TVアニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』EDテーマ「真理の鏡、剣乃ように」を担当!鈴木このみインタビュー

鈴木このみが、5月8日に通算16枚目となるシングル「真理の鏡、剣乃ように」を発売する。この楽曲は、アニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』のEDテーマとして放送中。5月中旬からは、東名阪を舞台にした5thツアー“鈴木このみ 5th Live Tour~CurioCity~”もスタートする彼女に、「真理の鏡、剣乃ように」を通して伝えたい想いを中心に話を聞いた。

――アニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』のEDテーマとして、このみさんの歌う「真理の鏡、剣乃ように」が毎週オンエアされていますが、作品を観続けるほどに歌詞の深みが増すと言いますか、物語の謎を紐解くヒントのようにも聞こえてきます。

鈴木このみ 私も志倉(千代丸)さんから初めて歌詞をいただいたときは、込めた想いを解読していくのが難しかったです。すべてを理解はしきれなかったので、歌入れをする前に、自分でもゲーム版の「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」をプレイしたりして、少しでも内容を把握しようと心がけました。ゲームを始めたら止まらなくなってやり込んでしまったんですけど(笑)、おかげで歌入れ前に私なりに世界観をつかむことはできたなと思っています。

――「真理の鏡、剣乃ように」の歌詞には、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』の世界観や謎を紐解くいろんなワードが散りばめられていますからね。

鈴木 そうなんです。実際にアニメ作品を観続けていくことで、「この歌詞の意味ってこうだった」とわかっていく内容になっています。それこそ、ここで歌詞を全部説明しちゃうとアニメのネタばれになるくらい(笑)、楽曲と物語がとても深くリンクしるんです。

――志倉さんの作る楽曲は、物語を知るほどに歌詞の捉え方や楽曲自体の印象も変わっていくところに面白さがあります。

鈴木 歌詞の中にいろんなフラグが立っているので、ぜひぜひ深く楽しんでもらえたらうれしいです。

――力強い楽曲もこのみさんらしいと言いますか、聴いていて気持ちが滾ってきました。

鈴木 最初に楽曲を聴いたときに、「これEDテーマなんですか?」と驚いたくらい、かなり疾走感がありますからね。しかも作品に合わせたのか、ミステリアス感も持った楽曲なんです。そのパワー感とミステリアスさのバランス加減をどう歌声で表現するかは、レコーディングの時点でちょっと苦戦もしました(笑)。

――そこのさじ加減をいかにうまく出すか……。

鈴木 そうなんです。鈴木このみらしい力強い歌声の中に、今回はちょっと大人っぽさといいますか、私自身が主人公になりきった気持ちでミステリアスな雰囲気を歌声の中にも醸しだしました。

――このみさんが感じている『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』の魅力も教えてください。

鈴木 最初にキービジュアルを見たときは女性キャラクターが多かったので、「これは、ハーレム系?」「男性向けのアニメかな?」と思いましたが、実際にゲームをプレイして、またアニメ作品を観ていても、これは男女関係なく楽しめる物語だと感じました。ホント、謎解きの要素が多くて、一人ひとりのキャラクターの心情の細かい描き方や心模様まで深く探りたくなる、とても魅力的な物語です。ゲームの世界観を理解したうえでアニメ作品を観ていたら、より細かい描写も増えていたので、より深く物語の世界に入っていくことができます。だから、アニメからこの作品の世界に触れた人は、ゲームもやるとより深く物語の深部に入り込みながら楽しめるんじゃないかとも改めて感じました。

――「真理の鏡、剣乃ように」の具体的なことを話すのはネタばれになるとは言ってましたが、「ここをポイントに聴いてほしい」というところも教えてもらえたらなと思います。

鈴木 歌ってて気持ちいいところは、サビの最期に歌いあげる“剣乃ように”の部分。アニメのエンディング映像でも、そこは歌詞がバンバンバーンと出てきて、盛り上がりのポイントですからね。ライブで「真理の鏡、剣乃ように」を歌ったときにも、サビではみんなと一緒に盛り上がっていける。そんな風景も楽曲を通してみえてきました。

――楽曲自体、サビへ向かってぐんぐん熱と力を増していくスタイルになっていますからね。

鈴木 そうなんです。それと、作曲をしてくださった志倉さんのこだわりポイントとして、イントロや曲間もけっこう長めに作られています。理由は、ライブで歌ったときにみんなで一体感を作っていきやすいようにとのことでした。なので、これから始まるツアーでも、この曲を歌いながら一体化した風景を作っていけたらなと思っています。「真理の鏡、剣乃ように」は歌詞にも深い魅力がありますが、物語の時間軸が1996年なので、楽曲自体も当時のアニソン風といいますか、当時の時代感を反映させた、まさに王道アニソンスタイルに仕上がっています。だから、一度聴いたら誰でもすぐに歌えてしまう、そのキャッチーさも魅力だと思います。ただし、楽曲がシンプルだったぶん、歌声でどう「鈴木このみらしさ」の表情を描き出すかもひとつの挑戦でした。

――楽曲の持つ展開やメロディ自体がシンプルだからこそ、このみさんの歌声で楽曲にどう表情をつけるかも大切になっていく楽曲だったということですか?

