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INTERVIEW

2019.10.07

亜咲花インタビュー 待望の1stフルアルバム『HEART TOUCH』豪華クリエイター提供曲を通じて伝えるファンへの想い

亜咲花インタビュー 待望の1stフルアルバム『HEART TOUCH』豪華クリエイター提供曲を通じて伝えるファンへの想い

現役女子高生アニソンシンガーとしてデビューし、『ゆるキャン△』OPテーマ『SHINY DAYS』などの楽曲でメキメキと実力を示していった亜咲花が、待望の1stフルアルバム『HEART TOUCH』を、自身の20歳の誕生日である10月7日にリリース。自身がずっと思い描いていた記念中の記念であるこの作品には、これまでの彼女の表題曲アニソンをすべて収録しただけでなく、豪華クリエイター陣と自身の作詞によって今の彼女を描き出した新曲も多数収録したメモリアルな1枚に仕上がった。そんな作品一つひとつに込めた彼女の思いを聞いた。

アニソンシーンを牽引する作家陣による表題曲『Raise Your Heart!!』

――2019年10月7日、亜咲花さんの20歳のお誕生日に1stフルアルバム『HEART TOUCH』を発売されます。

亜咲花 デビューのときから20歳にアルバム出したいねと言っていたんです。そこから逆算をして、それまではフルアルバムを出さずにおこうと言っていたくらい。いつか自分の活動の集大成みたいなものがほしいなと思っていたので、それを人生の節目である大人になる瞬間に出せるというのは、とても面白みがあることだと思います。通常ですとCDって水曜日発売のところを、今回は月曜日発売とわざわざ合わせていただいたんです。それも含め、なかなかほかの方にはできない作り方かなと思っています。

――先ほど「集大成」という言葉がありました。亜咲花さんの世代ですと、シングルだったり配信中心なのかなと思いましたが、アルバムという形にこだわりがあるようですね。

亜咲花 ありますね。シングルって、どちらかと言うといつも応援してくれている人向けというイメージがあって。アルバムだといろんな曲が入っていてお得な感じがすると思うんです。私自身もちょっと気になった方の音楽を聴くときはアルバムを買うことが多くって。そう考えるとこのアルバムで亜咲花を初めて買うという人って絶対多いと思うんです。もちろんいつも応援してくれているファンの方も大事に思っていますが、1stアルバムということで初めての方にもご挨拶代わりの親しみやすいような内容にしています。

――リリースされると亜咲花さんをより広げる起爆剤になりそうですね。

亜咲花 事前の情報として「Raise Your Heart!!」が作曲・田淵智也さん、編曲・堀江晶太さんですと発表したら、それだけで湧き上がっているファンの方もいて、曲を聴く前から「最強!」みたいにおっしゃっていて(笑)。そういうふうに作家の方から入っていただいても私はすごくうれしいんです。そこで田淵さん・堀江さんのお名前で気に留めてくれた方にも納得してもらうような歌をうたうのが私の使命だと思うので、むしろそういう人達を自分のファンにしたいなというくらいの気持ちで歌わせてもらいました。

――おふたりとの出会いは?

亜咲花 田淵さんとの出会いは、fhánaの佐藤純一さんがプロデュースしている『ナカノヒトゲノム』というアニメの挿入歌「Code “Genius”?」を私が歌わせていただいて、その作詞が田淵さんなんです。そのきっかけでお会いして、その日に「アルバムに1曲書いていただけませんか?」と、野心が芽生えて思わずアタックしてしまって(笑)。そしたら、とても前向きにおっしゃっていただいて、追って正式にOKをいただきました。堀江さんには未だにお会いできていないのですが、田淵さんの方から「こういう曲は堀江くんが一番だから」とご紹介いただきました。

――楽曲の印象はいかがでしたか?

亜咲花 速い!(笑)。「本当にライブで歌えるの?」っていうくらい、めちゃくちゃ速くて。最初にピアノの音だけでいただいたのですが、それだけでも分かるくらいでした。

――オーダーの段階から、速い曲をと?

亜咲花 いえ、細かくオーダーをしてしまうと田淵さんにお願いした意味がなくなってしまうので、こちらからは大まかに「明るいロックが歌いたいです」とお伝えして、あとは田淵さんのお好きなようにと言ったら、メチャクチャ速い田淵節全開の曲が返ってきたという感じですね。リード曲は作詞をしようと思っていたのでこれに歌詞を書くのは無謀だったかも…と思った覚えがあります(笑)。

――作詞は田淵さんとの共作というクレジットですが、どのように書かれましたか?

亜咲花 最初、私が大まかに「ライブがある日の亜咲花の1日」というテーマを決めました。そこで私がこんなふうに生活を送っているとか、ライブをするときはこういう気持ちですと、ある程度メロディに乗せた状態で田淵さんに送って、そこで添削をしていただきました。それでアドバイスをいただきながら作っていった感じです。

――作詞でこだわった点は?

亜咲花 背伸びをしないことです。これまで作詞をさせていただいたときには、大人の恋愛とか、全く自分ではない曲を書いていたので小説を書くかのように第三者の気持ちを描いていましたが、この曲で初めて自分の1日も含めて、亜咲花という人間がこういう気持ちの状態でステージに立っているんだよと歌で伝えられました。田淵さんの曲はすごく速いので、そのぶん言葉を詰めることができます。とにかく言いたいことを言って詰めたもん勝ちだなと(笑)。なので、なるべく直接的な表現をするようにしています。大好きだという気持ちなら、「大好きだよ!」と言ってしまったほうが早いし伝わりやすい。そういう素直さを大事にして作詞をしました。

――作詞で特にお気に入りの場所は?

亜咲花 “大好きがほら!GO! もう止まらない!”ですね。私は本当にアニソンが大好きだし歌が大好きなんだなとこの曲を聴いたときに思って、だったら今の気持ちを書いちゃえと。「大好き」って6回くらい言っているんです。それぐらい皆に気持ちを伝えたかった。あと、“夢見るだけはそうタダだから 楽しいは大体Price free!”。ここはこれは私と田淵さんが1行ずつ書いたものなんですけど、夢って言ったもん勝ちだし、言霊っていう言葉があるくらいだから、たくさん口にして行った方がいいなと思って。

――ラップの部分もありますね。

亜咲花 ラップの部分は初めてだったので全部田淵さんにおまかせしまったんですけど、私のことをすごく理解してくださっていて。私って、流行りものとか今10代に流行っていことに疎いんですね。オタク情報には詳しいんですけど(笑)。なので「亜咲花ちゃんの流されない心を歌にしたいから」とおっしゃって、「Talk piece」を「タピオカ」に聞こえるようにしてもらっているんです。そこから「流行なんて欲しくない」という流れで、亜咲花らしさを貫いている。もう天才だと思って。ここはこの歌詞の中でも特に好きなポイントですね。

――レコーディングはいかがでしたか?

亜咲花 作詞をしたぶん、曲と向き合う時間もすごく長くなるのでイメージがどんどん大きくなっていって、そのイメージ通りにぶつけすぎて、理想と現実がかけ離れてしまったというか。いざレコーディングすると意外と早口で、呂律が回らないとか、現実にぶち当たってしまうところ何箇所かあったりしました。そこで田淵さんに「ここの滑舌が甘いよ」とか「ここはもっと母音を大きく言った方が聞こえやすい」と、歌い方をすごく指導してもらった感じです。1000本ノックでした(笑)。

――MVの中には亜咲花さんの子供時代の写真も多く映っていましたね。

亜咲花 アルバムのMVで初めて亜咲花を知る人もいると思ったので、知らない人でも、「亜咲花ってこういう子だったんだ」と5分間でわかってもらえるような内容にしたいと思い、自分からコンセプトを細かく提案させてもらいました。写真って、目に見えて成長がわかるものなので、実家にある小さい頃の写真を親に全部送ってもらいました。そこには家族も写っているんですけど、そういうところでも亜咲花の歴史を感じられていいなと思って。あと、朝起きるところから始まるので、そこで亜咲花の1日を感じてもらえるように、あまり演技している感じるではなく、歌を楽しんでいることを見せられるよう、ライブをやっているみたいな気持ちで撮りました。

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