初のホール公演も大盛況!“楠田亜衣奈 2nd LIVE TOUR ’17 YEAR♡♡♡♡♡♡♡”ファイナル公演レポート!

声優の楠田亜衣奈が全国ツアー“楠田亜衣奈 2nd LIVE TOUR ’17 YEAR♡♡♡♡♡♡♡”のファイナル公演を、8月10日に東京・中野サンプラザにて開催した。

1月から12月までの月ごとのイメージの楽曲を詰め込んだ最新アルバム『カレンダーのコイビト』を携え、6月から5会場7公演を行ってきた彼女。本公演はそのツアーとしてはもちろん、彼女のこれまでの歌手キャリア全体の集大成と言うべきステージとなった。

楠田にとって初のホール公演でもあったこの日のライブは、最新アルバムのリード曲「カレンダーのコイビト」のオルゴール・アレンジで静かに幕を開ける。オルゴールのやさしい音色が終わると同時に姿を現したくっすんは、まずデビュー・ミニ・アルバム『First Sweet Wave』の1曲目を飾っていた「トドケ ミライ!」をピアノ・アレンジで披露。〈くすサポ(=楠田のファン)〉に出会えた感謝の気持ちを歌に込めてしっとりと届ける。その親密なムードから一転、彼女の「みなさん、盛り上がっていきますよー!」という声と共に華やかなアップ「First Sweet Wave」へと突入。純白のドレス姿で眩しい歌声を振りまく彼女に、会場も大きな歓声で応える。

続いてスクリーンにカレンダーの映像が映されると、『カレンダーのコイビト』から1月をイメージした「Snow Breath Celebration」へ。この日のサポート・バンドは、ギター、ベース、ドラムス、キーボードというフル編成。もともと彼女の持ち曲のなかでも激しいタイプの同曲だが、本公演ではバンド・アレンジによってさらにロック色を増していた印象だ。次の「進化系HEROINE」でくっすんは得意のダンスを惜しみなく披露。目でも楽しませるステージでファンを魅了していく。

最初のMCで「くすサポ男子?(イエー!)くすサポ女子?(イエー!)くすサポ眼鏡?(イエー!)くすサポ坊主?(イエー!)」といったコール&レスポンスをひとしきり楽しんだ彼女。これまでのツアー公演とはセットリストが初っ端から違うことをアピールし、「この調子でどんどんいきたいと思います!」と力強く宣言して、くすサポを喜ばせる。さらに「今日誕生日の人ー?」と呼びかけ、楠田の誕生月である2月のイメージ曲「まいにち誰かのハッピーデイ♡」のコール部分をくすサポ全員でアカペラで行ってお祝い。そのままダンサー4人を迎えて同曲をパフォーマンスする。

そこから卒業の季節らしい切なさを帯びた3月曲「spring heart」、楽曲同様くっすんも元気いっぱいにステージを動き回った4月曲「ハルイロレジュメ」と続けてカレンダーの日付を進めていく彼女。さらに「Heart’s cry」「Nameless mind」「硝子のバタフライ」とワイルドなロック曲を立て続けに投入して一気に駆け抜けていく。MCでは「今日はこんな感じでジャンジャンいっちゃいます!すごい長丁場なので」と、この後の展開を予感させる発言も飛び出し、会場は期待に膨れ上がる。栽培していたミニトマトを枯らしてしまった話を例に挙げ、お客さんに水分補給を促す心遣いも彼女らしい。

「Infinite Memories」で楽しそうに明るく飛び跳ねた後は、シャッフルリズムの麗しい5月曲「JUMP UP」でダンサー4人と共にパラソルを使ったキュートなダンスを披露。くすサポのなかにもミニチュアの傘を持って楽しむ人がいて、どこかメルヘンチックな光景が広がっていく。くっすんの可愛いらしい声質がバツグンに映えるアイドルチックな名曲「HO♡HOLIDAY」を挿み、バラード調の6月曲「レイニーマーメイド」で彼女はステージの階段に腰掛けてやさしい歌声をじっくりと聴かせる。ミラーボールの光がプラネタリウムのような効果をもたらし、ホールは瞬く間に幻想的な雰囲気に包まれる。

そして波の音が流れるなか、楠田は一旦ステージを退場。バンドが壮大なインスト曲で場を繋ぐと、左肩が空いた赤と黒の大人っぽいミニドレスに着替えたくっすんが、「後半戦も盛り上がっていくよー!」と勢い良く再登場する。7月曲の「夏ハジメマシタ☆」は陽気な夏気分が充満したソカ調のアップ。くすサポも割れんばかりの大歓声とタオル振り回しで応える。さらにラテン歌謡風の8月曲「タイムリミットサマー!」ではマイクスタンドが設置され、楠田はそこにしなだれかかるような振り付けで色っぽい仕草も見せる。ここでの切れの良いダンスは間違いなくこの日の見せ場のひとつで、決め部分でのハイキックにヤラれたくすサポは多かったはずだ。

さらにライブの定番曲「ラブリージーニアス」でピークを作り出した彼女は、「ここまで17曲!あっちゅうまやな。水分補給タイムやで」と関西弁風のMCで場をクールダウンさせる。「(今回のツアーの)通常のライブだとここで終わりなんですけど、今日は盛りだくさんで、まだまだ終わりません!」と、みずから〈瞑想タイム〉と称したスロウ・パートへと移行。MCでの笑顔から表情をキリッと引き締め、メランコリックなバラード「群青シネマ」を爽やかに歌い上げる。さらにギターが泣きを誘った「My yesterdays」、星空のようなライト演出のなかでひとつひとつの言葉を大切に噛み締めるように歌われた9月曲「星空のリバーブ」と続ける。

ここで彼女は突然「普段は恥ずかしくてなかなか言えない、くっすんの主張!」として、バンドのメンバーとくすサポのみんなへに対する感謝の気持ちを改めて言葉にする。「みんなとの出会いのタイミングはそれぞれだと思うんですけど、いっしょに笑ったり、泣いたり、喋ったり、踊ったり、たくさんの思い出があります。その全部が大切な思い出です。いつもありがとうございます!」。そして「くすサポのみんな、大好き!」との言葉に続けて歌われたのは、彼女自身がみんなへの感謝を歌詞にしたためた10月曲「Anniversary」だ。

その晴れやかな歌声で会場中が多幸感に包まれた後は、どこか80年代アイドル曲のような懐かしさの漂う「内気なバービー」を歌唱。キュートさを強調したようなダンスでもオーディエンスを魅了していく。一方、色っぽい肘付きポーズからダンサブルに弾けたテクノポップ曲「恋愛対象Countdown」ではクールな振り付けでカッコ良く振る舞い、歌とダンスの両面でしっかりと楽曲の世界観を表現していく。

11月曲に割り当てられたロールキャベツの歌「ロールロールロール!」では、バンド・メンバー全員が楽器を小さな旗に持ち替え。くすサポたちの多くも旗を振り、みんなで合唱しながらメルヘンチックなブレイクビーツに乗ってロールキャベツを作り上げていく。「ガチでおなかすいたー!だってリハーサル前にカキ氷しか食べてないもん(笑)」と漏らしつつ、ライブはついに最後の2曲へ。カレンダーの締め括り、12月をイメージした心にじんわりと沁みるクリスマス・ソング「クリスマスキャロルの街角で」、そして一際大きなOiコールが巻き起こったアルバム・リード曲「カレンダーのコイビト」で笑顔いっぱいに走り抜け、ライブ本編を終了した。

くっすんコールに応えて再び登場した楠田は、水色とピンクの2色のツアーTシャツをそれぞれ半分ずつ繋げてアレンジした衣装を着用。TVアニメ『CHEATING CRAFT』のEDテーマ「ウェルカム・フューチャー」でアンコールをスタートさせる。バンド・メンバーの紹介&Zoo「Choo Choo TRAIN」を思わせる回転ダンスを挿みながら、軽快なロックンロールで会場の温度を上昇させると、「まだまだ行くよー!」とパンキッシュなタオル曲「オーマイダーリン」を畳み掛ける。

まったく疲れを感じさせないどころか、ますますエネルギッシュにステージをこなしていく彼女。「めっちゃおなかすいたけど、めっちゃ楽しいー!」という言葉が自然に出てくるところからも、彼女がこの日のライブを心の底から楽しんでいることが伝わってくる。そんな楠田の姿を見て、くすサポたちもますます元気をもらい、場内の熱気を高めていく。お互いの気持ちが通い合った、本当にあたたかな現場だ。

続く「夢のつぼみ」ではスクリーンに歌詞付きの映像が流され、会場が一体となって合唱。〈きっと どんなことがあったとしても その笑顔があれば なんだって出来るよ〉という歌詞が、くっすんからくすサポに向けた言葉であるのはもちろん、その逆方向の言葉にもなってホール中に響き渡っていく。最後に「ありがとう」と深くお辞儀する彼女の姿も印象的だった。

ここで突如、本公演の模様を収めたライブBlu-rayのリリース、毎年恒例となっている楠田のバースデイイベント「さんくっすん BIRTHDAY」の開催、そして来春にファースト・シングルがリリースされることがスクリーンで告知され、客席からは割れんばかりの歓声が上がる。ライブBlu-rayは12月にリリース予定、イベントは2018年1月27日に大阪、2月3日に東京で実施される予定だ。

そのまま「magic」へとなだれ込み、いつの間にかハッピを羽織った楠田はハッピー・バイブス全開で踊り歌う。「happy baby」という客席からのコールも本当に嬉しそうな声で、思わず笑顔になってしまう。そして31曲目、セカンド・アルバム『Next Brilliant Wave』のリード曲「POWER FOR LIFE」で時にクルッと回転しながらステージ狭しと動き回り、満面の笑顔でライブを完走。思わず「走りきったよー!」と倒れる楠田に、会場はこれ以上はないと思えるほどの歓声と拍手を贈る。

なんと楠田はこの日のライブで、いま自身がソロ名義で発表しているすべての楽曲を歌唱。まさにこれまでの歌手活動の集大成となるステージだったのだ。歌もダンスもこなしながら、3時間近くをかけて持ち歌31曲すべてを歌い切った彼女の労力たるや、相当のものだったはず。だが、それを最後まで元気いっぱいにやり遂げてみせるのだから、彼女のパフォーマーとしての力量には感嘆せざるをえない。

最後は右手の指を3本立てて顔に添えて「さんくっすん!」と挨拶し、去り際には客席に向けて投げキッスして喜びと感謝を伝えた楠田。演者としての実力もさることながら、そういった見るものの気持ちをあたたかかくさせる愛らしい表情も、彼女が人を惹きつける理由のひとつだろう。今回のツアーで大きな経験を得た彼女が、来春に予定しているニュー・シングル、そして今後のライブ・イベントで、どんな表情を見せてくれるのか楽しみなところ。ひとまずはカレンダーをめくりながら、新しい季節の訪れを待とう。

Text By 北野 創
photo by 中村ユタカ、洲脇理恵(MAXPHOTO)

“楠田亜衣奈 2nd LIVE TOUR ’17 YEAR♡♡♡♡♡♡♡”ファイナル公演
8月10日(木)【東京】中野サンプラザ
<セットリスト>
1. トドケ ミライ!
2. First Sweet Wave
3. Snow Breath Celebration
4. 進化系HEROINE
5. まいにち誰かのハッピーデイ♡
6. spring heart
7. ハルイロレジュメ
8. Heart’s cry
9. Nameless mind
10. 硝子のバタフライ
11. Infinite Memories
12. JUMP UP
13. HO♡HOLIDAY
14. レイニーマーメイド
15. 夏ハジメマシタ☆
16. タイムリミットサマー!
17. ラブリージーニアス
18. 群青シネマ
19. My yesterdays
20. 星空のリバーブ
21. Anniversary
22. 内気なバービー
23. 恋愛対象Countdown
24. ロールロールロール!
25. クリスマスキャロルの街角で
26. カレンダーのコイビト

<アンコール>
en1. ウェルカム・フューチャー
en2. オーマイダーリン
en3. 夢のつぼみ
en4. magic
en5. POWER FOR LIFE


●イベント情報
“さんくっすん BIRTHDAY 2018”
2018年1月27日 大阪 なんばHATCH
2018年2月3日 東京 豊洲PIT

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