RAB(リアルアキバボーイズ)のじゆう帳! 第3回 ゲスト:PENGUIN RESEARCH  Part1:けいたん&ドラゴン×神田ジョン&堀江晶太 編

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――バンドのステージングとダンスの共通点について、PENGUIN RESEARCHとして思う所はありますか?

神田 実はミュージシャンのステージングは、ダンスができる人の方が絶対見栄えが良いと思うんですよ。それは単純に立ち姿が変わるんですね。ダンスの人って、居るだけで格好良いじゃないですか。それを意識してないミュージシャンっていっぱい居るんですけど、立ち姿が格好悪いんですよ。

――Geroさんも以前似たようなことを言っていましたよ。

神田 それは間違いなく、そこに意識が通っているか通っていないかの差なんです。多分ダンスの人たちって、そこ前提じゃないですか。楽器を持ってないから。まず立ち姿が格好良いかっていうのは大前提だと思うんです。

けいたん あー、確かに。

神田 俺はダンスをやったことがないからわからないですけど、足の開き方とか、すごく気を配らないと格好悪くなりますよね。

ドラゴン うんうん、なりますね。

神田 それは楽器を持っていても同じで、足の位置とかを全部気を使わないと格好良くならないんですよ。

堀江 神田さんはそこをすごく研究してる。

神田 すごく意識してます。

堀江 ギターを持つ位置も変わるし、ギターがこのくらいの大きさだったらこのくらい重心を右の方にとか、すごく考えてる。

神田 ライブ中にモニターに乗ったりするじゃないですか。あれも乗り方が悪いと、ガニ股みたいになっちゃって格好悪く見えるんですよね。ちゃんと格好良く見える乗り方があるんですよ。

ドラゴン シルエットですかね。確かにダンサーってそうかも。ダンサーって鏡を見て練習するイメージがありますけど、ブレイクダンサーは基本的に床を見て練習するんですよ。だから全然鏡を見ないんです。ただ、それをやってると結局シルエットがバラバラになったり、あんまり格好良くならないんです。

けいたん 「技に入る瞬間の手の角度がちょっとこう」とか、そういうのをこだわったりはしてますね。

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ドラゴン 鏡を見る代わりに、僕らはビデオを撮るんですよ。それでちょっとアレだなと思った所を直していくんです。あとはすごく個性を出すようにはしてますね。ダンスを踊れる人は多い中で、けいたんだったらシルエットを見ただけで「けいたんだ」とわかるようなダンスにしたり。自分だったらドラゴンだとわかるようなダンスを追求していく感じです。最初は技術なんですけど、だんだんそこから「自分らしさ」みたいなものを出せるようにしていくんです。影だけで「あっ、これけいたんだ」「ドラゴンだ」と言われるようになったら、ダンサーの中ではある意味一人前なってくるなというのはあります。

神田 確かにシルエットの問題はありますね。

ドラゴン 鏡を見て練習は特にしないですよね?

神田 鏡、しますよ。

ドラゴン ……えーっと、神田さんはするかもしれないですけど、普通はしないですよね(笑)。

全員 (笑)。

堀江 僕らは皆、ほぼ見ないですね。

――基本的には演奏している手を見ながら練習しますよね。

ドラゴン B-BOYも床を見るんですよ、普通は。ステージングを意識をしない人は床を見ながら練習するんです。ステージングを意識している人は、鏡を見て練習するんですよ。その差が似ているかも。

神田 鏡を見てやることの一番のメリットって、例えばリハスタで鏡が目の前にあって弾くじゃないですか。自分と目線が合ってるということは、ライブでお客さんの目線になってるのと同じなんですよ。

けいたん なるほど!

神田 だからずっと手元を見ちゃうような人は、鏡で自分を見て練習してないなと思います。意識している方からすると、すぐわかるんですよね。まずお客さんと目が合わないんですよ。シューゲイザーとか、ずっと足元を見てるっていうのがそのまま名前になってる音楽もありますけどね。

堀江 ……そうなんだ!?

神田 そうそう、シュー(靴)をゲイズ(見つめる)するっていう。あれはそういう立ち姿で雰囲気を出すっていう美学なんです。

ドラゴン 似てると思いますよ、ブレイクダンスとそういう所は。

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――バンドもダンスも、上手くなるためにはまず手元を見る。でもパフォーマンスとして見せるのであれば、鏡で全身も見なければならないんですね。

けいたん バンドマンもダンサーも、鏡を見て研究してステージに上がるんですね。ただステージに上がらない時の我々は、基本的に目の前の画面しか見ないんです。だからオタクの格好は進化しないと。

全員 (笑)。

ドラゴン ロード中に画面が真っ暗になった時に、自分の顔が映ったりするけどね(笑)。

――RABもPENGUIN RESEARCHもメンバー全体でのアンサンブルがあるので、ステージ全体を見なくてはならないですよね。音だけでなく、メンバーそれぞれがパフォーマンスの面で全体を見る意識はありますか?

神田 それは絶対ありますね。特にここ二人は上下(かみしも)なので、立ち位置が入れ代わることがあるんです。あれってすごく大事で、バンドが慣れてくれば慣れてくるほど阿吽の呼吸でできるんですよ。「こいつがこっち行ったから、俺はこっちに行こう」とか、たぶんダンスもそうですけど目線でわかるようになるんですよ。

――素人質問ですが、あれって別に取り決めがある訳ではないんですか?

神田 例えばエアロスミスとかああいう海外の大物バンド系は、「ここでこう」というのが曲によって全部決まってるらしいです。ステージの規模がデカイから、照明がスポットで狙ってるんで適当にやると見えなくなっちゃうんですよ。でもライブハウスは基本明るいんで、その場の判断やってます。これが上手くいくようになるのが、バンドに一体感が出てくるってことなんだと思うんですよ。それが上手くいかないと、縦のラインが重なっちゃったりするんです。ボーカルがギターの前に来て、縦に真っ直ぐになってひとり見えなくなっちゃう。被ってる状態は見栄え的に良くなくて、そういう空気を読んで動けるようになると、ステージングって綺麗に見えたり格好良く見えるようになるんです。それって別に打ち合わせないよね?

堀江 打ち合わせない。うちは神田さんが圧倒的にステージングが強いので、僕は神田さんを見てそれに合わせてる感じです。自分からはそんなに移動しないので、神田さんがこっちに来たんだったら反対側に行こうと、見ている内にそうなりました。ステージをやりながら横目で他の動きを見ていますね。横目で他のメンバーが盛り上がってたら、多分もうすぐこっちに来るだろうなとか。

神田 PENGUIN RESEARCHは最初、ボーカルがそういうのに関して素人で全くステージングが駄目だったんです。基本はまずボーカルが動いてほしいんですよ。

ドラゴン それもあって、鍛えようっていう。

けいたん で、筋トレに至る(笑)。

神田 ボーカルが変な感じで、周りが中途半端に動くと本当に格好悪いんですよ。それだったら動かない方が良いかなと思って、最初はステージングも落ち付いた感じだったんです。でも最近は良い感じになってきて、やりやすいですね。ダンスもそうだと思うんですけど、ああいうステージングってセクション切り替えなんですね。例えばAメロはどっしりここにいて、Bメロになったら向き合って、サビの2コーラス目から入れ替わったり……セクション内でごちゃごちゃ動くと良く見えないんですよ。

けいたん わかるわかる。

堀江 ……全然そんなの知らなかった。

全員 (笑)。

堀江 なんとなくしかやってないから、全然その理由はわかってなかった。

神田 でも感覚だよ感覚。一応理論立てるとセクションになるんだろうけど。

けいたん すげーわかります。

神田 Aメロの中でちょろちょろっと来て、ちょこっと動くのはなんか素人っぽいですよね。

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――楽器の演奏もあり、お客さんのことも見ながらお互いの動きも確認するのは大変そうですね。

神田 なんか多分天の目線があるんですよ。

けいたん 自分が見られてる目線というか、別視点のカメラはありますよね。

――RABは5人並んだ時の格好良さを気にかけていると思いますが、パソコンのモニター上で見るものと、大きなステージに立つのとは印象が全く違ってきますよね。PENGUIN RESEARCHも会場の規模によってステージングは変わってくるものなのでしょうか?

堀江 バンドで色々な人がよく言っているのは、ちっこい会場の時は大きな動き、反対に大き過ぎるステージの時はギュッとコンパクトに見せるために小さな動き、みたいなことですね。言われない?

神田 言われる言われる。

堀江 俺はそんなにわかってないけど、そうやってよく言われますね。

神田 その方がプロっぽく見えるんですよ。

堀江 セオリーはあるらしいです。僕らが共通で演奏のサポートをしている、ベイビーレイズJAPANっていうアイドルはすごいよね。ちゃんと生歌で歌って、振り付けもすごく激しいんですよ。ガンガン歌って踊って、ファンの視線にも笑顔で応えて、熱いロックのステージをやって。あれ見ちゃうと、俺らなんて……。

全員 (笑)。

神田 辛いとか言えない(笑)。

――確かにアイドルというのは音楽とダンス、パフォーマンスとファンサービスのハイブリッドな存在ですよね。

堀江 ステージ上の要素が全部詰まってますね。めちゃめちゃ参考になるし、戒めの気持ちにもなります。

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――そういった部分でもロックバンドとダンスの親和性は高いのかもしれませんね。そう考えるとRABとPENGUIN RESEARCHのコラボも楽しみになってきます。

けいたん ダンスをするにしても、生音はやっぱり楽しいんですよ。全然違う。
ドラゴン 生音でやりたいね。

――お互いの個性がぶつかり合う同じステージは、どういった感じになると思われますか?

ドラゴン バンドさんとの普通の対バンはやったことあるけど、それは置いといて考えたいですね。

けいたん ただ「バンドが居て、俺らが居て」っていうのはやったことがありますけど、そうじゃない形。PENGUIN RESEARCHとRABだからできる何かを見せたいです。

神田 鷹司とムラトミさんのパッション!それがステージで出たら良いですよね。

堀江 突然パッと演奏をストップして、音はオケで流して、ドラムもキーボードも全員前に行って一緒にワーッと踊っても良い。

全員 (笑)

Interview By 澄川龍一(リスアニ!)
Text By 青木佑磨(クリエンタ/学園祭学園)
Photography By 山本哲也


●ライブ情報
RAB祭 PROJECT G 第2弾! RAB(リアルアキバボーイズ) VS PGR(ペンギンリサーチ)
~Graduation!!最初のひとつだけ、おそろいだからいい~
1月29日(日)【東京】新宿BLAZE 開演 18:00

チケット発売中
イ―プラス

<プロフィール>
PENGUIN RESEARCH
ペンギン・リサーチ/VOCAL・生田鷹司、BASS・堀江晶太を中心に結成された5人組ロックバンド。2016年1月、TVアニメ『デュラララ!!×2 結』EDテーマ「ジョーカーに宜しく」でデビュー。3月8日に1stアルバム『敗者復活戦自由形』をリリース予定。3月31日名古屋を皮切りに東名阪ワンマンツアーも決定。

堀江晶太(BASS/COMPOSER)
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5月31日生まれ、岐阜県出身。作編曲家として早くより活動。ゲームミュージックとバンドサウンドとDTMに貴重な青春のすべてを捧げたため、ロックを中心とした派生系ジャンルが得意。上京後、音楽制作会社に入社、2013年から独立。近年はアニメ主題歌やアーティスト楽曲等を多く手がける。

神田ジョン(GUITAR)
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11月27日生まれ、愛知県出身。ネコ好きギタリスト。赤髪がトレードマーク。ギターを始めてほどなくバンドを始め、現在に至るまで様々なバンドやサポート活動に取り組んでいる生粋のバンドマン。その経験を活かしたスタジオワークに各方面からの大きな信頼を得ている。堀江晶太の作編曲する楽曲の奥にギターで参加している経緯もあり、PENGUIN RESEARCHのギタリストとなる。

けいたん
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誕生日:3月29日
特技:カップリング作り
趣味:企画
ひと言:この文章を長野で書きました。
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ドラゴン
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誕生日:11月17日
特技:徹夜
趣味:ボディメイク
ひと言:100%中の100%~!!
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最後は…………お・ま・けだよっ♪

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