1日の流れを音楽で綴る 3rdミニアルバム『a Day』が完成!駒形友梨インタビュー

3rdミニアルバム『a Day』を発売した駒形友梨。今回の作品は、夜明けから夕方までの時間の流れを追いかけるように進んでいく。彼女がどんな想いを胸に本作を作ろうとしたのか紐解いていく。5月31日には新宿ReNYで2ndワンマンライブも決定。会場に足を運び、あなたも駒形家の一族になってはいかがだろうか。

――まずは、3rdミニアルバム『a Day』を作るにあたっての経緯から聞かせてください。

駒形友梨 1stミニアルバムの『〔CORE〕』と2ndミニアルバムの『Indigo』を並べたときに、意図してたわけではなかったのですが2枚で一つという統一感が見える形に仕上がっていました。それもあって、チームの人たちと「また新しいテーマを持って作り出そう」という話しあいをしていくなかで、出てきたのが「よりアコースティックな色を強めよう」というアイデアと「昼間に聴いて似合う楽曲を集めよう」ということでした。

――「昼が似合う」というのが、大きなポイントですよね。

駒形 これまでわたしが歌ってきた曲たちは「大人っぽい楽曲」や「暗い歌」が多かったんですね。もちろん好きな世界観でもあるのですが、イベントやライブを経験するなかで、「みんなと一緒に楽しく弾けられる歌がもっとあってもいいんじゃないか」という話にもなり、その方向を打ち出しました。選曲に関しても「昼間」「陽の光」が似合う曲たちを意識して集めて、それらの集めた曲たちを一日の流れに置き換えて……。それこそ、「目覚め」から始まり「ばいばい」とお家に帰るまでの時間の流れを作品の中に描きながら、より、皆さんの日常へ寄り添う作品にもしようと決めました。

――だから、目覚めの風景を映し出した楽曲から始まるんですね。ここからは、1曲ごとに込めた想いを教えてください。冒頭を飾ったのが、インストナンバーでありつつ、駒形さんの声も巧みに投影した「a Day~and the light comes~」になります。

駒形 この楽曲で表現したのは「夜明け」です。皆さんが眠りから覚める瞬間や、太陽が昇る瞬間、そういった風景を幻想的に作っていただきました。この曲でのピアノの音色も素敵なポイントになっていますし、わたしも、アルバムのタイトルにも示した「a Day」という言葉を口にしていて、細かいところまで聴いていただけたらうれしいです。

――目覚めた風景に続いて流れるのが、寝起きや朝の準備の様子を、みずから作詞をして描き出した「クロワッサン」になります。

駒形 この曲は、わたし自身の日常の風景に重なる面もありながら、皆さんの日常に寄り添える歌になれたらなぁという想いを持って作詞をしました。これはわたし自身の主観にもなるのですが、「今日こそ頑張ろう」と気を張るよりも、「今日はちょっとくらい駄目でもいいよね」くらいの緩さがあったほうが、その日一日を肩の力を抜いて過ごせるじゃないですか。3回目のスヌーズで起きることも、そう(笑)。

――みんながみんなとは言いませんが、時間に甘えて二度寝をすれば、目覚ましを止めながらも布団の中で数分間微睡みの余韻へ浸ることは、日々の生活の中へ当たり前にありますからね。

駒形 そういうところへ共感を覚える人がいてくれるのもうれしいなと思います。

――「クロワッサン」の歌詞では、朝食にクロワッサンとトロトロのハムエッグを味わおうと思いながらも、時間に追われ家を飛びだしていく様子が描かれています。普段の駒形さん自身も、このような日常なのでしょうか?

駒形 わたし、朝食でクロワッサンを食べたことがないです(笑)。いや、あるんですけど、それはホテルの朝食バイキングで食べた経験くらいで、普段はないです(笑)。

――朝はご飯派?

