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REPORT

2017.02.23

星々が集い奏でた夢の向こうへ。「THE IDOLM@STER SideM 2nd STAGE ~ORIGIN@L STARS~」初日詳細レポート

星々が集い奏でた夢の向こうへ。「THE IDOLM@STER SideM 2nd STAGE ~ORIGIN@L STARS~」初日詳細レポート

『アイドルマスターSideM』の2ndライブ「THE IDOLM@STER SideM 2nd STAGE ~ORIGIN@L STARS~」が2月11日~12日、千葉・幕張メッセイベントホールで開催された。今回は初日公演[Shining Side] の模様をレポートする。

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初日の[Shining Side] にはDRAMATIC STARS [仲村宗悟(天道 輝 役)、内田雄馬(桜庭 薫 役)、八代 拓(柏木 翼 役)]、High×Joker [野上 翔(伊瀬谷四季 役)、千葉翔也(秋山隼人 役)、白井悠介(若里春名 役)、永塚拓馬(冬美 旬 役)、渡辺 紘(榊 夏来 役)]、彩 [バレッタ 裕(華村翔真 役)、山下大輝(猫柳キリオ 役)、中田祐矢(清澄九郎 役)]、FRAME [熊谷健太郎(握野英雄 役)、濱 健人(木村 龍 役)、増元拓也(信玄誠司 役)]、神速一魂 [益山武明(紅井朱雀 役)、深町寿成(黒野玄武 役)]、Altessimo [永野由祐(神楽 麗 役)、土岐隼一(都築 圭 役)]、F-LAGS [三瓶由布子(秋月 涼 役)、浦尾岳大(兜 大吾 役)、徳武竜也(九十九一希 役)]、Legenders [笠間 淳(葛之葉雨彦 役)、汐谷文康(北村想楽 役)、駒田 航(古論クリス 役)]が出演した。

会場最寄りの海浜幕張駅から10分ほど歩くと、今回の会場・幕張メッセが見えてくる。ライブが行なわれるイベントホールに近づくと、改めて『アイドルマスター SideM』ならではの客層に少し驚いてしまう。隣の展示ホールから出てくるイベント帰りの人たちと入り混じってはいるものの、やはりこれから大好きなアイドルたちの大舞台を見届けんと上気した顔は一目で見分けがつく。大勢の人で埋め尽くされ、身動きすらできないプレゼントボックス前。見慣れたものとは色使いや作り方の傾向が少し違う、たくさんのフラワースタンドの様子。これが初めて行なわれる、『アイドルマスター SideM』のアリーナクラスライブであることを実感する。

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馴染んだ感じと新しさを両方感じたのが、ライブ前おなじみの提供コールだった。スクリーンに表示されるライブ協賛企業各社の名前を、会場全体で唱和する提供コールは、いつの頃からかアイマスライブの定番になっている。読み上げるには長い企業名や読み方がわかりにくい会社にはちょっと笑いが起こったりするおなじみの空気の中、ちょっと異質だったのが「yamanashi」の文字が表示された時の、場を圧するほどの大歓声だった。好きな企業やネタになる企業の時は声が大きくなる、という状況は何度も経験していたものの、「yamanashi」の時の盛り上がりは思わず周囲を見回してしまったほど。思わず帰宅後ツイッターで「提供読みで、山梨に何故あんなに大歓声が?」と聞いてみたところ、『アイドルマスター SideM』と山梨の伝統工芸のコラボがとても愛情にあふれていること、キャラクターの名前や出身地に絡めて、山梨側から熱心な働きかけがあったことから、「山梨様」と呼ばれるほど愛されていることをいろいな方に教えてもらった。

これは結構すごいことなのでは、と思う。アイマスで「伝統」とされている提供読みの中に、今までそこまでのメッセージ性は存在しなかった。私たちは山梨の関係者の『アイドルマスター SideM』に対する姿勢や愛情を支持する、応援するという意志が集まった結果、「このレスポンスには特別なものがある」ということが余人にも伝わる歓声に変わる。この意志表示の仕方は、『アイドルマスター SideM』がイベントやライブを重ねた結果、『SideM』ならではの文化、のようなものが醸成され始めたことを示す証左であるように思う。

