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2018.09.28

ラジオから飛び出した初のイベントで中村・下田が対決⁉“キラとき☆なんかやるよイベント 中村繪里子・下田麻美の~夏納め2018~”レポート!

ラジオから飛び出した初のイベントで中村・下田が対決⁉“キラとき☆なんかやるよイベント 中村繪里子・下田麻美の~夏納め2018~”レポート!

中村繪里子のラジオ番組「中村繪里子 キラとき☆」の公開イベント、“キラとき☆なんかやるよイベント!中村繪里子・下田麻美の~夏納め2018~”が、2018年9月8日(土)に東京・YMCAホールにて行われた。今回はパーソナリティの中村に加えて、下田麻美も出演。そのタイトル通り何が飛び出すかわからないイベントだったが、気心の知れた中村・下田コンビのトークに爆笑の連続だった。

「中村繪里子 キラとき☆」は毎週火曜日24:30~25:00に全国のコミュニティFM(97局ネット)で放送されているラジオ番組。パソコン・スマートフォンで聴くこともできる(くわしい聴取方法はこちら)。今まで定期的に公開録音イベントが行われていたが、今回は初めて番組発のイベントという形で行われた。昼夜2回公演で、昼の部は“夏納め2018”、夜の部は“秋始め2018”というタイトル。このイベントで夏納めをして、秋を始めようというわけだ。今回も恒例となっている昼夜公演の通し券が販売され、昼の部と夜の部の間の待ち時間に出演者やスタッフと同じ弁当が提供されるという特典がついていた。さらに差し入れられた菓子が観客に配られるというおまけもあって、「キラとき☆」でしか味わえないアットホームな雰囲気のイベントとなった。

“えりこ”“あさみ”の名札をつけてステージに登場したふたり。中村が下田に対し「初の『キラとき☆』イベントにも関わらず、なんだろうこの“いつもいるよ”感」というと、下田も「10年以上一緒にいますからね」と応じた。10年以上前からの付き合いであり、あうんの呼吸で話せる関係なのだが、「背中を預けられる方でもありますし、背中を預けると銃口を突き付けられていることもある(笑)」と下田が言うように油断ならないのがこの番組である。今回も何が起こるのかまったく予測がつかないままイベントがスタートした。

まず最初に行われたのが“中村繪里子・大解剖!みんなで作る繪里子図鑑”のコーナー。これは開演前に観客が中村の全身図に彼女の特徴を書き記した調査票を貼り付け、みんなで図鑑を完成させようという企画だ。どんな調査票があるのかふたりが読み上げていって、事実だけを残していくという形で進行していった。ちなみに、どんなことが書かれていたかというと……。

・火を吐く(ただし火は尻から吐く)
・5秒黙ると死ぬ
・生まれたときの第一声は「私、しゃべっていい?」
・1秒あたりにしゃべる情報量が多い
・ライブ前日も3時までツイッターでつぶやく
・本日の犠牲者は下田

などなど、虚実織り交ぜた情報が寄せられた。

「下ネタが苦手」というのもあり、その手のトークに造詣の深い下田は「(中村と話すときには)配慮してます」と言っていた。おしゃべりで知られる中村だけに「吐く息、全部声」という情報も。下田が「デビュー当初から知っていて、今井麻美さんとやっていたラジオにもゲストで出たことがありますけど、そのときにはもう今みたいな感じでした」と言っていつからそんなにおしゃべりになったのかと聞くと、中村は「家でひとりでいるときはしゃべらないので、誰かがいてくれるからしゃべるんですよ。となると、今井さんのせいですね」と答えた。“中村繪里子がこんなにおしゃべりになったのは今井さんのせい”という研究結果も得られ、無事に繪里子図鑑は完成したのだった。

続いては“平成最後の夏!夏づくし企画!夏女5番勝負!”が行われた。どちらが夏女にふさわしいか決めるという、夏の終わりにふさわしい企画だ。まず第1回戦は“盆踊り対決”。「東京音頭」など有名な盆踊りの曲が流れ、どちらがうまく踊れるかを競うというルールである。アイドルのダンスなら慣れているふたりだが、盆踊りはまったくの未知数。“暗転板付きで(※暗いステージ上で曲が始まる前からスタンバイすること)”や“上下から(※舞台の左右から登場)”といった指示もあり、華麗な盆踊りを披露……できるはずもなく、最終的にはなぜかふたりでフォークダンスを踊っていた。結果は引き分け。

第2回戦は“夏休みの宿題対決”。小学校の宿題に出るような問題を解くクイズ対決だ。「1874年、○○らが政府に意見書を出す」という穴埋め問題に、「Iさん(中村の答え)」「どらえもん(下田の答え)」と答えるなど珍解答を連発(正解は“板垣退助”)。なぜ“I垣T助”まで出てきたのにイニシャルトークにしたのかは不明である。結果は中村の勝ちで1ポイントをゲットした。第3回戦は“縁日型抜き対決”。縁日でおなじみの型抜きをどちらがうまくできるかという対決だが、結果は下田の勝ち。第4回戦は小学生の頃に誰もが夏休みにやった“ラジオ体操対決”。どちらがより正確に「ラジオ体操第一」、「第二」ができるかという勝負だ。どちらもうろ覚えながらなんとかマジメにラジオ体操をしようとしていたのだが、途中で方向性が変わってどちらが面白くラジオ体操ができるか対決みたいな感じに……。最後は深呼吸のところでラマーズ法の呼吸をしていた下田の勝ちとなった。

最終決戦、第5回戦は“夏の思い出写生対決”だ。お題は“昆虫採集”で、カブトムシとカマキリの絵をどちらがうまく書けるかという勝負。中村が「昆虫は頭・胸・腹からなり、胸から足が6本生えている」と正確な知識を披露したのに対し、下田がカブトムシとして描いた絵はカブトムシというよりもダイオウグソクムシのようだった(※このときの絵は「キラとき☆」の公式Twitterでアップされた)。観客の拍手による投票の結果、中村が勝ちとなり、5番勝負も中村が夏女ということで決着がついたのだった。

この時点でイベントの進行はすでに40分以上押していた模様。それでもリスナーとのコミュニケーションがメインのこの番組だけあって、来場した観客のアンケートを紹介するコーナーが最後に行われた。お題は“この夏の思い出”“やり残したこと”。思い出としては「串刺し(大腸検査)」、「お盆に帰省して墓参りしたら子熊に遭遇」、「30kgやせた」、「ビールかけをした」などの回答が紹介された。これまでの「キラとき☆」の公開録音と同様に読まれた人は挙手して、その回答についてふたりとトークするという形だ。

“この夏やり残したこと”というお題には、「せっかく水着を新調したものの今年はプールに入れずじまいでした」という女性からの回答が。中村が「えっ、いま着てきた?着てこなかった?あー、そっかー。こういうときチャンスなんですよー。水着着ておいてもらえると……」というと、すかさず下田が「着てこなくてよかったねぇ。着てたらステージに上げられてたよ」とフォローしていた。「今年、風鈴の音を聴き忘れた」という回答に対しては、「じゃあ風鈴の音を聴かせてさしあげて」と中村が無茶振り。だが下田はまったく戸惑うこともなく風鈴のモノマネをしてみせたのがさすがだった。

そんな絶妙のトークで進んできたイベントもついにこれ以上押せなくなり、終わりの時間になった。最後に下田は「最初に“なんかやるよイベント”って聞いたとき、ちょっと怖いなと思ったんですけど(笑)、楽しいイベントになるのは間違いないので、参加してよかったなと今は思っています」、中村は「皆さんの夏の最後を彩るイベントになっていたらうれしいなと思います。今日はいろいろな犠牲を払ってここに集ってくださって感謝しています」とそれぞれ挨拶した。

そして、この中村・下田コンビによるツアーが今年12月1~2日に開催される予定になっている。しかも台湾ツアー!“中村繪里子&下田麻美 presents!台湾の大中小ぜんぶかなえますツアー”というタイトルで、「お金は正直高いけど、サービス料は100万円分ぐらいがんばりますので。それはちょっと言いすぎましたけど(笑)」というようにこれまでにないツアーになりそうだ。下田はこれまでもバスツアーを行っており、そこでの経験を活かしたツアーになるとのことで、「最後はみんな泣きます(笑)。今回もそれぐらい人生の宝物になるツアーになると思います。ぜひぜひお申込みいただけるとうれしいです」と語っていた(※ツアーの申込み受付は終了)。参加される方はぜひ楽しみにしていてほしい。

また、11月2日には日本大学経済学部三崎祭での「キラとき☆」公開収録も決定している。定期的に公開録音を行ってきた番組だけに、今後も公開録音やイベントの機会を作ってくれることだろう。

Text By 金子光晴

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