TVアニメ『ゾイドワイルドZERO』最新EDテーマ「名もなき旅」を自身の誕生日にリリース!千田葉月インタビュー

TVアニメ『ゾイドワイルドZERO』も、ついに第4シーズンへ突入。そのEDテーマとして流れているのが、サリー役を演じている千田葉月の歌う「名もなき旅」。同作品で声優デビューを果たし、同時に、第1シーズンのEDテーマ「ヒカリ」でアーティストデビューした彼女にとっても大切な作品のテーマ曲にふたたび起用された2ndシングルが、自身の誕生日でもある8月11日に配信される。彼女が今、どんな気持ちで「名もなき旅」を受け止めているのか、じっくり話を聞いた。

――コロナ禍以降、収録現場も大変じゃないですか?

千田葉月 今もそうですけど、収録スタジオでは一人ひとりが透明なカーテンで仕切られていて、ブースの中へ入るのも毎回3人か4人。しかも、先に演じた役者さんの声を聴きながら収録していて、以前とは収録環境も、録るときの感覚もだいぶ変わったなと感じています。さらに今は、マスクをしているのが日常じゃないですか。この間、マスクをしたままアフレコしそうになり、直前に気づいてマスクを外したなんてこともありました(笑)。

――今の時期だからこその経験かも知れませんが……。

千田 たしかにそうなんですけど、このまま今の収録スタイルで進みそうな気がしています。できれば、出演する皆さんと一緒に同じスタジオに集まって収録したいですが、そこは仕方ないんでしょうね。

――声優さんも、状況に合わせ臨機応援に対応しなきゃいけなから大変ですよね。

千田 そこは収録に限らず、お仕事をしていくうえで大事な心構えだと思います。

――『ゾイドワイルドZERO』の収録を始めてから、間もなく1年の歳月が経過しようとしています。どうですか、声優業は?

千田 今でも「本当にこれで良かったんだろうか」という迷いを覚えることもあったりして、葛藤と学びの日々です。それでも、毎回「このレベルを超えなきゃ合格点は取れない」というのを意識して収録に臨んで、そこをクリアしながら次の収録へ進めていけるよう、私なりにですが、少しずつ成長している実感はあります。

――この1年弱の中、千田さん自身の意識にもいろんな変化は生まれましたか?

千田 気持ちの根本に持っている「楽しもう」という意識は変わってないですけど、この春学校も卒業し、一人の社会人として歩み出したので、「もっと大人な考え方を身につけよう」という気持ちになりだしています。

――「楽しむ」意識を持って収録に臨んでいる姿勢が良いですね。

千田 そこは大切にしています。気持ちが乗らないと、それが声や演技にも影響が出てしまうので、そこを心がけていこうと思っています。

――収録現場でも、楽しんでいるわけですね。

千田 はい、楽しんでいます。今でこそ共演している皆さんとも和気藹々とやっていますけど、元々が人見知りなので、最初の一歩を踏み出すまでに萎縮していた自分がいたのも思い返します。嬉しかったのが、『ゾイドワイルドZERO』の現場では、毎回の収録を終えるたびに、座長であるレオ役の野上 翔さんが食事会を開催してくれて、私も毎回そこに参加していました。そこで、いろんなお話をしながら、学んだり、共演者の方々と親交を深めていくことを毎回の楽しみにしていました、でもコロナ禍以降は、そういう機会が無くなってしまったのがすごく寂しいんです。またみんなで集まれたらいいんですけど……。ホント、「なんでコロナー!?」と、そこは叫びたい心境です。

――千田さんは、第1シーズンで歌った「ヒカリ」に続き、第4シーズンでもEDテーマの「名もなき旅」を担当しています。

千田 「本当に私で良いのかな?」というプレッシャーはありましたけど。決まった以上は、「より作品を楽しんでいただけるように」という想いを胸に、サリーの気持ちも歌声に重ねながら力強く歌いました。

――「名もなき旅」は、葉月さんの真っ直ぐな歌が胸に響いてきますからね。その声を聞いてると、「どんな困難も超えていけよ!!」と背中をドーンと強く押された気持ちになれる楽曲ですね。

千田 この歌の芯にある想いが伝わったようで、とても嬉しいです。私自身も、「応援しているからね」と優しく言いつつも、応援している人の背中を「イケイケー!!」という強い気持ちのままドーンと歌声で押していくように、その想いが伝わるくらいの声圧で届けました(笑)。

――サビ歌ではとくに、思いきり背中を押し出された気持ちになれました。

千田 押されるじゃなくて、押し出されるなんですね(笑)。

――そうなんです。でも、そこが嬉しかったんですよ。

千田 この歌には、「絶対に踏みだせよ」と言い出すくらいの力がありますよね。私自身がそうですけど、最初の一歩って踏み出しにくいじゃないですか。とくに新しい環境を迎えたときほど、最初の一歩を踏みだすのが難しいと思うんです。学校の初日は、とくにそうでした。だからこそ、そういう気持ちを、「名もなき旅」を通して少しでもポンッと押し出せたらいいなという想いもありました。

――歌詞の内容は、サリー自身の気持ちにもリンクしていますよね。

千田 重なっています。サリーは旅を続けていく中で、どんどん仲間たちを増やしていきます。ただし、その道中には、行方不明だったサリーのお父さんにまつわる事件や、身近な人に裏切られることでサリー自身が傷つく経験もありました。そのたびに、まわりの人たちの力を借りつつ、「大丈夫、一人じゃないんだから」と自分に言い聞かせながら彼女は前へ進み続けてきたし、今もそうしています。私は、サビの“大事な絆 離さないから”の歌詞が好きなんです。たしかに、前へ進んでいくのは私一人だけど。そんな私を、まわりではたくさんの人たちが支えてくれている。だからこそ感謝の気持ちを忘れないようにしながら歌いました。毎日を過ごしている中、当たり前に家族や友達と過ごしていると、その大切さを忘れがちになる。そんなときほど、この歌を通して、身近な人たちの大切さも改めて感じてもらえたら嬉しいです。私自身が、「名もなき旅」を歌いながらそう感じていたので。

――千田さん自身も、“何度でも 地図を描き足せばいい”の歌詞のように、いろんな試練を味わいながらも夢のために進んで、夢が叶うたびに、新しい夢を描き加えて進んでいますよね。

千田 そうしています。私も、支えてくれる人たちを増やしては、夢を描き加えながら進んでいますし、そうし続けていきたいなと思っています。

――「名もなき旅」の歌詞の中で、とくに好きな言葉を教えていただけますか?

千田 “諦めないのは 君と私 どっちでしょう?”の部分です。私は負けず嫌いな性格だから、ここの部分を「負けないよ!」「やっちゃうぞ!!」という気持ちで歌ってました。もう一ヵ所が、さっきも出た“大事な絆 離さないから”の部分です。とくに“離さないから”と歌うたびに、自分でも気持ちがゾワゾワッと高まる感覚を覚えます。ここの部分では、力強さの中に優しさも加えながら、「サリーがこう言ったら気持ち伝わるだろうな」という感情になって歌いました。

――ふたたび『ゾイドワイルドZERO』のテーマ曲を歌えたこと、本当に素敵ですよね。

千田 ほんと、そうなんです。しかも、楽曲制作を以前と同じ「チーム千田」として出来たのも嬉しかった。私もそうでしたが、作詞をしてくださっている柊木七音さんも、「ヒカリ」が作詞家デビュー作でした。その七音さんとふたたびご一緒できたのも嬉しかったんです。あと、これは『ゾイドあるある』なんですけど、『ゾイドワイルドZERO』の話の中、「またね」と言って別れたときほど、次の回ですぐに再会をするなど、またすぐに会えることが多いんですね。「ヒカリ」を歌ったときにも、このチームの方々と「またご一緒しましょう、またね」とお別れしたら、こうやって再会できたように、ここにも『ゾイドあるある』を感じています。むしろ、こうやってお仕事という旅をしながら、私もサリーのように大切な仲間を増やし続けてこれてるんだなと感じれていることがすごく嬉しくって。

――まさに、「大事な絆」がどんどん生まれ続けているんですね。

千田 その絆を広げることもそうだけど、今ある絆をもっともっと深めていきたいなと思っています。

――その「名もなき旅」は千田さんの誕生日である8月11日に配信がスタートします。

千田 私の誕生日が、まさかのビッグイベントの日になりました。じつは近年、8月11日って「山の日」だったんですね。だから個人的に「わたしの誕生日は山の日だよー」と友達に話をしていたんですけど。今年は急にそれが外れてしまい寂しがっていたのですが……。今年から8月11日は、千田葉月の日にします!!(笑)。この歌を通して、皆さんの感情を湯沸器のように沸かせていけたらいいですよね(笑)。

――リリースされる頃には、物語も新展開へ突入します。これからの『ゾイドワイルドZERO』の見どころも教えてください。

千田 その頃には、新たな敵が誰かは……わかっているのかな。ただ、その強さなど、まだまだ未知数なところが多いので、その辺がどう解明されていくかも見どころですね。この時期、サリーの身近にはたくさんの仲間たちがいます。それまで敵だった帝国軍や新帝国軍の一部の人たちが仲間に加わったり、地球を再生するという目標が達成できるのかどうかも、どんどん具体的に見え出している頃だと思います。ほかにも、行方不明だったレオのお父さんが見つかったり、リジェネレーションキューブという端末を悪用する相手が、サリーのお父さんだったということを知って、お父さんの考えも理解しつつ、それでも行動を止めるべきかとサリー自身が葛藤をしていくなど、まだまだいろんな自問自答を繰り返しながら物語は進んでいくので、その展開を楽しんでいただけたらなと思います。

――収録が始まってから約1年が経ちますが……。

千田 あっという間でしたぁ。この1年弱の中、いろんな先輩方からたくさん学びながら、私自身もゆっくりですが成長してこれてるなぁって感じることもあるんですけど、この先もあっという間に過ぎるのかなと思うと寂しくなるから、今は、先のことは考えないようにしています。

――でも、『ゾイドあるある』じゃないけど。「またね」と言って別れたら、皆さんと、また異なる現場でお会いできる可能性だって……。

千田 ありますよねぇ!!『ゾイドあるある』のように、また絶対に会いたいし、会えると思います。そう前向きに考えていきます!!!

――インタビューもそろそろ佳境です。改めて、「名もなき旅」の聴きどころを教えていただけますか?

千田 誰かと相談をしながら進んでいくのも大事ですけど。最終的に決めるのは自分なんですよね。もちろん、迷いを覚えるたびに誰かに相談もしますけど、最後に答えを出すのは自分。そういうときに気持ちを励ます曲になってくれたらなと思っていますし、「名もなき旅」が前へ進む自分を押していく曲であれたら嬉しく思います。私はこの曲を歌うたびに一つの風景が思い浮かぶんです。それは、私が一人広大な砂漠にたたずんでいるんですけど、後ろを振り返ると、たくさんの仲間たちが「頑張れー!!」って手を振りながら応援してくれているんですね。その声援を背中に受けながら、私は広大な砂漠へ一歩一歩踏みだしていく。まさに、そういう未来へ踏みだすための景色を思い浮かべてしまいます。

――その風景、この曲を聴いてるとたしかに見えてきます。しかも、この曲は気持ちを熱く滾らせてくれますよね。だから、「名もなき旅」を聴くたびに自分の心にも勇気が沸いてくるのかなとも思いました。

千田 この曲を通して、皆さんの感情を湯沸し器のように沸かせていけたらいいですよね(笑)。それと今回初めてMVも撮っていただいたんですけど、プライベートな千田葉月の姿も映し出しているので、ぜひ観てほしいんです。私自身も、「名もなき旅」に気持ちを励まされながら心の勇気を自給自足しているように(笑)、皆さんも、この曲を通して心を熱く沸かせてくれたら嬉しいなと思います。

INTERVIEW & TEXT BY 長澤智典


●楽曲情報
「名もなき旅」
歌:千田 葉月

作詞:柊木 七音 作曲・編曲:廣中 トキワ
音楽プロデュース:島崎 貴光
音楽制作:スマイルカンパニー

8月11日配信開始
配信リンクはこちら

●作品情報
TVアニメ『ゾイドワイルド ZERO』

テレビ東京系6局ネットにて、毎週金曜 夕方5時55分~
※放送時間は変更になる場合がございます。

<あらすじ>
ゾイドとは、銀河の彼方に生息する、戦う意思を持った金属生命体である。
惑星が最後を迎え、人類は第二の故郷として地球を目指すが、ゾイド因子の暴走と不慮のタイムワープで、突如、21世紀の地球にゾイドが出現。ゾイドによる破壊と度重なる地殻変動で地球は一度滅びた。
レオは自ら発掘したビーストライガーを相棒に、地球の未来を左右する少女サリーと冒険の旅に出発した。

【スタッフ】
原作:タカラトミー
監督:加戸 誉夫
シリーズ構成:荒木 憲一
音響監督:松岡 裕紀
キャラクターデザイン:坂﨑 忠
音楽:平野 義久
アニメ制作:OLM

(C)TOMY/ZW製作委員会・テレビ東京

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