降幡 愛とめぐる宇宙旅行、キミはもう月に立ったかい? 80’sでコズミックな初のツアー、そのファイナルの模様をレポート!

2021年4月29日、声優アーティスト・降幡 愛による初のツアー“降幡 愛1st Live Tour APOLLO”のファイナル公演が東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて開催された。昨年9月にミニアルバム『Moonrise』でデビューを果たし、名プロデューサー・本間昭光とタッグを組み、独自の80’sサウンドを展開する降幡 愛。先日7インチシングルレコードと配信でリリースされたニューシングル「AXIOM」を引っ提げてのツアーとなった。Zepp DiverCity(TOKYO)でのファイナル公演は残念ながら東京都の緊急事態宣言に伴って無観客配信ライブとなったが、それでも名うてのバンド陣と共に今回は“月旅行”をテーマにした、彼女の世界観を存分に堪能できるステージとなった。

オープニングは「AXIOM」のMVでも登場したスーツ姿の宇宙人たちによる映像が流される。「そろそろ月面に着陸だ! みんなの愛のパワーを見せてくれ~!」という彼らの宣言ののち、ステージ上を覆った紗幕にはピンク色の月が映し出され、そこから「AXIOM」の電子音声とともにイントロが流れ始める。紗幕には大きなフラッグを持った降幡のシルエットが映し出され、それが一気に降ろされると、ステージ上にはピンク色の髪にキラキラとした衣装の、「AXIOM」のMVで見られた宇宙人ルックの降幡が立っていた。そんな彼女が「皆さん、“1st Live Tour APOLLO”へようこそ!」と叫び、この日のセットがスタート。原曲のコズミックなサウンドは、バンドによってよりコシの強いものとなって耳に入ってくる。そのなかで降幡も心地良さそうに、まさに宇宙空間にいるような独特の浮遊感を持ったボーカルを聴かせていた。サビでの“A.X.I.O.M”ではお馴染みとなったハンドサインも見られ、冒頭から“APOLLO”ツアーの宇宙的な世界観を演出していた。そこから続けざまに鳴らされたのは80’sテクノ歌謡調の「プールサイドカクテル」。ナイトプールを泳ぐような手をゆらゆらとさせた振りとともにこちらもクールな歌唱を聴かせる。トロピカルなムードの「ラブソングをかけて」ではステージを移動しながら、タオルを手にして配信の視聴者に届かんばかりの歌唱を聴かせた。

最初のMCではコンセプチュアルな空間のなかでもいつもの人懐っこい降幡のキャラクターを覗かせながらTwitterのコメントを読んだりと、オーディエンスとのコミュニケーションもしっかりとったあとは、雨音のSEから「パープルアイシャドウ」へ突入し、グッとアダルトな世界へ突入。タケウチカズヒロ(フラチナリズム)のスラップといい、相変わらずこの曲でのバンドのプレイは心地良い。降幡のボーカルも、歌詞世界にグッと寄った大人っぽい素晴らしい仕上がり。そのまま同じ世界観で視点を変え「RUMIKO」へ。ここでの降幡は、ライブではお馴染みとなりつつあるグリーンのギターを手にして、終盤ではギターソロも披露。そしてスペシャルゲストにヴァイオリニストのNAOTOを迎え、中華ポップ風味の「桃源郷白書」では、NAOTOによる二胡の演奏で、文字通りスペシャルなバージョンで披露。より大陸的なムードが加わり、オリエンタルな魅力が増したパフォーマンスとなった。

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