鈴木 そうです。シンプルなメロディだからこそ、どうやって遊び心を投影しようかいろいろ考えながら歌入れをしていきました。

――完成した「真理の鏡、剣乃ように」について、このみさん自身はどんな手応えを感じていますか?

鈴木 今までの鈴木このみの曲たちにはなかった、新しい一面を志倉さんに開けてもらえた作品になったと思いますね。

――カップリングには、三味線の音色をとおして和要素も組み込んだ「Curiosity」を収録しました。

鈴木 「真理の鏡、剣乃ように」がデジタルロックの楽曲だったので、カップリングでは生感の強いバンドスタイルの楽曲を、と思って「Curiosity」を作りました。「Curiosity」とは「好奇心」という意味を持った言葉で、まもなく始まるライブツアー“鈴木このみ 5th Live Tour~CurioCity~”のタイトルにもリンクしているように、今回のライブに向けて作った楽曲でもあります。

――このみさん自身も、いろんな好奇心を持って「Curiosity」を手がけたのでしょうか?

鈴木 もちろんです(笑)。「Curiosity」の軸になっているのはバンドサウンドですけど、「そこへ三味線の演奏をとおして和の要素を加えたらどうなるんだろう」という好奇心を実践したり、ほかにも歌以外のところに、私自身の好奇心から生まれたことを実践しています。それは、「真理の鏡、剣乃ように」の「アーティスト盤」のDVDに収録になっているメイキング映像を観てもらえればその謎はわかりますし、実際にライブを観てもらうことで判明もしていくので、ここではあえて内緒にしておきます(笑)。「Curiosity」もライブ向けの楽曲。最初に作りあげたものをベースに、よりライブらしい臨場感でライブアレンジ用の「Curiosity」のバージョンも作ったところ、そちらもかっこよかったので、今回、「アーティスト盤」には「Curiosity(Live Style)』、「アニメ盤」には「Curiosity」をと、異なるふたつの形を収録しました。ぜひ、聴き比べてください。

――「Curiosity」の歌詞には、自分らしく突き進む強い意思を投影していますね。

鈴木 今の私自身の等身大の気持ちを作詞家さんにお伝えしたうえで、「Curiosity」の歌詞を書いていただきました。もともと私自身「進化し続けるアニソンシンガー」をキャッチコピーとして掲げ活動を続けてきたので、「進化し続けること」「挑戦していくこと」はとても大切にしています。なので、そこを特に強調した歌詞をとおして、改めてその想いを宣言しました。

――まさに、「我が道」を突き進む姿勢ですね。

鈴木 そうですね。じつはそういう気持ちを改めて記そうと思ったのにも理由があるんです。一時期、「自分らしいってどういうことだろう」「こんなにも素晴らしいアニソンシンガーの方々や、素敵な歌声を持っている声優さんがたくさんいらっしゃるなか、自分らしい武器って何だろう」と、すごく考えていました。そのなかで感じたのが、「失敗を恐れずに挑戦していく姿勢や挑み続けていく姿こそが自分らしい」と思うようになり、その気持ちを「Curiosity」には詰め込みました。

――日々の中で生きていると、どうしてもまわりと歩調を合わせたり、意見に同調してしまうことが多いように、このみさんのように自分を貫く姿勢を持っている方は憧れです。

鈴木 私も、そういう面もありましたが、とあるきっかけがあってすごく変われたと言いますか。今でも覚えているんですけど、作詞家の畑 亜貴さんに「ここまでいろんな変化を積み重ねながらやってきているからこそ、鈴木このみを応援してくれる人たちはその姿勢を好きでいてくれているんだから、失敗を恐れることなく、自分のやりたいことを好きなように、自信を持ってやってほしい」と言われた言葉がすごく心に響いて。そこから改めて、「ほかにもいろんな人たちはいるけど、そんなの気にすることなくゴーイング・マイウェイでいいんだから」という気持ちにもなれました。だからこそ今は、何事も恐れることなくいろんなことへ挑戦し続けていこうという姿勢でいます。

――『LOST SONG』で声優に挑戦したのも、その一貫だったわけですね。

鈴木 はい。声優を経験したことで、自分をさらけ出す手段を覚えたと言いますか。自分の感情を剥き出しにしないとキャラクターに命を吹き込めないと分かった経験をきっかけに、ライブでも遠慮することなく自分の想いを強く伝えられるようになって、自分をもっと素直にさらけ出していくことの大切さを学びました。あの当時はリンとしてもキャラクターソングを歌ったことで、鈴木このみとしてスケール感を持って歌うのではなく、今、近くにいる人に対して歌う表現や、自分の歌声のバリエーションを広げていく経験にも繋がりました。

