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INTERVIEW

2018.01.11

「スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~」アプリコット・レグルスのインタビュー連載:レグルスのホンネのぞいちゃえ♪【最終回・馬場なつみ編】

連載最終回に登場するのは、最年少ながらアプリコット・レグルスとしては最年長の水沢 薫役を演じる馬場なつみ。舞台袖からアイドルを見続けた「裏方のローレライ」は、ある意味、観客との距離がいちばん近い存在でもある。そんな薫とリンクする馬場は、メンバーの中でいちばん観客の目線に近いのかもしれない。様々な憧れを持ってこの世界に足を踏み入れた彼女。その彼女のルーツについて話を聞いた。

水沢 薫(CV:馬場なつみ)
アプリコット・レグルスの最年長。人がステージに立っている姿を見るのが大好きな恥ずかしがり屋。かなりの不幸体質。
↓水沢 薫のパラメーター
馬場なつみのパラメーター:勉学…1/運動…3/感性…5/生活…1/性格…4

小澤亜李のようになりたくて

――声優になりたいと思ったきっかけはどのようなものでしたか?

馬場なつみ 今で言う2.5次元のはしりだったと思うんですが、『きらりん☆レボリューション』が子供の頃に好きでした。OPテーマを久住小春さん(月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)名義)が歌ってて、EDテーマはアニメーションが動いて踊ってって、っていうあのリンクが大好きで。「ちゃお」もずっと読んでました。お話もアイドルものだったので、「アイドルっていいな」とずっと思っていたんですが、まさか自分がなれるものとは思っていなくて、そういった夢は自分で絵を描く、漫画を描くうえでのお話しだけにしていたので、当時は現実味はありませんでした。アニメを観るのはずっと好きで、晩御飯のときにやっていた『銀魂』に衝撃を受けました。それが小学4年生だったんですが、内容が過激で。それまで「ちゃお」しか読んでいなかった自分に突然あのノリが入ってきたときはびっくりして。そこから私の人生は『銀魂』と共に歩んできたんですが、その中でアニメや漫画や絵を描くこともどんどん好きになっていきました。男性声優さんのほうが好きだったんですが、『月刊少女野崎くん』を観たときに、(佐倉)千代ちゃん役の小澤亜李さんのことがすごく好きになって。しゃべり方とツッコミのテンションが『銀魂』に似ていて、私の中にストンと入ったんです。そこから「すごい」と思って、ずっと追ってました。ボカロも好きで『ミカグラ学園組曲』のアニメ化で(藤白)おとねちゃん役が小澤さんで、「この声、あの人だ!」と認識しました。歌声もすごくかわいらしくて、私、レコーディングの前に小澤さんの曲を聴いて、「小澤さんみたいに歌いたい」と思いながら歌っています。

――小澤さんのどのようなところがお好きなのでしょうか?

馬場 小澤さんの歌い方、しゃべり方、声のトーンがすごく好きです。『モンスター娘のいる日常』でパピちゃんを演じられているんですが、OPテーマの「最高速 Fall in Love」の早口のところとか、セリフっぽいところとかが小澤亜李さん全開で。歌っているのにキャラクターとして入ってくるところとか本当に素敵です。私の声だけど、キャラクターにちゃんと聞こえるように私もなりたい、と思ったきっかけでした。今でも大好きで、テレビ欄に小澤さんの名前があると録画してしまいます(笑)。女の子から少年役まで幅広くて、声を聴くと耳が幸せを感じます。

――馬場さんも少年役をやってみたいですか?

馬場 『マギ』で石原夏織さんが演じられているアラジンの声が好きで、昔よく声真似してました(笑)。少年の声も出せたらいいのになと思っています。できるようになるかな(笑)。いつか挑戦してみたいです。

――小澤さんのお名前が出ましたが、男性声優でお好きな方は?

馬場 杉田(智和)さんです。一度名古屋のイベントでお会いすることができたんですが、「普段しゃべるときからあの声なんだ!」って。『銀魂』が好きですって言ったら、そのテンションで返してくれて。その瞬間に物語に引きずり込まれて。本当にすごい方です。YouTubeですごく調べたんですが、何を観ても面白いんですよね。豊かな感性の方なんだと思います。

――『きらレボ』『銀魂』『野崎くん』と挙げられましたが、ほかによくご覧になっていた作品はありますか?

