『アイドルマスター』『アイドルマスターシンデレラガールズ』『アイドルマスターミリオンライブ！』のハイレゾ楽曲が配信開始！　“ミリオンスターズが映画に出演したら”という設定で制作されたシリーズ『THE@TER ACTIVITIES』。「剣と魔法のファンタジー」がテーマとなる第1弾の主題歌「創造は始まりの風を連れて」と、シリーズ共通曲「DIAMOND DAYS」を収録。

『アイドルマスター』『アイドルマスターシンデレラガールズ』『アイドルマスターミリオンライブ！』のハイレゾ楽曲が配信開始。2017年2月24日よりe-onkyo musicにて先行配信が行なわれ、3月3日よりほか音楽配信サイトでも配信が開始される。

先行配信では『アイドルマスター』より8曲、『アイドルマスターシンデレラガールズ』より7曲、『アイドルマスターミリオンライブ！』より11曲が配信されている。今後もリリースが続く予定なので楽しみにして配信を待ちたい。

■『アイドルマスターミリオンライブ！』からは、『THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE』シリーズと、『THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES』シリーズが先行配信に登場。

『THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 01』
「Thank You!」
「Thank You! (765PRO ver.)」
「Thank You! (765THEATER ver.)」

『THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 02』
「キラメキ進行形」
「透明なプロローグ」
「トキメキの音符になって」
「Maria Trap」
「Precious Grain」
「Legend Girls!!」

『THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES 01』
「創造は始まりの風を連れて」
「DIAMOND DAYS」

『THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES 01』は、2016年9月7日にリリースされた『アイドルマスターミリオンライブ！』のシングル。CDは、4つのトラックに分かれたドラマを含む全6曲を収録。今回は収録曲「創造は始まりの風を連れて」と「DIAMOND DAYS」がハイレゾ配信されている。
歌は、七尾百合子( CV：伊藤美来)、天空橋朋花( CV：小岩井ことり)、箱崎星梨花( CV：麻倉もも)、松田亜利沙( CV：村川梨衣)、ロコ( CV：中村温姫) が担当。

「創造は始まりの風を連れて」

ファンタジーなジャケットといい、楽曲の壮大な世界観といい、いつもの『アイドルマスター』と雰囲気が違っているのは、「THE@TER ACTIVITIES」のコンセプトにあり。それは、〈「ミリオンスターズ37人が映画に出ることになった」…という設定で、ゲームをプレイするプロデューサーの投票によって決められた5人のアイドルたちが参加する〉という「架空のサウンドトラック」ならぬ「架空の映画の音像化」といったもの。そして、この「THE@TER ACTIVITIES」シリーズ第1弾のテーマが「剣と魔法のファンタジー」。CDには、主人公の勇者・七尾百合子が妖精役の箱崎星梨花とともに魔王討伐の旅に出かける、約50分のボイスドラマ『リリィ・ナイトと天空の騎士団』が収録されており、「創造は始まりの風を連れて」は、その映画の主題歌（という設定）になっている。

作詞は2017年3月1日にTVアニメ『ACCA13区監察課』のEDテーマ「ペールムーンがゆれてる」をリリースした、シンガー＆作詞家の結城アイラ。作曲・編曲は、KOHTA YAMAMOTO。澤野弘之とともにTVアニメ『青の祓魔師京都不浄王篇」の音楽を担当し、3月15日よりリリースされるTVアニメ『進撃の巨人』初のキャラクターイメージソングシリーズを手がける新進気鋭の作曲家だ。

ハイレゾは分離感が強く楽器の定位や輪郭がくっきりとしており、特に剣の切っ先が翻るような効果音やシンバルなど、金属系の音の響きがさらに強く伝わってくる。楽器と楽器との距離感や空間の奥行きも感じられ、定位も良い。低域の音圧が強いCDのまとまり具合も楽曲のイメージに沿ったものだが、クリアな空間で展開されるソリッドなロックの、現代的な音の鳴りを求めるのならハイレゾの方だろう。

ざくざくとしたサウンドが突き進む中、エモーショナルな抑揚をあふれさせ、歌声はさらにパワフルに響き渡る。朗らかなボイスドラマよりもその姿は勇ましく、楽曲の勢いにひるむことがない。ヴォーカルもまた解像感がよく、終盤へと向かうパートで折り重なるセリフも、激しさを増すサウンドに埋もれることなく聞き取りやすい。

「DIAMOND DAYS」

「THE@TER ACTIVITIES」シリーズ共通曲となっており、「創造は始まりの風を連れて」と同じく、キャストの七尾百合子、天空橋朋花、箱崎星梨花、松田亜利沙、ロコが歌唱している。猛々しく幕を開く「創造は始まりの風を連れて」より一転、ミドルテンポのサウンドから漂ってくるのは、物語のエンディングのような和やかな雰囲気。シリーズ共通曲なのでそれぞれのドラマとは直接の関係はないけれど、CDではボイスドラマが終わった後に「DIAMOND DAYS」が収録されていることもあって、映画のエンドロールが流れているときに聴こえてくるような、そんなイメージも増してくる。

ハイレゾではCDの方向性を保ちながら、軽めな音は軽く、重めな音は重くといった、アクセントの差異が明瞭に感じられ、サウンドのメリハリ感が向上。リズム／ビートの組み立て方や、一陣の風のように差し込まれるシンセのエフェクトなど、楽曲の構造やそれを支えている音要素も捉えやすく、ちょっとエッジの効いたアレンジが、終幕を飾るこの曲をさらに華やかに演出する。

高田暁らしい清々しいポップサウンドに、『アイドルマスター』ならではの“Yeah!”のコーラスも、打ち上がった花火が開くかのようにひときわ鮮やか。ステージの上から、“終わらない物語（ゆめ）の続き”へと誘なう、活き活きとした歌声が一面に広がる。ともに歩んできた道のりを振り返りながら、想いを一緒に深く刻みながら、語りかけるように歌う5人の温かさがじわっと伝わってくる。