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REPORT

2016.05.02

初演から全てが進化!ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“頂の景色” ゲネプロ・レポート

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古舘春一原作、『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“頂の景色”』の東京公演が開幕した。

本作は昨年大好評を博した『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」』の再演となる。澤村大地役に秋沢健太朗、岩泉一役に小波津亜廉、矢巾 秀役に山際海斗、松川一静役に白柏寿大と新たなキャスティングがされており、前作とはまたひと味違った「ハイキュー!!」の魅力が引き出されている。

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最新の映像テクノロジーである“プロジェクションマッピング”が用いられている本作では、演技やアクションを引き立てる映像が次々と映し出される。原作漫画の絵や描き文字を背後のスクリーンいっぱいに投影したり、ときには床面を大空に見立てたりと、舞台を360度使い切り、まるで空想の世界に入り込んだかのような景色を体感することができる。

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物語は原作3巻までのエピソードで構成され、主人公・日向翔陽と影山飛雄の出会いから始まり、ふたりがバレーをとおして少しずつ歩み寄っていく過程や、因縁のある強豪校・青葉城西との練習試合、ある理由からバレーを拒む烏野のエース・東峰 旭の復帰など、仲間たちと楽しく切磋琢磨する光の部分だけでなく、ともに戦うからこそ生まれる影の部分もしっかりと描かれている。

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また、ていねいな心理描写から一転して、縦横無尽に飛び回る激しいアクション・シーンなど、一秒たりとも目が離せない展開が続いた。

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ゲネプロ終了後、熱気冷めやらぬなか囲み会見が行われ、日向翔陽役の須賀健太、影山飛雄役の木村達成、月島 蛍役の小坂涼太郎、山口 忠役の三浦海里、田中龍之介役の塩田康平、西谷 夕役の橋本祥平、縁下 力役の川原一馬、澤村大地役の秋沢健太朗、菅原孝支役の猪野広樹、東峰 旭役の冨森ジャスティンら烏野高校フルメンバーと、演出を手がけるウォーリー木下が登壇し、作品の見どころや意気込みが語られた。

須賀からは、先日千秋楽を迎えた大阪公演の様子を引き合いにして、「僕たちの“流れ”がしっかりとあるので、気持ちを作ればあとは体が勝手に動いてくれるような、魅力ある作品であることを改めて感じていました」というコメントが出る一方、木村は「初演よりも個々のドラマ性が深くなっており、加えてダークな性格で王様と呼ばれてきた影山が葛藤し、そこから影山がどのように烏野になじんでいくかを観てほしい」と見どころを紹介。

小坂は「月島の“相方”と称する山口との関係性を深めたい」と話し、続けて「それぞれ個々に対しての矢印を強くしたいです。特に田中との関係性は(笑)」といったところで、即座に塩田が「(田中)先輩な!」と強烈なツッコミを。その塩田は弾けるような笑顔を交えながら「再演では、月島との関係性に注目して観ていただければと思います。初演とはまた違った関係性をとことん深めて演じています」と語ってくれた。

「烏野は一見バラバラで統率が取れていないように見えますが、目標はみんな同じです。その一体感や熱量を観てほしいです」と話したのは三浦。猪野は「メンバーが集結し、烏野が“復活”するのがストーリーのメインです。ぜひそこに注目してください」と、ともに作品のポイントになる点を挙げた。

川原は「作品のバランスを取るというポジションに縁下がいるので、それを精一杯まっとうしたいです!」と役名同様、縁の下の力持ち的な役割に対する意気込みを見せた。再演から澤村を演じる秋沢は、「本当に熱量の高い舞台なので、“新作”と思って臨んでいます。そして前回とはまったく違う澤村大地とメンバーの関係性を観てほしいです」と新キャストだからこその見どころを語る。

橋本は「ずばりフライング(レシーブ)を観てください。体を張ってます!」と舞台から滑り落ちそうなほど激しい演技をアピール。同じく物語後半のキー・キャラクターを演じる冨森は「この舞台はまるで部活のようにみんなでディスカッションして作ってきた作品です。そこに原作の魅力や最新技術、役者の力が合わさったものになっていると思います」と全体を俯瞰して発言。それを受けて演出の木下は「演劇は総合芸術だと思いますが、本作はスタッフ、音、光、映像、役者がひとつとなって新しいものが作れたのではないかと思います。どうか演劇は垣根が高いと身構えずに、音楽のライブにでも行くように観に来ていただければ」と朗らかに呼びかけた。

最後に一同を代表して須賀は、「この作品の特徴として“進化”が挙げられると思います。ウォーリーさんをはじめとするスタッフは映像やプロジェクションの部分をどんどん進化させています。僕たちもそれに負けないように、芝居での進化を見せ続けていきたい。最後までよろしくお願いします!」と元気よく締めくくった。

5月8日まで毎日上演される本作だが、千秋楽となる5月8日にはファン待望のライブビューイングを実施!前作に続き、日本演劇史上国内最大規模で、全国93の映画館での上映を予定している。また、翌日5月9日はオリジナルサウンドトラックもリリース。さらに9月14日には、本作の舞台裏に迫る『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」 Documentary of “頂の景色” DVD』の発売が決定している。

Photography by 引地信彦 Text by 師岡真那(セブンデイズウォー)


●公演情報
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“頂の景色”
2016年4月25日(月)~5月8日(日)
会場:東京 AiiA 2.5 Theater Tokyo

【スタッフ】
原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
演出:ウォーリー木下
脚本:中屋敷法仁

【キャスト】
烏野高校
日向翔陽:須賀健太
影山飛雄:木村達成
月島蛍:小坂涼太郎
山口忠:三浦海里
田中龍之介:塩田康平
西谷夕:橋本祥平
縁下力:川原一馬
澤村大地:秋沢健太朗
菅原孝支:猪野広樹
東峰旭:冨森ジャスティン

青葉城西高校
及川徹:遊馬晃祐
岩泉一:小波津亜廉
金田一勇太郎:坂本康太
国見英:有澤樟太郎
矢巾秀:山際海斗
渡親治:齋藤健心
花巻貴大:金井成大
松川一静:白柏寿大

烏野高校 顧問・コーチ
武田一鉄:内田滋
烏養繋心:林剛史

烏野高校 OB
嶋田誠:山口賢人
滝ノ上祐輔:坂口慎之介

東京千秋楽全国ライブビューイング決定
5月8日(日)18:00開演
会場:全国の映画館 ※開場時間は映画館により異なります。
チケット料金:3,600円(税込)
※映画館により特別シート等追加料金がかかる場合がございます。
※チケットぴあでの販売になります。お一人様4枚まで。

●リリース情報
ハイパープロジェクション演劇
ハイキュー!!」Documentary of “頂の景色”
9月14日発売
品番:TDV26182D
価格:¥8,000+税

(C)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

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