馬場 『銀魂』から少年漫画が好きになって、『BLEACH』をよく観ていました。漫画だと、「堀さんと宮村くん」が好きで、そこから「ホリミヤ」を読んでました。私、絵から入ってお話が好きになるとずっと追いかけちゃうんです。幅広くはないんですが、その作家さんが描かれている作品は追いかけます。超能力系や魔法使い系が好きで、そういう作品はグッときちゃいますね。自分ができないことを漫画の中でやっている人を応援するのが好きです。

――今リアルタイムでご覧になられている作品は?

馬場 最近忙しいのでなかなか観られないんですが、『ブラッククローバー』ですね。シャープな絵の感じも好きですし、漫画の線の強さも好きですし、アニメだと色がついたり、魔法のエフェクトもすごくて。ずっと集中して観ているので、終わると目が乾きます(笑)。30分が短くて、もっと観たいと思っています。

――お好きなアニソン・シンガーはどなたでしょう?

馬場 LiSAさんが「Rising Hope」を歌われているのを聴いたときに、かわいらしい声なのに、あの迫力はすごいと思って、以来、ファンとして聴いています。いろいろなオーディションを受けるときはずっとLiSAさんの歌で受けていました。あとは神田沙也加さんの透き通った声が耳にストンと入ってくる感じが好きです。私も聞く人にそう思ってもらいたいと、昔はよく「神田沙也加さんになりたい」と言ってました。今は恥ずかしくて言えませんが(笑)。

――(笑)。馬場さんはロックがお好きなんですか?

馬場 アップテンポな曲が好きで。テンポがゆっくりな曲より楽しく歌える曲が好きです。そういう意味で小澤亜李さんも楽しい曲が多いです。

――リズム・ゲームがお好きだと1回目でお聞きしましたが、どんなゲームを遊んでこられましたか?

馬場 スタートは小学1年生とか2年生の頃に遊んでいた「オシャレ魔女♥ラブandベリー」で、小学6年生のときにサービスが終わったんですけど、最後まで遊んでいました。すごい数のカードを集めて、DS版でも遊んだり。それでリズム・ゲームが好きになって。そのあと知り合いの結婚式の景品でPSP®をもらったんです。その頃ネットに触れるようになって、ネットの世界にハマってしまって。「初音ミクすごい」となったんです。それでどうしても「初音ミク Project DIVA」がやりたくて、お年玉を貯めて買って、中学生の間ずっと遊んでいました。携帯を持てるようになった頃に友達の間で「アイドルマスター シンデレラガールズ」が流行って。それがリズム・ゲームになると聞いて、以来ずっとプレイしています。

――ずっとコンテンツに寄り添われてますね。

馬場 好きなものはずっと好きなので。サービスインからずっと遊んでいます。イベントをプレイするとかは難しくなっているんですが、私の日常です。

――別ジャンルのゲームを遊ばれたりはされますか?

馬場 PCのフリー・ゲームはよく遊んでいました。「青鬼」とか。今は「13日の金曜日」がモチーフになっている「Friday the 13th: The Game」で遊んでいます。最初実況から入ったんですが遊んでみたいと思って。オンラインにすると世界中の人と遊べるんです。言葉が通じなくても、コミュニケーションできるようになっているし、世界中の人がログインしているので、いつ入っても人がいるし、知らない言葉がチャットで飛び交っててもみんなで協力しないといけないので遊べるんです。

――ホラー・ゲームがお好きなんですか?

馬場 ホラーは苦手なんですが、ゲームは怖さより楽しさが勝ってしまって。実はホラー大丈夫なんじゃないかと思ってます。

馬場なつみ天才か? って言ってもらえる一年にしたい

――キャラクターについて伺いますが、水沢 薫というキャラクターは馬場さんからみてどんな子でしょうか?

馬場 設定をいただいたときは「私には絶対できない」と思っていました。最年長ですし。それが演じさせていただいている間に私ともリンクさせていただくことも多くて、3年生なのに、アプリコット・レグルスの馴染み方が3年生っぽくないといいますか、5人が同じように接しているといいますか、いい意味で最年長っぽくないところがかわいいところです。恥ずかしがり屋で夢見がちで、でもしっかりしてて、ほかのチームとの繋がりもちゃんとあって。3年生としての力を出していくところが魅力かなと思います。

――ご自身と似ているところはどんなところですか?