駒形 というより、食べない派。学生の頃は毎朝作ってもらっていたので、食べてから出かけていましたけど。社会人になった今は、「睡眠」と「その日の準備」に朝の時間を費やすようになったせいか、食べずに出かけることが多いです。たまに「朝食べるのが苦手」という人の声も聴きますけど、わたしは食べられるけど食べてない派です(笑)。

――MVも制作した「On My Way」は、ミニアルバムのリード曲。この歌には、通勤通学をイメージして描かれています。

駒形 「On My Way」のデモ曲を聴いたときから、「これは絶対にリード曲にしたい」と思いました。理由は、「通勤通学など、一日の始まりを起こすための行動をするときにこの曲を聴くと、すごくパワーをもらえる」と思ったからです。だから、歌詞にも「家を出てから、次の場所へ向かうまで」を書いていただきました。この歌を聴きながら通勤や通学をしていたら、どんなに満員電車に揺られていようと、いつもの道を歩いていようと、「そんな自分もかっこいい」と思えていく。そんなふうに、皆さんの背中を押していく楽曲として作りました。「On My Way」のMVには、歌詞の一節や、歌詞に絡んだ風景がいろんなところへ映し出されています。わかりやすいものもあれば、後ろの看板に歌詞に関連した文字が記されているところもあるので、けっこう細かいところまで、いろいろと発見してもらえたらうれしいです。

――「シングデイズ」は、とても明るく開放的な楽曲です。

駒形 アルバムの中でいちばん元気な、カラッと明るい楽曲です。一日の中でもいちばん太陽の陽射しを感じれる活動的な時間帯に聴いてもらえたらうれしく思います。バンドの「学園祭学園」の阿部さんにパーカッションやシェイカーをしていただいていて、みんなで楽しくはしゃいでいる様子を投影。「シングデイズ」は、ライブでもみんなと楽しさを共有できそうだから披露するのが楽しみです。

――彩りを変えるように、ちょっと落ち着いた「call ne today」へと時間軸は流れます。

駒形 イメージしたのが、のんびりとした昼下がりの時間帯。テーマが「お昼寝」だったから、曲調も歌詞ものんびりとした感じを心がけました。結城アイラさんの歌詞が、まさにピッタリなんです。最初は、登場人物の二人が同じ空間でのんびり過ごす様子が描かれていたところを、リア充があまり好きじゃないわたしの性格が出たのか(笑)、二人を別々の空間に置いてもらう形にしていただきました。そんな二人を繋ぐワードとしてアイラさんが電話を用いて表現してくださったときは、「素敵」と思ってしまいました。この曲と、次に流れる「今日は」はとくに、アコースティックな雰囲気がとても良く反映されています。歌っていても安心を覚えるので、聴いていても落ち着きを感じていただけると思います。

――その「今日は」は、バラードナンバーで駒形さん自身が作詞を担当。

駒形 テーマは「寄り道」です。帰り道にこの歌を聴いてもらえたらうれしいなぁと思いながら、歌詞を書きました。わたしの場合、帰り道に「今日は良い日だったな」と思うことって正直そんなに多くはないです。それよりも、いろいろ反省をしながら一日を振り返ることが多いんですね。「今日は」では、たとえ嫌なことや反省があったとしても、その中で一つでも何かしらプラスの気持ちになれたらそれでいいんじゃないか、そう考えることも大事だし、ときには(人生の)寄り道をしてもいいんだよという想いを込めました。

――「思い切って伝えた ちっぽけな野望は 誰かの道になって」という一節が好きです。これは、駒形さん自身の体験を反映した言葉でしょうか。

駒形 わたし自身の具体的な体験というよりも、わたしも、みんなも、こういうことがあるだろうなという想いを胸に書きました。いろんな人たちが夢を描いては、その夢に向かってがむしゃらに向かっていく。そうやって頑張ってきた道を見た人が、「自分もそうなりたい」と思ってくれたら。そういう気持ちで書いています。歌詞に”僕”と記したのも、いろんな人の気持ちに当てはめてほしいからなんです。それくらい「今日は」が、皆さんの歌になってくれたらうれしいですね。

――最後は、「ばいばい」ですね。

駒形 「ばいばい」は、最初からミニアルバムのエンディングに相応しい曲として選びました。楽曲を作ってくださったのが、同じレコード会社に所属するANTENAの渡辺 諒さん。デモ曲を聴かせていただいたときに、とても心にひっかかるものを感じました。そこから曲制作をお願いしたという経緯があります。やはり、みずから楽曲を手がけているバンドの方って、よりパーソナルな感情が歌詞にも出てくるように思えて、わたしもそこに共感を覚えながら歌っていました。

――最後に、明るく「ばいばい」と終わるところも素敵ですよね。

駒形 曲調は明るいけど、歌詞には少しもの悲しさもある。そこが不思議な感覚で、これまでのわたしにはなかった楽曲になったと思います。元々は後奏もあったのですが、「いきなり歌で終わるのも良いかもね」というアイデアが生まれ、そこから、わたしの「ばいばい」の声でバチッと楽曲が終わる形を取りました。それによって、また最初に戻って聴きたくもなるような、最高の終わり方になったと思います。

――5月31日に新宿ReNYを舞台とした2回目となるワンマンライブも控えています。

駒形 前作『Indigo』を発売したときにはライブをやっていなかったこともあって、今回のワンマンライブは、『Indigo』と『a  Day』の曲たちをリリースイベント以外で初披露する場にもなります。選曲はこれからですが、1stミニアルバム「〔CORE〕」の楽曲も含め、どんなふうに構成していくのか、そこはわたし自身も、これからいろいろ楽しみながら考えていこうと思っています。

――今の駒形さんは、声優/歌手二つの道をバランス良く取りながら活動をしていますよね。

駒形 だんだん良い意味で二つを切り離して考えられるようになったと言いますか。声優のお仕事は、役のことへすべての意識を注ぐわけですけど。歌の活動に関しては、自分のやりたいことや、こうしたいと思っていることを言っていい場というか、良い意味で「わがままになっていい場」と思えるようになってきた自分がいます。そこのアプローチの仕方の違いを感じつつ、もちろん両方ともわたしがやっているように根底では繋がっているからこそ、お互いに得たものをうまく相乗効果として出していけたらなとも思っています。

――ワンマン公演も、これから定例化していくのでしょうか?

駒形 そうしていけたらうれしい気持ちはあります。とくにライブでは、わたしのパーソナルな面をより身近に感じてもらえたらなぁと思っています。何より、わたしのライブに足を運んでくださるということは、駒形友梨のことを好きで来てくれるわけじゃないですか。そこの安心感があるように、わたし自身が来てくれる人たちのことを親戚一同みたいに感じているんですね。むしろ、どんどんわたしの親戚を……わたしの血族を増やしていきたいです。

――まるで、バンパイアのように(笑)。

駒形 うわっ、呪いだ!!(笑)。でも、ファミリー……一族を、これからもどんどん増やしていきたいなと思っています。

Interview & Text By 長澤智典


●リリース情報
『a Day』
3月4日発売

品番:TECI-1678
価格:¥2,500+税

<CD>
1. a Day~and the light comes~
作曲・編曲:矢野達也
2. クロワッサン
作詞:駒形友梨/作曲:HaTo/編曲:廣澤優也(HANO)・HaTo
3. On My Way
作詞:Kanata Okajima/作曲:中野領太/編曲:高橋諒[Void_Chords]
4. シングデイズ
作詞:松井洋平/作曲・編曲:鈴木裕明(SUPA LOVE)
5. call me today
作詞:結城アイラ/作曲・編曲:山口ひろや・RYOKO
6. 今日は
作詞:駒形友梨/作曲・編曲:矢野達也・原知也
7. ばいばい
作詞・作曲:渡辺諒/編曲:SaSA

【限定盤】
価格 ¥3,200+税
・アニメイト限定盤:TEI-122
・ゲーマーズ限定盤:TEI-123
・とらのあな限定盤:TEI-124

<収録内容>
Mini Album「a Day」+特典CD

Mini Album「a Day」収録の全7曲のinst ver.とMini Album『a Day』収録曲の中からvocal only ver.1曲(各限定盤により異なる曲となります)の全8トラック vocal only ver.⇒アニメイト「On My Way」ゲーマーズ「今日は」、とらのあな「call me today」

●ライブ情報
Komagata Yuri 2nd Live
5月31日(日) 新宿ReNY
<Day>open14:00 start15:00
<Night>open18:00 start19:00
チケット:オールスタンディング¥5,800(税込・整理番号付・ドリンク代別途)
FC先行受付:2020年1月27日(月)~2020年2月9日(日)23:59
CD購入者先行:2020年3月3日(火)12:00~2020年3月29日(日)23:59

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