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INTERVIEW

2018.08.01

TVアニメ『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』OPテーマ「LET’S GO JUMP☆」でソロデビュー!尾崎由香インタビュー

TVアニメ『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』OPテーマ「LET’S GO JUMP☆」でソロデビュー!尾崎由香インタビュー

舞台や子役などで活躍し、2015年に声優デビューを果たした尾崎由香。さらに昨年主役のサーバル役として出演したTVアニメ『けものフレンズ』が大ヒット。その主題歌「ようこそジャパリパークへ」も大ヒットし、年末は尾崎自身も音楽番組にたくさん出演していた。そんな彼女が8月1日に『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』のOPテーマ「LET’S GO JUMP☆」でソロ・デビューをする。役者のこと、そして音楽のことについて話を聞いた。

――いよいよアーティスト・デビューとなります。尾崎さんは声優としてのキャリアはまだそれほど長くないんですね。やはり新しい世界に来た!という感覚ですか?

尾崎由香 そうですね。元々アニメを観るほうではなかったので、声優としてのデビューが、アニメのデビューというか。そこからアニメを観るようになったんです。声優さんという職業もまったく知らないなかに飛び込んで行ったんですけど、すごく大変というか、職人技だなと思いました。

――それはアフレコとかを見学して?

尾崎 最初、アフレコ見学をさせていただいたんですけど、それまでアニメの裏側って見たことがなかったので、声優さんが台本を持ちながら声を当てている、その勢いが直に伝わってきて、こんなすごい職業なんだ!って感動したんです。そうするとアニメにもどんどん興味が湧いてきて。アニメは小さいときに観るものというイメージがあったんですけど、声優になってから観てみると、この人はこんな役もやっていて、こういうお芝居もするんだとか、いろんな視点で見ることができるようになるんですよね。この絵がすごいとか。そういうことがわかっていくと、より好きになっていくというか。

――こんな声優になりたいというのも見えてきましたか?

尾崎 声優になったからには、もっといろんな役をやってみたいと思うようになったので、自分にはないキャラクターを演じてみたいなとは思います。たとえば『ONE PIECE』みたいな冒険に出る作品の少年役とかを演じることは夢ですね。あと、私は映画も好きなので、吹き替えもやりたいという思いがすごく強いんです。やっぱりスクリーンで自分の声が流れるというのは夢ですよね。

――字幕じゃなくあえて吹き替えで観たりする作品もありますからね。

尾崎 私も勉強のために観るようになりました。それまで字幕派だったんですけど、吹き替えもすごく良いと思います。小さいときに観ていたジャッキー・チェンの映画は吹き替えで観ていたので、もう吹き替えの声じゃないとわからないんですよ(笑)。でもそういうのってすごく大事だと思うんです。私もそういう声を当てられたらなぁって。ジョニー・デップさんとか絶対にわかるじゃないですか。

――ジャック・スパロウといったら、もう平田広明さん以外考えられないところはありますよね。

尾崎 私はまだ吹き替えの経験がないのでやってみたいです。アニメとはまた違う、人間の口パクに合わせないといけないという難しさがあると思うので。

――ちなみに課題とかもあるんですか?

尾崎 最初は子供役ができなくて、それを突き詰めてやっていたら、だんだん小さい子しかできなくなってしまって……。なのでこれからは大人な役を突き詰めて、等身大くらいの役が演じられたらいいなと思ってます。役の幅を広げたいというのは、課題ですね。

――NHK Eテレ『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』のOPテーマ「LET’S GO JUMP☆」でソロ・デビューとなりますが、聞いたときはどうでした?

尾崎 実感が湧かなくて。グループ活動が多かったので、ステージにひとりで立つことができるのかなって、すごく不安でした。でも何事もやってみないとわからない。声優に挑戦したときもそういう感じだったので、アーティストとしてやっていくなかで成長できたらいいなというか。自分は何が苦手で、何が得意なのかというのも見つけられたらと思いました。だから今年いちばんの重大事件ですね、デビューが(笑)。

――好奇心が旺盛なんですね。

尾崎 そうなんです。声優も本当に未知の世界でしたし、やったことがないことをやるのが大好きなんですよ!

――知らない味のお菓子があったら試してみてしまうタイプですね。

尾崎 もう絶対に買います!食べたことがないものは絶対に食べてみます。それで好きだったら食べ続けちゃう。

――ちなみにシングルを作るに当たって、こういうことをしたいとかは伝えたのですか?

