高橋直純デビュー15周年の集大成となる“Naozumi Takahashi A’LiveIVE 2017 POISON & STRAWBERRY”ツアーファイナル公演レポート!

アーティスト活動15周年を迎えた高橋直純が12枚目となるアルバム『JUICYS』をひっさげてのツアー“Naozumi Takahashi A’LiveIVE 2017 POISON & STRAWBERRY”をスタートさせたのが7月1日。実に1ヵ月という時間を濃密に駆けて来たそのファイナルはあいにくの雨模様となってしまったが、それでも熱気と歓声と、そしてたくさんの笑顔に満たされた時間となった。

15年というキャリアの中での「現在」「過去」「未来」を感じさせたアルバム『JUICYS』の中でも序盤で印象的な「Go! Go! Overdrive-15-」からライブが幕を開ける。15年の時間の中で確実に成長、そして進化を続けてきたライブユースな楽曲たちが改めて15周年バージョンで収録されてもいるセルフカバーのアルバム『JUICYS』ならではの楽曲が響けば、ステージはいきなり加速する。続く「はじまりの午後-15-」でも会場をひとつにした高橋がフロアへ向かって叫ぶ。「はじまりの場所ではじまったぞ!今日は泣いても笑ってもファイナルだぜー!俺について来れるかーい!最高の夏にしようぜー!!」

ここからは新旧曲が入り混じったセットリスト。ライブこそが自分の場所である、と高らかに宣言するように「Break UP! -15-」、さらにパワフルなボーカルが印象的なアルバムのタイトル曲「JUICYS」、さらに「カメレオン-15-」と躍動するビートが印象的なナンバーが続いて行く。ダンサーも加わってのパフォーマンスでは高橋自身も見事なダンスを見せて、三位一体な動きでも楽曲を表現していく様は圧巻。楽曲によって深紅に、深い蒼に、と色を変えてフロアを染めるキンブレの輝きもまた楽曲の世界観をより深めていく。ドラマティックで疾走する「GOBU/GOBU」では会場の歌声ともひとつになり、アグレッシヴながらメロディアスなロック「CHU-CE ココロカラダコトバ」ともなれば会場は熱気に浸食されていた。

「おかげさまで今年、15周年を迎えまして、16年目に入っております。15周年というと短い言葉なんですが、思い返すといろいろなことがあって、でもあっという間で不思議な感じがします。ライブもずっと毎年のようにやらせていただいておりまして、毎度みなさんから熱い応援の声をいただいて、俺も頑張ろうって思えるんです」と笑顔を見せた高橋。懐かしい曲をリアレンジしたナンバーやかつての姿そのままの楽曲もあり、まさにライブという「現在」が見せる「過去」「未来」。そんなリリース時のままの夏の爽快ポップチューン「SUMMER WIND」、そしてピアノとボーカルで聴かせた「君と…」ではじっと聴き入るオーディエンスが印象的だった。力いっぱい歌う高橋の伸びやかなボーカルと広がりあるギターソロ、感情豊かに聴かせるピアノという「slowly but surely」では満員のフロアから拳があがり、ライブが会場にいる全員が笑顔になるものなのだ、と改めて感じさせた。そして今度は高橋の15年を支えてきた名曲たちのリアレンジバージョンである「カナリヤ-15-」、「Prism-15-」「GOLD GOAL-15-」と続く。ライブでのパフォーマンスを通して、長い時を経て進化、成長してきた楽曲たちがアルバム『JUICYS』で披露され、まさにライブの躍動感や高橋の息づかいまでも詰め込まれたようなバージョンだったことが思い出される。ライブのためのREBORN。酸いも甘いも、毒も華も見に付けてきた楽曲たちの“POISON&STRAWBERRY”を堪能できる時間となった。そして驚くべきは高橋と共にライブをするバンドメンバーたちの人気ぶりだろう。高橋を支える、という意味ではファンのパワーと共に不可欠の彼らだけに、同じく熱い想いを共有しているからこその一体感、といったものを感じさせた。メンバー紹介を兼ねた各人のソロパートでの盛り上がりとグルーヴはさすが!と言いたくなるものだった。「ポジティヴファイター」に「アイスーパーマン」、さらに「PON PON KING」とステージ一体で盛り上がり、ずっと一緒にいる高橋とバンドのメンバーだから出せる圧倒的なパワーグルーヴで楽しませた。

