3つの流れの融合が産んだ、初めて目にするアイマス。“THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014”初日レポート

 int-140223-001-c008

“つなぐ”というテーマをこの上なく感じたのが、中村、浅倉、滝田、Machicoが歌った「私はアイドル♡」だった。今回この曲の歌い出しで、ほんの少しだがボーカルと音にテンポのズレがあった。実は5年ほど前のライブでも同じようなことがあり、その時は中村たちの歌いだしのズレを、自分のパートの頭でぐいっと修正した頼れる存在が平田だった。そして今回、一番経験豊かな先輩として、自分のパートの頭で全体の乱れをぴたりとまとめたのが中村だったのである。助けられる側から、助ける側へ。バトンが受け継がれていくことを強く意識した瞬間だった。

int-140223-001-c009

『シンデレラガールズ』は初日には福原綾香、松嵜麗、佳村はるか、大橋彩香、原紗友里、青木瑠璃子の6人が参加。中でもポテンシャルの高さを感じさせたのが青木で、スラリとした長身でのキビキビとした動き、透明感のある伸びるボーカルは大会場でこそ光る。「Nation Blue」では互いに背中を預けた福原とともに抜群の存在感を見せていた。諸星きらりの“スイッチが入る”タイプの松嵜は、アリーナでもキラキラの笑顔とテンションの高さを随所で見せ、きらりがこの会場に来たら、きっとこんな感じなのだろうと思わされた。「アタシポンコツアンドロイド」はキュートに飛び入りした松嵜と、太陽のような笑顔の大橋の組み合わせで、見るものも思わず笑顔になるようなユニットだった。個人的に東京のプロデューサーたちに一番生で感じて欲しかったのが原紗友里の「ミツボシ☆☆★」で、オレンジに染まった会場を巻き込みながら際限なく上がっていくテンションは圧巻。「Orange Sapphire」は2人で歌うと、原の底知れないエネルギーが弾ける感じと、佳村の一生懸命なかわいさの個性の色合いが際立って感じられた。

int-140223-001-c010

『ミリオンライブ!』からは麻倉もも、田所あずさ、山崎はるか、渡部優衣、木戸衣吹、Machico、伊藤美来、夏川椎菜、雨宮天、藤井ゆきよ、愛美が参加。『ミリオンライブ!』の凄みを一番感じたのは、「Blue Symphony」から「PRETTY DREAMER」までの4曲の一連の流れだ。まずは田所、雨宮、藤井、Machicoという歌唱力では指折りの4人が「Blue Symphony」で完成度の高い世界とキレのある動きを見せると、ステージには雨宮一人が残って「ライアー・ルージュ」へ。その佇まいと表現力に思わず引き込まれると共に、デビュー間もない彼女がさいたまスーパーアリーナにソロで立っているのが当然のことであるかのように感じたことに驚いた。

int-140223-001-c011

その余韻が残っていたところに響いたのが、愛美がかき鳴らしたエレキギターの響きだ。ギターをかき鳴らし、目元にジュリアのトレードマークである星をあしらった愛美は「流星群」を熱唱。「さいたまのみんな最高!最後まであたしについてきてくれよな!」と盛り上げた愛美自身のロックさと華やかさはジュリアそのものだ。MCでは麻倉が「とーってもたのしーですね!とーっても楽しくしてください!」と独特の言い回しで、本当に本当に楽しくて仕方がない様子なのが印象に残った。

int-140223-001-c012int-140223-001-c013

喜怒哀楽の感情が焼き付いたのは、「透明なプロローグ」を歌った伊藤美来。最初は会場を盛り上げながら笑顔を見せていたが、会場のテンションが高まると共に、彼女の瞳からは大粒の涙が。「今日のこと、絶対忘れないから!」と叫んだあとは何度も声を詰まらせながら歌い続けた。最後に涙でくしゃくしゃになったまま見せた笑顔は、多くの人に忘れない記憶として刻まれたはずだ。

int-140223-001-c014int-140223-001-c015

『シンデレラ』『ミリオン』共に綺羅星のような個性が様々な煌めきを見せたライブだったが、終盤を締めたのはやはり765プロ。釘宮の「my song」から、仁後の「チクタク」、原の「恋花」、滝田の「君が選ぶ道」、そして今井の「約束」と、なんとじっくりと聴かせるタイプの楽曲をソロで5連投。それぞれの色合いで彼女たちが作り出す世界と表現力に全幅の信頼がなければできない構成だ。

int-140223-001-c016int-140223-001-c017

個人的に強く印象に残ったのは仁後の「チクタク」で、仁後の中で大切に育てられてきたやよいの優しい、包み込むような“強さ”がようやくライブで表に出て感じられた気がした。5者5様に魅力的なソロが続くが、終盤に聴かせる系の曲を集められるのは、やはりソロでラストを締める今井の「約束」への絶対的な信頼感があるからだろう。横アリでの7thライブでは、背後に765プロ全員の気持ちを背負っての、凄みすらある美しさを見せた今井だが、この日の「約束」はどこか優しく、時に笑顔を交え、歌うことを心から楽しんでいるように見えた。それはどこか、劇場版での気負いが無くなり柔らかさを得た千早に重なるようで、歌声はどこまでも高く、優しく響き続けていた。

int-140223-001-c021

最後は「M@STER PIECE」と「IDOL POWER RAINBOW」を全員で。大階段に並んで共に歌う765プロ、シンデレラ、ミリオンのアイドルたちの姿を忘れることはないだろう。4時間を大きく越えたライブを終えて感じたのは心地よい疲労と、明日はアイマスのどんな新しい姿を見せてくれるのかに対する期待だけだった。

Text & Photo 中里キリ


 

“THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014″セットリスト
2014.02.20 さいたまスーパーアリーナ(初日)

M01:THE IDOLM@STER
M02:READY!!
M03:CHANGE!!!!
M04:ラムネ色 青春
M05:Rebellion
M06:Mythmaker
M07:ビジョナリー
M08:乙女よ大志を抱け!!
M09:The world is all one !!
M10:アタシポンコツアンドロイド
M11:TOKIMEKIエスカレート
M12:ましゅまろ☆キッス
M13:ミツボシ☆☆★
M14:MEGARE!
M15:Blue Symphony
M16:ライアー・ルージュ
M17:流星群
M18:PRETTY DREAMER
M19:ALRIGHT*
M20:自転車
M21:edeN
M22:自分REST@RT

メドレー
キラメキラリ
ラ♡ブ♥リ♥
私はアイドル♡
エージェント夜を往く
arcadia
Alice or Guilty
“HELLO!!”
GO MY WAY!!
待ち受けプリンス
i
いっぱいいっぱい
Vault That Borderline!

M23:お願い!シンデレラ
M24:Orange Sapphire
M25:Nation Blue
M26:Twilight Sky
M27:S(mile)ING!
M28:Never say never
M29:MUSIC♪
M30:アフタースクールパーリータイム
M31:Happy Daring
M32:透明なプロローグ
M33:Sentimental Venus
M34:my song
M35:チクタク
M36:恋花
M37:君が選ぶ道
M38:約束
M39:Thank You!
M40:M@STER PIECE
M41:IDOL POWER RAINBOW

関連リンク

この記事を書いた人