Linked Horizonによるあらたなる進撃!3rdシングル『楽園への進撃』リリースインタビュー

Linked Horizonによるあらたなる進撃! 我らがRevo団長率いるLinked Horizon待望の3rdシングル「楽園への進撃」がついに発売された。『進撃の巨人』Season 3 EDテーマ「暁の鎮魂歌」を含む全3曲に込められた思いについて、そして「Live Tour『進撃の軌跡』総員集結 凱旋公演」のパッケージ化について、Revoにじっくりと話を聞いた。なお、9月28日発売の「リスウフ♪」Vol.10では、さらに深く楽曲に迫ったLinked Horizonロングインタビューを掲載。ぜひこちらも併せて読んでほしい。

――3rd Single「楽園への進撃」ですが、『進撃の巨人』関連作品としてファン待望の新作です。

Revo ありがとうございます。Linked Horizon(以下LH)が発表する『進撃の巨人』関連のマキシ・シングルとしては3枚目のリリースになりますね。

――『進撃の巨人』Season 3のEDテーマ「暁の鎮魂歌」も収録されていますが、今回も各曲のタイトルで時間の経過を表現していたりと「ただEDテーマを収録しただけのシングル」ではないところがLHらしくて。

Revo そこはやはり意味を持たせたいところですね。今までの流れにおける“最新”であり“最先端”に位置する音楽作品ということは意識して制作しました。僕は『進撃の巨人』の原作を最新号まで読み進めているので、現状までで発表されている『進撃の巨人』すべての物語も俯瞰しながら、あからさまなネタバレにならない程度の距離感を保ち、なおかつSeason 3に該当する時間軸にフォーカスするような作品をめざしました。そして今までのシングル作品と同じく「マキシ・シングルとしてリリースするなら」というこだわりもちゃんと詰め込んであります。

――LHと言えば今まで『進撃の巨人』についてはOPテーマを担当してきましたが、今回はEDテーマです。やはり制作に違いはありましたか?

Revo オーダーがそもそも違いましたね。エンディングとしての役割について「OPテーマとの差別化は考えて欲しい」と。その中で「どんな方向性が相応しいか」を僕なりに考えて、打ち合わせもさせていただくなかで「暁の鎮魂歌」に辿り着いたんです。

――マキシ・シングルとしての構成もあらかじめ考えていたのですか?

Revo どの形がいちばん良いかを考えた結果ですが、この曲を真ん中に持ってくる意識はあまりありませんでしたね。1曲目なのか3曲目なのか、それによって構成する他の楽曲の方向性はかなり変わりますよね。一般的な考え方であれば、今までの『進撃』に関連するマキシ・シングルと同じようにシングルのリード曲にあたる楽曲を最初に持ってくるものなのでしょうけど、それでは今回の作品性が打ち出せないなと。そこで3曲目に持ってきたのですが、その意図については今回ジャケットや曲順なども含めて、自ずと見えてくるようにしてあります。

――改めて「暁の鎮魂歌」ですが、随所に過去LHが手がけた『進撃』にまつわる楽曲のエッセンスが散りばめられています。

Revo 初めて『進撃』に触れた方にシンプルな感想として「良い曲だな」と思ってもらうことも大切ですけど、これはSeason 3のEDテーマですからね。今まで積み重ねてきた歴史がすでにあるんです。今回で初めて『進撃』に触れた人は、せっかくなのだから遡ってSeason1、2を観てほしい。そうすれば、アニメ『進撃の巨人』の歴史を踏まえてこの曲は存在しているんだということに気付くと思います。僕自身が、この歴史を大切にしたいと思っている表れなんでしょうね。

――Season 1からの流れを考えれば、より感動が深まるEDテーマですからね。

Revo 「暁の鎮魂歌」を聴けば、きっと「あの『進撃の巨人』の世界に帰ってきた!」と思ってもらえるのではないかと。あとはSeason 3が持つテーマ性については、しっかり盛り込もうと思っていました。

――そのテーマ性とは?

Revo 「何を信じて戦えばいいのか」「果たして自分たちの信じてきた正義とは確かなものなのか」というように、“信じてきたもの”が大きく揺らいでしまうのがSeason 3だと思うんです。そもそも「人間同士が共通の目的で団結できているのか?」という視点が出てくることで、調査兵団という存在すらも揺らいでいく。見せかけ上は平和だったとしても、どこに争いの火種があるかはわからない。調査兵団の持つ武力とはいったい何なのか。正しい武力の使い方と、悪しき武力の使い方、その線引きは一体誰が決めているのか……そういうシリアスさは、いわゆる王道少年漫画のノリではなくなっていきますよね。“大きなターニングポイント”を迎えるSeasonであることは間違いないので、その局面においても意味のあるEDテーマにしたいと思いました。

――“鎮魂歌”を捧げようと思ったのも、そのテーマ性から?

Revo EDテーマならでは、ですよね。僕は今回、各話に対して可能な限り寄り添える曲を書きたかった。作品全体を俯瞰的な視点で語るOPテーマとは違い、各話の余韻として響かせるべき音楽がEDテーマだと思うんです。もちろん、それぞれの各話の物語一つひとつに寄り添うことは困難ではありますが、それをやってこそLHだろうと。そして寄り添える音楽とは何かを突き詰めた結果、導き出されたのが鎮魂歌でした。『進撃の巨人』という作品は、敵味方や調査兵団、一般市民問わず、大勢の人々が死んでいく。大勢の命が消えていくんです。どこに感情移入するかは観る人の自由だとは思いますが、毎話EDテーマとして鎮魂歌を捧げることができるなら、作品に寄り添えているEDテーマと言えるのではないかと。突き進んでいく者たちにとって、多くの死がその礎となっているので。Season 3に対して作ったEDテーマですが、やはり今までの『進撃の巨人』すべての流れを受けて生まれていることは間違いないですね。そしてSeason 3が終ったとしても、この先、物語の中で死んでいく人々に対する鎮魂歌としての意味は変わらないと思います。

――「暁の鎮魂歌」に合わせて制作されたEDアニメーションも本当に素晴らしくて。

Revo 「なんでここまで曲と合わせられるんだろう!」と感激しました。僕から「こうして欲しい」とか「こういう意図で」と説明したわけではないんですよ。僕が書いた歌詞からインスパイアされてあのアニメーションになったと思うのですが、お互いの中に『進撃の巨人』という揺るぎない共通認識があるので、物作りの波長が合うのだと思います。僕の歌詞にはどこにもヒストリアとは書かれていないのに、ヒストリアを登場させてくださったのはさすがですよね。改めて「見えているイメージ、めざしている方向は同じなんだ」と確信できた瞬間でした。

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