――もうすぐライブツアー“鈴木このみ 5th Live Tour~CurioCity~”もスタートします。

鈴木 ツアータイトルにも「好奇心」と名付けていますが、「Curiosity」とはスペルを一文字だけ変えています。というのも、「Curiosity」だと自分だけの好奇心になりそうだったので、「みんなの好奇心の集まる場所が鈴木このみのライブ会場」という想いに変えたくて「s」を「C」に変えました。今回のツアーは、よりSHOW的な要素を強めたエンターテイメントに特化したライブにしたいなと考えています。

――楽しみにしています。では最後に、読者にメッセージをお願いします。

鈴木 今回のシングル「真理の鏡、剣乃ように」は、鈴木このみの新しい一面を見れる1枚になったと思います。MVもスケール大きな、近未来な感じの映像に仕上がったので、ぜひ観てください。そして、今回のシングル盤を聴き込み、しっかり予習をしたうえで、ぜひライブツアーにも足を運んでもらえたらうれしいです。

Interview& Text By 長澤智典


●リリース情報
「真理の鏡、剣乃ように」
5月8日発売

【アーティスト盤(CD+DVD)】

品番:USSW-0166
価格:¥1,800+税
<CD>
1.真理の鏡、剣乃ように(TVアニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』EDテーマ)
作詞・作曲:志倉千代丸 編曲:白戸佑輔
2.Curiosity(Live Style)
作詞:hotaru 作曲:伊藤和馬 編曲:佐藤厚仁
3.真理の鏡、剣乃ように -off vocal-
4.Curiosity(Live Style) -off vocal-

<DVD>
1.「真理の鏡、剣乃ように」Music Video
2.「真理の鏡、剣乃ように」Making Video

【アニメ盤(CDのみ)】

品番:USSW-0167
価格:¥1,300+税

<CD>
1.真理の鏡、剣乃ように(TVアニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』EDテーマ)
2.Curiosity
3.真理の鏡、剣乃ように -off vocal-
4.Curiosity -off vocal-

●イベント情報
「真理の鏡、剣乃ように」リリース記念イベント

5月11日(土)15時開演【東京】アニメイト秋葉原本館7Fイベントスペース ※応募抽選
内容:ミニライブ&お渡し会(ポストカードA)
5月18日(土)13時30分開演 【名古屋】名古屋パルコ西館1階イベントスペース ※観覧フリー※
内容:ミニライブ&お渡し会(ポストカードA)
5月18日(土)19時開演 【大阪】タワーレコード梅田NU茶屋町店 ※観覧フリー※
内容:ミニライブ&お渡し会(ポストカードB)
6月2日(日)12時開演 【東京】ソフマップAKIBA①号店8Fマップ劇場 ※応募抽選※
内容:ミニライブ&お渡し会(ポストカードA)
6月2日(日)16時開演 【東京】AKIHABARAゲーマーズ本店6Fイベントスペース ※応募抽選
内容:ミニライブ&お渡し会(ポストカードB)

※各会場によって参加方法が異なりますのでご注意ください。
※イベント参加券対象商品のご予約開始は2019年2月26日(火)開店時~となります。
※5/11(土)開催のアニメイト秋葉原本館のイベントは、CD発売前に応募締切となります。ご予約(全額内金)対象のイベントとなりますのでお早めにご応募ください。
その他詳しい情報は、鈴木このみ公式サイトをご確認ください。

●ライブ情報
5thツアー「鈴木このみ 5th Live Tour~CurioCity~」
5月17日(金)愛知:Zepp Nagoya 開場 17:30 / 開演 18:30
5月19日(日)大阪:Zepp Osaka Bayside 開場 16:00 / 開演 17:00
5月26日(日)東京:TOKYO DOME CITY HALL 開場16:00 /開演 17:00

チケット:各5,900円(税込・ドリンク別)全席指定

●作品情報
TVアニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』
放送中

AT-X:毎週火曜日23時00分~
TOKYO MX:毎週水曜日22時00分~
ABCテレビ:毎週水曜日26時50分~
BSフジ:毎週木曜日24時00分

【スタッフ】
原作:菅野ひろゆき/MAGES.
監督:平川哲生
キャラクターデザイン:大塚舞
美術背景:ととにゃん
音響監督:たなかかずや
音楽:ヨナオケイシ/高見龍/ Evan Call / 川村竜(BPS Studio)
OP・ED作詞、作曲:志倉千代丸
アニメーション制作:feel.
プロデュース:GENCO

【キャスト】
有馬たくや:林 勇
ユーノ:小澤 亜李
波多乃神奈:内田 真礼
一条美月:大西 沙織
島津澪:釘宮 理恵
武田絵里子:小林 ゆう
朝倉香織:前田 玲奈
有馬亜由美:名塚 佳織
龍蔵寺 幸三:楠 大典
結城正勝:藤原 祐規
豊富秀夫:江口 拓也

OPテーマ:亜咲花「この世の果てで恋を唄う少女」
EDテーマ:鈴木このみ「真理の鏡、剣乃ように」

©MAGES./PROJECT YU-NO

関連リンク

この記事を書いた人