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INTERVIEW

2017.10.18

劇場版「コードギアス」主題歌 マレーシアからの歌姫・Iris(アイリス)インタビュー

劇場版「コードギアス」主題歌 マレーシアからの歌姫・Iris(アイリス)インタビュー

『コードギアス』劇場三部作の第一弾として10月21日より公開される、『劇場版「コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』。その主題歌「赤だけが足りない」を歌うのは、マレーシア人歌手・Iris(アイリス)だ。彼女にとってシングル4枚目にして初めての“アニソン”で、浅倉大介プロデュースという大きなステップになった今作。「赤だけが足りない」を歌うにあたって込めた思いと、彼女ならではの異文化からの新鮮な日本の音楽の特徴を伝えてくれた。

間違っていても前に進む勇気 日本人の美意識をアニソンで知る

――「リスアニ!WEB」には初登場ということで、読者に向けてIris(アイリス)さんご自身のことから教えていただければと思います。Irisというお名前にはどんな由来があるんですか?

Iris(アイリス) 本名は読み方も難しくて、ニックネームを付けようといろいろ調べてみたんです。私は子供の頃から日本のアニメが好きで、『美少女戦士セーラームーン』や『ドラえもん』、ほかにも『ポケットモンスター』『デジタルモンスター』『シャーマンキング』『ヒカルの碁』などが好きでした。なかでも特に好きなのは『犬夜叉』で、その登場人物の菖蒲(あやめ)から取って(=ショウブの英訳の)Irisにしました。ほかにもIrisには“虹彩”という意味やギリシャ神話の“女神”という意味もあります。私は以前はすごく暗い子だったので、明るくなりたいなと思ってこの名前を選びました。

――マレーシアではどのくらい歌を歌われていたんですか?

Iris(アイリス) 18歳で歌のオーディション番組に出てファイナルに残って、そこからスカウトされて、そのあとは映画の仕事を主にしていました。歌の本格的な活動は日本に来てからです。

――日本で歌手活動をするにあたって様々なレッスンやトレーニングがあったかと思いますが、いかがでしたか?

Iris(アイリス) 大変でしたね。日本の言葉は発音の一つひとつが硬いように感じられるので、リズムの乗り方も大変でした。中国の歌って裏(拍)をあまり強調していないんです。日本や欧米の音楽は裏を強調するので、自分の好きな日本の歌手、玉置浩二さんとか、米津玄師さんとか平井 堅さんの歌をたくさん聴いて、裏のリズムを取るトレーニングをしました。

――先ほど、日本のアニメもご覧になっていたとお話されていましたが、新曲の「赤だけが足りない」は、Iris(アイリス)さんにとって初のアニメ主題歌で、それが『劇場版「コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』だというお話を聞いたときはどんな気分でしたか?

Iris(アイリス) すごくうれしくて興奮したと同時に、緊張して「私で、大丈夫ですか?」と思いました。『コードギアス』はマレーシアでは観たことがなかったのですが、日本ではすごく有名なアニメだと聞きましたし、プロデューサーが浅倉大介さんということにも緊張しました。

――制作に際して浅倉さんとはどんなやり取りをされましたか?

Iris(アイリス) 浅倉さんの指示はすごくわかりやすくて、レコーディングもすごくスムーズに進みました。例えば1番のAメロであればブレスの位置を逃さず歌うとか、Bメロはクレッシェンドして歌っていくと歌詞のイメージに合う感じになるとか、技術的なお話をたくさんしました。

――歌詞はどのように読み進めていきましたか?

Iris(アイリス) 作詞の井上秋緒さんにいろいろと教えてもらいながら読んでいきました、ストーリーがわかると、一つひとつの歌詞のフレーズがこの部分にピッタリ合うのかという発見がありました。『コードギアス』は戦いの物語で、主人公・ルルーシュが世界を変えたいと思う決意も重いんです。作品を観たときは少し難しいなと思いましたが、面白かったです。好きなキャラクターはCCです。彼女は神秘的なキャラクターでルルーシュを守れるパワーを持っているのが素晴らしいなと思います。

――歌詞はどんな部分が気に入りましたか?

Iris(アイリス) “間違った出口と 交差して倒れて それでも光 目指す”という部分が好きですね。間違っても、倒れても前に進むことは難しいことですし、勇気がなければそれを行うことができません。日本の方は、あまり転職をしないと聞きました。つまり、その仕事が合っているかどうかわからないけれども、前に進もうとする。“前に進む勇気”は素晴らしいことだと思います。マレーシアの人は間違ったと思ったらすぐに転職してしまうので、“前に進む勇気”があまりないのかなと思うんです。私自身も、この道を進むことが本当に合っているのか、不安に思うことがあって、そうしたときにこの歌詞を読むと勇気をもらえました。

――これまでもライブ・イベントなどでファンの前に立つことがあったかと思います。その光景を見てどのように感じましたか?

Iris(アイリス) ファンの声にはすごく勇気づけられました。日本のファンはマレーシアと比べて、一度好きになったアーティストをずっと追いかけてくれるように感じます。ライブをすると同じ人が来てくれて、皆さんのために頑張りたいなという元気をもらいます。

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