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2019.09.10

豊永利行とのコラボも!“SCREEN mode Summer Live 2019 Laughing Stars”ライブレポート!

豊永利行とのコラボも!“SCREEN mode Summer Live 2019 Laughing Stars”ライブレポート!

勇-YOU-(声優「林 勇」)と、雅友(サウンドプロデューサー「太田雅友」)によるユニット、SCREEN modeが7月にリリースした3rdミニアルバム『約束の空』を引っ提げたワンマンライブ“SCREEN mode Summer Live 2019 Laughing Stars”を下北沢GARDENにて開催した。バンド形式では約9カ月ぶりとなるワンマンライブ。今回は、新曲披露はもちろん、ゲストにアーティスト・声優として活躍する豊永利行を迎えてのコラボも実現。見どころ満載のライブとなった。

超満員のライブハウスに拍手の中登場した勇-you-と雅友のふたり。視線を合わせたふたりは同時に歌声を、音を掻き鳴らし始める。響き出したのは「ATTITUDE」。ギターの旋律とボーカルだけで軽快に聴かせていくと、バンドのメンバーがひとり、またひとりと登場して、新しい時へと動き出す宣誓のようなこの曲は層の厚い、力強い1曲となってフロアを席捲した。「続けていくぞー!」と勇-you-の声でホーンの音が鳴ると「Jumpin’ NOW!!」のご機嫌に跳ねるビートと軽妙なスカロックらしい歌うようなギターリフが響く。「イェーイ!」と声をあげるオーディエンスと共に、会場はライブの冒頭から一体となる。

「本当にこの日を楽しみにしていました。楽しみにしすぎて最初からめちゃくちゃ飛ばしているんですけど(笑)。今日はみんなに笑顔になってもらいたくて、楽しんでもらいたくて、たくさんアイディアを詰め込んできました。みんなも楽しんでもらえる?」と勇-you-。そんな言葉に続いた曲は会場の観客と共に楽しむ1曲「Happiness!」。大きなクラップ音が湧くフロアにオーセンティックで爽快なナンバーが広がっていく。タイトル通りのハッピーチューンで「Happy my life!」と声を重ねていき、会場にはオーディエンスの笑顔の花が咲く。ピアノの旋律とボ-カルだけではじまるソウルフルな「Feel good」では卓越した歌の表現力を余すことなく聴かせる勇-you-に、体を揺らし楽しむ観客の影が揺れた。

「SCREEN modeは結構曲の幅が広くて、めちゃめちゃ激しいやつからかなり静かな曲までいろいろとありますので、皆さんそれぞれに楽しんでいただきたいと思います!」と挨拶をする雅友。“幅広い楽曲”というだけに、続いた「ハジマルメロディ」はピースフルなレゲエチューン。勇-you-が「今回の(ライブタイトル)Laughing Starsにぴったり」というこの曲を、会場で自然に湧いたクラップの音と共にハートフルな空間を作って歌いあげると、ダンサブルでソウルな「LOVE and FAKE」へ。ダンスホールと化したフロアに、さらにビックバンド的な音が印象的な「友情ごっこ」が響く。これは彼らのレーベルメイトでもあるTRUE(唐沢美帆)が歌詞を書いた1曲。駆け引きある危険な雰囲気も漂うラブソングを高らかに歌い、情熱的な曲の世界観で会場の熱をあげると、「ここでお待ちかねのあの人に登場してもらおうかな!」とこの夜のスペシャルゲスト・豊永利行を呼び込む。

勇-you-と入れ替わってセンターに立った豊永は、発売したばかりのアルバム『光へ』からタイトル曲の「光へ」を披露。ピアノが軽妙に踊り、ギターもドラムもベースも躍動していくアッパーチューン。ポジティヴな想いが満ちたメロディに聴いているこちらも心が躍っていく。

「僕、自分の曲は作詞も作曲もしているんです。その自分が書いた曲を今、雅友さんに弾いてもらったことで俺はもう感激なんですよ」と豊永が言うと、「すごく難しかった。僕たち(バンド)すごく練習しました。今まででいちばんやったと思います」と苦笑。続いて豊永に呼び込まれた勇-you-とふたりで豊永のフォークロワ調の「希望の唄」を異国感たっぷりに聴かせると、「ライブハウスは久しぶり」とテンションのアガっている豊永は、勇-you-と共にボーカルも跳ねる豪華な音を散りばめたハッピーパーティーロック「ラクに行こうぜ!」でも笑顔いっぱいに歌を響かせた。

SCREEN mode初のスペシャルゲストでもある豊永。勇-you-と共に出演していた作品の、思い出深い曲を歌いたい、ということで選んだのはミュージカル・リズムゲーム「夢色キャスト」の楽曲。はじめにその事実をにおわせる程度で告げると、ファンは察して大歓声。新堂カイトを演じた勇、そして橘蒼星を演じた豊永、それぞれに相手に歌って欲しい楽曲を選んで、それを共に歌おう、と決めたのだそう。

そして歌い出したのは「Alternative War2~逆襲のDr.Faceless~」の主題歌であった蒼星の「Dark Side’s JUDGMENT」、そして「ジパング~日出る国の神々~」の主題歌であるカイトの「神々の戦宴」をメドレーで聴かせ、会場からは歓喜の声があがり続けた。「各所でね、『夢キャス』のキャストがやるライブで、あちこちで『夢キャス』の歌をうたってるらしいですよ?」と豊永。「俺もつい先週、直接この目で目撃しましたよ。畠中 祐という後輩くんも、昴の歌をうたっていましたよ」と勇-you-も続ける。サービスを終了した作品ではあるものの、キャストはまたやりたい、という想いを抱き、自分たちがステージで歌うときには夢キャスの曲を歌って繋げていきたい、と思っている、というふたりに「ありがとうー!」とフロアから声があがる。そこには涙声も混じっていた。そんな感動の時間をオーデイエンスにプレゼントしたスペシャルゲストの豊永はここでステージを降りる。

SCREEN modeのライブへと戻った中盤はアコースティックコーナーに。ここで最新ミニアルバムのタイトル曲でもある「約束の空」を歌う。勇-you-の父への想いから生まれた1曲。静かに切々と歌い上げる彼の、まっすぐな歌声はいつも以上の透明感があって、優しくつま弾かれるギターの音と重なるとさらに純粋な愛が満ちていくような、そんなナンバーだ。アコースティックではもう1曲、カホンを加えての「smile」でソウルフルな歌声を聴かせた。しっとりと聴かせた後にはタオルを回す曲!ハッピ姿の勇-you-が煽る中、「アメイジング ザ ワールド」で会場一体となって騒ぐ!会場は一気に夏フェスの様相に。

勢いそのままに「DISTANT GOAL」だ。EFFYのカラフルなピアノの旋律が響くとバンドもますます熱をあげていき、会場からは拳がつきあげられる。歓声を切り裂くように響くイントロから始まった「GIFTED」では、オーディエンスの「オイ!オイ!」の声がビートと重なり大きな塊となって楽曲を彩る。メロディアスな歌に軽やかに駆けるボーカルが会場を席捲していく珠玉ナンバーに、下北沢GARDENは灼熱となっていく。

続いてTVアニメ『文豪ストレイドッグス』第3シーズン挿入歌として作品を盛り上げた「WRIGHT LEFT」。ステージに向けて高く突きあげられる拳と共に疾風のロックンロールが会場を巻き込み、熱気の潮流を起こしていく。さらに伸びやかなボーカルとドラマティックなストリングスの音色とが疾走する「極限Dreamer」でライブハウスの盛り上がりは極限へと向かって昇っていく。スピーティーに畳み掛ける「Naked Dive」へと繋げて、圧倒的なパワー感でアグレッシヴなロックチューンを響かせ、息つく隙も与えぬセットリストでオーディエンスを高くジャンプさせる。ラストは「IMPACT」。会場が一体となって歌声をあげ、一瞬を共に謳歌するこの曲で、全員でひとつになっていくフロアを見渡すと勇-you-と雅友は笑みを見せ、ステージを後にした。

鳴りやまないアンコールの声に応えたSCREEN mode。アンコールラストの「Reason Living」はなんと豊永も登場して共に歌いあげる。この曲が主題歌となっているTVアニメ『文豪ストレイドッグス』では谷崎潤一郎を演じる豊永、そして立原道造役の林 勇。激しいギターロックの中をふたりの声が駆けていった。この夜を堪能した両者の溢れるばかりの笑顔でこのライブ「Laughing Stars」は幕を閉じた。

Text By えびさわなち

SCREEN mode Summer Live 2019 Laughing Stars
2019年8月4日(日)東京・下北沢GARDEN
セットリスト
1.ATTITUDE
2.Jumpin’ NOW!!
3.Happiness!
4.Feel good
5.ハジマルメロディ
6.LOVE and FAKE
7.友情ごっこ
8.光へ/豊永利行
9.希望の唄/豊永利行&勇-you-
10.ラクに行こうぜ!/豊永利行&勇-you-
11.Dark Side’s JUDGMENT/豊永利行
12.神々の戦宴/勇-you-
13.約束の空
14.smile
15.アメイジング ザ ワールド
16.DISTANT GOAL
17.GIFTED
18.WRIGHT LEFT
19.Naked Dive
20.IMPACT
En.1.MAKE NEW STORY!
En.2.STAR PARK
En.3.Reason Living/SCREEN mode&豊永利行

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