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INTERVIEW

2021.04.29

“誰かの〇は誰かの×で”、伊藤美来がピースフルな新境地「No.6」とTVアニメ『戦闘員、派遣します!』について語る! ニューシングルリリースインタビュー

“誰かの〇は誰かの×で”、伊藤美来がピースフルな新境地「No.6」とTVアニメ『戦闘員、派遣します!』について語る! ニューシングルリリースインタビュー

3rdアルバム『Rhythmic Flavor』を引っ提げたツアーを大盛況のうちに終え、アーティストとしてますますの成長を見せた伊藤美来が、早くもニューシングル「No.6」を完成させた。TVアニメ『戦闘員、派遣します!』のOPテーマとなる表題曲は、2ndシングル「Shocking Blue」以来となる園田健太郎が提供した爽快なブラスファンクチューン。ラップに初挑戦した竹内アンナ提供のカップリング曲「気づかない?気づきたくない?」と併せ、新たなみっくの魅力が詰まった1枚について、本人に話を聞いた。

炎のロックから涙のMCまで――夢のように楽しかったツアーの思い出

――まずは3月に開催されたライブツアー“伊藤美来 Live Tour 2021 Rhythmic BEAM YOU”(ライブレポート)の感想をお聞かせください。

伊藤美来 ツアーは初めての経験で、大阪でのワンマンも初めてだったので緊張しましたけど、楽しかったです。今回は『Rhythmic Flavor』(2020年12月リリースの3rdアルバム)を引っ提げてのライブだったので、アルバムの雰囲気を崩すことなくそれぞれの曲が活きる曲順にしたくて、演出もより印象的なものになるよう、チームのみんなで一緒に考えて作っていきました。

――特に思い出深い演出を挙げるとしたら?

伊藤 横浜公演で「Born Fighter」を歌ったときの炎の演出が印象的でした。まさか私のアーティスト活動で、炎を使った演出を行うなんて想像もしてなかったので、「炎を出しましょう!」と言われたときにはビックリしました(笑)。実際にリハをしてみたら結構熱くて、「熱っ!しかも結構ずっと出てる……!」と思って(笑)。「Born Fighter」はライブで映えるロックな曲をイメージして作っていただいたので、あんなに派手な演出でかっこよく見せられて満足です。

photo by 江藤はんな

――「vivace」の歌唱時と、そのあとの幕間の時間には、撮り下ろしの映像を使った演出もありましたね。

伊藤 今回のライブは、自分の中では「夢のような幸せな空間を作り上げたい」というコンセプトがあったので、幕間の映像もライブの世界観を崩さないものにしたくて。幕間はセットリストで言うと「vivace」と「BEAM YOU」の間に用意したのですが、『Rhythmic Flavor』の曲順だと「BEAM YOU」はアルバムの最初、「vivace」はアルバムの最後の曲なので、ループで聴くと「vivace」の次に「BEAM YOU」が流れるんです。個人的にはその流れが心地良くて夢の中をぐるぐるしているようなイメージがあったので、ライブでもその順番にしました。

――なるほど。「vivace」のときにステージにベッドが登場して、伊藤さんがそこに腰かけながら歌っていたのは、夢の中をイメージした演出だったんですね。

伊藤 「vivace」の曲にとても合った神秘的な映像も、夢を見ているような感覚になってもらえたらと思って撮影してもらいました。そこから(「vivace」を歌唱後ベッドに横たわって)眠っていなくなったけど、これは現実なのか夢なのか、どっちなんだろう?という雰囲気にしたくて、幕間の映像はモーニングルーティン風にしました。私が黙々とモーニングルーティンをこなしている姿を見せられるっていう、普通に考えたら謎な映像ですけど(笑)。

――かなり優雅なモーニングルーティンでしたが、あれは普段の伊藤さんの朝の姿をイメ―ジしたものですか?

伊藤 まったく1つも重ならないです(笑)。あれはかっこつけたバージョンのライブ限定モーニングルーティンですね。

――(笑)。じゃあ伊藤さんの普段の朝はどんな感じですか?

伊藤 まずあんなに時間をかけないです。起きてすぐバタバタしながら用意するので(笑)。観葉植物に水をあげたりもしないし、トースターでトーストを焼かないし、お洒落な緑のビンに入った水なんか飲まないし。一緒なのは、顔を洗うところぐらいだと思います(笑)。

――あと横浜公演で触れたいのが、ライブ本編のラストの曲「Good Song」を歌われる前のMCです。感極まって涙を流す場面もありましたが、改めてあのときの気持ちを聞いていいですか?

伊藤 私はソロライブではMCを事前にカチッと決めていなくて、ステージに立ったそのときに言いたいことをお話するんですけど……なのでMCは毎回まあまあグダグダになるんです(笑)。でも、この日のライブの最後のMCでは、ツアーを開催できたこと、お客さんが来てくれたことに対する感謝を伝えようと思っていたんです。それで話していたら、だんだん「なんか私いいこと言ってるかもしれない……」って、自分の言葉に自分がグッときちゃったんです(笑)。

――自分でも意図せず、気持ちが込み上げてきたんですね。

伊藤 特に、私のことを支えてくれる人、家族、友達、スタッフの皆さんのことを1つ1つ言っていったときに、その人たちの顔が鮮明に思い浮かんだことに1番グッときて、あのタイミングで涙が堪えられなくなってしまって。その後はより一層グダグダになって、自分でも「まとまってないなあ」と思ったんですけど、「拙いながらも伝われ!」と思って、話し続けたMCでした。

次ページ:みっくが軽やかに歌い上げる、ピースフルな新境地「No.6」

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