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2017.04.20

小松未可子×fhánaの最高に“エモい”コラボ!小松未可子自主企画2マン“Humming Maps vol.2”レポート

小松未可子×fhánaの最高に“エモい”コラボ!小松未可子自主企画2マン“Humming Maps vol.2”レポート

小松未可子の自主企画2マンライブ“Humming Maps vol.2”が2017年4月16日、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。今回はfhánaを迎えての対バンで、両者のコラボも行われた“エモい”ステージとなった。

“Humming Maps”は小松未可子による自主企画イベントで、Vol.1として1月22日に田所あずさを迎えた声優同士の“対バン”ライブを開催。2回目となる今回は、声優アーティストである小松とバンドのfhánaという異色のコラボが実現した。

まず登場したのはfhána。1曲目「Relief」でいきなり気合十分の演奏を見せ、大きな歓声を浴びる。続いて「虹を編めたら」とこれまたライブ定番の盛り上がり曲が続く。

MCでは、fhánaと小松の出会いのきっかけとなった2014年のアニメ『天体のメソッド』の思い出が語られた。ちなみにサンプラーのkevin mitsunagaは『天メソ』を3周観て泣いたそうだ。

3曲目「little secret magic」ではキーボードの佐藤純一がギターを持ってツイン・ギターの編成に。そして続く「現在地」を歌い終えると、メンバーからは「みかこ市民(“みかこし”こと小松未可子のファンのこと)アツいわ」「(物理的に)熱いというよりエモい!」といった言葉が飛び出す。実際、「fhánaを初めて見る人ー?」という質問に手を挙げていたお客さんも結構多かったのだが、それだけfhánaのライブ・パフォーマンスがみかこ市民の心をつかんだという証拠でもあるだろう。

新曲「ムーンリバー」、「calling」と続いて、アニメ『小林さんちのメイドラゴン』OPテーマ「青空のラプソディ」。佐藤がショルダー・キーボードを持って前に出てきたり、後半ではいつものようにkevinもいっしょに踊ったりしてお祭り騒ぎ。観客も踊れてコールも入るという一体感のある曲だ。そして「ワンダーステラ」でさらに熱く、fhánaのステージの最後を飾った。

舞台転換の間は、小松とfhánaのトーク「Humming Maps Radio」が会場に流された。これは先日、「小松未可子のリッスン?2-3」(文化放送)にfhánaがゲスト出演した際に収録した録り下ろしの音源とのこと。小松のプロデュースをしているQ-MHzのメンバーからfhánaへの質問コーナーなどがあったのだが、軽いトークだけでなく、サビが二段構成になっている“fhána方式”の作曲術など結構ディープな話題も語られていた。

そしてライブは小松未可子のパートへ。銀色のスカート姿で現れた彼女の最初の曲は2014年のシングル「Latimer road」で、さすがに歌い慣れた曲だけあって会場との息もぴったり合っている。2曲目「純真エチュード」はマイクスタンドを使ってダンスを披露。次の「Infinity Sky」もおなじみの曲で、盛り上がる観客たちに彼女もお立ち台に乗って煽りまくり!

「エメラルドの丘を越えて」「だから返事はいらない」と続いた後の「ロッカー」は落ち着いたバラード。ここまで立て続けに6曲歌ってMCが始まった。

さすがにトークも達者なみかこしだけに、この日のライブ直前に生出演した文化放送のラジオ「キミまち!」の話などで会場を楽しませていた。

ここで、この日から小松未可子バンドに加わった新しい“フレンズ”が紹介され(キーボードが得意なフレンズの今井 準)、そこからバンドメンバー紹介へと続いた。

そして後半戦へなだれ込む。ここからはノンストップで、新アルバムの曲「Catch me if you JAZZ」、「HEARTRAIL」と続く。「エンジェルナンバー」は“HappyBirthday!!”のコールが印象的なライブ映えする曲。そして「Imagine day, Imagine life!」で最高潮を迎えて、ライブ本編は終わりを告げた。

そのあと、アンコールではこの“Humming Maps”恒例のコラボが行われた。まず小松とfhánaのメンバーが登場するや、「青空のラプソディ」のダンスをノリノリで披露。そして、小松が戸川汐音役で出演した『天体のメソッド』のEDテーマ「星屑のインターリュード」コラボも実現する。前述の通り『天メソ』はfhánaにとっても思い入れが強く、両者が出会うきっかけともなった作品でもある。小松未可子とtowanaという個性の異なるツインボーカルのハーモニーは思わぬ化学反応を起こし、最高に“エモい”コラボになったのだった。

このコラボ、ここだけで終わってしまうのはもったいない……。そう思っていたところ、5月10日発売の小松の最新アルバム『Blooming Maps』に収録される曲で、1曲だけ編曲者がシークレットになっていた「My sky Red Sky」をfhánaが手がけることが発表された(作曲は小松未可子バンドのバンマスを務める黒須克彦が担当)。しかもいきなりこの場でコラボで歌うというサプライズがあったのだった。そして、最後は「MAGIC RADIO」でにぎやかに大団円となった。

なおこの“Humming Maps”、次回の開催は未定だが、これからも継続的にやっていきたいとのこと。また、5月10日には小松未可子の新アルバム『Blooming Maps』が発売(彼女によると略して“ブルマ”というらしい)。そして、この“ブルマ”を引っ提げて(笑)、東名阪を巡る小松未可子 TOUR 2017 “Blooming Maps”が7月からスタートする。一方fhánaは、現在ツアー“Looking for the World Atlas Tour 2017”の真っ最中。5月12日、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)まで全国を巡る旅が続く。こちらも楽しみにしてほしい。

Text By 金子光晴

小松未可子自主企画2マンライブ「Humming Maps vol.2」
2017年4月16日(日)【東京】渋谷duo MUSIC EXCHANGE

<セットリスト>
fhána
M-1 Relief
M-2 虹を編めたら
M-3 little secret magic
M-4 現在地
M-5 ムーンリバー
M-6 calling
M-7 青空のラプソディ
M-8 ワンダーステラ

小松未可子
M-1 Latimer road
M-2 純真エチュード
M-3 Infinity Sky
M-4 エメラルドの丘を越えて
M-5 だから返事はいらない
M-6 ロッカー
M-7 Catch me if you JAZZ
M-8 HEARTRAIL
M-9 エンジェルナンバー
M-10 Imagine day, Imagine life!

アンコール
EN-1 青空のラプソディ(サビのみ)
EN-2 星屑のインターリュード
EN-3 My sky Red Sky
EN-4 MAGIC RADIO

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