですよ。

佐藤 メイキング、ほんとに全部してるんですよ(笑)。

田野 全部やってるから、それも確認してください(笑)。

――それだけ1st GIGに気合が乗っていたということなんでしょうね。そこから「Dazzling White Town」でライブパートがスタートしたわけですが、まず広いステージでふたりのパワフルなパフォーマンスに圧倒されます。序盤からエネルギッシュなステージになりましたが、歌うおふたりはどんな心境だったのかなと。

田野 まず曲が始まるまで各々集中していて、扉が開いた瞬間にみんなが見えるわけですよ。そのときに「会えた!」っていう気持ちが強くなってもう、私も日向もその瞬間から緊張じゃなく、「私たちのパフォーマンス、見ててね」っていう気持ちで。なので、ここからまず命かけてますっていうぐらいの力強い気持ちで、私は自分の一声を発した記憶はありますね。

佐藤 お客さんも声が出せないぶん、もう手が真っ赤なんじゃないかってくらいに拍手や手拍子してくださっていて。それもライブでの音の一部になっていたんじゃないかなって思いますね。みなさんキラキラしていて、それが波みたいになってましたね。客席が海みたいで。

田野 みんな絶対筋肉痛になってると思う(笑)。それぐらい全身で、周りに迷惑のかからない程度に表現してくれていて。

佐藤 ですね。

田野 それってみんなが楽しみたいっていうのもあるし、一方で私たちに「ちゃんと聴こえているよ、大丈夫だよ」っていう表現をしてくれている。それが私たちにもわかるからこそ……ね。泣きそうになりますね。

――ステージ上のSaint Snowと客席のエンジェルメイトとの意識の交歓があったと。

田野 ある公演で印象に残っているのが、イベントが終わったあとに、会場にいる方限定でプレゼント大会があって、私たちがくじ引きで席の番号を引いて、1公演5人の方にTシャツをプレゼントしたんですよ。そのときにアリーナ席の、前から2、3列目ぐらいの女性の方に当たったんですけど、最初は自分だって気づいてなかったのが、周りのみんながペンライトを照らして「あなただよ! あなただよ!」ってやってくれて。

佐藤 そうなんですよね。

田野 で、彼女がそれに気づいたときに、びっくりしたのか思わず声を出しちゃったんですよ。次の瞬間にその声を出したことに対して「まずい!」って思ったのか、涙を堪えながらぐって耐えていたんですよ。それを見たときに……言葉にするのはちょっと難しいですけど、それぐらいうれしく思ってくれて、でも声が出せない状況でみんながルールを守ってライブを観てくれているって思った瞬間……もう私もらい泣きしちゃって。

――周りの人たちも含めてルールを守ってうえでの感情表現であり、それがおふたりにも届いたわけですよね。

田野 今も思い出して泣けちゃうんですけど、それぐらいみんながひとつになってSaint Snowの1st GIGを楽しみたい、私たちもみんなを楽しませたいという想いがひとつになったのがすごくうれしかったし、この状況下でみなさんと一緒にそのライブができたっていうのはうれしいのと、衝撃的なことでもありました。うん。

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