尾崎 いろんな楽曲を歌いたいという気持ちは最初から共有していました。そしたら本当にいろんな曲ができたんですけど……。

――「LET’S GO JUMP☆」はタイアップ曲ですが、作品のイメージにもぴったりだと思いました。ただ、デビュー曲というところで、歌い方をどうするかというところでは難しさもあったのかなと。

尾崎 それは声優さんのデビューあるあるらしいですね。本当の自分の歌声がわからないという方が多いというのは聞いたんですけど、私もその壁にぶつかりました。どれが自分の歌声なんだろうって「LET’S GO JUMP☆」を歌いながら考えてましたね。でも、みんながいちばん尾崎由香らしいと思う歌声になっていると思います。そこのイメージは崩さないようにと思ったので。それに歌詞にあるアシベとゴマちゃんの関係を思い浮かべながら、自分がその中にいるような感じで歌いました。途中で自転車のベルの音とかもあるし、歌詞にも“自転車”とか“ペダル”とかの単語があるので、私が自転車に乗って爽快にどこかに向かっているという景色も思い浮かべていました。

――MVでは自転車にも乗っていますしね。

尾崎 そうなんです!歌詞に“自転車”って出てくるから、MVを撮る前に、自転車に乗ったりしますか?って聞いたんです。しかもそのときに自転車は乗れませんと言ってたんですけど、撮影のために沖縄に着いたら自転車が置いてあったんですよね(笑)。これは乗れなきゃ終わらないやつだなと思って、死ぬ気で自転車を漕いだ姿がMVに残っているので、そこは絶対に観てください!

――大人って……って感じですね。

尾崎 あはは。乗れないと言ったのに出てきますからね。でも最終的に乗れたから、このMVを観て、「できないことなんてないんだよ」っていうメッセージが伝わればと思います。

――それ、乗れなかったことを知らないと伝わらないやつですね。

尾崎 はい!

――カップリングは初回限定盤と通常盤で分かれていまして、初回限定盤の方には沖井礼二さん作曲の「僕のタイムマシン」が収録されています。沖井さんはご存知でしたか?

尾崎 最初は知らなくて、スタッフに教えてもらっていたんです。こういう曲が今の尾崎に合うんじゃないかなと聴かせてもらっていて。自分の中でも聴いたことがないジャンルだったんですけど、すごく好きな感じだったので、そこからCymbalsの楽曲も聴くようになったんです。それでこういう曲にも挑戦してみたいなと思っていたら、ご本人に曲を書いていただけることになって、すごくうれしかったです。まさか書いていただけるとは思っていなかったので、贅沢な話ですよね。

――歌詞のテーマなどは伝えたのですか?

尾崎 それもお任せだったんです。Cymbalsは解散をしているんですけど、今沖井さんがやっているのがTWEEDEESというユニットで、そのボーカルの清浦夏実さんと沖井さんで歌詞を書いてくれました。だから今回はTWEEDEESさんの力がたくさん入った曲になってるんです。いただいたときは「これが渋谷系か!」と。すごく耳に残るしメルヘンだし、何度も聴きたくなる曲だなと思いました。

――清浦さんの歌声ってものすごく美しいですよね。

尾崎 もう、素敵でした!清浦さんのコーラスのレコーディングに立ち会わせてもらったんですけど、すごかったんです!来て、録って、すぐ帰る、みたいな(笑)。もう、かっこいいんですよ!「これがTWEEDEESか!」と感動してしまって。おふたりのチームワークがすごくて、沖井さんがディレクションをしていたんですけど、1時間もかかってないんじゃないかと思います。

――尾崎さんのレコーディングのときは沖井さんがディレクションをしたんですか?

尾崎 はい。そのときは変に飾らず、ありのままで歌ってほしいと言われました。この曲は自分のなかでも馴染みがない楽曲だったし、すごく難しかったので大丈夫かな?と思ったんですけど、沖井さんのディレクションによって、だんだん「僕のタイムマシン」の中に入っていけて、歌っててすごく気持ち良くなったというか。レコーディングをしながらだんだん乗っていく感覚でした。

――歌録りをして、アレンジもすべて完成してから改めて聴くと、ガラッと雰囲気が変わってたりするんじゃないですか。完成されたのを聴いてどうでした?

尾崎 これが沖井さんマジックか!と思って拍手しました(笑)。私、“We can build our FUTURE…!”のところがすごく好きで、そこだけリピートしてしまうんですよ!これで入っていけたというか、扉を開けたなという感じが自分のなかですごくしたので。だからみんなにもじっくり聴いてほしいです。

――もう一方の「ハートビート・サイレン」はロックな感じですけど、バンドサウンドは好きなんですか?

