リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2018.02.21

3年9ヵ月の感謝を胸に、6人と6人は未来へとまた一歩歩み出す。 i☆Ris「Memorial」リリースインタビュー

この3月でTVアニメとしてはひと区切りを迎える『プリパラ』シリーズ。そのタイミングで1月からOPテーマに起用されたのが、同作とともに歩んできたi☆Risが歌う「Memorial」。“プリティーシリーズ”として次へのバトンを繋ぐ存在であり、同時に『プリパラ』の3年9ヵ月の集大成にもなる1曲だ。今回はi☆Risの6人が本シングルへ込めた想いに加えて、今胸の中にある『プリパラ』への想いについても迫った。

あっという間の3年9ヵ月への、それぞれの想い

――今回の「Memorial」は『プリパラ』シリーズのフィナーレを飾る主題歌となりますが、フィナーレを迎えるにあたっての皆さんの今の想いを教えていただけますか?


山北早紀
 今までずっと『プリパラ』のOPをたくさん歌わせていただいてきていたんですけど、いざフィナーレとなると「なんだかんだであっという間だったなぁ」っていう印象ですね。今回のジャケットには、今までの『プリパラ』OPテーマ曲のジャケットが全部載ってるんですけど、一つひとつに『プリパラ』の歴史があって、歌詞もジャケットもまさにエモい感じになってますね。たぶん、一人ひとりi☆Risとしての思い入れもあると思いますし。


芹澤 優
 でも“フィナーレ”とは言ってるんですけど、私は「キャラクターとお別れする」っていう感じはそんなにしていないんですよ。たぶん(南)みれぃちゃんは私の中にずっとこれからもいるから、“終わっちゃう”っていうイメージよりも、このいちばん大事な時期を飾れるっていう喜びがあります。あとは、「帰ってきた」ってみんなが思ってくれたらいいなぁって思いますね。実際私たちも“居場所”じゃないですけど、『プリパラ』が始まる前に自分の声が聴こえるのがしっくり来るなぁってすごく思ったので。


茜屋日海夏
 私、しばらくOPテーマを担当していたわーすたちゃんの曲は、移動中もずーっと聴いてるぐらい好きだし、『アイドルタイム』になってから新しくなった曲の感じもまたいいなと思ってたんですよ。でもこうして戻ってきたときに「あぁ、やっぱりi☆Risはこういう曲だなぁ」っていうふうに安心感を感じましたし、同時に「待っててくれる人もたくさんいるんだな」っていうのがわかってすごくうれしかったです。それに“プリティーシリーズ”としての続編はありますし、『プリパラ』の中でも(真中)らぁらちゃんはまだまだアイドル活動を続けていくと思うんですよ。だからお互い頑張って、また出会うときにらぁらちゃんも私も成長した姿を皆さんにお見せできたらいいな、と思っています。歌詞で「終わらないね」とも言ってますし、終わらない、はずです!


若井友希
 今までいろんな『プリパラ』の曲を歌わせていただいてたんですけど、1回離れてまた戻ってきたときにいちばん強く感じたのは、感謝の気持ちでしたね。やっぱりi☆Risは『プリパラ』という作品にすごく救われたし、この作品に出会っていろいろ変われたので、この曲に対しては感慨深い気持ちと「ありがとう、『プリパラ』」っていう気持ちが強いんです。でも、終わるわけではないので……(笑)。

茜屋 みんな思ってるよね。「終わらない」って。

若井 だから寂しいっていう感情はなくて、やっぱり感謝の気持ちが大きかったです。


久保田未夢
 今回のMVでは歴代の『プリパラ』のOPテーマの衣装とキャラクターの衣装が出てくるんですけど、それを見ると「本当に、歴史を刻んできたんだなぁ」って思います。キャラクターの衣装ってOPテーマ以外のキャラソンを歌ってるときにも着てたりするので……昔の衣装を見ると、意外と着込んでるなぁって(笑)。

若井 年季入ってるよね(笑)。

久保田 だから「このときこれだけたくさん着てたんだなぁ」とか「こういうライブあったなぁ」っていうのもすごく思い出しましたね。1クールで終わるアニメも多いなかでこうやって長く続けさせていただいて、キャラクターとして声優もやらせていただいてOPも歌わせていただいて……。そのOPテーマも、i☆RisバージョンとSoLaMiDressingバージョンもあるという、本当に贅沢な経験をさせていただいているんだなぁっていうのはすごく感じました。


澁谷梓希
 私にとってはドロシー・ウェストっていう存在が、本当に人生の転機で。彼女に出会えなかったら今の私はないと思うんですよ。しかもこの曲の歌詞に「一人より二人で 二人よりもみんなで」っていう言葉があるように、ドロシー自身も最初はレオナ(・ウェスト)とふたりだけで「ボクがボクが!」って言ってたのが、気づいたら仲間も増えて後輩もできたりとすごく成長したなぁって感じられる曲になっていて……私の中には“『プリパラ』に出会って変われた自分自身”と、“『プリパラ』が始まってから今までのドロシー・ウェスト”っていうふたりのストーリーがあるんです。だから私の中でこの曲はi☆Risが歌う「Memorial」でもあるけれど、“ドロシー・ウェストに捧げたい「Memorial」”でもあるなぁっていうのが、率直な気持ちですね。