コールや応援のスタイルも独特だ。まず、演者の登場前、スクリーンにアイドルたちのイラストが映った瞬間にめちゃくちゃ会場が湧くのは女性が多い会場特有だろう。そして、一般的な女性ファン主体のライブに比べると、明らかに「コール」が多い。そのコールの文法は確かに『アイドルマスター』で慣れ親しんだ、受け継がれてきたものとルーツを同じにしている。『アイドルマスター』シリーズの名物男、坂上プロデューサーが登場した際、大量の「変態」コールとオレンジの海に坂上プロデューサーがたじろいでいたが、いつも通りの光景がいつもとはちょっと違って見える。女性も安心して声を出せる環境ができているのは大きいと思う。終演後の「アイマス最高!」コールも一年半前は「これ、やったほうがいいのかな?」という感じの戸惑いの空気を感じたが、今や、アイマスって最高だな、叫びたいな、といちばん素直に感じさせてくれる会場は『アイドルマスター SideM』かもしれないと思うことがある。そういう会場の空気を今、記録しておきたかったので、脱線を許していただきたい。

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夢のステージ初日をレポート

舞浜初日を振り返ってみると、まず挙げたいのは「幕張イベントホール」はアリーナクラスの大会場であるということ。「アイマス」という大きな括りでみるとこれほど勝手知ったる会場はないのだが、『アイドルマスター SideM』過去最大のキャパはアンフィシアターだったことを考えると、収容人数は3倍以上。出演者の半分ぐらいは、リリースイベントのライブハウスの次のステージが幕張イベントホール……と考えると、緊張しない方がおかしい。

だからこそ、「Beyond The Dream」の中心に立ち、「STARLIGHT CELEBRATE!」でステージに切り込んでいくドラスタの3人の頼もしさが一段と際立った。続く「勇敢なるキミへ」で見せたFRAMEの存在の分厚さ、2週間前に東京体育館の大ステージに立ったばかりの三瓶が率いるF-LAGSの「夢色VOYAGER」が三色の旗をうちふるう雄大さが、ライブ全体の道を拓いていってくれる思いだった。

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うれしい発見は、個人的には初見であるAltessimoの「The 1st Movement ~未来のための二重奏~」が、大会場がこの上なく似合う壮大な表現に仕上がっていたこと。音符の奔流を可視化した黄金の光の中、音楽そのものとたわむれるように、ふたりのユニゾンが心地よく響く。Legendersの「Legacy of Spirit」もまた、ステージで円舞を見せながら3人の歌声が響き合うスケール感を見ていると、ライブハウスのステージは彼らには狭すぎたんだと思わされた。

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神速一魂の「オレたちの最強伝説~一世一代、破羅駄威棲!~」は熱すぎる「宣誓!」の唱和に始まると、暑苦しいまでの熱さと疾走感が同居するパフォーマンスを見せる。テンションが煮詰まったところでの「ニャア!」による緊張の緩和がいい。大会場スペシャルだったのは中盤のアレンジで、まるで生バンドのような空気の中「ファイヤー!」と「セイヤー!」の大合唱をいつもよりマシマシで楽しむことができた。ステージと一緒に叫ぶ楽しさ、を体現していたのは続く「和風堂々! ~Wonderful NIPPON!~」も同じで、きらびやかな映像の中「いよーっ!」「華村屋!」の合唱が気持ちよく響く。三者三様の華と艶やかさを見せてくれるステージだった。

各ユニットが顔見せ一曲目で大舞台に向けたパフォーマンスや演出を見せてきた中で、もっとも普段着のパフォーマンスに近いのがHigh×Jokerだったのは、ファーストライブを知るユニットの矜持だろうか。だが「JOKER➚オールマイティ」で登場した5人がタオルを振り回すと、会場が真紅のタオルの渦に包まれる。応援してくれるプロデューサーの数が増えれば増えるほど、High×Jokerが巻き起こす旋風は大きくなる。突き上げて力の限り振り回すタオルの海こそが最上の演出なのだった。

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ライブ中盤はソロ楽曲メドレータイム。今のところソロ曲は持ち歌があるアイドルが限られるが、ソロ歌唱中、ユニットの壁を超えたメンバーがバックダンサーとして登場することで、持ち歌がないアイドルのファンも楽しめる演出になっていた。仲村の「THE FIRST STAR」は、いちばんの星をめざしてハイトーンで歌い上げる姿が印象的なのだが、熱さの中にもどこか清潔な清涼感があるのが仲村のソロならではの味。バックで踊る白ラン姿の益山とハイジョ衣装の千葉は格好はバラバラなのだが、赤の色調と仲村を含めた3人の熱量は同じ方向性なのが見ていて楽しい。

バレッタ 裕の「ぴんとこな ~蝶よ華よ~」は、目尻の朱も鮮やかなバレッタの和装と、土岐の燕尾服調の衣装のギャップが魅力。長塚は身のこなしの軽やかさが印象的で、「動き」のギャップで見せた。光の中でやりきった満足感に茫洋としたようすのバレッタの姿に、増元がつぶやいた「いいなぁ」の響きがあまりにも心の底からこぼれた感じだったのが忘れられない。

濱 健人の「Happy-Go-Unlucky!」は、まずは一人で登場した濱の「にっかー!」という感じの笑顔が何より印象的。そんな彼のペースに引っ張られるように、ダンサーの永野と駒田も自身のユニットとは空気の違う楽しげでコミカルなパフォーマンスを見せる。すっ転んだところをふたりに助け起こされるコミカルなキメを見せた濱は、「笑顔満載の曲を皆さんと一緒に楽しめたのが最高!」と幸せいっぱいだった。

山下大輝の「だいぶ・いんとぅ・にゅ~・わあるど!」では、白井と浦尾がアニマルっぽい振りをコミカルに演じた。山下がはっちゃけながらも「キリオの品の良さ」を守っている分、ふたりの振り切った遊び方がステージに勢いを与える感じだ。他のユニットの動きも織り込んだというパフォーマンスをやりきった山下は、最後は正座でお後がよろしいようで……とまとめた。

中田祐矢の「流るゝ風の如く ~和敬清寂~」はダンサーなしのソロ。流れる風の如く、を波打つ手のひらでダイナミックに表現する。その動きはゆったりだからこそ力強く、舞うようだ。歌唱もとても良かったが、歌い終えたあとのマイクを離す仕草の色気や、美しい正座からの一礼が絵画のように決まっていた。

内田雄馬の「Because」もダンサーはなしだが、そのことに不足を微塵も感じさせないほど内田の動きはダイナミック!宇宙の大海原の彼方(の映像)から歌声を響かせると、再びめまぐるしいダンスで見せる。単純に身体にキレがあるというより、全力感と過剰なまでの体捌きがキレを感じさせる、ダンサーではなく役者のダンスなのだと思う。どこか時代がかった感じすらある、ひたむきなかっこよさの追求は内田のソロの味だ。

野上 翔の「サイコーCOUNT UP!」には、増元、熊谷、汐谷がダンサーとして参加。野上の華やかで軽快な陽の笑顔と、FRAME組が黙って踊りながらも武骨な厚みを感じさせるギャップが楽しい。そこに汐谷という質の違う存在がひとりだけいることで、より雑多な集団が一緒に歌い踊るおかしみが増す。そして、どんな集団であっても巻きこんで笑顔に変えるような陽の引力が、野上にはある。

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後半戦のユニットソング「2周目」は、またしてもDRAMATIC STARSから。ここからはどのチームも、青と白を基調にした315プロ揃いの新衣装で登場だ。「DRAMATIC NONFICTION」は、仲村の力強さ、内田の華麗さ、八代のかわいさ、しなやかさ……という個性を前面に出しながら、全員に動きのキレや鋭さといった上積みを加えたイメージ。気合がこもりすぎた内田の「立ち止まらない」から仲村の吹き上がるような激しい歌唱、そこに八代が軽やかな風を吹かせるような、三色の全く違った個性がひとつのチームになった表現を見せてくれた。

Altessimoの「Never end 「Opus」」は、土岐と永野の個性のせめぎあいをより強調したステージ。左右のせり上がるエレベーターに別れ、繊細なピアノに合わせて歌い上げるふたりの姿を青と紫の照明が妖しく染め分ける。土岐のビターな歌声と永野の高潔な少年のような歌声。センターステージに戻ったふたりが歌声を響かせあう様子は、連弾を思わせる。お互いを探し求めながらもすれ違っていたふたりが、大サビで出会い、想いの丈をぶつけあうかのような物語。土岐の哀切としか表現しようのない表情もあいまって、上質な歌劇を見たような曲後感だった。

Legendersの「String of Fate」は、笠間の低く強い歌声と駒田の朗々としながらも軽やかな歌声の強い個性の間で、汐谷の少年っぽい歌声がユニットのどこか危うい均衡のバランスを取っている感じだ。そして異質な個性がひとつになったときのつながりの、しなやかな強靭さ。彼らのアダルティな腰使いに魅了されつつも、それぞれの運命をその手で掴み取る意志を表現した振付が強い印象を残した。