尾崎 聴くのはすごく好きなジャンルなんです。でも歌うとなるとカラオケレベルでしか歌ったことがなかったんですね。でもこの曲は、歌っているとだんだん楽しくなっていくんです。練習していてもすごく歌いやすくて、早くライブで披露したいと思える曲になりました。それと歌詞がすごくエモいんですよ!みんなでエモいエモいって言ってました。

――エモみありますよね(笑)。どこがエモかったですか?

尾崎 最後のほうですよね。ラスサビの“忘れたくないよ”のあたり。いや……“星空はないて”からですね。ここからなんですよ!ここからがエモいんです!

――ドラムとギターで引っ張りながら声が前面に出てくる落ちサビの“星空はないて”から、最後に楽器の音も大きくなって“忘れたくないよ”のところで、ウィスパーのボーカルが重なるんですよね。

尾崎 そうそう!そうなんです!エモい!そこは仮歌の段階でもウィスパーのボーカルを重ねていたので、「これをやるのかーー!エモい!」「そのエモさをなくしたくない!」と思いながらレコーディングに臨みました(笑)。

――歌詞も誰かに出会って変わっていくみたいな、青春っぽさがいいですね。

尾崎 歌詞のストーリーを自分の中で考えて、こういう世界観だなというのを感じながら歌えばいいのかなと思って、そこは役を演じるのと一緒だなと感じました。なのでこれは少し若い、10代の頃の自分を思い浮かべながら歌っていたりしましたね。それと“「一人で笑えなくても二人で笑えればいいよ。」”という歌詞も、聴いてくれている人に向けてのメッセージ性が強いと思いました。

――本当にいろんな尾崎由香が見せられるシングルになりましたね。

尾崎 はい!いろんな挑戦をしました。皆さんはどの曲が好きだったのか、たぶん好みは分かれると思うので、みんなの「ベスト・オブ・尾崎由香」を聞いてみたいですね(笑)。

Interview & Text & Photography By 塚越淳一


●リリース情報
尾崎由香
「LET’S GO JUMP☆」
8月1日発売

【初回限定盤(CD+DVD)】

品番:WPZL-31482/3
価格:¥2,000+税
※特典:撮り下ろしアナザージャケット3種ランダム封入(全10種)

<CD>
1.LET’S GO JUMP☆(NHK Eテレ「少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん」OPテーマ)
作詞、作曲:後藤康二(ck510)
2.僕のタイムマシン
作詞:清浦夏実(TWEEDEES)・沖井礼二(TWEEDEES/ ex-Cymbals) 作曲:沖井礼二
3.LET’S GO JUMP☆ inst
4.僕のタイムマシン inst

<DVD>
1.LET’S GO JUMP☆ MV
2.LET’S GO JUMP☆ メイキング

【通常盤(CD)】

品番:WPCL-12911
価格:¥1,300+税
※特典:オリジナルステッカー封入

<CD>
1.LET’S GO JUMP☆
2.ハートビート・サイレン
3.LET’S GO JUMP☆ inst
4.ハートビート・サイレン inst

●イベント情報
尾崎由香 「LET’S GO JUMP☆」発売記念イベント
8月1日(水)【東京】アニメイト池袋本店
イベント内容:ミニライブ+CDサイン&お渡し会
8月4日(土)【東京】HMV&BOOKS SHIBUYA
イベント内容:ミニライブ+ハイタッチ会
8月5日(日)【東京】タワーレコード新宿店
イベント内容:ミニライブ+ハイタッチ会
8月12日(日)①【大阪】HMVグランフロント大阪
イベント内容:ミニライブ+ハイタッチ会
8月12日(日)②【大阪】タワーレコード梅田NU茶屋町店
イベント内容:ミニライブ+ハイタッチ会

チェーン店別特典
タワーレコード:オリジナルA4クリアファイル(撮り下ろし限定写真)
Loppi・HMV:オリジナルB3サイズポスター(撮り下ろし限定写真)
アニメイト:オリジナルA4下敷き(撮り下ろし限定写真)
とらのあな:オリジナルブロマイド(撮り下ろし限定写真)
ゲーマーズ:オリジナル特大缶バッジ(撮り下ろし限定写真)
ソフマップ:オリジナルポストカード(撮り下ろし限定写真)

その他、サポート店:オリジナルICカードステッカー【3種のうち1種ランダム配布】(撮り下ろし限定写真)

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