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REPORT

2019.10.02

22/7、デビュー2周年!ノンストップ全曲ライブ“Anniversary Live 2019”レポート

デジタル声優アイドルグループの22/7が東京・マイナビBLITZ赤坂でデビュー2周年を記念した“Anniversary Live 2019”を開催。これまでにリリースした全18曲をリリース逆順でMCを挟まずに次々に歌っていくという挑戦のライブの模様をレポートする。

9月20日は22/7にとって最も大事な記念日のうちのひとつだ。2017年同日に「僕は存在していなかった」でデビューした彼女らは足跡を重ね、2018年の同日はレギュラー番組「22/7 計算中」のスペシャルイベントとしてマイナビBLITZ赤坂でライブを開催し、そこではさらに追加の3人のキャラクターが発表され11人全員のキャラクターが揃うという、感動的な場所となった。それからちょうど1年の同じ場所。8月にリリースされた4thシングル「何もしてあげられない」は過去最高位の人気を記録し、それに比例するかのようにフロアの熱気は高く、今年は2階席まで観客で埋め尽くされ見事ソールドアウト。開演前、舞台上のスクリーンには時計が映し出され、定刻の10秒前からファンが一斉にカウントダウンにかかる。

針が0に合わさるやいなや最新シングル「何もしてあげられない」が流れ、画面はそのMVへと変わり、11人が最新衣装で登場した。この楽曲の特徴は楽曲のメロディもさることながらダンス表現にある。歌詞の内容を反映させた物語性のある動きでありつつ、サビでは頭を振りつつキレの良さを存分に表現する。7月のステージイベントよりもその動きは際立っており、彼女たちの鍛錬のあとがうかがえる。

リーダーの帆風千春が「最後まで私たちと一緒に楽しむ準備できてますかー!?」と煽りを入れると、同シングルのカップリング曲「ロマンスの積み木」をすかさずドロップ。天城サリーのパワフルな動きが目立つこの曲ではステージ上でV字のフォーメーションを組み、ウィスパーなパートではしっかり聴かせる多彩な表現も示していく。そして、そのまま次の曲「Rain of lies」へ。ミドルテンポのこの曲ではふたつの円に分かれ、ボーカルをリレーしアッパーなサビを全員で歌うと大きな歓声が会場を包む。2番になると鎖のようにメンバーは手を繋ぎ、それがだんだんと広がり解けて片足ジャンプのダンスを繰り出すという、ビジュアル的にも映える演出が加わりさらに会場は沸き立つ。ファンタジックな「君はMoon」ではメンバーがペアになって舞踏のような踊りを見せ、2組のライン状に手を繋いで走ってサビを歌うなど、ステージを広く使って見せていく。ここまで続いてきた4thシングルからの最後を飾るのは「とんぼの気持ち」。静かなイントロから、しばしの沈黙を保ち、一箇所に固まるとゆっくり円を描いて、それぞれが創作的な踊りを見せる。なかでも花川芽衣と倉岡水巴の軽やかな足取り、涼花 萌のキュートなポーズが印象的だ。サビでは全員が遠くを指差す象徴的な動きを示したあと、間奏でも個々の歌詞の解釈に基づいた踊りを展開。ステージのどこに視線を向けてもそれぞれが工夫を凝らした動きをしているため、一度では味わい尽くせない1曲。今後、繰り返し楽しめる余地を残したステージングだった。

4thシングルの楽曲を歌い終えたところでメンバーは一旦捌け、画面には時計が再び映り1年前の舞台裏を映したと思われる映像が流される。それに続けて3rdシングルのリリックをメンバーが朗読するビデオが流れたあと、メンバーが「理解者」の衣装でステージに戻ってきて「絶望の花」を熱唱。このタイミングでMCを挟まず、さらに時系列を遡るセットリスト順に「このままノンストップで歌い続けるのか?」と驚きを感じたオーディエンスもいたことだろう。続く「理解者」は大きな掛け声がメンバーのパートごとに飛び、それに応えるかのように熱唱。サビになるとさらにスピードが上がり、上半身の動きは激しいものに。これまでも相当な運動量の踊りを見せてきた彼女たちのタフさを感じさせるセットリストがどんどんと進んでいく。3人が加わった「不確かな青春」は、ミドルテンポかつアコースティックな色合いで、そんな彼女たちをファンは担当パートごとに懸命に一際大きく応援していく。続く「韋駄天娘」はまたもアップテンポな楽曲で、武田愛奈が片手を挙げて煽ると会場のボルテージが一段上がっていった。この曲も運動量が多いダンスがあったのだが、そこでクールにポーズを決める高辻 麗がキマっていた。次の「未来があるから」は最速とも言えるスピードナンバーで、イントロから大歓声が上がっていた。先のセットを踏まえるとこの曲が3rdシングルのゾーンの最後となり、ここが踏ん張りどころだ、と観る者は思わず手に汗を握ってしまう。フロアのファンはそれを応援のコールに換えて声援を送っているのだろう。楽曲の後半にいくにしたがって振り付けは激しくなるも、見事走りきったメンバーには歓声が降り注いだ。

