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REPORT

2019.09.30

今回も中村・下田が自由すぎる!名コンビによる恒例のラジオイベント“中村繪里子と下田麻美の「こういうの好きでしょ??」第2回公開録音イベント”レポート!

今回も中村・下田が自由すぎる!名コンビによる恒例のラジオイベント“中村繪里子と下田麻美の「こういうの好きでしょ??」第2回公開録音イベント”レポート!

中村繪里子と下田麻美のラジオ番組「こういうの好きでしょ??」第2回公開録音イベントが、2019年7月21日に東京流通センター・センタービルにて行われた。ラジオのイベントらしく、リスナーがイベントに全面的に参加。パーソナリティの二人も観客とコミュニケーションをとったり、客席の間を何度も通ったりと、前回以上にアットホームなイベントとなった。昼夜公演が行われたが、今回は夜の部の模様をレポートする。

「こういうの好きでしょ??」(略して「こいすき」)は中村繪里子と下田麻美がパーソナリティを務めるラジオ番組。SMART USENのスマートフォン用アプリで配信されている。アプリはダウンロード無料で、この番組は聴取も無料(SMART USENは有料サービスとなっているが、この番組は無料で聴ける)。毎月第1金曜日・第3金曜日の12時から配信されていて、30分の番組が24時間リピートされている。毎時0分か30分から聴き始めると番組を最初から聴くことができる。番組の聴き方については番組の公式サイトを参照してほしい。

前回の東京・YMCAホールから会場を移して行われた今回のイベント。会場は東京流通センターの会議室だがスペースは広めで、前回と同様に数多くのリスナーが駆け付けた。このラジオのイベントの特徴は、昼夜の両公演に参加できる通し券も販売。この通し券に“お土産”として弁当がついているのだが、通し券を購入したお客さんは昼の部と夜の部の間の時間も会場内にいることができ、スタッフといっしょに弁当を食べるという。前身の番組から続いている試みなのだが、ここまでアットホームな雰囲気のイベントは珍しい。

イベントは会場の後ろから中村・下田の二人が登場して、客席の間を通ってステージに上がるというサプライズ演出でスタート。しかも中村はスマートフォンでゲームをしながら登場するという自由さ(笑)。だがこれは二人の提案で行われた演出だったそうで、今回の会場は後方の座席だとステージが遠いため、一番後ろの席の人にも顔がよく見えるようにという配慮から行われたという。「後ろまでちゃんと見えているからね」ならぬ、「一番後ろから登場するからね」である。ここまで配慮してくれるというのは、やはり番組のリスナーである観客の気持ちをよく理解していないとできないことであろう。

「こういうの好きでしょ??」「大好きー!」という恒例のコール&レスポンスでイベントはスタート。ステージには昼公演で作成された「こいすき未来年表」に、会場のリスナーから寄せられた“「こいすき」の未来”が書かれた短冊が貼られていて、まずはその紹介が行われた。

「機械の身体を手に入れに行く」「繪里子さんがしゃべらなくなる」

などの未来予想が語られ、下田は「(しゃべらなくなるということは)つまり死ぬってことですよね?」と突っ込むが、「死んでもしゃべりそう」という結論に達した。続いてはリスナーから寄せられたアンケートが読まれ、「後ろのほうの席なので、お二人のかわいい顔が見えません!」というコメントを紹介すると、そのリスナーのところまで二人がやってきて直接話を聞き出していた。さすがのフットワークの軽さである。

さて、イベント最初のコーナーは「こいすき怪談」。二人が悲鳴を上げるような怖い話を紹介するというものだ。ここでパチッとスイッチを切る音がして、会場の照明が暗くなった(会議室なので蛍光灯だが)。「ある日、目が覚めると檻の中だったことがあります。場所も不明で、地下っぽいところで檻に入れられていたのはかなりの恐怖でした」というリスナーの体験談が紹介され、怪談というよりも何やら猟奇的な雰囲気が……。中村は「『カイジ』じゃん」と言っていたが、実は酔っぱらって警察に保護されたというのが真相だったそうだ。「会社で資金の振込先を間違えて、資金をショートさせそうになった。その額、100億円」という、ガチで悲鳴を上げたくなる話も紹介された。アンケートが読まれると、そのリスナーのところにマイクが渡され、二人がその内容について聞くというのがこのイベントのスタイルなのだが、このリスナーは「ガチで檻に入るところでした」と当時の恐怖を語っていた。

続いてのコーナーは「こいすきクイズ」。大の仲良しという二人が、リスナーが考えたお互いについてのクイズに答えるというコーナーだった。例えば「下田さんはTwitterのプロフィールの“居場所”の欄にはなんと記載しているでしょうか?」というクイズに、中村は「心のスキマ」、「心は裸」などといくつも答えるもかすりもせず。正解は下田が好きなサザンオールスターズにちなんで、「心は湘南!」だった。

また、「2015年末、繪里子さんはとある『ご報告』をしたことでTwitterのトレンドに入ったことがあります。さて、何のご報告だったでしょうか?」という問題もあった。当時は何かとおめでたい話題や事務所移籍などの“ご報告”ラッシュがあった時期で、「超人気声優たちが“ご報告”した合間にひゅっと入った。仁後真耶子、日笠陽子、私、小倉唯。私は“ご報告四天王”と呼んでるんですけど」と中村が言っていたが、「(四天王)最弱じゃないですか」と下田に軽く突っ込まれていた。「くだらないことだったのは覚えている」という下田は、「ブログを更新しました」といきなりかなりニアピンの答えを出してくる。だが、ここから正解にたどり着くまでが大変長くて、「ブログのパスワードを忘れた」「ブログのメールアドレスを忘れた」「ブログのログインをした」「ブログのログインをしたら」と、答えを出しても出しても当たらない。もう答えを出すまで帰れません的な空気になり、「ブログのログインんんんん……なんか産まれそう」と苦悶の声を上げる始末。結局、答えは「ブログにログインできました」というもので、なんでこの答えが出てこなかったのか、そもそもなんでこんなことでバズったのか、もはやよくわからない。だが、クイズが全然当たらなくても、お互いにヒントを出したりするやり取りが面白く、会場はやたらと盛り上がったのだった。

最後のコーナーは「こいすきメッセージ!」で、リスナーからのメッセージを紹介するというものだった。「今年の9月からアメリカの大学に進学します」というリスナーのメッセージが取り上げられ、本人に直接いろいろと悩みを聞くことに。「正直、勉強についていけるか不安」という悩みに対して、下田は「勉強といえばやっぱり中村さんなので。知識量が豊富で、絶対これ知らないだろうというような小説のタイトルとかも答えてくれる」と中村に振ると、「8割方嘘だよ(笑)」とハッタリが多分に含まれていることを明かした。ただ、そうは言ってもリスナーに対して真摯な中村が、「メールはアメリカからでも送れるので、実際に(現地で)SMART USENで番組を聴けるかどうかは別にしても、もらったメッセージを私たちが紹介して世界へ向けて発信することはできる。それを後から、『こうやって時間が積み重なっていったんだな』と振り返ることができるのは君だけなんじゃないかな」といった励ましの言葉を贈ると、下田も「どこにいてもつながっていますから。何か不安だったらこの番組にメールください」と旅立とうとするリスナーにエールを送った。また、「あちらに行けば友達もたくさんできますからね。ぜひ私たちのことも広めていただいて」と下田が言うと、中村は「ジャパニーズクレイジーオシャベリ」とアメリカで自分たちを広めるためのフレーズまで用意したのだった(笑)。

イベントの終わりに下田は「初めての会場で不安もあったんですが、みんなが前のめりだったからこそ、ここまでイベントを楽しく成功させることができたのではないかと思っております。デビューしてから数えきれないぐらいイベントに出演させていただいてきたんですが、このイベントが一番自由です。だってケータイ持ってきて『ポケモン』しながら入ってきていいんだよ?(笑)」「3カ月に1回番組の公録(と書いてフリーダムと読む)ができるというのもレアなことだと思っていて、ずっとこの居場所が続けばいいなと思っています。私は本当に尊敬する声優さんは鈴村健一さんと中村繪里子さんだというぐらい尊敬させていただいております。そんな繪里子さんのようになりたいという気持ちと、なったらいかんという気持ちがあるのですが(笑)、私の不器用さが見えないようにいっぱいフォローしてくれてる中村繪里子さんがいるから、私は今ここに立てていると改めて感謝させていただきたいと思います」と述べた。
また、中村は「こんなにも同じ気持ちでいるんだなとすごくうれしいです。番組としてはまだ半年ですが、もちろんみなさんご存じの通り下田とのつながりはすごく積み重ねてきたものがあって、いろんな縁や偶然がいい風に転がって気が付いたら積み重なっていたものです。それが今、ここで結実しているのがすごくうれしく思っています」「きっと(リスナーの)みんなが心の底からマジメにふざけてくれていると思うんですよ。大人になるとなかなかそういうことは難しいけど、それができる場所がここにあるというのがすごくうれしいなと思っていますので、引き続き全力でふざけていく中村繪里子と下田麻美がお届けする『こういうの好きでしょ??』、これからもよろしくお願いします」と締めくくった。(※なお、下田さんが「繪里子さんの締めの言葉が大好きなので、『中村繪里子文章集』みたいなのがほしい」と言っていたので、ここに克明に記録しておきました)

そんな中村の話術や下田の機転の利いたトークも、二人のチームワークの良さも昨日今日できたものではなく、10年以上かけた長い蓄積があればこそであることがわかる締めの言葉だった。新番組ではあるがコンビとしては熟成されている二人が、今だからできるトークを聴けるのが「こういうの好きでしょ??」という番組なのだろう。今後の予定は番組公式サイトなどを確認していただきたい。

終演後、二人はオープニングと同じように客席の間を通って退場。しかも、この日会場を訪れたリスナー全員と目を合わせるためにゆっくり時間をかけて会場を1周半していった。最後までリスナーに寄り添ったイベントとなったのだった。

Text By 金子光晴


●番組情報
中村繪里子と下田麻美の「こういうの好きでしょ??」
「SMART USEN」にて
第1金曜、第3金曜配信中

番組の視聴方法はこちら

●イベント情報
第3回公開録音イベント開催決定!
中村繪里子と下田麻美の「こういうの好きでしょ??」第3回公開録音イベント
2019年11月9日(土) YMCAアジア青少年センター スペースYホール
昼の部 開場12:00 / 開演13:00
夜の部 開場16:00 / 開演17:00

出演者:中村繪里子 / 下田麻美

入場料金
昼・夜 共通券 指定席 8,000円(税込)※お土産付き
昼の部・夜の部 指定席 3,500円(税込)

チケット最速先行受付中
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受付期間:9月28日(土)12:00~10月6日(日)23:59

お問い合わせ インフォメーションダイヤル 03-5793-8878 (平日13:00〜18:00)

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