馬場 私、あがり症ですぐに耳が真っ赤になるんですが、恥ずかしがり屋なところは似ていますね。あと、絵が好きなところは薫ちゃんにあってよかった設定です。歌の上手下手はおいて、私も歌が好きなのでそれはすごくうれしいです。“ローレライ”と言われてますが、なるべく近づけるようになりたいですね。

――アプリコット・レグルスのほかのメンバーについて一言お願いします。

馬場 (篠宮)明佳里(=富永美杜)ちゃんは初めて見たとき、「顔がイイ!」と。まずそこからでした(笑)。芸能人っぽいと思っていました。それが話すうちに、同じ絵が好きという趣味がわかって、絵を描くソフトの話とか、使い方とかを話したり。あとおいしい食べ物をたくさん知っててそれを教えてもらったり。ダンスができないと「大丈夫?」って言って教えてくれて、私ができるまでとことん付き合ってくれるんです。とても頼りになります。(藤代)渚(=秋田知里)ちゃんははじめて会ったときに「お姉さんだから」と言っていたので、お姉さんの印象です。でも、私のこのくだらないノリにとことん付き合ってくれるんです。ツボが似ているのか同じところでずっと爆笑していたり。秋田さん自体はとてもかわいらしい人なんですが、渚ちゃんはとてもかっこよくて。その切り替えが上手いですよね。

――そうですね。

馬場 あとは面倒見がよくて、LINEとかで相談するとすぐに返事をくれたり。なにかあるとすぐ電話くれたり。親身になってくれるので、すごく助けてもらっています。(桐原)香澄(=宮崎珠子)ちゃんは第一印象が上品で。物事がていねいすぎてお近づきになれるか心配でした。でも今ではいちばん一緒にいる時間が多いです。ダンスも歌もふたりとも初心者で、ふたりで練習することも多くて。演技の面では先輩なので、どうしたらいいかわからないときは台本を持っていくとひと通り読んでくれたり、相手役になってくれたり、香澄ちゃんがいたから一緒に頑張れることも多くて。彼女がいなかったら心が折れてたと思います。いてくれてよかったです。あとはみんなの悪ノリを止める役でもあるので、香澄ちゃんがいなかったら成り立ってない部分も多かったと思います。(上月)真央(=鷲見友美ジェナ)ちゃんは「はじめまして」の声がかわいくて。すごくきれいな顔立ちなのにかわいい声で返ってきてびっくりしました。実際話してみるとすごくしっかりしてて、でも面白いところではちゃんと一緒に笑ってくれて、まとめてくれて。あと同じ一人暮らし仲間なので、生活感溢れる会話ができます。一人暮らしで困ったことがあってLINEすると、すぐに電話をかけてきてくれたり。渚ちゃんに相談することと、真央ちゃんに相談することが同じときもあるんですが、別れている部分もあって。真央ちゃんは私が5くらい聞くと100くらいすごく親身になって返してくれます。言うところはちゃんと言ってくれるし、ダンスも真央ちゃんとシンメトリーで踊ることが多くて、真央ちゃんを頼りに踊ってるんですが、間違っているとちゃんと教えてくれたり、こうしたほうがいいとアドバイスをもらいます。本当にみんなに助けられていますね。

――チーム感があっていいですね。

馬場 最初は「アイドルってドロドロしているんだろうな」と思ってましたが、本当にこの5人でよかったです。

――昨年末には1st LIVEがありましたが、手ごたえとファンの反応はいかがでしたか?

馬場 特訓ツアーが終わってから1st LIVEまでに5曲追加するということで、時間と自分の技量と戦いながらすごく練習しました。特訓ツアーが終わっても私自身の特訓はまだまだ続くなぁと、時間があるときは家でひとりで練習したり、スタジオをお借りして頑張って。まだダンスや歌は具体的にどこをどうすればうまくなるとか綺麗に見えるとかは自分でわからない部分なので、メンバーのダンス動画をひたすら観てかわいい部分とかかっこいい部分とか真似できるように何回もやったのが思い出ですね(笑)。1st LIVEでは薫ちゃんのソロ曲「ユートピア」が初披露で、この曲は薫ちゃんだけがマイクを持ってほかのメンバーは後ろでかっこよく踊ってくれるんですが、これがすごくプレッシャーで……。「ユートピア」が好きって言ってくれる方がたくさんいて、その分私にどっしり乗りかかってくるものが多くて、昼の部で披露したときは始まる前に緊張と練習の成果が出せるのか不安でたまらなくて泣きそうになってました。お披露目ライブのときに「これ以降泣かずに笑顔で頑張ります!」って言っちゃったので必死に堪えてたんですよね。でも始まったらもう後戻りはできないので、今の自分にできる全力で披露させていただきました。ファンの方の中には私のことを見ながらしっとり聞いてくれる方や、泣いている方、父と母も泣いていたみたいで、「ユートピア」の世界に皆が包まれたかなぁと自画自賛しておきます。頑張りました、私!! そして、よかったと言ってくれたメンバーやスタッフの皆さん、ファンの方に元気づけられて「これからも頑張るぞ」って思いました。今はホッとした気持ちと1月13日(土)の舞浜アンフィシアターに向けてのやる気でいっぱいです。

――アプリコット・レグルスのデビューからあっという間だったと思います。2017年はどんな1年でしたか? また、2018年はどんな年にしたいですか?

