再構築された、希望と絶望の物語。 “ダンガンロンパ THE STAGE 2016”公開ゲネプロレポート!

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6月15日、Zeppブルーシアター六本木にて“ダンガンロンパ THE STAGE ~希望の学園と絶望の高校生~2016”の公開ゲネプロが開催。同タイトルのゲームを原作としたこの舞台は、2014年に上演されたものをベースに、キャストの半数以上が新規キャストと入れ替わり、加えてあらたに演出に田尾下 哲を迎えてあらたな世界を作り上げている。

この日は上演に先立ち、メインキャスト登壇による囲みインタビューも行われた。メインキャストの中から囲みインタビューに登壇したのは、本郷奏多(苗木 誠役)、岡本 玲(霧切響子役)、中村優一(十神白夜役)、七木奏音(腐川冬子役)、松風雅也(葉隠康比呂役)、山崎静代(大神さくら役)、神田沙也加(江ノ島盾子役)の7人だ。

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――舞台の開幕に向けての意気込み等をひと言ずつお願いします。

本郷奏多 今回“再演”という言い方をされることも多いのですが、キャストの半数以上と、何より演出の方が変わって見せ方から何からかなり変わっているので、前回来ていただいたお客様にも楽しんでいただけると思います。全33公演、みんなで一緒に頑張っていきたいと思います。

岡本 玲 初演から引き続きやらせていただくのですが、私は役へのアプローチやテーマを違うものに変更して、イチから作り直してきました。なので、皆さんにお見せするのがとても楽しみです。

中村優一 僕のキャラはドSで俺様キャラということで、普段の自分とは真逆なキャラなので精一杯演じきれたらな、と思います。座長の本郷くんの『ダンガンロンパ』愛がすごく強いので、それについていこうと思います。

七木奏音 本当に私にはもったいない役をいただけて、出演が決まってからドキドキの毎日でした。(公演が始まる)明日からはワクワクの毎日が始まりますけど、『ダンガンロンパ』の世界観・魅力を損なわないように精一杯演じさせていただきます。

松風雅也 大人気の初演を受けての再演なのでプレッシャーやハードルの高さもありますが、演出家、人気のメンバー、そして新しく加入してくれたメンバーで初演を必ず超えていこうと思っております。

山崎静代 超高校級の格闘家の役なので格闘シーンが多いんですけど、すごくパンティーが見える。それが何回見えるかっていうのが、見どころです(笑)。

神田沙也加 自分史上最難の役で、どんなに稽古しても時間が足りないような気持ちなんです。でもゴールがないからこそ、本番始まってもみんなで一丸となって、より完成度を上げていこうという気持ちで最後までやっていけるのかな、と思います。

――山崎さんに、舞台女優としての想いと、今日の仕上がりについてお伺いしたいのですが。

山崎 舞台女優って今初めて言われましたけど……でも、私は南海キャンディーズとしての漫才の舞台から始まっているので、舞台の上で今まで山ちゃんを殴ってきた経験を活かして頑張りたいな、と(笑)。仕上がりですが、毎回「これでいいのか?」「もっとできるんじゃないか?」と思いながらなので、お見せできるところまでは来ているんですけれども、まだまだもっとよくしたいです。

――本郷さんに再演ならではの見どころと、アニメ『ダンガンロンパ3』への出演も決まっているなかでの作品への想いをお教えください。

本郷 演出が変わったことによって、台本も抜本的に直っています。最後のほうに1ヵ所、『ダンガンロンパ』好きならうなる大きな変更点が変わっているので、楽しみにしていただけたらと思います。アニメには新キャラの声で出させていただくんですが、僕自身1を発売日に買ってプレイしている人間だったので、『ダンガンロンパ』が自分にとってすごく大切な作品になって、うれしいです。

――新キャストもいらっしゃいますが、岡本さんご自身は初演から続いての出演です。その点を踏まえて、上演を迎える心境をお聞かせいただけますか?

岡本 私自身も新キャストの方々と同じように「初めて霧切響子をやる」という気概で今日まで稽古をしてきました。というのも、霧切響子の役ってこの3時間の舞台の中でキャラクターが変わっていくんですよね。“超高校級の???”っていうのが謎のまま始まるキャラで、それが覚醒していくシーンなどもありますし。なので演出の田尾下さんと本当に綿密に、どの段階で作っていくかというのを特に時間をかけてやってきたので、再演だからといって余裕なんてありませんでした(笑)。皆さんと一丸となって稽古してきたものが、作品となって完成するのが楽しみです。

――神田さんはアニメの主題歌や舞台の主題歌、前作と今作の初演全公演に出演をされています。神田さんにとって『ダンガンロンパ』という作品とご自身の関り合いを改めてお聞かせいただけますか?

神田 私もゲームからずっとやりこんできて、アニメを観てグッズをいっぱい買って……こう言ってはなんですけど、ガチなファンというか。江ノ島盾子自体フィギュアやマスコットをつけるくらい好きだったので、それが舞台化されるときに、自分がその大好きな存在になるというのは、非常に特別なシンデレラ・ストーリーをいただいたような気持ちがありました。だからこそ、責任を持ってやらなきゃいけないという想いはあります。稽古場で培ったそれぞれの『ダンガンロンパ』愛が、同じ目線のファンに届くだろうということを私は確信していますので、ファンとして最後までやり続けていきたいと思います。

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会見後、早速公開ゲネプロの上演がスタート。休憩を含んで3時間あまりのステージだったが、それぞれのキャストの熱演とゲームを現実世界で再現せんという熱の入った演出が、観る者に時間を忘れさせてくれた。メインキャストの登場時には、苗木による紹介をバックにそのキャラを象徴するようなパフォーマンスをアンサンブルキャストとともに披露。その他随所に登場して作品世界をともに作り上げる、アンサンブルのパフォーマンスにも注目してほしい。

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また、学級裁判のシーンの証言台も舞台進行を滞らせることなくスムーズに組みあがる工夫がなされており、これも前述の時間経過を忘れさせる、飽きない舞台づくりの重要な1ピースだったように思える。もちろん学級裁判ののちの“おしおき”シーンやキャラクターのDEAD表現も、舞台のみならずステージ後方に据えられたメインモニターも活用し、原作を忠実に再現。特にゲームをプレイ済の方にとっては細かいポイントまでこだわって演出されることに気づける仕上がりで、この短いながらもある種華のあるシーンを存分に楽しめるはずだ。

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改めて現実的なものに落とし込まれた視覚的表現と役者陣の熱演によって、原作の魅力を損なうことなく舞台ならではのエンターテイメント性が付加された“ダンガンロンパ THE STAGE 2016”。東京のみならずこの夏全4都市をめぐる彼らの希望と絶望の物語の行く末を、ぜひその目で確かめてみてほしい。

Text by 須永兼次


●公演情報
「ダンガンロンパ THE STAGE~希望の学園と絶望の高校生~2016」
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東京公演:Zeppブルーシアター六本木  6月16日(木)~6月26日(日)
名古屋公演:東海市芸術劇場 大ホール 7月1日(金)~7月2日(土)
大阪公演:サンケイホールブリーゼ 7月7日(木)~7月10日(日)
神奈川公演:横浜・関内ホール 大ホール 7月14日(木)~7月16日(土)

【キャスト】
苗木 誠:本郷 奏多
霧切 響子:岡本 玲
十神 白夜:中村 優一
腐川 冬子:七木 奏音
葉隠 康比呂(ダブルキャスト):松風 雅也、長田 庄平(チョコレートプラネット)
山田 一二三(ダブルキャスト):松尾 駿(チョコレートプラネット)、雨野宮 将明
セレスティア・ルーデンベルク:池端 レイナ
桑田 怜恩:宮下 雄也
大和田 紋士:村田 充
石丸 清多夏:杉江 大志
不二咲 千尋(トリプルキャスト):石田 晴香・泉貴(THE HOOPERS)・森山千菜美
朝日奈 葵(トリプルキャスト):佐藤 すみれ(SKE48)・岩田 華怜・松田 彩希
舞園 さやか:後藤 郁
大神 さくら:山崎 静代(南海キャンディーズ)
???:風間トオル(映像出演)
モノクマ:TARAKO(声の出演)
江ノ島 盾子:神田 沙也加

【スタッフ】
原作:スパイク・チュンソフト
脚本・演出:田尾下哲
シナリオ監修:小高和剛(スパイク・チュンソフト)
音楽:高田雅史(サウンドプレステージ)

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