リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2017.01.17

TVアニメ『エルドライブ【ēlDLIVE】』EDテーマ「キミノコエガ…。」リリース記念、The Super Ballインタビュー

TVアニメ『エルドライブ【ēlDLIVE】』EDテーマ「キミノコエガ…。」リリース記念、The Super Ballインタビュー

2016年7月にアニメ『不機嫌なモノノケ庵』のOPテーマ「トモダチメートル」でメジャー・デビューを果たした、佐々木陽吾と吉田理幹によるユニットThe Super Ball。「トモダチメートル」に続いて、ハシグチカナデリヤ hugs The Super BallとしてTVアニメ『ナンバカ』のOPテーマ「Rin! Rin! Hi! Hi!」を担当した彼らのセカンドシングル「キミノコエガ…。」がリリースされる。放送中のアニメ『エルドライブ【ēlDLIVE】』のEDテーマとしてオンエア中の本作について、ふたりに話を聞いた。

――デビュー・シングル「トモダチメートル」がアニメ『不機嫌なモノノケ庵』のOPテーマ、続いてハシグチカナデリヤ hugs The Super Ballとしてのコラボシングル「Rin! Rin! Hi! Hi!」はアニメ『ナンバカ』OPテーマ、と来てのリリースとなるわけですが、「Rin! Rin! Hi! Hi!」はこれまでとガラリと世界観を変えただけに話題になりましたね。

吉田理幹 「これスパボなんだ!」っていう意見をSNSでもよく見ましたね。あのときは、事務所で聴かせてもらった曲が出会いになったんです。

佐々木陽吾 コラボの話よりも先に「この曲どう思う?」って聞かれて、「めっちゃカッコいい!」って思って。テンションもアガっていたなかでコラボのお話をいただいたので、ありがたくお受けしました。ああいう曲、好きなんです。

吉田 「Rin! Rin! Hi! Hi!」みたいな曲を歌いたい!という欲求はあったんですが、僕らの持ち曲にはないタイプなので、本当にうれしかったですね。

――たくさん楽曲のストックをお持ちのおふたりの手癖にない曲と出会うことになったかと思いますが、そういった出会いはいかがでしたか?

吉田 僕はピアノで曲を作るんですが、ついついシンプルなコードでの曲になってしまいがちなんですよ。だからすごく新鮮でした。

佐々木 僕は高校の頃にバンドをやっていたんですが、ブルーハーツやクロマニヨンズ、ハイロウズなどをコピーしていて、さらにボーカルでもあったので、「Rin! Rin! Hi! Hi!」はすごく当時のことを思い出しました。なのでレコーディングでは僕の中の激しさを出して歌うことができたし、あの曲との出会いから、激しさみたいなものが曲作りに活かされるようにもなりました。コード感や歌い方も、今作っている新曲には滲んでいますね。

――イメージとしても振り切りましたね。

佐々木 振り切りました。

――『不機嫌なモノノケ庵』と『ナンバカ』というアニメの世界観もまるで違っていただけに、すごく振り幅の大きなスパボの音楽に触れた印象です。

吉田 そうですね。どちらの作品もすごく面白いですし。

佐々木 『ナンバカ』はギャグマンガをたくさん読んできた僕でさえ、あのセンスの良さは脱帽でした。面白い作品ですよね。

――そんな中、またガラリと世界を変えたニューシングル「キミノコエガ…。」が完成しました。本作はアニメ『エルドライブ【ēlDLIVE】』のEDテーマになっています。

佐々木 「これがスパボ」という王道な曲だと思います。僕らは一緒に住んでいるんですが、一緒に住み始めた最初の頃に原曲を作って大切にしていたんです。

吉田 自分の中ですごくいいメロディを思いついて。陽吾さんに「これを完成させたい」と言ったんですが、夜が遅くて室内では作業ができなかったんです。その頃、近所からうるさいという苦情も頂戴していたので……。だから公園に行って作った曲なんです。

佐々木 当時は6畳一間だったから音をあまり出せなかったよね。ピアノとギターとアンプを持って、路上ライブの機材をそのまま持参しての作曲でした。でも公園で路上ライブさながらに歌いながら作っていたら、結局、警備員が来ちゃって(苦笑)。