――本当に「Memorial」は『プリパラ』という作品や、これまでのOPテーマとの繋がりが多く感じられる曲になりましたよね。

茜屋 そうですね。曲を作ってくださった方も「Make it!」と同じ方ですし、サビには「ときめき」とか「ドキドキ」とかその「Make it!」と同じような歌詞をつけてくださったりして。しかも1コーラス目のパート割も「Make it!」と似たものになっていて……そういうものを通じて、たくさんの人の『プリパラ』への想いが詰まった1曲になっているのを感じられるのも、うれしいですね。

――また、今回も澁谷さんが衣装のデザインを担当されています。今回のコンセプトと注目ポイントを教えていただけますか?

澁谷 「『プリパラ』を経てオトナになったi☆Ris」っていうものを出したくて、そのためにレースを使ったりしています。スカート組は、ガーターがポイントですね。あと、遠くから見ても目立つように柄も結構大きめで入れてたり、時計をモチーフに髪飾りを作っていただいたりしまして。そこにそれぞれメンバーの誕生月の数字をつけて作っていただきました。

若井 全体のシルエットがすごくアイドル感が強くて、結構パッと目に入る感じの見た目のインパクトがあると思うんですよ。あと、ブーツがかわいくて好きです(笑)。

澁谷 ダンスもあるので今までスニーカーが多かったんですけど、そういったなかでちょっと違うものを出したいなと思ったんですよね。ひみちゃんも今回ズボンだし。

茜屋 ずっと「ズボン履きたい」って言い続けてたんですけど、今回ようやく念願叶いました(笑)。

澁谷 でもメンバーの意見も取り入れすぎると自分の中でもごちゃごちゃしてきちゃうのでバスッと切らせてもらうところもありつつ、「どうしたらメンバーが喜んでくれるかな?」っていうのと、「いい意味でも悪い意味でも、目立たないとダメだな」という想いが入り混じって、今回はこういう形になりました。

――さて、先ほど久保田さんがおっしゃったように、今回のMVには歴代のOPテーマの衣装とキャラクターの衣装が登場します。

澁谷 今回はその衣装のおかげもあって、シンプルながらもちょっと感じる懐かしさがあるといいますか。最初は何もなかった踊っている場所に、サビで急に衣装が現れたりとちょっとずつ時を刻んでいって、最後終わるんだな……っていう感じの内容になっています。

――思い出深い衣装も多々あるのかな、と思うのですが。

若井 今見ると、「『ブライトファンタジー』、露出多かったなぁ」って思います(笑)。並べてみると、結構セクシーだなぁって。

茜屋 たしかに!あのスカートの三角形も懐かしいね。

澁谷 私、今「Realize!」着てみたい。

若井 あー、意外といちばん着てないかもしれない。

山北 長袖だからね、そもそも。

久保田 だから、ライブで結構歌ってる曲の衣装なのに、いちばんきれいかもしれないです(笑)。逆に「Make it!」とかヤバいよね?

若井 うん。最初はスカートがキラッキラしてたんですよ。

久保田 ラメみたいなのがプリントされてたんですけど……。

山北 全部取れました(笑)。

久保田 でも、それぐらいあの時期はライブもたくさんあったんです。『プリパラ』が始まって本当にすぐの頃は、アイドルのイベントにもアニソン系のイベントにも本当にたくさん出させていただいたので、「結構着たなぁ」っていう感じがします。

――そのMVでのメインショットにもなっている、ダンスの見どころもお教えください。

茜屋 『アイドルタイムプリパラ』のOPテーマらしく、イントロではアイドルタイムの時計の針を表したダンスがあるんです。それと、間奏では一人ひとりキャラクターのポーズを決めたあとSoLaMi♡SMILE・DressingPaféに分かれて、それぞれチーム結成の儀式のトモチケをパキる瞬間を再現するシーンがあるんです。いつも『プリパラ』のことを考えて振付をしてくださるMIKAさんのおかげで、今回もなかなかにエモい振り付けになっていると思います。

澁谷 あと私、イントロで「5・4・3・2・1……」って手でカウントダウンやってるところに、ファンの人気づいてるのかな?って思って。細かいじゃないですか?

茜屋 いつも「気付いてー!」って、思いっきり「5ー!」って頑張ってやってるんですけど……(笑)。

芹澤 「ダカダカダン!ダカダカダン!」っていう音に合わせて、滑らかに折っていくんですけどね。

――でも1月の噴水広場でのリリースイベントでは、記者席からは見えましたよ。

一同 おー!

芹澤 私たち、振付動画もらっても気づかなかったんですよ(笑)。

――えっ!?

茜屋 見えなかったんです(笑)。

久保田 「な、何してんだろう?」みたいな(笑)。

山北 でも今回は、そのイントロがいちばん問題だったよね。

久保田 緊張したねぇ。

若井 最初、時計の針揃わなかったなぁ……(笑)。

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP