三月のパンタシア「フェアリーテイル」発売記念インタビュー

デビューシングル「はじまりの速度」がTVアニメ『キズナイーバー』のEDテーマに、続く2ndシングル「群青世界」がOVA『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』のOPテーマに起用されて注目を集めている、ボーカル“みあ”を中心にしたクリエイタープロジェクト「三月のパンタシア」が早くも3rdシングルとなる「フェアリーテイル」を2月1日にリリースする。現在放送中のTVアニメ『亜人(デミ)ちゃんは語りたい』のEDテーマにも起用されている本作について、ボーカルのみあに話を聞いた。

――3rdシングル「フェアリーテイル」発売おめでとうございます。『亜人ちゃんは語りたい』に寄り添うような、華やかさと温かさ、優しさに満ちた楽曲ですね。

みあ ありがとうございます。そんな風に言っていただけて、すごく嬉しいです。私自身、とても多幸感に溢れた楽曲になったなと思っていて、すごく満足しているんです。しかも、今までの三月のパンタシアにはない要素が詰まった曲になりましたね。

――これまで以上に、穏やかで明るい声色で歌われていますよね。歌うときに大切にされたことは?

みあ 曲自体が持っている優しい雰囲気をできる限り尊重すること、ですね。
この楽曲はメロディも歌詞も、歌っているだけで涙が出そうになるくらい、優しさに満ち溢れていて。だからこそ言葉の伝え方がとても大切だと思ったんです。私の声質って、もともと落ち着いたトーンなんですよね。だから温かさや優しさを伝えるためには、いつもよりも何倍も明るく歌う必要があったんですよね。この曲の雰囲気が、しっかり聴いて下さるみなさんに伝わらないと意味がないと思ったので。しかもこの優しいメロディにただ言葉が流されないよう、言葉の意味をとらえて表現することをとても考えて歌いました。

――理想的な歌を歌う上で、何かイメージしたことはありますか?

みあ 『亜人ちゃんは語りたい』の世界観や歌詞から想像して、今は離れた場所で生活している親友のことを思い浮かべたんです。高校1年生から3年生までずっと同じクラスだった親友で、一緒にいても、会話なんかなくたって全然平気なくらいリラックスしていられる親友で。「きっと、この子とは一生付き合っていくんだろうな……」なんて、自然と思えているような存在なんです。彼女のことを想うと、自然と笑顔がこぼれてくるんですよね。そんなイメージで感情を込めて歌いました。あとは『亜人ちゃんは語りたい』という作品が、当たり前のようで当たり前じゃない、日常の中にある幸せを描いているので、この作品のこともたくさんイメージしました。EDテーマを担当させていただくことが決まったとき、原作を全巻買って読んだんですよ。おかげで、今では作品の大ファンですね(笑)。

――みあさんの好きな『亜人ちゃんは語りたい』のキャラクターは?

みあ もちろん高橋先生は好きなのですが……やっぱり、一番はひかりちゃんだと思います。「恋愛経験がないのに知識だけは豊富」なところって、実はすごく女の子らしいなぁって(笑)。彼女の描かれ方が本当に可愛いんですよ。あとは……相馬さんかな? コミックスでは後の巻で登場する高橋先生のお友だちなんですけど、すごく気になる存在なんですよ。言っていることは意味不明だし、ちょっと奇妙な存在なんですけど、妙に惹かれちゃうんです。彼がアニメで登場する日を今から楽しみにしていますね(笑)。

――MVは3Dも取り入れられたアニメーションでした。

みあ 女の子たちの表情がものすごく良いんですよ。「フェアリーテイル」の世界観をさらに何倍も可愛らしく表現して頂きました。見ているだけで優しい気持ちになれるようなMVだと思いますし、青春や友情の尊さを感じさせてくれます。

――MVの中で歌詞が浮かんでは消えていく演出も、曲の世界観に触れ、酔いしれるために大切なものだなと思って。

みあ あれは嬉しかったですね。ああいう形で歌詞や歌をわかりやすく表現してもらえることで、より楽曲を楽しんでもらえると思うんです。あと、メリーゴーラウンドがすごく綺麗に描かれているんですよ。<当たり前の日常が、すごく特別なことのように感じる>という部分を、すごくわかりやすく華やかに表現してくれているなって思いますね。

――学生生活がいかに貴重で素晴らしいものだったのかって、卒業してからとか、大人になってから気づくことが多いですよね。

みあ そうなんですよね。学生の頃って、“日常”は無限に続くものだと思い込んでいると思うんです。毎日がひたすらに繰り返されているもの、くらいの認識ですよね。でも実際はそうではないと思うんです。日々いろいろな変化や発見や、感動も日常の中に潜んでいて。振り返ったときに、はじめてそれがキラキラと輝いて見えると思うので。そういったことも表現されているMVだと思いますので、楽曲と合わせて、ぜひじっくり楽しんでいただきたいです。

――続いてはカップリング曲「ないた赤鬼、わらう青空」について。これ、かなり個性的なタイトルですよね。

みあ そうですね(笑)。もともとはサビの冒頭にあった歌詞から取ったタイトルで、楽曲提供をしてくださったやしきんさん、そしてスタッフみんなで話し合って、一番最後につけたものなんです。タイトルもそうなのですが、やはり歌詞が素晴らしくて。たとえば1番のサビでは「嗤う」だけど、最後のサビで「笑う」になっていたり、同じ“わらう”という言葉でも少し違う意味やニュアンスを歌詞で表現することで、歌の表現にも変化をつけていて。だからタイトルの“わらう”はひらがなで、どちらの意味にもとれるようになっているんです。これは日本語の歌詞でなければできないことですよね。

――歌詞、アレンジ、歌い方、どれも“エモーショナル”という言葉がぴったりで。

みあ 「フェアリーテイル」が陽なら、この曲は陰のイメージがあって。ある意味では、とても三月のパンタシアらしい曲ですね。

――どんな思いで歌われましたか?

みあ たとえば……仕事やプライベートで、「この人には敵わないな」と打ち負かされることってありませんか?「なんでこの人は私にないものをこんなにたくさん持っているんだろう?」と感じること。そういう感覚がまったくない人って実は少ないと思っていて。そんな理想と現実の矛盾が苦しくて、何度もあきらめたくなることもあるけど、理想を目指す自分の心には嘘がつけない……そういう感情はずっと前から私の中にありました。デモを聴いて、自分の内側に落とし込みつつも、ついつい人と自分を比べがちというか(苦笑)。自分の実体験も込みで曲に入り込むことができたので、すごく等身大の、生っぽい歌になりましたね。

――「“みんな違ってみんないい”」という歌詞もあって、良いこと言うなぁよ感心してしまいました。

みあ そのあとの歌詞で「みんななんて知らない 意味ない」とも歌っているのですが、本当にそうなのかもしれないと思います。でも、誰もが簡単にはそう思えないからこそ、逆に聴いていただいたときに心に残ったり、刺さったりする歌になるのかもしれないなと思いましたね。曲のタイトルだけ見ると、ファンタジックというか、童話的なものがテーマの曲だと思われそうですけどね(一同笑)。

――2017年の三月のパンタシアですが、なんとファン待望となる1stフルアルバム『あのときの歌が聴こえる』のリリースがついに決定しましたね。

みあ はい、すでにアルバムはほぼ完成しています。1年半の活動の集大成のような、今までの軌跡を詰め込んだようなアルバムになると思います。Twitterなどを通じて、フォロワーのみなさんから「YouTubeで公開されている曲、CDにならないんですか?」という声をたくさんいただいていたので一番いい形で、現在の集大成をお届けできますね。

――活動開始から1年半前、振り返っていかがでしょうか?

みあ 本当にあっ!という間でした。最初からイラストを担当してくれている浅見なつさんとも「あっという間ですね」とお話しさせていただいたばかりで。だからこそ、1日1日を大切に過ごしたいと強く思うようにもなりました。

――『あのときの歌が聴こえる』というタイトルがすでに発表されています。

みあ 三月のパンタシアのテーマの一つに「終わりと始まりの物語を空想する」というものがあるのですが、聴いて下さるみなさんの心の中にある、思い出という物語と重なり合う物語を、私たちは歌と音楽で表現していきたいとと思っています。みなさんにとっての〈物語=歌/音楽〉が詰まった作品という意味で、ちょっぴりノスタルジックなイメージも込めてこのタイトルにしました。1stアルバムにピッタリのタイトルだと思っています。

――シングル、1stアルバムと、2017年は最高のスタートを切りましたね。

みあ 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。作品をリリースするたびに、三月のパンタシアに対して興味を持って下さる方が増えたり、応援して下さるみなさんからTwitterにメッセージをいただくことも多くなって。<私の音楽を待ってくれている人がいるんだ>という実感が持てるようになったことは、本当に糧になりますね。感謝の気持ちを常に胸に秘めながら、今年も1つ1つの音楽を大切に届けていきたいと思っています。

 


●リリース情報
「フェアリーテイル」
2月1日発売

【初回生産限定盤(CD+DVD)】
int-170201-c001
品番:KSCL-2845~46
価格:¥1,500

【通常盤(CDのみ)】
int-170201-c002
品番:KSCL-2847
価格:¥1,100

<CD>
1. フェアリーテイル
作詞・作曲・編曲:すこっぷ イラスト:bob
2. ないた赤鬼、わらう青空
作詞・作曲・編曲:やしきん
3. フェアリーテイル -Instrumental-

<DVD>
フェアリーテイル -Music Video-

【期間生産限定盤(CD+DVD)】
int-170201-c003
品番:KSCL-2848~49
価格:¥1,500

<CD>
1. フェアリーテイル
2. ないた赤鬼、わらう青空
3. フェアリーテイル -TV Size-

<DVD>
「亜人ちゃんは語りたい」ノンクレジットエンディング

「フェアリーテイル」TVサイズ配信中
iTunes
mora
レコチョク

1stアルバム
『あのときの歌が聴こえる』
3月8日発売

【初回生産限定盤(CD+BD)】
int-170201-c004

品番:KSCL 2858-9
価格:¥3,800+税

【通常盤(CDのみ)】
int-170201-c005
品番:KSCL 2860
価格:¥3,000+税

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