吉田 そうした当時の曲作りの経緯もですが、その頃はメジャー・デビューという夢に向かってとにかくがむしゃらに奮闘していた時期でもあったんです。だから、自分の中でいちばん思い入れの大きな楽曲なんです。そんな曲を、今回のタイアップのお話をいただいたことで、また今の僕たちの心情や作品とのシンクロを生む感じに仕上げることができました。

――それが「キミノコエガ…。」へと進化した。

佐々木 そうですね。歌詞に込めた想いはそのままにしつつ、アニメのストーリーにもしっかりと寄り添いながら、新しく作った感じです。いや……本当に。『エルドライブ【ēlDLIVE】』ですよ。同じ作者の先生が描かれた『家庭教師ヒットマン REBORN』なんて、見逃した話はないですからね、僕は。ジャンプ作品ですよ!うれしいです。

――タイアップのお話を聞いたときにはどのような感想でしたか?

佐々木 アーティストとしてもひとつの夢がかなう感覚ですよね。僕自身、本当にアニメやマンガが好きなので、この素晴らしい作品に自分たちが音楽で関わっていけることは感無量です。

吉田 ジャンプと言うと僕も、『ワンピース』のOPテーマの東方神起さんの「Share The World」が大好きで、オーディションでよく歌っていたほどだったんです。『スラムダンク』の主題歌なんかもそうですが、ジャンプアニメの主題歌って聴いていた人たちの中でずっと残りますし、アーティストとしてもずっと夢だったので、『エルドライブ【ēlDLIVE】』を観た方たちの中にずっと残るといいなと思いながら歌いました。

――今回は原曲から少し変化した、とのお話でしたが、どのように変わったんでしょうか。

佐々木 原作を読ませていただいて、ストーリーとしても「声が聴こえる」話なんですよね。そこから話が発展していく。元々曲自体が、応援してくれるみんなに向けた曲だったんです。全国にいてくれるけど、なかなか会えない、遠くて歌いに行くことが出来ない、という声を、SNSなどで見たことで生まれた曲だったので、そんな一曲を今回のアニメに寄せていくとすると「声」に着目して、全国にいるみなさんの声と、『エルドライブ【ēlDLIVE】』の主人公である(九ノ瀬)宙太が聴こえる「声」とを重ねて、そこに寄り添うように歌詞を書いていきましたね。

――原作とのコラボですね。

佐々木 うんうん。確かに。フルカラーで描かれた原作を読んでいると、そのファンタジー感にすごくワクワクするんですよね。そのワクワク感にマッチしたメロディだなっていうのを自分でも思っていて。アニメを観終わった後にこの曲が流れて、物語の余韻を楽しんでほしい、というのが僕の想いです。

吉田 ここまでタイアップではOPテーマをやらせていただいていたんですが、今回はエンディングなので、アレンジの感じもやっぱり違うんですよね。観た人の心に、余韻をいつまでも残すようなキラキラ感だったり、勢いというよりも染み渡る感じがあって、そこがオープニングとエンディングの違いだな、とも感じましたね。まさに作品とのコラボならではなんだと思います。

佐々木 この曲があっての『エルドライブ【ēlDLIVE】』となって欲しいですよね。『スラムダンク』を思い出すと「世界が終わるまでは…」が浮かんでくるような、そんな感覚で『エルドライブ【ēlDLIVE】』を思い出したときに「キミノコエガ…。」も一緒に思い浮かんで来るような曲になっていると思うので、楽しんでもらいたいです。

――そしてシングルのカップリング曲は「おいで」。この曲はとてもスパボらしい1曲だな、と感じるナンバーですが、どうしてこの曲を収録しようと思われたのでしょうか。

吉田 2月のアルバムに向けていろんな曲をレコーディングしている最中に、入れようということになったんです。結構、悩みました。もう一曲、アップテンポな曲が候補曲にもなっていたんですけど、あまりにもこの曲が良くて。自分たちの声もですが、歌詞の内容も含めて。ふたりの中ですごくお気に入りになったことで「この曲にしてください」とお願いしました。

佐々木 「キミノコエガ…。」が応援してくれるみんなやアニメに対してではあるんですが、恋愛に取れなくもないかな、くらいの曲なのに対して「おいで」は完全なラブバラード。デビューしてから、がっつりしたラブバラードを出してなかったので、そういう違いを持たせる意味でも、今回収録したかったんです。実際にラブソングがいちばん僕らの曲の中では多いですから、その「らしさ」を出したいと思いました。

吉田 自分の中では正直、1番目と2番目に好きな曲を収録したシングルになったなと感じます。聴くたびに、歌うたびに、ファンのみなさんの声がどれだけ力になっているかを感じられますし、感謝の想いはより詰まったかな、と思っています。オンエアも楽しみです。

――2017年はいい幕開けとなりそうですが、なんとライブツアーも決定しています。

佐々木 全国ツアーは1年ぶりで。キャンペーンやイベントで会うのとはまた違う、ワンマン・ライブができることがうれしいです。歌はもちろんですが、歌以外でも2017年になってスパボが進化したところをお見せしたいと思っています。

吉田 メジャー・デビューして初めてのツアー。会場は2016年と一緒ではあるんですが、だからこそ成長した姿を見せたくて。歌や演奏はもちろんなんですが、それ以外の演出やMC、ライブ作りの中でみんなに何か驚きを与えたり、すごく笑ってもらったり。エンターテイメントとしていいものを作ろうと今、準備しています。

佐々木 あと、僕らが路上ライブで出会ったお客さんではなく、アニメで知ってくれた人たちにも間違いなく楽しんでいただけるライブを作るべく、夜な夜なリビングでふたりで考えていますので、「行こうかな」と迷っているならぜひ足を運んでもらいたいと思います。

――2017年、どんな年にしたいですか。

吉田 1月にシングル、2月にアルバム、4月にツアー。すごく楽しみなんですが、もっともっと自分たちの音楽を知ってもらいたくて。来年の今頃には今の100倍くらいの方に僕らを知ってもらいたいですし、ライブにすごく力を入れているので、ライブをもっとたくさんやりたいです。そしてひとりでも多くの人と音楽で触れ合いたいと思っています。

佐々木 僕もほぼ同じですが、東名阪だけではなくもっといろんなところに行けるツアーを2017年中にやりたいのと、もっとみなさんに僕らを知ってもらえる楽曲を出していきたいです。それと、個人的にはマンガとアニメをもっと見たいです。もっといろんな作品に出会いたいですね。

Interview&Text By えびさわなち


●リリース情報
2nd Single
「キミノコエガ…。」
2017年1月18日発売

【初回限定盤(CD+DVD)】
int-1701172000-c003
品番:TKCA-74431
価格:¥1,389+税

<CD>
1. キミノコエガ…。
2. おいで
3. キミノコエガ…。(instrumental)
4. おいで(instrumental)

<DVD>
1. キミノコエガ…。(MUSIC VIDEO) (Music Clip)
2. キミノコエガ…。(MAKING VIDEO) (Making Video)

【通常盤(CD ONLY)】
int-1701172000-c004
品番:TKCA-74432
価格:¥1,111+税

<CD>
1. キミノコエガ…。
2. おいで
3. キミノコエガ…。(instrumental)
4. キミノコエガ…。(tv-version)

1st ALBUM
『スパボ! スパボ! スパボ!』
2017年2月15日発売

【初回限定盤(CD+DVD)】
品番:TKCA-74441
価格:¥3,500+税

【通常盤(CD ONLY)】
品番:TKCA-74442
価格:¥2,500+税

●ツアー情報
「The Super Ball LIVE TOUR 2017『スパボ! スパボ! スパボ!』」
4月1日(土) 愛知:ell.FITS ALL
4月2日(日) 大阪:心斎橋DROP
4月16日(日) 東京:赤坂BLITZ

●イベント情報
「三ツ星サラバ presents 3マンライブ『星野カケライブ vol.4』」
1月25日(水) OPEN18:30 / START19:00
場所:上野音横丁

「SDD TOWN MEETING@阪急三番街」
1月28日(土) 14:00~
場所:阪急三番街 北館B2F 水上ステージ

「Unlimited tone× The Super Ball」
2月8日(水) OPEN:19:00 / START:19:30
場所:代官山LOOP

「2nd Single『キミノコエガ…。』リリース記念インストアイベント」
1月21日(土) 12:00~ タワーレコード渋谷店4F
1月21日(土) 18:00~ タワーレコード横浜ビブレ店
1月22日(日) 13:00~ 小倉駅コンコース
1月22日(日) 17:00~ HMV&BOOKS HAKATA

詳細はこちら

関連リンク

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP