豪華ゲストとの名曲コラボもたっぷり!“LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks first hall tour 2018「smile i round」~夏色に咲け~”ライブレポート

 

2018年8月26日(日)。連日の猛暑のなか、東京が最高気温37℃を記録した日。チケットは即完売、立ち見を含めた約3000人のファンが集結した日比谷野外大音楽堂にて、CHiCO with HoneyWorksが、2度目の野外ワンマン“CHiCO with HoneyWorks first hall tour 2018「smile i round」~夏色に咲け~”を開催した。

このライブは、現在行われている全国ホールツアー“smile i round”の一環でもあるのだが、昨年初めて行った日比谷野音ワンマンと1年ぶりの同日開催となったこのステージは、まさにスペシャルな“夏祭り”感が満載。チコハニファンにはおなじみの豪華ゲストも多数駆けつけ、夏休み最後の忘れられないメモリーを刻んだ。

チコハニのワンマンに足を運びいつも驚かされるのは、ファン層の幅広さだ。中高生の男女を中心に下は小学生、親子連れ、30代以上の音楽ファンまでが、ひとつの空間に集まっている光景は、ほかのアーティストのライブでは味わえない。この日も入口付近で高校生カップルがロゴ入りタオルを広げて記念写真を撮り合っていたり、客席では、普段から持ち歩いているであろう、自分の名前が書かれた水筒を持ち、おそろいのTシャツを着込んだ小学生の女の子グループが、お兄さんお姉さんたちに囲まれながら、ワクワクした表情でお行儀よく開演を待っている姿を見つけて、ほっこりする。

17時、まだ強い西日を背中に浴びた野音のステージに、チコハニバンドの5人――AtsuyuK!(ds)、Hiroki169(b)、中西(g)、cake(Key)バンマスのOji(g)が駆け込んでくる。元気のいいカウントとともに「恋色に咲け」のイントロが鳴り響くと、会場は手拍子に包まれる。そしてブラックなロックテイストの衣装に身を包んだCHiCOが颯爽とドラム台まで歩を進め、大きな歓声に応えるように力強く歌い出し、「みんな行くぞー!」と声を飛ばす。伸びやかなメロディと、オーディエンスの大きな掛け声が溶け合った瞬間、暑さと熱さに溢れた客席に涼しげな風が吹き込んだ。歌い終えたCHiCOのニコニコとした笑顔は、そのままキュートな「私、アイドル宣言」へ。パワフルさとかわいらしさを併せ持つCHiCOの変幻自在な歌声に、客席の盛り上がりは早くもトップスピードに引き上げられる。

元気よく挨拶し、「めっちゃ緊張する! 日比谷、1年ぶりなんですよ。久しぶりに足が震え、声が震えてます!」と話すCHiCO。あまりの猛暑に「うるせーって言われるくらい、言います! 水分補給はしっかりね!」とファンを気づかいながらも、「最後まで楽しんで行くぞー!」と、ますますテンションの上がるHoneyWorksの名ロックナンバー「ラズベリー*モンスター」や「ウルフ」を叩き込んでいく。そして雰囲気を一変しての「君ガ空コソカナシケレ」。マイクスタンドを強く握りしめたCHiCOの熱唱が、切ない夏空を描くこの曲への想いを募らせた。

ここで、チコハニライブ恒例のお着替えタイム1回目。バンドメンバーによる賑やかなグッズ紹介が終わると、白をベースにした涼しげな衣装に着替えたCHiCOが再び登場。クリーンなサウンドが爽やかな「ノスタルジックレインフォール」から、切ない感情を揺さぶる「ツノルキモチ」、フレッシュな「キララ」とバラード曲を並べた“チコバラ”コーナーが繰り広げられる。「キララ」の爽やかな夏の恋景色を引き継ぐように、「今日は暑いし、喉が渇きますよね!そんなときはシュワシュワした飲み物もいいですし……皆さん、ダンスは覚えましたか?」とCHiCOが話すと、次の曲にピンときたオーディエンスから、元気な「は~い!」の声が返ってくる。「踊っていきますよ~!」とCHiCOがお立ち台の上でステップを踏んで始まったのは、最新シングル「ヒカリ証明論」のカップリングに収録されたチャーミングな夏恋ナンバー「サイダー」だ。彼女が考えたという振り付けをみんなで踊ると、「完璧じゃない!?」と満面の笑みのCHiCOからOKサインが送られる。真夏の野音ライブ、この日はセットリストにも夏を歌った曲が多い印象を受けた。

ここからのブロックは、昨年の野音公演でも大いにオーディエンスを沸かせた、コラボのコーナーだ。「前々から言ってましたけど、スペシャルなライブで、スペシャルなゲストを呼んで、スペシャルなコラボをする……コラボしていきまーす!」と高らかに宣言し、CHiCOが迎え入れた最初のゲストは、彼女と一緒にFMラジオ番組「ニコラジパーク」のパーソナリティを務め、“ゲーム実況者わくわくバンド”のギター&ボーカルとしても活躍する湯毛だ。シブい浴衣姿で登場した湯気をオーディエンスに紹介すると、CHiCOは「私もそれ着たーい!」と言い残して2回目のお着替えタイムへ。湯毛が長い付き合いのチコハニバンドのメンバーから本名や実家の話などをいじられつつ、浴衣男子トークに花を咲かせていると、カラフルな花柄の浴衣に着替えたCHiCOが合流。改めて、スペシャルなコラボコーナーがスタートする。

湯毛とのコラボは、チコハニバンドでこの曲が演奏されるのも初めてだというHoneyWorks初期の人気曲「竹取オーバーナイトセンセーション」のカバー。曲名がコールされると「キャーッ!」という歓声が沸き、パワフルな歌唱力を披露する湯毛とCHiCOが、コミカルなアクションを交えて痛快に歌い上げた。湯毛のターンが終わり、続いて登場したのは、HoneyWorksのGom。大歓声に迎えられたGomが粋な白の浴衣姿でやってくると、バンドメンバーから「イキってんなー!」と笑い声が飛ぶ。どうやら、ゲストは全員“夏”らしい浴衣がドレスコードのようだ。

「懐かしい曲、俺も一緒にやりたいなぁ」というGomは、「歌う前に、みんなに言いたいことがありまして」と、デビュー4周年、5年目を迎えたチコハニがこうして大きな会場でライブができることを喜び、「みんながいる限り、僕らはやっていけると思うんです。引き続き、応援よろしくお願いします!」と、CHiCOを支えるHoneyWorksを代表して挨拶。「初心を忘れずに、この曲を歌いたい」と言って放たれたのは、こちらもHoneyWorks初期の名曲「泣き虫カレシ」だ。CHiCOのファルセットとGomの抜けのいいブライトな歌声が、しっとりと重なり合った。そしてもう1曲、Gomがエレキギターを弾きながらCHiCOとセッションしたナンバーは、今年3月のチコハニの日本武道館初ワンマンでもコラボで披露された「平成バブル」だ。CHiCOが初めて挑戦したセクシー曲だと紹介すると、Gomは「野外でセクシー。なんでもさらけ出しちゃっていいんだよ?」と際どいジョークで客席を挑発。このあたりになると暗闇が迫り、ステージを包む美しいライティングがジャジーなアレンジに映え、大人っぽいムードを漂わせた。

Gomがステージをあとにして、次にCHiCOが「あの子を呼びたいと思います!」と招き入れたのは、最近のチコハニツアーではオープニングアクトとしてもおなじみのhalca。CHiCOが、浴衣姿で登場したhalcaと「おそろ!おそろ!」とはしゃぐと、客席からも「かわいいー!」の声が飛ぶ。「セッションしていきますよー!」の掛け声で始まったのは、これまた夏にぴったりの「東京サマーセッション」だ。HoneyWorksの「東京サマーセッション feat.CHiCO」のMVで描かれていた、浴衣カップルの夏祭りの風景からそのまま飛び出してきたようなふたりのコミカルな掛け合いと振り付けがとてもキュートだ。

楽しい楽しいコラボコーナー、CHiCOが「せっかくのコラボなので、男性陣をもう一度呼びたいと思います!」と湯毛とGomを呼び込むと、cakeが弾き出したのは「ハッピーバースデー」のメロディ。そう、この日は湯毛の誕生日! 彼へのサプライズで会場全員での合唱とバースデーケーキが贈られた。そして、湯毛、Gom、halca、CHiCOの4人による「東京ウインターセッション」がスタート。GomとCHiCO、湯毛とhalcaがカップルに扮してドキドキのデートシーンを歌で演じ、喝采を浴びた。そしてもう1曲。4人が声を合わせてタイトルをコールすると、湧き上がる大歓声。豪華コラボのラストを締めくくったのは、「イノコリ先生」だ。キレのいいロックサウンドに乗せて、4人それぞれの個性的な歌声が交錯する。曲間にバンドメンバーの紹介を挟み、コラボメンバーの一人ひとりとオーディエンスが“○○の事好きですかー?” “ハーイハイハイハーイハーイ”とコール&レスポンス。浴衣の袖を翻しながら、最後は全員でジャンプを決めた。

ゲストがステージをあとにし、CHiCOも3回目のお着替えタイムへ。その間、チコハニバンドがインストゥルメンタルでチコハニナンバーをセッションし、会場を盛り上げる。青いシャツとカラフルなスカートにチェンジしたCHiCOは、「陽もあっという間に暮れて、照明や皆さんの持っているペンライトが一層綺麗になってきました。これからラストスパートに向かって盛り上がっていきますが、まだ体力はありますか?楽しんでいきますよ!」と叫び、「カヌレ」をコール。ピンクと赤のペンライトが、全員が掛け合う声に合わせて左右に揺れ、CHiCOが「愛してるよー!」と大きな声で呼びかける。そして、この日の深夜に放送のTVアニメ『「銀魂」銀ノ魂篇』最新話トークを挟み、エンディングテーマとしてオンエア中の最新シングル「ヒカリ証明論」を披露。加速する手拍子と「Hi,Hi」の掛け声がドラマチックなメロディを煽り、ステージを取り囲む日比谷の森にパワフルなCHiCOの歌声を広げていった。

今年の11月に神戸国際会館と中野サンプラザで開催が決定した秋のホールワンマンライブ“「FALL × HALL -live at kobe-”と“FALL × HALL -live at nakano-〈Day One〉〈Day Two〉”など今後の告知を終えると、CHiCOは「いけるか、野音!」ともう一段ギアをトップに入れ、クライマックスへとエンジンを踏み込んでいく。盛大なシンガロングが夜空にまっすぐに響いた「アイのシナリオ」。「ラブホイッスル」ではバンドとオーディエンス全員が飛び跳ねながら、弾むように笛を吹き鳴らした。

「こうして2年連続で同じ日に野音でライブができることは、本当にキセキ。毎回ライブのたびに、ちゃんとできるか不安になるんですが、演奏が始まったら皆さんの笑顔に支えられます。歌詞を間違えたり、声が枯れたときも、皆さんが大きな声で歌って、一緒にライブを盛り上げてくれる。こうして皆さんの笑顔を見るだけで、本当にうれしいです!」

ファンへの感謝を述べて、本編のラストを飾ったのは「プライド革命」。曲中、オーディエンスの手拍子をバックに夜空を見上げながら「晴れて良かった! 一緒に楽しんでくれてありがとう!」と心からの感謝の言葉を語ったCHiCO。彼女を励ますように一体となって響く大合唱は、大きな喜びに満ち、彼女がステージを去る際には「ありがとう」の声が会場のあちらこちらから聞こえてきた。

大きな声援に迎えられたアンコール。チコハニヒストリーの輝かしい第一歩を記した「世界は恋に落ちている」は、ペンライトの波の中で大きなシンガロングと“好きです”の大合唱が胸を打ち、CHiCOが客席を練り歩き、客席中央のサブステージで披露した「ホーリーフラッグ」では、弾む音楽とオーディエンス全員の笑顔がより強い歓喜の光となって野音を包み込む。改めて、支えてくれるファンに感謝を述べ、秋のホールライブでは「もっともっと自分を鍛え抜いて、皆さんの前で素敵なパフォーマンスができるよう頑張ります!」と決意を語ったCHiCO。「最後、タオルを一緒に振って! 私も最後の力を振り絞って皆さんに全力でぶつかっていきます!」と放たれたのは、途中でゲストの3人も参加した「今日もサクラ舞う暁に」。声を合わせた“Go may way”の大合唱に、「みんな大好きだよー!」と叫ぶCHiCO、そしてラキラと輝きながら舞い降りる銀テープ。「また来年、野音で会えますように!」というCHiCOの言葉は、そこにいた全員の願いとなって、満月の夜空に吸い込まれていった――。

ライブをひとつ経験するたびに、確実にシンガーとしての力量をステップアップしていくCHiCO。この日の歓喜に満ちたCHiCO with HoneyWorksのステージは、必ずや9月9日の愛知・日本特殊陶業市民会館公演でファイナルを迎えるホールツアー“smile i round”、そして秋に控えた神戸・東京でのホールワンマンへの糧となって、彼女とバンドをより成長させていくに違いない。

TEXT BY 阿部美香 PHOTOGRAPHY BY 小川 舞

“LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks first hall tour 2018「smile i round」~夏色に咲け~”
2018年8月26日(日)日比谷野外大音楽堂
<セットリスト>
01. 恋色に咲け
02. 私、アイドル宣言
03. ラズベリー*モンスター
04. ウルフ
05. 君ガ空コソカナシケレ
06. ノスタルジックレインフォール
07. ツウルキモチ
08. キララ
09. サイダー
10. 竹取オーバーナイトセンセーション feat. 湯毛
11. 泣き虫カレシ feat. Gom
12. 平成バブル feat. Gom
13. 東京サマーセッション feat. halca
14. 東京ウインターセッション feat. Gom、湯毛、halca
15. イノコリ先生 feat. Gom、湯毛、halca
16. カヌレ
17. ヒカリ証明論
18. アイのシナリオ
19. ラブホイッスル
20. プライド革命
―ENCORE―
E1. 世界は恋に落ちている
E2. ホーリーフラッグ
E3. 今日もサクラ舞う暁に


●ライブ情報
“LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks first hall tour 2018「smile i round」”
9月 1日(土)宮城・仙台銀行ホール イズミティ21
9月 9日(日)愛知・日本特殊陶業市民会館

LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks 秋のホールワンマンライブ
“FALL × HALL -live at kobe-” “FALL × HALL -live at nakano-〈Day One〉〈Day Two〉”
“FALL × HALL -live at kobe-”
11月18日(日)兵庫・神戸国際会館 Thank You♡SOLD OUT
“FALL × HALL -live at nakano-〈Day One〉”
11月22日(木)東京・中野サンプラザホール
“FALL × HALL -live at nakano-〈Day Two〉”
11月23日(金・祝)東京・中野サンプラザホール Thank You♡SOLD OUT

●リリース情報
テレビ東京系アニメ『「銀魂」銀ノ魂篇』EDテーマ
「ヒカリ証明論」
8月8日発売
【CHiCO with HoneyWorks盤】

品番:SMCL-555
価格:¥1,241+税
HoneyWorksヤマコ描き下ろしポスタージャケット
超豪華!オリジナルマウスパッド封入(CHiCO)

【期間生産限定盤】

品番:SMCL-556
価格:¥1,241+税
TVアニメ「銀魂」描き下ろし縦型ジャケット
超豪華!オリジナルマウスパッド封入(ジャスタウェイ)
※2019年3月末までの期間生産限定

<CD>
1. ヒカリ証明論
2. サイダー
3. ヒカリ証明論 -instrumental-
4. サイダー -instrumental-

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