F-LAGSの「With…STORY」は、筆者の胸には七年間、三瓶由布子と秋月 涼と、それを支えるプロデューサーたちが決して諦めなかった物語として響いた。きっと、F-LAGSの新しい船出を雄大に祝福する楽曲としてのニュアンスをより強く感じる人も多いだろう。それぞれの中にある物語に寄り添う楽曲、それが「With…STORY」なのだと思う。ただひとつ付け加えるのなら、三瓶はその物語を持っているから特別なのではなく、男女の壁を超えて、あのステージの、3人の真ん中に立つにふさわしい力強さと説得力を持っているからこそ、その場所に立っているのだと思う。「僕たちはひとりじゃない大切な仲間がいる」と叫ぶように歌う三瓶たちを、赤、白、青に染め上げられた会場のトリコロールが、ゆったりと揺れながら優しく照らし出していた。

High×Jokerの「OUR SONG -それは世界でひとつだけ」は、5人でのダンスを磨き上げてきたこれまでの楽曲とは対象的に、スタンドマイクにそれぞれの想いを込めて歌うボーカル特化楽曲だ。歌う5人の背後に映し出されるのは、High×Jokerとして過ごした時間を示す写真の数々。それは思い出のひとつひとつを歌声で大切に抱きしめるようなステージだった。そんなHigh×Jokerとしての思い出の写真の中に、最後はこちらを振り返って肩を組み、おどけたように記念撮影をする5人の肖像が加わった。

ちょっとしんみりした空気を吹き飛ばしたのが、FRAMEの「MISSION is ピースフル」。3人は会場上手客席上段に、FRAME仕様のトロッコに乗って登場。「楽しんでるか!」と客席に声をかけ、ボールを投げ込みながら明るく、楽しく会場を周回した。客席に向けて「最高の笑顔だ!」と語りかける3人が、会場の誰よりもいい笑顔だったのがたまらなかった。

神速一魂の「バーニン・クールで輝いて」は、左右のエレベーターに別れてセリ上がり、熱い炎と蒼い炎の競演を見せた。朱雀として高く高く跳びはねながらアピールする益山の圧倒的な力感! 一方の深町は会場を睥睨する姿の尊大なまでの意志と自信がみなぎる表情がいい。ラスト、スローモーションのクロスカウンターで拳を合わせるふたりの姿は、まるで映画のワンシーンのようだった。

三度DRAMATIC STARS、「MOON NIGHTのせいにして」。『SideM』と『シンデレラガールズ』の一部のアイドルだけに与えられた特権に、様々な人生を経てきたからこそ見せられる「大人」の表現があると思う。この曲の3人はそれを直接的な表現ではなく、妖艶な表情と、つ、と糸をひくようになめらかなダンス、そして最小限のジャケットプレイで十全に見せてくれた。ためにためた「おいで」の一言に、たしかに幕張が彼らに恋をした。

終盤、彩の「喝采! ~花鳥風月~」とHigh×Jokerの「HIGH JUMP NO LIMIT」は、今日の構成の中では比較的シンプルに、今までユニットが積み上げたものを素直に出すイメージ。もちろん彩の背後に浮かぶ大輪の月やめでたいイメージの色彩の奔流、ハイジョの飛び散る汗を照らす色とりどりの照明は確かに大会場仕様なのだが、それ以上に優美にコミカルに見得を切る立ち姿、一糸乱れぬ動きで細やかなステップを刻むダンスが「今時点の最高の到達点」を見せてくれたように思う。

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ユニットソングの締めは、DRAMATIC STARSとHigh×Jokerがコラボした「夜空を煌めく星のように」。前列にHigh×Joker、後列にDRAMATIC STARSが登場すると、やがて揃いの衣装のひとつのユニットのように歌い出す。野上と仲村が肩を組んで楽しそうにおどけている姿はその象徴だ。人数が増えてもやっぱり八代の声質は効いてるなと感じたりするのも楽しい。音量を絞って会場が固唾を呑んで見守り、メンバーが彫像のようになって待ち受ける空間を「こうして集まった喜び抱きしめて!」と仲村の歌声が切り裂いていくのははっとするほど印象的な光景だった。赤とオレンジの光が会場を満たす空間は、それぞれのユニットがユニット単位でのパフォーマンスを磨き上げてきたからこその、壁を超えたパフォーマンスの無限の可能性を示してくれるものだった。ライブのオープニングで見た色とりどりの無数の星がひとつになって弾けると、そこには「ORIGIN@L STARS」の文字が輝くライブロゴがあった。

ライブ本編を締めくくったのはもちろん、『アイドルマスター SideM』はじまりの楽曲「DRIVE A LIVE」だ。出演者全員が登場して一糸乱れぬ動きを見せると、揃いの衣装もズボンの色が黒、白、グレイと様々だったり、細かい所に違いがあるのを感じる。ふと、周りがしていない白手袋をしているアイドルに目を向けると三瓶だったが、歌い踊る姿に他のメンバーとの違いは何もない。そこに男の子アイドルの演者としていてくれることに、胸が熱くなった。ステージに輝く星たちの存在感と、会場全体がひとつになって想いを乗せた「ウィーアー 315!」の叫びは今も耳の奥に残っている。

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アンコールでは315プロダクション代表取締役社長・斎藤孝司の映像と、『アイドルマスター』シリーズ総合プロデューサー・坂上陽三氏から『アイドルマスター SideM』の今後の未来が語られた。初日は新作ゲーム「LIVE ON STAGE」の発表がメインだったが、それはこの作品が新たなステップへと踏み出すことを示す最初の一歩に感じられた。発表の後の歓喜の大波はものすごいものだった。

発表後、ライブTシャツに着替えたキャストが再び登場すると、想いを込めたMCを行なった。High×Jokerが一年ぶりに、ファーストライブ経験者としてステージに立つ重みと決意。Altessimoの土岐が、MCでしっかり話せるようになった永野を優しく見守る視線。F-LAGSの三瓶が「プロデューサーさん、僕はここにいるよ!」と叫ぶことを、我がことのように感じて感動している浦尾と徳武。リリイベ以来の大会場のパワーと笑顔、キラキラの余韻にひたっている様子の彩。トロッコで客席のいちばん近くまで行った興奮を語ったFRAMEの濱の笑顔と「龍くんが不運でも笑顔で前に進み続けられる理由がわかりました」の言葉。言葉よりパフォーマンスで伝えようとして、その手応えを確かに感じた様子の神速一魂。プロデューサーに背中を押されている証である衣装の星や、舞台裏のアイドルたちが他のユニットのパフォーマンス中どれほど盛り上がっていたかを熱く伝えたLegenders。そして、『アイドルマスター SideM』を立ち上げから引っ張ってきたDRAMATIC STARSのMCで、内田が新しいゲームを自分たちの「新しい家」と表現したこと、仲村がプロデューサーたちの声と笑顔という新しい宝物ができたと語ったこと、八代が315プロの旅の続きへみんなを連れて行くと宣言したことが、とても印象に残った。

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締めの楽曲は再びの「Beyond The Dream」。階段に全員が座って、肩を組んで身を寄せ合って歌う夢のようなひととき。仲村が「みんなの声を聴かせてくれ!」と叫ぶと、会場の歌声がひとつになってアイドルたちに寄り添った。夢の時間の向こうにある物を探す旅路は、これから始まる。

Text By 中里キリ

「THE IDOLM@STER SideM 2nd STAGE ~ORIGIN@L STARS~」
2017.02.11 幕張イベントホール 初日公演セットリスト

M01: Beyond The Dream / 全員
M02: STARLIGHT CELEBRATE! / DRAMATIC STARS
M03:勇敢なるキミへ / FRAME
M04:夢色VOYAGER / F-LAGS
M05:The 1st Movement ~未来のための二重奏~ / Altessimo
M06:Legacy of Spirit / Legenders
M07:オレたちの最強伝説~一世一代、破羅駄威棲!~ / 神速一魂
M08:和風堂々! ~Wonderful NIPPON!~ / 彩
M09:JOKER オールマイティ / High×Joker
M10:THE FIRST STAR / 仲村宗悟 (天道輝 役)
M11:ぴんとこな ~蝶よ華よ~ / バレッタ裕 (華村翔真 役)
M12:Happy-Go-Unlucky! / 濱健人 (木村龍 役)
M13:だいぶ・いんとぅ・にゅ~・わあるど! / 山下大輝 (猫柳キリオ 役)
M14:流る々風の如く~和敬静寂~ / 中田祐矢 (清澄九郎 役)
M15:Because / 内田雄馬 (桜庭薫 役)
M16:サイコーCOUNT UP! / 野上翔 (伊勢谷四季 役)
M17:DRAMATIC NONFICTION / DRAMATIC STARS
M18:Never end 「Opus」 / Altessimo
M19:String of Fate / Legenders
M20:With…STORY / F-LAGS
M21:OUR SONGS -それは世界でひとつだけ- / High×Joker
M22:MISSION is ピースフル / FRAME
M23:バーニン・クールで輝いて / 神速一魂
M24:MOON NIGHTのせいにして / DRAMATIC STARS
M25:喝采! ~花鳥風月~ / 彩
M26:HIGH JUMP NO LIMIT / High×Joker
M27:夜空を煌めく星のように / DRAMATIC STARS&High×Joker
M28:DRIVE A LIVE / 全員
【アンコール】
EC01:Beyond The Dream / 全員

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