畳みかけるこの日のライブ。「まだまだ見た事がないようなでっかい景色をみんなで見てやろうじゃないか!」と高橋が叫んで、終盤へ向かう会場。熱気はもはや灼熱の温度となって会場を席捲していく。「ロケット-15-」からアガり続ける「PLUS -15-」、そして大きな歓声に迎えられた「SKY DIVE-虹をかさねて-」と、ライブハウスの熱気の渦が巻き起こっていくのを感じさせる展開。そして本編のラストを飾ったのは「Oi!Oi!」の大歓声と重なり歌声が大きな音の塊となった「トリムタブ-15-」だ。全身全霊、全力全開。そんな言葉がぴったりと来る、アグレッシヴでロックンロールなステージの熱が、ツアーファイナルの新宿に刻まれたのだった。

「15年前に空を見上げて、アンコールのときに銀のテープの紙吹雪がバーン!と降って来たのが本当にうれしかったなということを昨日のことのように憶えていまして。そのときから“ALIVEっていうのはひとつのライブ、という意味と、ライブの中で生きるという二つの意味があります。僕はそれを胸にライブをやっています”と言いながら毎年ライブをやらせてもらいながら、30センチなのか1ミリなのかわからないような僅かな進み方ですが、本当に地道に、今、やれること、やりたいこと、届けたいことを、ちょっとずつ積み上げながらやってきたなと今は思います。15年という数字を言う自分を想像していなかったんですが、今、こうして口にしているとその重みを感じますし、ひとりじゃなくて、スタッフさんも友だちもメンバーも、今ここにいてくれるみんなも、いられなかった人も、いつかここにいてくれた人たちも、みんなの想いを受けて僕はここにいるんです。ありがたいなと思いながら毎回、ライブ、ALIVEをやらせていただいています。本当に、本当にありがとうございます」

その言葉に温かな拍手が湧く。諦めない限り、夢はかなう。これからもにこにこしながら、進んでいきたい。そう告げてアンコールで歌われたのは「ALIVE」。声を重ね、会場がひとつになって歌う。感動の場面だった。高橋直純のライブ。ALIVE。それは生き様を感じさせる場所でもある。そんな場所に、15年という記念すべき時間の集大成とも言えるライブを見られて良かった、と心から感じるライブだった。さらに「AGAIN」、そして「君に会えてよかった」と高橋の心情をそのままに綴ったような楽曲を歌い上げ、このツアーは幕を閉じた。今度は16年目の道を踏み出す高橋。その歌声を、これからも味わっていきたい。

Text By えびさわなち

Naozumi Takahashi A’LIVE2017『POISON & STRAWBERRY TOUR』
7月29日(土)新宿BLAZE
セットリスト

—OP SE—
1 . Go! Go! Overdrive -15-
2 . はじまりの午後 -15-
-MC-
3 . Break UP! -15-
4 . JUICYS
5 . カメレオン -15-
6 . GOBU / GOBU
7 . CHU-CE ココロカラダコトバ
-MC-
8 . SUMMER WIND
9 . 君と・・・
10 . slowly but surely
11 . カナリヤ -15-
12 . Prism -15-
13 . GOLD GOAL -15-
-MC-
14 . ポジティブファイター
15 . アイスーパーマン
16 . PON PON KING
-MC-
17 . ロケット-15-
18 . PLUS -15-
19 . SKY DIVE -虹をかさねて-
20 . トリムタブ -15-

Encore
en1 ALIVE
en2 AGAIN
en3 君に会えてよかった

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