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INTERVIEW

2016.07.07

「片想い」をテーマにした待望の2ndシングルが完成!「片想い接近」リリース記念、飯田里穂インタビュー!

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昨年7月に1stアルバム『rippi-rippi』でアーティストデビューを果たした飯田里穂。2016年1月にリリースした1stシングル「KISS! KISS! KISS!」から半年の期間を経て、待望の2ndシングル「片想い接近」をリリースする彼女に、大槻ケンヂが作詞を手がけた本作について話を聞きました。8月にリリースとなる2ndアルバムについても、チラッと話してもらいましたよ!

大学生のちょっと大人びた恋を想像しながら歌いました

――昨年7月にアルバムでアーティスト・デビューして、今年の1月に1stシングルをリリースした飯田さんですが、アルバムとシングルでリリース時の気持ちって違いましたか?

飯田里穂 違いましたね。アルバムは強い味方がいる感じというか、一枚の中でいろんな曲を歌っていろんなパターンの歌声を届けることができるので、グループでやってるみたいな感じ。いろんなメンバーがいるからこそ自信があるというか。シングルはほんとにソロ活動っていう感じですね。だからこそプレッシャーも大きいけど、この曲が良ければみんなが聴いてくれる、みたいな。そんな感じでした。

――「KISS! KISS! KISS!」はライブでもみんなのリアクションが良かったので、それも自信になったんじゃないですか?

飯田 「KISS! KISS! KISS!」は、いろんな方が出るイベントで歌っても、みんながノリノリで“KISS! KISS! KISS!”とか“CHU! CHU! CHU!”とかやってくれて、それだけ広がってるんだって思いましたね。

――そういう意味では2ndシングルもソロで魅せていくというか。2ndシングルに向けての気合いも入りました?

飯田 そうですね。シングルは1本勝負みたいなところがあったので。だからこそ「KISS! KISS! KISS!」と同じことをやっても面白みもないし、サプライズ感もないので全く違う形にしようと。いろいろ足していくことが多い世の中ですが、敢えて削ぎ落とした方向にしてみたシングルかなって思います。

――今回のアプローチもすごいなと思って。

飯田 またこれまでなかった変化球かなって気がしています(笑)。

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――今回は大槻ケンヂさんが作詞を手がけられていますね。

飯田 皆さんがそこに驚いてくださって、それだけでありがたいなって思います。

――前作は前山田健一さんと一緒に作られて、今回また新たなビッグネームと、という。大槻さんの印象はいかがでした?

飯田 お会いする前の印象は「怖そう」でした。髪の毛がすごいことになっている!みたいな(笑)。無口で黙って俺についてこい、って感じかと想像をしてました。

――ものすごい想像が膨らんでましたね。そんな大槻さんがこんな歌詞を書かれて。元々こういうテーマにしようと事前に話し合ったりしたんですか?

飯田 いえ。実はすごく前から温めていた楽曲で、作曲家さんがつけた仮歌で、ハーフサイズくらいしかない音源をiPodに入れていつも移動中に聴いていたくらい素敵だと思っていた楽曲だったんです。それが今回のシングルに決まって、大槻ケンヂさんの手がけた歌詞で私の歌声を乗せることができて、それがすごくうれしくて。

――事前にイメージもふくらませていたわけですね。

飯田 そうですね。メロディだけ聴いてても、決してハッピーではないだろうなと思ってたんですけど、そのとおり、むしろそれ以上の歌詞が乗っかってきてすごい!って思いました。

――大槻さんもJ-POPのメロディに詞をつけるの初めてだとコメントしていましたね。アニメの楽曲や声優さんには楽曲を提供してはいましたが、こういうど直球というか、ラブソング的なものが来て驚きました。しかもそれぞれのワードが素敵というか。

飯田 ロマンチックですよね、例え方とか。“ナイアガラ 恋心”とか思い浮かばないですよ。

――そこら辺は飯田さんをイメージして書かれたと思うんですが、サウンドも大人っぽくて、楽器もピアノとかの使い方がすごく贅沢で。

飯田 いつもライブを一緒にやってるガールズ・バンドのベースとピアノの方がレコーディングに参加してくださったんです。なので、ミックスがすごく肉厚になっていて。

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――そんなサウンドの中で、飯田さんのボーカルも大人っぽくなった印象があります。レコーディングではどのように歌われましたか?

飯田 “ヤダヤダヤダ”とか、3連チャンの言葉に縁があるなって思いました(笑)。ツアーのタイトルとかも「Tour of “ヤダヤダヤダ”」にしたほうがいいんじゃない?とか(笑)。でも、いざ「ヤダ」を3連続で普通の生活で言ったことがあるかなって考えたら、ないなって思って。「私、こんなかわいらしい女の子になれるかな?」って不安もあったんですけど、こういう歌詞はキーポイントになるだろうなって思って、恋をしてる大学3、4年生位のちょっと大人びた恋を想像しながら歌いました。

――歌詞が結構ロマンチックでピュアなので、ちょうどいい塩梅というか。大人になり過ぎない感じがよく出てるなって思いました。

飯田 かわいすぎてもカッコよすぎても違うかなって思ったんですよね。

――そこがちょうどいい温度感が出ているというか。普通にまっすぐ歌うだけじゃなくて、少しファルセットを入れたりとか、いろいろテクニカルな部分も歌のなかにまぶしてあって、飯田さんらしさもバッチリ入ってるなって。それと途中のセリフ部分が、若干サウンドに埋もれかけるくらいの大きさで。

飯田 ちょっと小さめに歌った記憶があります。大きすぎても曲の中で突出しちゃうから、埋もれさせて。きっとこの声は届いてないわけですよ。なので、その感じを出したくて。

――その感じが片想いというか。

飯田 しかも誰に問いかけてるのかも分からないんですよ。電話してる相手なのか、自分の心なのか。

――最終的には「片想いのエレクトリックボイスフェノミナ」って。

飯田 “電話の声によって引き起る現象”みたいな意味なんでしょうかね?単語の意味は調べました。これが大槻ワールドなのかなって。

――曲中に電話のセリフが入った曲は名曲が多いですからね。

飯田 セリフってなんかグッときますよね。セリフが入ってる曲を聴くのも好きだったので、今回入れさせてもらってうれしかったです。歌も自分の好きなゾーンというか。なのですごく歌いやすかったし、早くレコーディングしたいと思っていました。

――ライブではどういう風に歌おうと考えてますか?

飯田 最初に発表したのが前回のツアーのときで、ライブでまだ誰も聴いたことのない状態で歌わせてもらって。私のことを知ってくださって曲を聴いてくださる方たちは、元気でノリのいい曲がきっと好きだと思うんですけど、すぐこういう変化球を投げたくなってしまうんですよ(笑)。だからびっくりしたと思うし、どう乗っていいかっていう迷いもあっただろうし。でもそれは、その時点で私の罠にハマってるってことで。その後、イベントとかで歌わせていただくにつれて、みんながどんどん乗ってくれて、今では初披露のときとは全く違う曲なんじゃないかなってくらい、一体感を生んでるんですよ。だからライブでは成長させてきた集大成みたいな感じを出したいなって思ってます。「ヤダヤダヤダ」も、ぜひ生で聴いてほしいですね。

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