馬場 2017年は私の人生のターニングポイントでした。ガラッとすべてが変わった年でした。うれしかったことやつらかったこともいっぱいありましたが、それも含めてすごく充実していて自分ができることの幅が広がって自分でもびっくりしてます。私、まだまだ頑張れることが多いぞと思えた1年です。2018年はこの1年で積み上げたことをさらに積み上げて、馬場なつみすごいぞ、やばいぞって感じてもらえる年にしていきたいです。私のせいで薫ちゃんの知識面での大きな欠損ができちゃったので、いろんなものを詰め込んでドヤ顔で賢い姿を見せたいですね。私は勉強が死ぬほど嫌いなので、薫ちゃんのために絵を描くためじゃない紙とペンを握れるようになって、いろんな面で「馬場なつみ(=水沢 薫)天才か?」って言ってもらえる一年にしたいと思います!

Photography By 山本哲也
Text By 田中尚道(クリエンタ)


●ライブ情報
Apricot Regulus 無料LIVE
2018年1月13日(土)千葉・舞浜アンフィシアター
詳しくはこちらをチェック

●リリース情報
1stアルバム
『スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~ Melody Collection』
2018年1月24日発売

【AL(楽曲)+AL(ボイスドラマ)】

品番:AVCD-93804-5
価格:¥3,889+税

【AL(楽曲)】

品番:AVCD-93806
価格:¥3,148+税

<収録内容>
1. 例えば君の未来が(篠宮明佳里&美山椿芽)
2. オルヴォワール プラネット(アプリコット・レグルス)
☆楽曲提供:ギタリストTAKUYA氏
3. Draglight(アルタイル・トルテ)
4. Pop and Jump!(アプリコット・レグルス)
5. Right on!!(アプリコット・レグルス)
6. New World(アプリコット・レグルス)
7. ユートピア(アプリコット・レグルス)
8. 優しい風(アプリコット・レグルス)
9. 蒼のメモリー(アプリコット・レグルス)
10. サテライト・ラブ(ココナッツ・ベガ)
11. Southern Cross(プロキオン・プディング)
12. ハートビーツ(ビスケット・シリウス)
13. Snow Planet(アプリコット・レグルス)
☆作曲:篠宮明佳里役・富永美杜さん

<収録内容 (ボイスドラマ)>
1. レッツ鍋パーティー!(アプリコット・レグルス)
2. 湯けむりミステリーツアー?(アルタイル・トルテ)
3. SNOW! SNOW! SNOW!(プロキオン・プディング)
4. パパラッチは、ミスマッチ(ココナッツ・ベガ)
5. 怖い話がしたい(ビスケット・シリウス)

☆楽曲+ボイスドラマ版
☆楽曲のみ版
※初回盤は豪華デジパック仕様を予定

●アプリ情報

「スクールガールストライカーズ」(以下「スクスト」)は、2014年より展開しているスマートフォン向けゲーム。2017年1月にはTVアニメ化されるなどメディアミックス展開を積極的に行ってきたコンテンツである。そして「スクスト」に登場するメンバーによるリズム・ゲームが「スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~」(以下「スクメロ」)なのだ。ライトノベルとRPGを組み合わせた“ラノベスタイルRPG”というジャンルを標榜していた「スクスト」のエッセンスを活かし、新しい物語はフル・ボイスで展開する。また、「スクスト」の特徴のひとつであった着せ替え要素も健在である。リズム・ゲーム部分に目を向ければ、タップポイントであるノーツ(音符)が画面内のいたるところに発生し、このノーツの動きが画面内のキャラクターの動きと連動しているというのも大きな魅力。

さらに、本作に追加された新ユニット“アプリコット・レグルス”は、出演声優たちが実際にライブ・パフォーマンスも行っている。「スクメロ」はゲームと声優アイドル・ユニットが相補的に展開することで、新たなる3次元へのアプローチとメディアミックスの可能性に挑戦している。

© 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

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