22/7、初の11人表題曲「何もしてあげられない」リリースインタビュー

2019.08.19

昨年9月のイベントで全員の担当キャラクターが出揃った22/7。バラエティ番組への出演や今年から始まった定期公演など快進撃が続く。彼女たちにとって念願だったのは11人で表題曲を歌うこと。それがついに実現した4thシングル「何もしてあげられない」と、それぞれのカップリング曲について、メンバーの帆風千春、天城サリー、白沢かなえ、武田愛奈の4人に語ってもらった。

根底にあるのは“誰かに伝えたい気持ち”と“葛藤”“力強さ”

――まずは7月22日に開催された“ナナニジフェス 2019”の感想をお聞かせください。

帆風千春 本当に盛りだくさんでした。バラエティパートがあり、11人で初めて歌う主題曲「何もしてあげられない」を皆さんに初披露する機会があり、そこで本当にすごい歓声をいただき、私たち11人でこの曲歌えるんだなという実感が湧きました。

武田愛奈 11人で表題曲を歌うことはメンバーの間での夢で、キャラクターはいただけてもアニメ化もまだまだ先の話だと思っていたのでうれしい気持ちでいっぱいです。初めて聞いたときは頭が真っ白で言われても理解ができなくて、だんだんと心の底から湧き出るような感じでした。で、よくよく考えてみると、表題曲ということはそれにMVが付くということで、つまり私が演じる柊 つぼみちゃんがMVにも登場するんだと思ったら、実感が湧いてきました。「つぼみちゃん、待たせてごめんね」って感じです。

――つぼみちゃんというキャラクターは武田さんにとってどんな存在ですか?

武田 つぼみちゃんのお陰で、「自分のことを考えるよりも誰かを楽しませよう」と考えるようになりました。私は自分自身では全然前にいけないタイプなのですが、TV番組「22/7 計算中」やラジオでつぼみちゃんとして話すと、自分では言えなかったようなことも言えるようになるんです。本当に彼女のおかげで成長できたなと思います。

――同じく、皆さんにとってそれぞれのキャラクターはどんな存在ですか?

帆風 佐藤麗華ちゃんは私の中で夢や目標を一緒に叶えてくれる存在です。私は元々声優に憧れてこのグループに入ってきたので、ここで初めて自分と一緒に歩んでいくキャラクターをいただけて声優としての大きな一歩を踏み出すことができました。ライブやバラエティでも伸び伸びとやらせていただけて、それもやっぱり麗華ちゃんがいてこそです。

白沢かなえ 丸山あかねちゃんは、私にとって正しい道を教えてくれる存在です。私自身、結構あかねちゃんと考え方は似ていて、論理的に考えるタイプなのですが、自分自身では全然正解がわからないんです。でも、あかねちゃんとして考えると正解が見えてくる。だから、あかねちゃんと同じ道を進もうと、自分が演じるキャラに導かれている感じです。

天城サリー 藤間 桜ちゃんは私にとって人の優しさを教えてくれた存在です。本当に天真爛漫で、誰とでも即座に友達になれる子なのですが、私自身は人と話すのが苦手で。でも桜ちゃんになると全然変わって、話せるようになるんです。それは彼女自身が「みんな大好き」という気持ちを秘めた子だからなんじゃないかなと。その意味で自分としても勇気をいただけたキャラクターです。

――ありがとうございます。では改めて、新曲「何もしてあげられない」についてですが、楽曲単体として印象に残った部分について教えてください。

帆風 初めて聴いたときは「何もしてあげられない」というタイトルと、歌詞の“涙どれだけ流しても他人事だろう”という部分が印象に残りました。落ち込んだり悲しんだりしている人に声をかけてあげても、その人自身が根本的に解決できないと解決しない、だから見守ってあげることしかできないのかなと。後半、“誰かの悲しみを 置いていけない”という部分では、それでもやっぱり見放せない、その人の側にいたいという気持ちが描かれていて、でも最後にまた“何もしてあげられなくて”と戻るところに、この曲の主人公の葛藤や苦しさを捉えることができました。ダンスは毎回、メンバー全員で楽曲に対するイメージを共有するのですが、この曲は本当に様々な解釈があって、そこで根底にあるものは“誰かに伝えたい気持ち”と“葛藤”“力強さ”でした。初めての11人曲ということで、より気合いを入れてみんなで作り上げていきました。

白沢 曲のテーマが“集団と孤立”なので、ダンスにもそれを取り入れています。最初にひとりで入ってきて、それをみんなが取り囲むという演出だったり、最後も1人と10人で別の方向に向かっていくという形です。反対の意味の言葉とその複雑さをすべて表現しているので、ご覧いただける方にはとても魅力的に映ると思います。歌の中で私にとって印象的だった歌詞は、2番の“でもそれは 本当のやさしさと違うんだ 気づかずに傷つけることだってあったはず”という部分です。褒めるのも優しさだし、間違っていることを叱るのも優しさ。本当にたくさんの形があるのだなと、この一文で考えさせられました。私自身、気づかずに傷つけていることがあるのかも……とよく考えてしまうので、とても感情移入して歌っています。

武田 人って、悩みがあっても否定や肯定ではなくただ聞いてほしいだけのときもあるじゃないですか。この曲はそんな人に寄り添ってくれるなと思いました。“僕が生きてるその意味を ずっと考えてみたけど”というフレーズを聴いて思い出すのは、自分がキャラクターをもらえていなかったときの気持ちです。自分にはキャラクターがなくて、「今、私は何をしているんだろう……」と落ち込んでいたときにこの曲を聴いていたらすごく救われたと思うので、その気持ちを込めて歌いました。

天城 私が苦しくなるほど共感した歌詞は、“人混みを避けながら 今までは歩いてた”から“気づかずに傷つけることだってあったはず”のパート。初めてアメリカから日本に来たとき、私は寂しさから自分のことしか考えられなくて、気持ちがすごく荒ぶっていたんです。学校でも気にかけてくれた子がいたのですが、本当に優しくて傷つけてしまうのが申し訳なくて、逆に遠のけていたんです。今思い返すと、この歌詞には本当に共感できることが多いです。今では大親友で、「理解者」もそうでしたが、その子のことを思って歌うことが多いです。

――続いて、共通カップリングの「君はMoon」についても教えてください。

帆風 今までの22/7の曲から考えるとすごくかわいい曲だなと思いました。歌詞にも“少年”や“サラリーマン”といった言葉が出てくるのですが、希望に満ち溢れていて目がキラキラしているイメージがありました。

白沢 今までの22/7の曲って主人公が等身大だったりすることが多かったのですが、今回初めて社会人が主人公になっているので、それは新しいなと思いました。歌詞も“僕はサラリーマンだ”と言ってるのにメロディがとってもかわいくて、少年の心を忘れてない大人なんだろうなって。こういう考え方のできる大人になりたいなと思いました。

天城 素敵だなと思ったのが、“月と地球”というフレーズです。これが“月と太陽”だったら正反対の歌になると思うのですが、“月と地球”なら暗闇の中の大きな光になるので、そういう自分の中での救いの存在なのかなって思って歌うと、すごく前向きで明るい曲だなと感じます。

武田 “月と地球”って、出会うはずのないふたりが出会って、自然にいつのまにか恋していたみたいな感じがしてすごくロマンチックだなと思いました。あとは“買ってもらった望遠鏡で”から“夢は宇宙飛行士”のところが歌っていて感情が乗りました。私自身、TVが好きでこの世界に憧れていて、そこを目指して今があるんです。それが望遠鏡と宇宙飛行士の関係で例えられたので、自分の感情に引き寄せて歌うことができたと思います。

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