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2018.06.22

全方位からの超接近ライブ!!“CIRCLE FIRE vol.3”レポート

全方位からの超接近ライブ!!“CIRCLE FIRE vol.3”レポート

6月3日日曜、CLUB CITTA’川崎にて“CIRCLE FIRE vol.3”が開催。
アニソン等を担当する声優アーティスト、シンガー、アイドルユニット等計6組が出演し、オーディエンスとの距離が非常に近い360°ステージでライブパフォーマンスを展開した。

3回目の開催となった“CIRCLE FIRE vol.3”(vol.2まではひらがな表記)。
特色はやはりフロアにせり出したセンターステージをオーディエンスが囲む360°ステージ。無論、通常ステージはあるが出演者がセンターステージに移動すればそのたもとのオーディエンスも“最前”となる。

都市型大型フェス「Re:animation」のVJチームが努める映像演出として、メインステージ背後の巨大スクリーンはもちろんフロア左右にも大画面でVJが映し出され、
どこを向いても刺激的なビジュアルが目に飛び込むようにレイアウトされている。

爆発音が入ったド派手なオープニング映像から今回の一番手を飾ったのはルーチェことLuce Twinkle Wink☆。TVアニメ『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』主題歌「1st Love Story」で開幕となった。
落ちサビ直前にセンターステージへ移動し、フロアは大歓声に包まれる。近さに驚く声も多数。

センターステージのまま間髪入れずアニメ『うらら迷路帖』ED主題歌「go to Romance>>>>>」のイントロが始まり早くもフロアに熱気が立ち上る。
360°に笑顔を振りまく初見のオーディエンスを狙い撃ちするかのような回転フォーメーションは今回のために特別に用意したものとのこと。

アイドルユニットならではのテンポのいい自己紹介MCを挟み、メインステージに戻り曲紹介。夢を追い続けるルーチェをイメージして同じレーベルの先輩黒崎真音が歌詞提供したという「Twinkle ”5” stars!!☆」。
四つ打ちの強めなキックに電子音が乗るダンストラック、メロディとリンクした強くステップを踏む振付が印象に残った。

続いてアイドルソングには珍しい妖しいイントロが響き「ラブ×タイムソルジャー ~未来と君を行き交う戦士~」。川田まみが歌詞提供した同曲は「1st Love Story」のカップリング。
デジタル数字の素材を多用した「Re:animation」によるVJプレイがパフォーマンスを後押しし曲世界を構築していた。

打って変わって明るくキュートなガールロック「Fight on!」が始まった瞬間、ファンがすかさずミックスと呼ばれる口上を叫ぶ。ウリャオイ等お馴染みのミックスがフロアを包み祝祭空間を作り上げる。
メジャーデビュー曲でありPSVita用ゲーム「To LOVEる -とらぶる-ダークネス トゥループリンセス」主題歌「恋色♡思考回路」を歌うことを告げると、
リーダー宇佐美が「一緒にやってほしい振りがあります!」とセンターステージでレクチャー。
手でハートを作る簡単な手振りを教え同曲スタート。サビではオーディエンス全員で振りが成功し、いわゆる「訓練されたオタク」ぶりを発揮していた。

最後はBPMの早いアルバム曲「刹那ハレーション」が炸裂。テンポが速い上に次々にセンターが変わり続ける激しい振りにも関わらず息を切らさず歌い上げ、完璧な一番手を務め上げた。

Luce Twinkle Wink☆の総評として常に振りが大きく、スポーツ並みの運動量であること。しかしながらMCも含め全く疲れを感じさせないパフォーマンスは普段の練習の賜物だろう。
可愛さに隠れた努力が垣間見えるユニットだった。

続けて登場したのは声優アーティストの中島由貴。先日『バンドリ!』劇中バンドRoseliaへの加入が発表されたばかりで注目度の高い彼女が登場した瞬間、一際大きな歓声がフロアに響く。

一曲目「Be a Hero!」のイントロが始まり力強くステップを踏み始め、オーディエンスへコールを煽る。同曲はKONAMIの音楽ゲーム「BEMANI」シリーズに収録されている音ゲーマーにはお馴染みの楽曲。
激しいシンセフレーズに負けない迫力で歌い上げていた。
自己紹介MCを挟み、ある曲をカバーする事を宣言。高校時代からよく歌っていたというその曲は『けいおん!』ED主題歌「Don’t say “lazy” 」。
もはやアニソン文化を代表するアンセムとなった同曲を堂に入った歌唱で紡いでゆく中島にオーディエンスもミックスや合唱で応える。

MCでは「ゆっきーって呼んで欲しいです!練習しましょう!せーの!」とマイクを向けた瞬間、轟音のようなゆっきーコールと白いサイリウムがフロアに踊った
「次の曲はぜひゆっきーコール入れてくださいね!」と促し、「Be a Hero!」と同じく音楽ゲーム『jubeat』より「Bonjour, The World!!」のタイトルコールに音ゲーファンが再び大きくリアクション。
爽やかなテクノポップが声質にマッチ。サビ前でのゆっきーコールもしっかり入っていた。
そのままギターの軽やかなカッティング音から「君色に染まる(原曲ver.)」を歌い上げた。この楽曲はかつて在籍していたユニット「アース・スター ドリーム」において別バージョン「君色に染まる ~アース・スター ドリームver.~」がアニメ『魔法少女なんてもういいですから。セカンドシーズン』主題歌に採用された事もあり、ファンにはお馴染みのメロディ。

締めのMCでは今後の活動方針などを説明し、笑顔と共に軽やかにステージを後にした。
Luce Twinkle Wink☆の後でのソロ登壇、プレッシャーがあるかと勘繰ってしまったがそんな心配は物ともしない堂々としたステージングを見せつけ、
今後のシーンを牽引するパワーを感じさせる中島由貴のターンだった。

そして暗転したステージにDJブースが設置され早くも絶叫が聞こえてくる。

炎が立ち上る映像演出から、同イベントvol.1から唯一の皆勤賞でありもはやイベントの顔とも言えるDJずっ from i☆Risが登場。熱狂のアニクラタイムの始まりだ。
EDMクリエイターHardwellのトラックで意表を着いた導入から「千本桜」等のヒット曲メドレーにフロアの熱気も最高潮。カットインと呼ばれる短く繋いでゆく技法に磨きがかかっている。

アニクラで大流行中の「ハム太郎とっとこうた」ではオーディエンスがグルグルと回り「大好きなのはヒマワリの種(俺も~!)」というお馴染みの口上が響く。
終盤はi☆Risメドレーでi☆Risファンのニーズにも応えDJとしての成長を見せ付けた。

DJブースを片付けるわずかな時間に、DJずっ from i☆Risのパフォーマンスによる興奮を一度落ち着け、次の舞台へと備える。オーディエンスはすでに汗だくだ。

わずかな休息の時間の後、すぐに暗転、そして次はライブレボルトのステージが始まった。
1曲目は藤原あかね(CV.田口華有)、野田ここみ(CV.秋場悠里)のユニットdubstarによる「Going」。いきなりセンターステージを使用しての激しいパフォーマンス。
曲中での煽りも多く、一度落ち着いた観客も一気に盛り上がる。

続いて、すぐに瀬戸マリン(CV.道井悠)、紫咲クリス(CV.あおきまお)のユニットRumblueによる「Lovin’ Blue」。
先ほどのdubstarのステージは情熱を思わせるような赤いライティングであったが、こちらは打って変わってイメージカラーである青でクールなステージを披露した。
メインステージに登場後、センターステージに移動、曲の最後はメインに戻るという、今回の舞台を広々と使っての演出はクールながらも熱く観客を盛り上げるものとなっていた。
そしてユニット曲最後は宮代りな(CV.五味茉莉伽)、平井かな(CV.池羽 悠)によるリサイタルズが、「サマバケ!~永遠の夏~」をタオルを使用しながらのパフォーマンスで締めた。
イメージカラーである黄色のライティングで飛び跳ねるようなフリが多い元気なパフォーマンス。
会場中の観客と一体となってタオルを回す演出が見事。

MCにて自己紹介・告知後、最後にはもちろん、先日の2ndワンマンライブで発表されたばかりの新メンバー2名・新加入の白石まどか(CV.荒井瑠里)、時音ひなた(CV.堀内まり菜)を加えての、8人全員で「革命の唄」を披露。

