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INTERVIEW

2018.09.07

「私、止まってられないんです」。2ndミニアルバム『LIFE』をリリース!立花理香ロング・インタビュー

「私、止まってられないんです」。2ndミニアルバム『LIFE』をリリース!立花理香ロング・インタビュー

2枚目のミニアルバム「LIFE」を2018年8月29日にリリースした立花理香。全6曲のセカンドアルバムは中土智博プロデュースの下、彼女自身の様々な魅力を詰めこんだ内容となっている。

今回立花は「TUNE UP」「flowery night」の2曲で作詞にも挑戦している。声優、ラジオパーソナリティ、写真集、そしてアーティストとして多面的な活動をしている彼女がこれまでの活動、そして1stアルバム『Flora』を制作した経験のなかで何を感じたのか、それが彼女の創作にどういった影響を与えているのかにフォーカスしてインタビューを行なった。なお、収録曲「flowery night」については、是非アルバムもしくは試聴映像で、一度楽曲を聴いてから読んでもらったほうが楽しめるのではないかと思う。

──1stミニアルバム『Flora』から半年、今回の『LIFE』がリリースされます。2枚目を作ろうという話は1stのリリース後に動き出した感じですか?

立花理香 1枚目を作るときはとにかく目の前のことに夢中だったんです。『Flora』が発売されて、リリースイベントや(3月の)バースデーイベントがあって、すごく楽しくて。ああ、楽しかったなぁ……と思って、私の中ではひと区切りだったんです(笑)。でもしばらくして「2枚目どうしますか?」というお話をいただいて、あ、出る……出せる……出していいんですか?という感じで、そこから制作がスタートしました。

──だとすると、制作決定から発売までかなりスピード感がある感じですね。

立花 そうですね。「やるぞ!」となってからはかなり短いスパンで集中して作った感じです。

──アルバムの制作にどう関わっていくかはアーティストさんによると思うんですが、立花さんはいかがですか。

立花 まず1枚目の『Flora』のときは、こういう雰囲気の曲を歌ってみたいです、と相談しながら曲選びをさせていただきました。そのあと経験したリリースイベントとかで、会場の皆さんがすごく盛り上げてくださったのがうれしくて。今回は夏だしみんなで盛り上がれる曲がほしいなと思って、お願いしました。あとはいろいろなところで楽曲についてお話させていただくなかで、作曲作詞を全部お願いするだけじゃなくて、自分でもいつか作詞ができたらいいな……と思うようになったんです。だから軽い気持ちで作詞もいつかやってみたいとお話はしていました。

──詞を書くような経験はあったんですか?

立花 作詞の経験はなくて、書きためたりも全然していなかったんです。だから、「今、作詞がやりたい!」というよりは、「いつかできたらうれしいかな」「今じゃないのかな?」ぐらいに思っていたんです。でも今回のコンセプトや曲をどうしようかって相談しているなかで、聴かせていただいた候補の曲の中に「あ、この曲の詞、書いてみたいかも」って思った曲があったんです。それで、(出来が)ダメだったら使わなくてもいいので、この曲の作詞をさせていただけませんかってお願いしたのが(作詞挑戦の)始まりでした。

──今回のアルバムのタイトルの『LIFE』にはどういう想いを込めたのでしょうか。

立花 『Flora』はかっこいい曲、かっこいい立花さんを表現して、知っていただけたらってテーマだったんです。今回はよりリアルというか、肩の力が抜けた立花さんでいきたいな、私生活っぽさ、日常を表現して、知っていただきたいと思って『LIFE』というタイトルにしました。

──『LIFE』レコーディング中や、プロデューサーの中土さんたちスタッフさんとのやりとりなどで印象的だったことがあれば教えてください。

立花 前回は、楽曲を作ってくださった方々とお話する機会があまりなかったんですね。だから今回はコミュニケーションがしたいですってリクエストしていたんです。そしたら、今回のアルバムで最初にレコーディングした「MY SWEET UNIVERSE」で作詞の結城アイラさんがレコーディングに来てくださったんです。歌についても意見をくださったりして、すごく一緒に楽曲を作っている感じがしました。その、作っていただいた曲を歌うだけじゃなくて、一緒に作っているんだと思えたのが、すごくいいスタートだったと思います。

──他の楽曲提供者の方とのコミュニケーションはありましたか?

立花 今回のCDは私の日常がテーマなので、普段朝は何をしていますかとか、休みの日に何をしていますか、みたいなことをスタッフさんに伝えて、作詞に落としこんでいただいていますね。自分の日常が作詞にそのまま反映されているのは、なんだか恥ずかしかったです(笑)。でも、私の私生活を元にこんな素敵な歌詞を書いていただけるなんて、とうれしい気持ちにもなりました。

──いちばん日常が織り込まれている感じがするのは中村彼方さん作詞の「Brand New」でしょうか。女の子の朝の戦闘準備という感じで。

立花 そう、まさに戦闘準備なんですよ!「お仕事に行くときは音楽を聴きます」みたいな話が、“お気に入りのmusic 聴いて”に落としこまれていたり。私、朝はスムージーを作るのが数少ない女子力ポイントなんですよ。だから後日中村さんにお会いしたときに、「スムージーが歌詞に入っていてうれしかった」とお伝えしました(笑)。

──中村さん自身もご自分の世界をすごく持っている方ですよね。

立花 すごく素敵な方です。私自身のちょっとアレな私生活も、中村彼方さんの世界のフィルターを通すとこんなキラキラ素敵になるんだなと思いました(笑)。

──でもこの曲に限らず、全体的に「私を見なさい!」みたいな強気な感じとか、立花さんらしさは共通している気がします。

立花 曲調という意味ではかっこよさをコンセプトにした前回に比べてバラエティに富んでいるんですけど、そこで描かれるものは一貫しているかなと思います。メソメソするタイプではないし。「Brand New」もかわいい曲調ではあるんですが、浮遊感があるというよりは地に足がついた感じがあって。しっかりと自分を持ったうえでかわいい一面も見せるイメージです。

──立花さん自身の作詞作業と、他の曲が上がってくるのはどちらが先だったんですか?

立花 それは同時進行ですね〜。最初の曲が来たときにはもう詞は書き始めていて、できあがった曲をいただいたら歌う、自分で詞が書けてOKが出たらそれを歌うって感じです。

──ご自分も作詞という作業を経験したことで、他の作詞家さんに提供してもらった詞の捉え方や向き合い方が変わったりはしましたか?

立花 なんでしょう。今まで歌詞を読み解くときって、その曲の世界観だったり、描こうとしているのはどんな人なんだろうということをわかろうとしていたんですね。自分が詞を書いたうえで人にいただいた詞を読むと、詞の世界に入る、とはまた違う見方をするようになったかもしれません。

──今までのアプローチは、声優として役を理解する作業に近かったんでしょうか。

立花 そうですね、歌い方はもちろんキャラソンとは違うんですが、歌詞の理解という面では声優業のときとよく似たアプローチだったと思います。今回は“主人公”をイメージすることなく、歌えたのは初めての感覚だったかもしれません。

──参加した作詞家さんたちは、立花さんを主人公としてイメージして書いている部分が大きいのでは。

立花 そういう面があるからこそ、別の誰かをイメージせず歌えたというか。自分という存在を作詞家さんがふくらませて込めていただいたものを感じて、コミュニケーションしながら歌えた気がしました。

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