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REPORT

2014.08.26

千差万別、熱量こもった“愛”あるデートに魅了されっぱなし!“DATE A MUSIC”レポート

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2014年7月27日日比谷公会堂にてアニメ『デート・ア・ライブ』初の音楽イベント“DATE A MUSIC(デート・ア・ミュージック)”が開催。勢揃いしたメインキャストが全員歌唱するというレアなイベントに、会場中は熱狂のるつぼと化した。

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竹達彩奈(五河琴里役)の「さぁ、私たちのデートを始めましょう!」のひと言とともに、お馴染みのイントロが流れ始める。メンバー全員が『デート・ア・ライブⅡ』に出演も果たしているsweet ARMS(四糸乃役・野水伊織、鳶一折紙役・富樫美鈴、岡峰珠恵役・佐土原かおり、崇宮真那役・味里)による「Trust in you」からイベントはスタート。『デート・ア・ライブⅡ』OPテーマであるこの曲で幕開けを果たしたことに、この場のファンすべてのテンションが一気にぶち上がる。作品同様、会場のテンションを『デート・ア・ライブ』に引きこむ役割を果たしていた。続けてはPS3ソフトの主題歌「インストレーション」で、ハードに盛り上がる。4人揃ってのゴスロリ衣装、曲中の富樫の荒々しいMCとのも印象的に、日比谷公会堂を揺らしていた。

日比谷公会堂全体が『デート・ア・ライブ』の世界に没入したところでこの日の出演者全員によるトークパートへと移行する。進行は島﨑信長(五河士道役)が担当し、sweet ARMSへは歌ってみての感想を、そしてそのほかの出演者へはこれから歌唱にあたっての心境を聞く。井上麻里奈(夜刀神十香役)は「ライブイベントなので、みんなで一緒に楽しみたい!」と、竹達は「新曲を初披露するので、ぜひお客さんにサポートしていただきたいです」と語っていた。
そして、この日惜しくも登壇できなかった内田真礼(八舞耶倶矢役)とブリドカット セーラ 恵美(八舞夕弦役)からのビデオコメントが上映。ふたりの「デート・ア・ミュージック?」のかけ声に合わせて、観客の「スタート!」の声が響き渡れば、いよいよ本格的な“デート”の幕開けだ。

初めての体験がいきなりやってきてドキッとするのがデートの常だが、この会場でも幕が開くと同時にそれが待ち構えていた。なんと冒頭3人連続で、この日が初披露となる楽曲を歌唱。井上はハイテンションかつキュートに「G.P.S(Golden Powder Snow)」を披露。最後にキメポーズをビシッと決めたかと思えばステージから走り去り、変わって真田アサミ(時崎狂三役)が「赤い糸」を歌えば、紫一色だった客席は一気に真紅に染まる。のちにトークコーナーにて自ら語っていた「ラスボス感」も感じさせる妖艶さを伴った歌声はさすがである。そしてミニドラマを挟んだのちに登場したのは竹達。この日はキャラクターを意識したツインテールで「melt」を披露。間奏で見せるキュートな笑顔も相まって目から耳から観客をとりこにしていた。

一転、浴衣で登場ししっとりと「恋色折紙」を歌い上げたのは富樫。そのボーカル力が折り紙つきであることはご存じの方も多いと思うが、熱狂する会場に涼やかな風を届けるよう。その一方で、振付には演歌のコブシまわしを取り入れ、さらには曲終わりでのオフマイクでの「ありがとうございました」。彼女の芸の細かさを感じた瞬間である。
再びミニドラマを挟んだのち、今度は野水が四糸乃よろしく“よしのん”を左手に収めて登場。ボサノヴァ風味の「Lonely, Morning, Dreaming」を、sweet ARMSのときとは違う、愛らしい声で歌い上げる。続けて味里は飛翔感の強い「リトル My ドロップス」を爽やかに届け――と、ここまででおわかりかと思うが、“デート・ア・ミュージック”はめまぐるしくその色を変え続け、観客をグイグイ引っ張り続けていた。

と、ここで小休止。再度島﨑をMCに据えて、トークが展開される。先日発表された劇場版についての話題では、「出番が増える?」と富樫が期待をあらわにする。そこから、劇場版では「自分が演じるキャラクターがどうなってほしいか?」というテーマで、それぞれの希望を述べる。思い思いの希望(と若干の無茶振り)が飛び交うなか、野水はかねてから言い続けていたという「よしのんの5分アニメの上映」をここでも提言。そこから繋がる出番増へも期待をふくらませつつ、島﨑もその案に実にノリノリだった。

さて、ライブコーナーの後半戦を前にそれぞれに感想を語りつつ、「ここまででまだ歌ってない人がいまーす!」と井上が振り始める。そう、MCの立場にいた島﨑信長その人である。逃げ腰の島﨑に「バカヤロー!」と発破を掛ける井上。そんなちょっとした青春コントを挟み、歌のスタンバイに入った島﨑。そんな彼を尻目に、楽しそうにバンバンハードルを上げる井上。

そんな状況のなか堂々と登場した島﨑に、まずは賞賛を送りたい。中央の玉座へ座ったかと思えば、清涼感のある彼の声質にピッタリの「calling」を披露。その後、縦横無尽にステージ上を動きまわり、果ては玉座の上で仁王立ちまで見せた彼の表情は、終始楽しさにあふれていた。「皆さーん!『デート・ア・ライブ』好きですかー!?これからも愛してくれますかー!?俺も大好きだー!!」の魂のシャウト、素敵だった。
十分に熱されたステージに、続けて降り立ったのは佐土原。『デート・ア・ライブⅡ』のEDテーマ「Day to Story」と、「エターナルワールド」を歌唱。ドレス姿も相まって優雅さが非常に際立っていた。

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そして茅原実里(誘宵美九役)が登場し、まずは「monochrome」を披露。歌いながら、フリやパフォーマンスを楽しそうに行う彼女。こうした面を観られるのも、ライブの醍醐味のひとつだ。続く「My Treasure」はがらりと雰囲気の変わるピアノ・バラード。美九はもちろんのこと、茅原自身ともどこかリンクするような歌詞が、歌声により深みを与えていた。曲終わり、自然に起こったのは歓声ではなく、拍手だった。

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