8人という今回の出演者の中では一番の大人数を活かしメイン・センターステージとも目一杯使用してのステージ。
また、センターステージでの360°全方位を向いての構成や、ラストのサビに入る直前のブレイクでいわゆる「家虎(イェッタイガーと呼ばれるオーディエンスが合いの手を叫ぶ箇所)」に合わせての振付など、
観客の熱狂を煽りたてる振付となっていた。

間髪入れず「Run Girls, Run!」の登場。1曲目の「カケル×カケル」では、疾走感のある曲に合わせて動きの激しいダンスも披露。
暗転後そのまま、TVアニメ『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』OP主題歌「スライドライド」が始まる。この2曲は彼女らの初持ち曲とデビューシングルだけにフロアから大きな声援が響く。
2曲終えたところでMC。「皆さん、すごい元気いっぱいですね!私ももっと元気ださないと!」「ここからステージを駆け回りたいと思います!」との宣言通り、次に披露した劇場版『Wake Up, Girls!七人のアイドル』の挿入歌「リトル・チャレンジャー」では、メインステージもセンターステージを駆け回る演出となった。
センターステージでは3人が全方位を向いて手を振り、オーディエンスの心をがっちりと掴む。

続いて先立って登場したDJずっ from i☆Risの所属グループ、i☆Risの「Make it!」。
その後のMCでは、リハーサル中や本番前にDJずっが客席から見守っていてくれたりアドバイスをくれた等の秘話を明かし、DJずっ from i☆Risの先輩としての顔を伺わせた。
初共演とは思えない程の細かなコミュニケーションがあったようだ。

さらに再度姉妹グループWake Up, Girls!の楽曲「タチアガレ!」、そしてTVアニメ『キラッとプリ☆チャン』のOP主題歌「キラッとスタート」で美しく締めた。
メンバー自身が声優として出演しているということもあり、アニメを彷彿とさせる元気いっぱいのステージであった。

そしてついに今回のトリ、亜咲花が登場。
まず歌い始めたのは、TVアニメ『セントールの悩み』ED主題歌の「Edelweiss」。トリにふさわしい圧巻の歌声に、一気に会場中が引き込まれた。続けてゲーム[OCCULTIC;NINE」OP主題歌である「Play the game」。ソロ登壇ながらも随所で入れる合いの手、そしてなんといってもその豊かな声量で早くもオーディエンスを圧倒する。

MCでは、自己紹介のみならず観客に質問を投げるなど積極的にコミュニケーションをとり、
センターステージについて触れたのち紹介された曲名はTVアニメ『Occultic;Nine-オカルティック・ナイン-』ED主題歌「Open your eyes」!フロアの興奮が2階席まで伝達する。
MCで触れた通りセンターステージでのパフォーマンスを披露すると、4thシングル「SHINY DAYS」のカップリング曲として収録されている「Round of new thing」。
全方向にアピールしながら熱く歌い上げる姿が印象的。

短いMCを挟み、同じく4thシングル「SHINY DAYS」のカップリング曲「Just A Way You Are」は、亜咲花の流暢な英語から始まり、爽やかでポップな曲を歌い終えると、最後には「センキュー!」と笑った。

そのまま「一緒にキャンプしてくれますかー!!」と次の曲を示唆しながら大きな声で煽り始める。
オーディエンスも待ってましたとばかりに応え、迎えた曲はTVアニメ『ゆるキャン△』OP主題歌の「SHINY DAYS」。
締めにふさわしいポジティブでキャッチーなメロディでオーディエンスのクラップとともにハッピーな空間を作り出し、大団円のうちにステージを終えた。

歌い終えた亜咲花が声をかけると、Luce Twinkle Wink☆の宇佐美幸乃が登場し、EDトークの司会を務めた。
出演者全員が再登壇し一言ずつ挨拶。やはりセンターステージに立つ事が初体験という出演者が多く、新鮮だったという感想が目立った。

最後には「ありがとうござい(宇佐美)」「ファイアー!(会場全体)」の掛け声で観客も含め再び大団円を演出したのち、
順にセンターステージをぐるりと一周し「ありがとう!!」と手を振り笑顔を見せながら舞台から去っていった。

最後まで360°ステージならではの演出でCLUB CITTA’を熱狂させCIRCLE FIRE vol.3は幕を閉じた。
センターステージだけでなく変幻自在に変化しライブに華を添えるRe:animationのVJプレイ等、シーンにあまりない演出を意識しているというCIRCLE FIRE。
今後の開催に大きく期待したい。

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