再びリリックビデオと衣替えを挟み、セットリストは2ndシングル「シャンプーの匂いがした」へ。静と動のパフォーマンスが色濃く表れる同曲に続いて「やさしい記憶」「叫ぶしかない青春」とハーモニーで聴かせる楽曲が続いていく。なかでも宮瀬玲奈の熱唱ぶりは力強く、迫るものを感じた。「循環バス」ではテーマ通り円を想起させる立ち位置でハートフルに順番にボーカルをリレーしていく。テンポはゆっくりだがリズムに対して情報量の多い踊りで、白沢かなえの真に迫る様子が胸を打つ。2ndシングルからの最後は「人格崩壊」。ツイストと円運動の組み合わせで、海乃るりが叫ぶような姿勢で熱量の高いパフォーマンスをする姿からは彼女の違った一面を見た気がした。

そして終盤。幕間の映像では1stシングル前のデビュー時のイベントの数々が流れる。もはや懐かしさを感じさせるのはそれだけ彼女たちが成長した証でもある。「どんな花も色があるように、僕には僕の色がある」というセリフで締めくくり、ステージには天に向かった光の柱が伸び、そこにメンバーが集ってくる。天城が「いよいよラストスパートです! 盛り上がる準備はできていますか?」と煽り、スピード感のある1stシングルのカップリング曲「地下鉄抵抗主義」へ。初期のこの曲は踊りも手数が多く、それがここまで90分踊り続けた彼女たちにのしかかる。それでも緩急をつけてサビの動きの多さも乗り切り、最初のアニメ映像を流し一旦捌けてからミドルテンポのデビュー曲「僕は存在していなかった」を優雅に歌うと観客はじっくりと聴き入り味わっていた。

歌い終えたあと、しばらくの静けさが会場を包み拍手が湧き、やがて“ナナニジ”コールが次々に飛び交いアンコールへ。その後、初公開となるTVアニメの第1弾ティザー映像が流れ、「2020年1月放送スタート」の報に沸き立つ。そしてここでメンバーがTシャツ姿で登場し、最後にこの日初のMCへ。このティザー映像では西條 和の演じる滝川みうを中心に描いた内容で、一足先にアフレコの様子を語る。アニメでは“はじまりの物語”がテーマとなり、結成秘話やキャラクターの過去について描かれるという。さらに彼女たちにとって結成の日にあたる12月24日に、東京・Zepp DiverCity でライブイベント“Birthday Event 2019”を開催することが発表されるとまたも大きな歓声が上がる。この日の会場の約2倍のキャパシティを数える会場でのライブに向け、「メンバー全員で絶対に成功させられるように頑張ります!」と、宮瀬は決意を語る。白沢は「皆さん、クリスマスを過ごす相手は決まってますか?」と笑いを呼び、「決まってないなら私たちのバースデーライブにお越しください!」とアピール。オーラスでは「11人が集まった理由」を笑顔で、このタフなセットを少し名残惜しそうに締めくくり、最後にマイクオフで「2+2+7は?」と観客に呼びかけ、「11!」の答えを受けてデビュー2周年ライブの幕を閉じた。

TEXT BY 日詰明嘉

<セットリスト>
M1. 何もしてあげられない
M2. ロマンスの積み木
M3. Rain of lies
M4. 君はMoon
M5. とんぼの気持ち
M6. 絶望の花
M7. 理解者
M8. 不確かな青春
M9. 韋駄天娘
M10. 未来があるから
M11. シャンプーの匂いがした
M12. やさしい記憶
M13. 叫ぶしかない青春
M14. 循環バス
M15. 人格崩壊
M16. 地下鉄抵抗主義
M17. 僕は存在していなかった
<アンコール>
M18. 11人が集まった理由


●作品情報
TVアニメ『22/7』2020年1月より放送スタート!

<イントロダクション>
22/7、 はじまりの物語――
2016年12月の結成以降、常に新しい挑戦を続けている「22/7」(ナナブンノニジュウニ)は、 秋元康プロデュース、複数のトップクリエイターがデザインしたキャラクターと、 応募総数10,325人から選ばれた少女たちによるデジタル声優アイドルプロジェクトです。 楽曲リリース&ライブ開催、YouTuber企画、バラエティ番組出演など、様々な分野での活動を経て、 デビュー3周年目となる2020年1月、待望のテレビアニメーションが放送を開始!
グループ結成の秘話やそこに至るまでの経緯が、メンバーそれぞれの視点を通して赤裸々に描かれます。
大切なこと、それは自分を信じて一歩踏み出すこと――
個性あふれる少女たちが彩る、もどかしくてちょっぴり切ない青春劇を、キュートな歌声とともにお届けします!

<プロローグ>
滝川みうに突然届いた1通の手紙。新プロジェクトのメンバーとして選ばれたという。
半信半疑で手紙に書かれた場所へ行くと、そこには同様に集められた7人の少女たちが。
彼女たちが目にした巨大な極秘施設。途方に暮れる中、こう告げられる。
『あなた方にはアイドルユニットとしてメジャーデビューしていただきます』
未だかつてない新しいアイドルが、ここに誕生する――

<メインスタッフ>
総合プロデューサー:秋元 康
キャラクターデザイン原案 : カントク/岸田メル/QP:flapper(小原トメ太 さくら小春)/黒星紅白/こやまひろかず(TYPE-MOON)/田中将賀/細居美恵子/堀口悠紀子/深崎暮人/渡辺明夫
キャラクター・ネーム原案:宮島礼吏
キャラクターデザイン:堀口悠紀子
監督:阿保孝雄
シリーズ構成:宮島礼吏/永井千晶
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:まじろ
総作画監督:田村里美/髙田 晃
プロップデザイン:山本真夕子
助監督:髙橋さつき
美術監督:岡本穂高(KUSANAGI)
美術設定:綱頭瑛子(KUSANAGI)
色彩設定:中野尚美
撮影監督:村上優作
CG監督:吉田裕行(白組)
編集:須藤 瞳
音響監督:藤田亜紀子
音楽:中山真斗
制作:A-1 Pictures
製作:ANIME 22/7

●握手会情報
22/7 4thシングル『何もしてあげられない』発売記念個別握手会 開催決定!!
(1) 2019年9月8日(日)東京都内某所(受付終了)
(2) 2019年9月28日(土)東京都内某所(受付終了)
(3) 2019年10月20日(日)東京都内某所
(4) 2019年11月2日(土)東京都内某所
※詳細はforTUNE music HPまで

●ライブ・イベント情報
22/7 『Birthday Event 2019』
日時:2019年12月24日(火) 開場18:00/開演19:00
会場:Zepp DiverCity
チケット代
前売り 7,000円(税込)(ドリンク代別/600円)※10月1日から消費税が上がるため、ドリンク代が上がります。
前売り 女性エリア7,000円(税込) (ドリンク代別/600円)※10月1日から消費税が上がるため、ドリンク代が上がります。
メルマガ1次先行受付期間:9/20(金)21:00~10/8(火)23:59
※消費税率改定に伴い、システムメンテナンスを実施いたします。以下の期間は申し込み等できません。
2019/09/30(月)23:00~2019/10/01(火)06:00(終了予定)
※お申込みURLは受付期間中毎日19時頃、メルマガにてお知らせ致します。
※22/7無料メールマガジン会員登録はこちらから

<放送情報>
AbemaTVにて「TVアニメ放送決定記念特番」配信決定!

放送日時:2019年9月25日(水)夜9時00分~夜10時00分
詳細はこちら
出演者(敬称略):
西條和(滝川みう 役)、天城サリー(藤間桜 役)、倉岡水巴(河野都 役)、帆風千春(佐藤麗華 役)、海乃るり(戸田ジュン 役)、白沢かなえ(丸山あかね 役)、宮瀬玲奈(立川絢香 役)、花川芽衣(斎藤ニコル 役)
岩井勇気(MC)

レギュラー番組「22/7 計算中」
毎週土曜23:00~TOKYO MX1にて放送中
出演者(敬称略):
西條和(滝川みう 役)、天城サリー(藤間桜 役)、倉岡水巴(河野都 役)、帆風千春(佐藤麗華 役)、海乃るり(戸田ジュン 役)、白沢かなえ(丸山あかね 役)、宮瀬玲奈(立川絢香 役)、花川芽衣(斎藤ニコル 役)
三四郎(MC)

(C)ANIME 22/7

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