REPORT
2026.10.21
ミュージックレイン1期生としてデビューし、今年で声優活動20周年を迎えた寿 美菜子、高垣彩陽、戸松 遥、豊崎愛生の4人が10月10日に東京・立川ステージガーデンにて記念ライブを開催。スフィアとして、またソロとしてのアーティスト活動歴も長い4人ではあるが、“ミュージックレイン声優成人式”と題した今回のイベントでは声優としての20年間にフィーチャーし、キャラクターソングライブを行うことに。昼夜2公演でどんな楽曲、どんなキャラクターが飛び出したのだろうか?
TEXT BY 仲上佳克
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声優としての4人が誕生してから、今年で20年。立派に育った彼女たちを祝うべく、会場となった立川ステージガーデンには多くの来賓(観客)が詰めかけた。成人式らしく、華やかな振袖姿で登場した4人に温かな拍手が送られると、ステージ上のモニターには吉田尚記(昼公演)、鷲崎 健(夜公演)といった4人とゆかりのある人物からの祝辞が映し出された。吉田は話が長いあまり早送りにされたり、逆に鷲崎はゆっくり思い出しながらエピソードを捻り出したりと、それぞれのらしさが出たスピーチに4人は時にツッコミを入れたりしながら笑顔で耳を傾ける。最後は両者ともに成人式の開会宣言でコメントを締め括り、4人も元気に「おー!!」と手を挙げて応えて、晴れの1日がスタートした。
今回の成人式の目玉である、キャラクターソングライブ。昼公演でトップバッターを務めたのは寿 美菜子だった。オープニング映像のあと、注目の1曲目は『けいおん!』より“ムギちゃん”こと琴吹 紬の「Dear My Keys~鍵盤の魔法~」でスタート!来賓たちがワーッと一斉に盛り上がるなか、ムギちゃんらしいほんわかとした歌声で会場を包み込んでいった。間奏では『けいおん!』本編でのムギちゃんの有名なセリフを引用して「皆さん、盛り上がっていますか~?もう一声~!」と客席を煽るなど、この日はキャラクターのセリフを披露して会場を盛り上げる趣向が随所に見られた。この「Dear My Keys~鍵盤の魔法~」は過去に行われた『けいおん!』のライブでも披露されているが、2曲目に選んだのはこれまでなかなか歌う機会がなかったという、ゲーム『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』より、真下かなみとして歌ったEDテーマ「カリステギア」。「どうも!お肉は霜降り、動きはゆっくり、食べたら寝べし!のおっきな牛さん!真下かなみです!」の前口上から始まり、かわいらしい歌声を響かせる。ここまで2曲はほんわかとした路線だったが、3曲目は郡上かなで役で出演した『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』よりEDテーマ「感情グラス」を歌って、しっとりと締め括った。
2番手として登場したのは高垣彩陽。まずは自身にとって初のキャラクターソングであり、生まれて初めてのレコーディングでもあったという思い出深い1曲、『Venus Versus Virus』名橋ルチアの「inner world」からスタートする。もうこの曲から20年近くも経ったのか……と感慨深い気持ちにも浸りつつ、当時と変わらぬ、いや、かなりの進化を遂げた歌声に魅了される時間となった。ここで高垣は「声優にずっとなりたかった私がやりたかったことの1つは、子供向けの作品に関わりたいということでした」と語り、NHK Eテレで放送された『のりものまん モービルランドのカークン』より、主人公・カークンとして歌った主題歌「かっとびモービルランド」を披露。5分番組だけにTV放送で流れる部分は短く、音源のリリースもないためフルサイズで聴けるのはDVDの特典映像だけというレアな楽曲をフルで歌う、非常に貴重な機会となった。「みんな、一緒に踊ろう!」という呼びかけで、みんなで童心に帰ったあとは、雪音クリス役として数々の楽曲を歌ってきた『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズより、第2期『戦姫絶唱シンフォギアG』の劇中歌「Bye-Bye Lullaby」を熱唱!この会場にも多く潜んでいたであろう適合者たちのフォニックゲインを上昇させ、颯爽とステージを去っていった。
3番手は豊崎愛生。まずは『もっとTo LOVEる -とらぶる-』よりモモ・ベリア・デビルークの「モ・モ・い・ろ・み・ご・ろ」、みゅー役で出演した『ミュークルドリーミー』より「ラララ♪ミュークルマーチ」の2曲を続けて披露。深夜アニメらしく際どい描写の多い『To LOVEる -とらぶる-』の中でも特に小悪魔なキャラクター・モモのキャラソンを歌ったあと、すぐに切り替えて朝の時間帯に放送されたキッズ向け作品『ミュークルドリーミー』の世界観に入っていくという振り幅の広さを体感できるのも、作品の枠組みを超えたキャラソンライブだからこその楽しみだといえるだろう。なお、成人式ということでスーツを着てきた来賓も多いなか、モモのフルグラフィックTシャツを着て出席していた来賓を見つけた豊崎が「よかったね、モモの曲が聴けて」と語りかける一幕も。また、豊崎は自身のキャラクターソングだけではなくカバーにも挑戦し、事務所に所属して間もない頃に歌唱レッスンの課題曲として歌っていたという思い出の曲「創聖のアクエリオン」を、「みんなでレッスンしてから10年以上たって、まさか自分がこの機体に乗って戦うとは思ってもみなかった」と、自身がハタノ トシ役で出演した『想星のアクエリオン Myth of Emotions』で使用された「創聖のアクエリオン Myth of Emotions Ver.」で歌う。印象的なサビのフレーズ「愛してる」では、会場が一体となったコールが巻き起こっていた。
昼公演のトリを飾ったのは戸松 遥。1曲目は豊崎と同様にカバー曲となり、モルジアナ役で出演していた『マギ The kingdom of magic』より、シドが担当したOPテーマ「ANNIVERSARY」を披露する。この曲はシドが結成20周年を迎えた2023年にリリースされたトリビュートアルバム『SID Tribute Album -Anime Songs-』でも戸松がカバーしており、“20”“ANNIVERSARY”という縁もあっての選曲となった。また、昼公演ということで高垣の『のりものまん』、豊崎の『ミュークルドリーミー』に続いて老若男女が楽しめるキッズ向け作品から、「今日は土曜日ですけど、ニチアサの歌をうたいたいと思います」と『ハピネスチャージプリキュア!』キュアフォーチュン/氷川いおなの「Holy Lonely Justice」をセレクト。「プリキュア!きらりんスターシンフォニー!」「夜空にきらめく希望の星!キュアフォーチュン!」と変身~名乗りのセリフに続けて、凛々しく歌い上げた。ラストはゼロツー役で出演した『ダーリン・イン・ザ・フランキス』より、キャラクターによるユニット“XX:me(キス・ミー)”として担当したEDテーマ「トリカゴ」を披露。元は5人で歌っていた楽曲ではあったが、1人でも最後までクールに歌い切っていた。
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